E70M1: 『Chivalry 2』これはむしろ脳筋男祭り系バカゲーと捉えるべし! 中世騎士になってワーワー集団で突撃しては散るマルチプレイ対戦アクション

祭りじゃ祭りじゃ! 中世騎士が集団で激突する合戦ゲーを紹介。
文:BRZRK 編集:ミル☆吉村

公開日時:2021-06-21 09:45:00

 ドモー、思ったより大きなサプライズがなかったという印象のE3。気になったタイトルは結構あるんだけどね。てか、関係ないけど最近グラボの高騰具合は正直バカらしいよね。ついてけないわ。誰かチョウダイ!
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 今回紹介するのは、最大64人で中世の騎士になってひたすら斬り合い殴り合う、クロスプレイ対応のマルチプレイ対戦メインのアクションゲーム『Chivalry 2』(PS5/PS4/XSX|S/XB1/PC、日本語対応、公式サイト)。

 歴史が絡むと何か真面目なものと思ってしまうかもしれないが、ぶっちゃけこのゲームはバカゲーに属するタイトルだ!

●ワイルドな肉弾戦を楽しんだモノ勝ち!

 本作でプレイヤーは、アガサかメイソンと呼ばれるふたつの陣営に分かれて戦う。もちろん戦術もあるんだけども、根本はとにかく小学生のサッカーよろしく「ワーッ!」と突っ込んで死んで、また「ワーッ!」と突っ込むのが楽しい(野蛮な方向の)雰囲気ゲー。勝敗よりも西洋式ちゃんばらアクションをひたすら楽しんだヤツが真のチャンピオンだね。

 ゲームルールは比較的単純で、基本的にマップごとに指定された目標を達成できるか否かで勝敗が決まるのだが、その最終目的に至るまでの過程がかなり面白い。

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 たとえばとあるステージでは“城の奥深くに居る城主を倒す”のが最終目的なのだが、その途中の各フェーズの攻略目標として“攻城兵器を城壁に到達させる”とか、“中庭になだれ込んで制圧する”といった中世モノのお約束要素がちゃんと入っていて、一試合の中でペイロード(護衛しながらの移送)系のゲームルールとエリア制圧系のゲームルールが上手にミックスされているという感じだ。

 当然、道中ではカタパルトやバリスタといった兵器でバカスカ邪魔されたりもするし、敵陣営の強者が多数襲いかかってくるので、そうそう簡単に事は運ばない。

 ちなみに、参加者全員が敵の“フリーフォーオール”や単純な“チームデスマッチ”といったモードもあるのだが、メインはやっぱり上記のようなオブジェクティブルール(戦術的な攻略目標を達成していくタイプのゲーム)となっている。

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●集団戦のなかの駆け引きを楽しめ!

 戦闘方法は、弓兵などの遠距離攻撃もあるものの、基本的にはメレーコンバット(近接戦)が主役。攻撃ボタンとガードボタンの2つをメインに、敵に素早く反撃するパリィなども組み合わせて戦う。

 また操作に慣れたら、相手のガードを崩す蹴りや、攻撃キャンセルなどを駆使することで、よりハードコアな剣戟を楽しめる。一応、戦闘技術は丁寧に作られたチュートリアルモードで手ほどきを受けられるのでしっかり勉強しておくといいだろう。

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 戦い方に慣れてくると相手のガード癖が見えてくるようになり、そこに付け込んでキックで転がし追撃を入れたり、逃げ腰な相手にはサイドウェポンを投げ当てたりといった、テクニカルな戦い方も可能に。これ、格闘ゲーム好きな人ならおそらくハマるんじゃないかな?

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『Chivalry 2』公式の戦闘基本ガイド

 ちなみに乱戦に慣れないうちは味方へのダメージを気にして消極的になりがちだけど、ぶっちゃけ必要以上に気にする必要はないかな。実際筆者は味方もろとも敵にダメージを与えるぐらいのつもりでプレイしている次第。

 限度はあるけどそこまでガチガチなゲームでもないんで、気楽に気楽に。それに、少しでも敵にダメージを与えておけば、そいつを味方が倒した時にアシスト扱いでポイントが入るからね。

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●レベル制度やカスタマイズシステムも

 ゲーム中に扱えるクラスは、体力の多いナイト、弓兵のアーチャー、スピードと攻撃に全振りしたヴァンガード、中間的な能力を持つサポート系のフットマンの4系統あり、それぞれ3種類のサブクラスがあって合計12種類。各クラス専用の能力などもあったりする。

 さらにレベルシステムもあり、戦闘で得た経験値が貯まるとレベルアップして新たな装備を扱えるようになり特化の幅が広がる。

 楽しんだもの勝ちとはいえ、完全に適当に戦っていると、なかなか戦闘で結果が残せず苦労しやすい。そんなときは、前述したペイロードのプッシュや、カタパルトで使用する投石の運搬など、前線で勝負する以外の細々したこともしっかり意識してポイントを稼ぎつつ、戦闘をするといいだろう。

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 ちなみに、使用キャラクターの外装を変化させることも可能。これは戦果に応じて貰えるインゲームマネーを投じて購入することになる。とはいえ、そこまで大きく見た目が変化するわけでもないので、気が向いた人向けといったところだろうか。ただまぁ、悪目立ちして敵に目をつけられやすくなる可能性も頭に入れておこう。

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 といった感じで紹介してきた本作だけど、筆者は凄く楽しんで遊ばせてもらっている。中世の騎士ゴッコとして雄叫びをあげながら敵集団へ突撃して、首をハネられたり射られたりする自分をゲラゲラ笑えるという人なら超おすすめしたいゲームだ。正直すげぇ大味なんだけど、それがこのゲームの味だと思って楽しんでほしい。

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著者近況:二郎くいてぇ
編集近況:各社まえもって各国語にしっかり翻訳した発表動画を出せる今のE3の方が好き。同通はミスも起こりやすいし細かいディテールが省略されるしね

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)