E2M3: 全国4000万のカーマファンお待たせ! 「早すぎたんだ」感が否めなくもない凶悪レースゲーム『Carmageddon: Reincarnation』

公開日時:2014-07-16 00:00:00

 ドモー、初期型PS3がこのタイミングで壊れて萎えてるBRZRKです。さて、今回は前回予告したカーマゲドンシリーズ最新作の『Carmageddon: Reincarnation』についてチョイと触れてみようと思う。

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 E2M1で紹介したとおり、オリジナルのデベロッパーであるStainless Gamesが最新作となる『Carmageddon: Reincarnation』の制作を発表し、資金集めのためにクラウドファンディングを用いたりといった感じで現在鋭意製作中。で、この『Carmageddon: Reincarnation』のクラウドファンディングで投資をした人向けにプレアルファ状態のゲームクライアントが公開され、Steamでのアーリーアクセスも開始されている。


 というわけで今回の記事は、現状どういった感じになっているかのレポートをお届けしようと思う。が、まずレポートに移る前に注意点をひとつ。前述したとおり、現状の『Carmageddon: Reincarnation』はあくまでもプレアルファ状態の物となっている。つまり、いずれ発売されるであろう製品版のクオリティには遠く及ばない内容であり、バグだらけや不具合、チューニング不足のオンパレードだ。つまり、色々と至らない所だらけのバージョンだということを理解して欲しい。

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 現在プレイできるモードはコースを自由に選択して遊べる「FREEPLAY」のみで、ルールはシリーズを踏襲した「CLASSIC CARMA」のみ。簡単に説明すれば、規定周回数をチェックポイントを経由しながら回るか、マップ上にいるNPCをすべて殺すか、敵車両をすべて破壊するかだ。

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 使用できる車種にはシリーズ主人公マックスがカーマゲ1で使用していたEagle Rなどが登場(順次実装予定)。現代チックにカスタムされた車両を見ると、思わず「おーすげぇ!」と思ってしまう。というか、こんなにカッコ良かったっけ?

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 現在実装されているコースは数種類あり、いくつか異なるルート設定がされている。が、先に述べたチューニング不足なコースがいくつかあり、オブジェクト数が多いのかライティングの過剰設置が問題なのか不明だが、筆者の環境ではまともに動作しない。

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 僕が使っているPC自体はソコソコのスペックということもあり、最初のリリース時に余裕で動くかと思いきや、ゲーム画面が表示されてもフレームレートが0か1という悲惨な状況だった。現在はまともに動くコースもあるが、動かないコースもある。まぁこういうことが起きるのがプレアルファなわけなんだけどね。


 インゲームでは、過去のシリーズ作のようにパワーアップアイテムを取得することができる。中でも面白いのがその辺を歩きまわっているNPCが逃げずに踊り出したり、自車が掃除機よろしくNPCを吸い寄せ轢き殺すといったものまで。
 個人的に気に入っているのは、正面にとらえた敵車両を空中へとジャンプさせるスキル(?)だ。飛ばされた車両は着地時に少しずつダメージが加算されるので、くり返しやれば破壊することも可能。難しいけどね。

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 そして、敵車両のAIは割と頭が良く、破壊するのがけっこう難しい。例えば、敵車両が不利な状況だと判断すると、とにかく逃げまわり、なかなか追突させてくれない。しかし、有利な状況だと判断した瞬間、側面や後方からとにかく追突してくる。車両によっては撃破されてしまうこともあるんじゃないかな?

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 とまぁそんな感じの新作なんだけど、実際に遊んでいるとクラッシュしたり、サウンドエフェクトの音量がおかしかったりと、お世辞にも現時点では遊べるゲームといった感じではない。だが、これはあくまでもプレアルファの状態のゲームであり、現在プレイ可能な権利を持つ人はそれを理解しているはずだ。
 ただ、開発を表明してから今現在までの進捗状況を見ると、本当にこの人達は仕事をしているのだろうか? といった心配も出てくる(編注:まぁゆっくりコースや車両が追加されてはいるんだけど)。
 ただでさえ、最近のSteamなどではβになる目処が立っていないタイトルばかりがリリースされており、このアーリーアクセスのシステムについて疑問を持つ人が増えている。あげく、完成しないかもしれないという物まで。まぁ良いか悪いかの判断は置いとくとして、やはり投資者が納得の行く開発スピードを明示してほしいものだ。

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 つまり、『Carmageddon: Reincarnation』の開発スピードはクソ遅いので、発売は当分先になりそうだ。


著者近況:暑くて死にそう

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)