Secret Level 8: くっそムズい! クリーチャーだらけの施設で決死のミッションに挑む新作Co-opシューター『GTFO』

アーリーアクセス実施中のPC用協力プレイ型FPS『GTFO』を紹介。

公開日時:2019-12-19 09:13:00

 ドモー、Xboxの次世代機の外観がこのタイミングで発表されたのに割と驚いたBRZRKです。いや、来年のE3だと思ってたのでインパクトが凄かったし、『Hellblade II』の(実際のゲームプレイ映像ではないとはいえ)ゲームエンジン上で出しているというリッチな映像が印象に残ったね。本体の値段もリッチになりすぎなければいいけど。

 そうそう、『Hellblade II』のトレイラーで流れていたのはHeilungというフォークバンドの楽曲なんだけど、このバンド凄くかっこいいのでチェックしてみるといいんじゃないかな?

生存率2.5%? ハードコアなミッションに挑め

 今回取り扱うのは、10 Chambers Collectiveが開発しPC向けのアーリーアクセス版を提供している『GTFO』だ(公式サイト)。このスタジオは複数人で犯罪ミッションに挑む協力プレイメインのFPS『PAYDAY』シリーズの開発に携わったメンバーが在籍しており、本作も同様に4人での協力プレイを通して、難度の高いステージをクリアしながら最深部を目指していく作品となっている。

 ちなみにどれくらい難しいかというと、先立って行われたβテストには19万人もの参加者がいたものの、クリアにたどり着けたプレイヤーはそのたった2.5パーセントしかいなかったほど。文字通りハードコアな作品となっているのがわかるだろう。

 本作には物語というものは特に存在せず、囚人であるプレイヤーがなかば強制的に人外魔境と化した地下施設へと送り込まれ、指定された遺物を集めながら深部を目指すというシンプルなものだ。

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 マップへ降り立つとプレイヤーを待ち受けるのは、“スリーパー”と呼ばれる人形のクリーチャーたち。基本的にその場を動くことはないが、プレイヤーが不用意に銃声や物音をたてたりフラッシュライトで照らすと反応し、周辺の敵と連動しながら襲いかかってくる。なので、物音を立てないように行動するのが基本となる。

 またスリーパーたちにはそれぞれ体の表面に露出した腫瘍が存在する。この腫瘍は弱点部位となっており、そこにチャージした近接攻撃を当てると一撃で無力化することが可能だ。

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 そうやって雑魚掃除をしながらアーティファクトを探していくのだが、もちろん敵はスリーパーだけに留まらず、中には歩き回りながら索敵してくる中ボスのような存在も居るため、これが結構難しい。

 また、敵の配置もランダムだったりするので、ケースバイケースで最適な対応が迫られる。中ボスの周辺にスリーパーが嫌な感じで配置されている厳しいシチュエーションもしばしばあって、普通に難しいわこれ。

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 で、マップの中にはプレイヤーがアクセス可能なターミナルがあるんだけど、この端末を操作するには実際にキーボードで"COMMANDS"や"QUERY""PING"といったコマンドラインを入力しなければならない。

 文字列を打ち込んでコンピューターを操作する昔のコマンドライン操作に慣れていない人には正直かなりの手間だと思うけど、ターミナルを操作することで、セキュリティロックされた扉を開く鍵をのあるエリア情報を得られたり、探している遺物がどこにあるのかの手がかりを得られる。ノーヒントでやるより探索すべきエリアが絞れるし、そんなに手間でもないので入力方法は覚えておいて損はないだろう。

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 そんなこんなでなんとか鍵を手に入れても、そのセキュリティのかかったドアを開けるのがまた大変だったりする。というのも、この手のゲームによくある"ゲートが開くまで敵の波状攻撃に耐えろ"系のラッシュが始まるからだ。

 協力プレイ型FPSのクラシックである『LEFT 4 DEAD』とかだと、ラッシュ時に比較的安全な場所に集まって仲間同士でカバーしあいながらやりすごすのが定番の対処法だったが、本作ではそれができない。

 どういうことかというと、最初はセキュリティ認証のために閉ざされた扉の前に全員が集められるものの、途中で“特定の場所にそれぞれのプレイヤーが立たなければセキュリティの更新が進まない”という謎な仕組みが登場し、プレイヤーを困難な状況に陥らせるのだ。

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 それでもなんとかセキュリティや敵の配置をくぐり抜け、遺物を回収できればクリア……とは問屋がおろさない。帰り道がちゃんとあって、スタート地点まで戻り、敵のラッシュを抑えながら迎えを待つことになる。

 実際に遊んでみた感想としては「くっそムズい」の一言だ。ちょっとした凡ミスからチーム全体が危機に陥ることもあり、ちょっとした気の緩みで最初からやり直しなんてことも多々。でも、その分攻略に成功し、1ステージでもクリアできれば「やったぜコンチクショウ!」という達成感が得られる。でも、まだまだその先があるので、再び地獄のような道を進まなければならないんだけどね。

本作は現在絶賛アーリーアクセス中だ。そのため、製品版で予定されているマッチング機能や、キャラクターカスタマイズなどが未実装だったりする。この辺については開発側がロードマップを公開しているのでそちらを参照してほしい。

(編注:開発チームが9人ということもあって現状では英語のみだが、アーリーアクセスの進捗により各国語のローカライズも検討しているとのこと。実際にストアページはすでに日本語化されている)

 現状でもやりごたえ十分ではあるのだが、開発の進行状況はいまどんな具合なのか、購入前にチェックしておくといいだろう。というわけで、ぜひ年末年始の休みにでもフレンドとあそんでみてはどうだろうか?

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著者近況:ラーメンくいてぇ

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)