E69M1: 『BIOMUTANT』ケモノだらけのオープンワールドアクションRPG! スタイリッシュな戦闘もオープンワールドゲーとしての作りもヨシ

5/25に日本語対応のPS4/XB1/PC版が発売予定のオープンワールドアクションRPG『BIOMUTANT』を紹介。
文:BRZRK 編集:ミル☆吉村

公開日時:2021-05-25 00:00:00

 ドモー、そろそろE3シーズンだけど何か面白い発表があると良いなと思うBRZRKです。そうそう、バイオ8すげー楽しかったので次回作にも期待したいところ。最高難度で序盤のライカンラッシュとクリスのレーザー使うところはちとキレそうになったのは秘密だゾ?
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 今回紹介するタイトルはExperiment 101が制作するオープンワールドアクションRPG『BIOMUTANT』(PS4/XB1/PC、公式サイト)だ。汚染物質により崩壊した世界が舞台で、登場するキャラクターはすべてミューテーションをして文明を築き上げた動物たちとなっている。

 なので、基本的にモフモフしたやつらがワンサカ登場するケモケモしい作品だ。あ、ちなみに日本語も実装されているので言語の壁は気にしなくてオーケー。

●スローな立ち上がりからゆっくりと物語が動き出す

 ゲームの導入部分は、ややスローな立ち上がり。プレイヤーの旅の大きな目的なども明確には示されず、いろんなNPCと関わることで自分の過去を知ったり、クエストをこなすことで少しずつ世界の現状と自分が成すべきことが見えてくるといった感じだ。

 ストーリーの根幹について語ってしまうと割とネタバレになりそうなのでここで明かしてしまうのは避けようと思うが、重要なのはさまざまなNPCに対しプレイヤーが行っていく"選択"が重要になる……といったところだろうか。この“選択”についてはあとでまたちょっと触れるので、「何か大きな展開のキーになるんだな」と覚えておいて欲しい。

BIOMUTANT
BIOMUTANT

 またゲーム序盤は結構長いこと丁寧に作られたチュートリアルが続く。なのでテンポがゆっくりなので、正直ダレる人もいると思う。かくいう筆者は序盤でちょっと眠たくなった次第。

 それでも序盤にもらえるクエストを消費していけば自ずとレベルも上がるわけで、そのときに貰えるポイントを消費すれば新たな技というか強力な攻撃手段を手に入れることが可能だ。ちなみにチュートリアルを終えればダレた感じは一切なくなったと書いておく。

BIOMUTANT

●強化によってスタイリッシュなアクションの戦闘が可能に

 攻撃手段の話が出たのでそちらをちょっと紹介すると、基本的に剣や拳といった近接攻撃のほかにライフルやショットガン、はたまたブーメランなどを使った遠距離攻撃がベースとなる。

 また、キャラクターを成長させ、“汚染物質”を手に入れることで気を使った特殊攻撃を繰り出すことも可能だ。これらの攻撃手段を上手く活用しすれば某DMCとまではいかないが、あんな感じでスタイリッシュに戦闘をこなせるようになる。

 そして武器はカスタマイズが可能だ。必要なパーツはマップ上のいろんな場所でスカベンジしたり、倒した敵からドロップ、店売りのものを買うといった手段で入手できる。

 獲得したパーツは武器に装備させることで攻撃力が向上したり、見た目をカッコよくさせたりといったことができ、色々お試しで装着しているだけでも結構楽しい。

BIOMUTANT

 で、このカスタマイズがスンゲー重要。つーのも、登場する敵にはRPGよろしくそれぞれレベルが設定されていて、自分よりもレベルの高い敵であれば耐久度が高く苦戦しやすい。

 でも、ある程度強化した武器を手に戦えばレベル差が4とか8くらいあっても意外となんと戦えたりする。まぁダメージを食らわない立ち回りが当然必要になるけどね。ジャイアント・キリングを成したときの達成感はひとしお。

BIOMUTANT

 ちなみに要所要所でボス戦も当然発生するんだけど、ボスごとに立ち回りがパターン化されているので、どう動けば敵の攻撃に対処できるかが意外とわかりやすい。

 逆に、そういうのが特に無い敵NPCに囲まれたときのほうが正直怖い感はある。とはいえ、やっぱり慣れてしまえば楽に対処できるんだけどね。

BIOMUTANT

●光と闇の選択がプレイヤーの運命を導く

 このゲームに登場するNPCはいくつかのトライブ(部族)に分かれている。このトライブはそれぞれの思想が異なっており、攻撃的な破壊思想のトライブもあれば秩序と平和を重んじるトライブもある。そんなトライブとプレイヤーがどう関わっていくかも"選択"のポイントなのだけど、それ以外に重要そうな"選択"もある。

 それはプレイヤーの心のあり方を表す光と闇だ。物語を進めてクエストを進めたりすると、途中で心の中の光と闇が現れる演出がある。ここで現れる選択肢によっては光が成長し、その逆もある。

 光と闇が最終的にどういう結果をもたらすのかは筆者も現時点では把握していないのだが、割と頻繁にどちらに傾いているかが出てくるので、恐らくこの選択は結構な影響を与えるものではなるのだろう。

BIOMUTANT
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●オープンワールドで肝心な移動も騎乗生物・車両・搭乗ロボ勢揃いでいい感じ

 オープンワールドのゲームで大事なのが移動手段だ。本作もご多分に漏れず広大なエリアを移動することになるのでファストトラベルや、原生生物への騎乗、水上バイクもどきなどの移動方法が存在する。

 こういった乗り物の中でも筆者が気に入っているのが二足歩行兵器のメクトンだ。主に低酸素エリアで活用することになる極地向けの乗り物なのだが、オールレンジの戦闘もこなせるスグレモノで、敵に囲まれても圧倒的な火力で敵を葬ることができる。いやー、ガシャンガシャン歩き回ってドンパチもこなせるのでホント楽しい。ぜひ試してみてほしいところだ。

●オープンワールドゲーとしての作りもヨシ!

 といった感じの本作なんだけど、オープンワールドのゲームで重要となる未踏地域に訪れた際のワクワク感とか、遠くから見える謎のエリアへの期待感などを煽るための導線もバッチシ。戦闘については適正レベルでの戦闘と武器のカスタマイズさえ忘れなければ苦もなく遊べるといったところだろうか。序盤に少々ダレる点以外は現状満足しているかな。

 レビュー用のコードを貰えるのが発売前ギリギリだったってこともあるので残念ながらクリアまで到達していないけど、最後まで遊んでみたい作品だと筆者は感じている。
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著者近況:クレイジータクシー1がやっぱり楽しい
編集者近況: アメリカでワクチン完了。

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

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