E63M1: 『Mortal Shell』戦士の遺骸に憑依して戦っていくダークソウル系アクションRPGがついに発売。中身は超ハード!

ついに発売される海外産のダークソウル系アクションRPGを紹介。

公開日時:2020-08-18 07:00:00

 ドモー、次世代機の価格発表チキンレースはそろそろ終わらせて欲しいと思うBRZRKです。というか僕のXbox oneが電源勝手に入ったり落ちたりするし、映像出力されないことが度々あるから、早く次のXbox Series Xを導入したいところ。あ、『O・TO・GI ~御伽~』と『Jet Set Radio Future』とかで遊びたいので、初代Xboxの互換(エミュレーション精度も)もっと増やしてどうぞ。

 今回紹介するのは、『デモンズソウル』や『ダークソウル』を強く意識したハードコアアクションRPGの『モータルシェル』(PS4/Xbox One/PC、公式サイトPS4日本版公式サイト)だ。

 物語に関しては複雑怪奇というか、正直断片的な情報ばかりで全然把握することができていないのだが、本作のタイトル名は英語で『Mortal Shell』と表記される。このMORTALには様々な意味があり、死を免れない/有命の/致死的な...といった感じの意味があり、SHELLは殻/抜け殻などの意味を持つ。(※編注:モータルの逆はイモータル=不死身で、ファンタジー系の世界観のゲームではしばしば対照的に使われる)

 まぁ恐らくストーリーに絡めたタイトル名なんだろうなぁといったところだが、実はこのシェルという言葉、本作のゲームシステムのコアにも直接関わりがあるので、まずはそこから紹介していこう。

堕ちた戦士の亡骸に憑依し、さまざまなスタイルを活かして戦う

 まず、完全に素の状態の“生身”の主人公は弱い。どれくらい弱いかというと、その辺を歩いている雑魚に軽く処されるくらいの激烈な弱さだ。

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 じゃぁどうやって戦っていくのかというと、過去にこの地へと足を踏み入れた人物の亡骸を身にまとうことで、その強さを手に入れることができるのだ。つまり、シェル=かつて倒れた戦士の抜け殻を身にまとうという理解でいいだろう。

 このシェルは、序盤に入手できる平均的な能力のもののほかに、例えば体力特化でスタミナ軽視のものがあったり、シェルごとにさまざまな特徴がある。この手に入れたシェルそれぞれの戦闘スタイルをどう活用していくかが本作のキモになるといっていい。

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 手に入れたシェルには成長の概念が有り、“ター”と呼ばれる経験値と、まれに手に入る“一瞥”という特殊なリソースを消費することで能力をアップグレード可能だ。ただし、ソウルシリーズのようなレベルの概念はなく、アビリティを増やして強化するというシステムになっている。

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シェルの硬化やパリィを駆使して戦え!

 戦闘についても紹介しておこう。本作は基本的に、通常攻撃と強攻撃の2つの攻撃方法がある。連続で攻撃を繰り出せば連続技が成立するが、その分だけスタミナの消費が激しくなってしまう。なので、状態を把握せずに攻撃しまくると、連続攻撃が切れて大きなスキが生まれることもある。

 そういったピンチの状態に役立つのが“硬化”だ。どういったものかというと、自分の体を石化レベルでガチガチに硬めることで、敵の攻撃から身を守るという能力。一度使用したら再使用までのクールダウンが必要だが、どんなタイミングでも発動することができるスグレモノで、ちょっとしたスキを完全に埋めることができる。

 こちらの攻撃を無視して反撃をするような相手に対し、連続技の合間に硬化して敵の反撃を許さないといったこともでき、相手の攻撃によってはスキを作ることも可能だ。まぁ、これも“シェル”のイメージにかこつけた能力といったところかな? 超便利。

 一応、『ダークソウル』系のゲームによくある“パリィ”もあるんだけど、決意と呼ばれるゲージを消費したり、受付時間がなかなか短かったり、あまり使い勝手はよくない。ただ、パリィからの反撃技は滅茶苦茶ダメージが出るので、決まってくれりゃぁいいんだけどね。リスキーだから筆者はあんま使ってないかな。硬化isGOD。

試練を乗り越えて新武器を入手し、さらなる深みへ……。

 戦闘や探索を通じて手に入れたター(経験値)は、前述したようにシェルの成長に利用するだけでなく、NPCのおっさんが営んでいる店で取引に使うこともできる。

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 中でも大事なのが、体力回復アイテムと武器のアップグレードアイテムだ。回復アイテムは道中だとあまり入手することがないうえに効果が薄いので、買える時に入手しておかないと辛い探索となるだろう。武器のアップグレードアイテムも同様に道中であまり入手できないし、なにより攻撃力が上がるという最大のメリットがあるので、親を質に入れてでも買っといて損はない。

 なお道中では、先人が置いていった武器を入手できる……のだけど、得物を手にするためには試練として謎の使い手を倒さなければならない。

 無事に撃破できれば新たな相棒を手に入れられるが、初期状態だと攻撃力は高くないし、特殊効果も付与されていないため、使い勝手に問題がある。だからこそ、前述した武器のアップグレードアイテムを買っておくことを強くおすすめしておく。

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相応のタフさが求められる高難度

 とまぁこんな感じの本作なのだが、肝心の難度はどうかと言えば、これはもう「高難度」と言っていいだろう。

 様々な場所に配置されている敵は、プレイヤーが一定の距離内に近付くことで警戒態勢を取る。そのため、気付かれないように背後に忍び寄って……というセオリーは一切使えない。なので体力を犠牲にしながらガチガチに剣戟で殴り合わなければならず、この手のゲームに慣れていない人には少々荷が重いと言わざるを得ない。

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 ただ、トライアンドエラーで少しずつゲームや敵の行動パターンに対しての理解度が高まってくると、どういう立ち回りでダメージを負うリスクを抑えられるかが分かり、多少の難所もどうにか突破できるようになる。

 難度が高いとはいっても理不尽な感じではないので、それを危惧しているひとは安心していいだろう。まぁそれでも難しいんだけどね。あ、あとたまに「当たり判定狂ってるでしょこれ!」というので切れそうになることはあるけど。

 残念なことに本作にはオンライン要素がなく、ひとりで苦しい旅路を一歩一歩進めなければならない。だが、苦労していた難所やボスを無事に撃破できたときの嬉しさと気持ちよさは得難いものがある。筆者は時間の都合上、まだまだ中盤までしか進められていないのだが、この先どんな冒険が待ち受けているのか楽しみで仕方がない。

ハードコアなアクションRPGを求めているのであればプレイしてみる価値はあるだろう。まだまだ暑い夏は続いていくが、本作をプレイして色々な意味で熱くなってみてはいかがだろうか。
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著者近況:胃カメラ飲んでゲップ出続けたのは笑った

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)