E28M1: 最凶格ゲー『Mortal Kombat X』の次世代フェイタリティでFinish him

公開日時:2015-04-27 00:00:00

 ドモー、BRZRKです。CoD:BO3の情報が少しずつ出てきたけど、また未来かぁと正直思った。次世代機のパワーを活かしたWWIIのゲームとかそろそろリリースされてくれないかなぁなんて思っている次第。やっぱり、実銃メーカーがライセンスを厳しくし始めたのも原因のひとつだったりするのかな?


 さて、今回取り扱うのは『Mortal Kombat X』。格ゲーにグロ要素を取り入れた元祖グロ格ゲーの最新作。制作は初代Mortal Kombatからシリーズ作品を手がけているEd Boon氏率いるNetherRealm Studios(元Midway Chicagoと言えば分かる人も居るかも)。
 というわけで、MKXをこれから扱っていこうかと思うのだけど、グロ耐性の無い人が見ないほうが良いのであしからず! 大事なことなのでもう一度書くけど、グロ耐性ないなら見ないほうがいいよ! 気分悪くなっても責任とらないからね!(※編注:ちなみにローンチトレイラーはSystem of a Dawnの「Chop Suey!」をBGMに採用、というセンスもいいのだが、映像のディレクションをベーシストのシャヴォ・オダジアンがやっている)


 さて、Mortal Kombatシリーズは格ゲーってのは御存知のとおり。敵の体力ゲージをゼロにしてしまえばラウンド取得で、規定ラウンド数を取得すれば勝利となる。で、体力をゼロにすると「FINNISH HIM」か「FINNISH HER」というアナウンスが流れ、古代ローマのコロッセオのごとくプレイヤーに対戦相手のとどめを刺すよう求められる。

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 んで、このときに特定のコマンドを入れるとMortal Kombatの代名詞でもある「Fatality」(究極神拳)を決めることができ、キャラクターごとに用意されているバラエティに富んだ超残虐技で敵の息の根を文字通り止めることが可能だ。そんな中からいくつか気に入ったのを見繕って動画にしたのでどうぞ。あ、18歳以上のグロ耐性のある大人だけ推奨ってことでひとつ宜しく。

 ちなみにラストのジョニー・ケイジのフェイタリティの元ネタはコレ(1分58秒から)。


 さて、いきなりフライング気味にFatalityについて書いてしまったのだけど、ゲームシステムについて話そう。本作は2013年に発売されたNetherRealm Studiosが制作した「インジャスティス:神々の激突」の進化版といった感じ。フィールド脇においてあるインタラクト可能なオブジェクトを使用して敵を攻撃できたり、移動したりといった演出も継承されている。時にはうちあげられた土左衛門を投げたり、戦ってる横で野次馬をしている老婆を投げたりと、割と酷い。

 ただし少々残念なことに、NetherRealmとしては前前作、シリーズとしては前作にあたるリブート版『Mortal Kombat』(通称MK9)からインジャスティスになった時に追加された、壁をブチ破ってステージを移動する演出などは排除されている。あれはスーパーヒーローだからこその演出ってことなんだろうけど、ダイナミック感が若干薄れた気がしないでもない。
 一方で、近作では採用されていなかった“ファイティングスタイル”が復活。3種類のスタイルから選べ、キャラ性能や技を変えることができる。


 MKXにはストーリーモードが搭載されているのだが、実は前作にあたるMK9でシリーズのストーリーはリセットされており、それまでに発売されたタイトルのストーリーは全部無かったことになっている。てか、冷静に考えるとシリーズ8作目にしてノーカンとか割と酷い。
 で、肝心な物語はというと、様々なキャラクターの視点で語られるので正直頭のなかに入ってこない。というかスタートした直後からゲンナリ状態になるようなQTEがあったりと、なんかもう個人的にストレスフルなので、「なんか、善玉が悪玉になってんなー」ってくらいしか全然頭に物語がはいってこないのだ。あ、でも馬車内でKohtal KahnがKANOを一方的にボコボコにしているQTEはボコボコすぎて笑えたけど。

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 プレイヤーはストーリーを進めたり、対戦を積み重ねていくと経験値やゲーム上の通貨であるコイン(KOIN)を稼ぐことが可能だ。経験値はプレイヤーレベルと、ゲームを最初に起動したときに選択させられる勢力(ファクション)用とで2つに分かれており、どちらも経験値が溜まってレベルアップすると特典がもらえたりする(※編注:ちなみにBRZRK氏がプレイしているXB1版では、報酬狙いで5つのファクションのうちふたつのファクションにプレイヤーが固まってしまっていて、うまく機能していないらしい)。

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 で、コインの使い途は、KRYPTと呼ばれるフィールドで貯めたお金を支払って墓石とか遺体を破壊して、運が良ければ新しいFatalityやコスチュームとかをゲットできる。

 ただ、MKXは戦闘で得られるコインがすげぇ少ないので、軍資金は即効で溶けてしまう。それに、9000コインとか投じて出てきたのがコンセプトアートとかだとコントローラーを引っこ抜いて室伏したくなる。というかKRYPT自体が非常に不人気なのに、コンテンツの寿命のために実装されている感が強い。


 こんな感じのMortal Kombat Xなんだけど、5月5日(日本だと6日かな?)に追加DLCキャラクターの配信がスタートする。その第一弾は映画「13日の金曜日」からゲスト参戦となるジェイソン・ボーヒーズ。ホッケーマスクとマチェーテでどう戦ってくれるのか楽しみ。ちなみに、DLCで追加される予定のキャラクターには映画「プレデター」からプレデターも参戦予定となっている。

 さて今回のMKX、モータリアンとしてはなんだかんだでKRYPT以外の満足度は非常に高い。が、対戦をしようとするとラグすぎてゲームにならないので、日本からのオンライン対戦は割と絶望的だ。そもそも日本じゃ絶対的に不可能なグロさ満載ということもあり、遊べる人は耐性のある人のみといったところ。それでも遊びたいぜ! といった酔狂な人はLet’s Mortal Kombat Begin!

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著者近況:実写ドラマ「Mortal Kombat Legacy 2」のシャン・ツンは、20年近く前の映画のシャン・ツンと同じ人(豆

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)