E29M1: リプリーの娘が逃げ回る、ステルスメインのエイリアンゲーム『エイリアン アイソレーション』

公開日時:2015-04-30 00:00:00

 ドモー。GWとかなにそれ? って感じのBRZRKダヨー。少しずつ夏の足音が聞こえ出す今日このごろ、気温的にはガスブロが使えるようになってきた感がありますな。そういや、東京マルイさんのガスブロM4いつ発売されるんだろう。静岡ホビーショーでの発表に期待。
 今回取り扱うのは海外では発売済みで、日本国内でも発売が決定したステルスアドベンチャー『ALIEN: ISOLATION』(日本公式サイト)を紹介。6月11日に発売を予定しているということで、具体的な内容はぼかしていくんでヨロシクー。


 本作は映画『エイリアン』で起こったノストロモ号事件から15年後、映画版のヒロインであるエレン・リプリーの娘、アマンダ・リプリーを主人公に物語が始まる。消息不明だったエレン・リプリーが登場していたノストロモ号事件のフライトレコーダーの存在を匂わすサミュエルズに導かれ、セバストーポルステーションへと向かうことになるのだ。

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 まぁ、至極安全な旅になるはずだったわけなんだけど、『エイリアン』の名前を冠する作品ということもあり、もちろん待ち受けているのは阿鼻叫喚な世界。色々アクシデントがありながらもセバストーポルステーションに到着したアマンダなんですが、明らかにステーション内の様子がおかしい。

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 でまぁ、なんやかんやあって少しずつ進んでいくわけだけど、ステーション内の人間はお互い疑心暗鬼になっていて、知らない人間は即射殺、サーチ・アンド・デストロイと言わんばかりのアグレッシブ具合。まともな攻撃手段を持たないアマンダには厳しい環境だ。

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 さらに、ステーション内のアンドロイドたちもなんか変で、緊急事態であることを認識できていないのか、生き残るために仕方なく規則を破ろうとしている人間に牙を向いたりと大惨事。なんかもう、人間もアンドロイドも恐ろしい。

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 それでも命からがら物語を進めていくと、トドメとばかりに登場するエイリアンのビッグチャップ。人間・アンドロイド・エイリアンといった3種族(アンドロイドは種族か微妙か?)に狩られる立場になってしまったアマンダ。母親の手がかりを求めるだけでコレとかそうとう酷い。

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 しかしプレイヤーが操作するアマンダはごく普通のエンジニア。基本的に戦闘に関しては素人なので、アンドロイドに掴まれればぶん殴られ、人間には銃で撃たれ、エイリアンに捕まれば即死。というわけで基本的にはエイリアンと戦ったりせずに、ステルスしながらおつかいを進めるアドベンチャーゲームなのだ。

「そんなんマゾすぎるだろ!」って思おうかもしれないけど、ホントそう。一応、拳銃とかも手に入るんだけど対人戦以外にはあまり使えないし、そもそも弾薬をあまり持てないという厳しさ。物語が後半に差し掛かれば火力の高い武器も手に入るっちゃ入るんだけどね。

 あとマップ上にまれに落ちているブループリント(設計図)と、さまざまな場所に落ちている部品を組み合わせることで、パイプボムやモロトフ、ノイズメーカーといった攻撃だけでなく敵の注意を逸らすアイテムをクラフトすることも可能になる。

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 でまぁ、エイリアンが出現してからはひたすらイタチごっこをするハメになるんだけど、そのときの緊迫感は凄まじい。特に、メインで出現するエイリアンのビッグチャップは体重があるためか、鋼鉄製の床を歩く音とかダクトを這いずりまわる音が環境音よりもひときわ大きく響く。何もない、誰も居ないはずの空間に突如として響き渡る硬質な足音には否が応でも敏感になってしまう。

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 とまぁ、画像だけ並べたところで微妙にこの緊迫感は伝わらないと思うので、いくつか良さそうなシーンを見繕って動画にした。ご覧あれ。


 最初は映画『エイリアン』の世界をちゃんと描けているのかと疑問に思っていたものの、世界観はしっかり踏襲され、さらに拡張を遂げていた。また、『エイリアン』の映画が本来持ち合わせていた無力が故の恐怖感を見事に復活させている点は開発陣の努力が実った結果であり、お見事といった感じ。

 日本国内版は本編だけでなく、映画『エイリアン』のオリジナルキャストが登場し、ノストロモ号事件を追体験できるDLC“搭乗員は放棄してよし”(原題:Crew Expendable)と“最後の生存者”(原題:Last Survivor)なども同梱されている。もちろんエレン・リプリーを演じるのはシガニー・ウィーバー女史で、ゲーム中は映画でも使われたセリフ「My Lucky Star….You Are My Lucky Star」が聞けるので個人的に大満足。

 是非ともサラウンドか上質なヘッドホンで遊んでもらいたい作品だ。


著者近況:3とか4なんてものはなかった

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)