ついに発売! 『ファイナルファンタジーXV』攻略中のライター陣によるファーストインプレッション!

公開日時:2016-11-29 00:00:00

 ついに本日2016年11月29日に発売された『ファイナルファンタジーXV』。さっそくですが、ここでは週刊ファミ通の攻略記事にて、攻略・執筆を担当しているライター陣による、本作のファーストインプレッションをお届け! ネタバレには配慮していますが、それでも心配な方はご注意を。


磨き込まれた遊びやすさは、まさに極上!

 少し上から目線になってしまいますが、「よくぞここまで……!」というのが、製品版を遊んだときの率直な感想。本作は、昨年の『FFXV EPISODE DUSCAE』にはじまり、幾度も触れる機会がありました。私は、幸いにも試遊版に長く触れる機会などもあったため、その進化をより深く感じることができました。といっても、大半の方は製品版で初めて本作に触れるはずなので、どう変わったかではなく、どこが気に入っているか中心に書いていこうと思います。

 いちばんのお気に入りは、バトルでの手触りのよさと爽快感、戦術の幅の広さ。片手剣、大剣、槍など、武器ごとのアクションの差が顕著なうえ、瞬時に武器を切り替えられるシステムのおかげで、各武器の長所をいいとこどりできる、というのがいいですね。ほかにも、マップシフト(高所などに瞬間移動で退避するアクション)でMPが全快するシステムのおかげで、シフトブレイク(ロックオン対象に武器を投げ、急接近と同時に攻撃するアクション)が連発できて、ノクトつええー! と悦に浸れます。極めつけはファントムソード召喚からのファントムリンク。ファントムソード召喚中は、いくらダメージを受けてもピンチ状態にならないので、思う存分大暴れできます。ファントムリンクは、ファントムソード召喚中に放てる必殺技のようなもので、仲間との一斉攻撃で大ダメージを与えられるのですが、仲間とファントムソードがズラリ並ぶ演出がカッコイイ! 

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▲武器ごとにまったく異なるアクションが楽しめるうえ、どれも動かしていて気持ちいい! 仲間も2種類の武器を使い分けて戦うので、見た目にも派手なバトルが楽しめます。

 バトルの話が続きますが、コマンド(仲間が使う技。プレイヤーの指示により任意のタイミングで使える)も、演出中は仲間とノクトが無敵状態になるので、攻撃だけでなく防御的に使うこともできて戦術の幅が広がって楽しいです。また、リンク攻撃(特定の攻撃後に発動する仲間との連携攻撃)も動作中は無敵状態になれるうえ、与えるダメージが大きいので積極的に狙う価値があります。リンク攻撃の発動条件にもなっているバックアタック(背後から攻撃を当てること)は、与えるダメージがなんと1.5倍に跳ね上がるのでポジショニングを考えた立ち回りという要素もあり、バトルは遊びこむほど奥が深さがわかる作りになっていました。アクションゲームなのに、ウェイトモードがあるおかげでじっくりと戦術が練られる、という点も『FF』らしさが感じられてよかったです。

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▲リンク攻撃は、敵の攻撃をパリィ(受け流してからの反撃)したときや、バックアタックのときに自動で発動。声を掛け合って、華麗なコンビネーションを見せてくれます。発動率はかなり高く、いっしょに戦っている感、が存分に味わえます。

 ノクトたちが持つスキルも個人的に推したい要素のひとつ。釣り(ノクトのスキル)は、ミニゲームとして楽しいだけでなく、食材集めや夜(または夜明け)を待つあいだの時間つぶしなどにも最適で、コレクション要素が高い点もよかったです。グラディオのサバイバルは、バトル勝利時にランダムで回復アイテムなどが手に入るという、地味ですがとても役に立つスキル。とくに、本作は強敵とのバトルで回復アイテムに頼る場面が多いので、プレイを続けていくにつれてその便利さが身にしみました。イグニスの料理は、ビジュアルは前評判で“飯テロ”と形容されるほどのクオリティ。効果もいろいろなものが選べて、今日の献立はなににしようかな~? って感じになります。

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▲大物を釣り上げると仲間も喜んでくれます。今夜はコレをイグニスに料理してもらおうかな。

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▲いろんな場面で料理を思いついちゃうイグニス。張り紙を見ただけでレシピが増えることもあるので、探索にも熱が入ります。

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▲豪華絢爛なレシピの数々。これらがキャンプで食べられちゃうなんてすごい……。料理は見た目だけではなく効果もすごいのです。

 そして、いちばんのお気に入りがプロンプトの写真。最初はスクリーンショット機能なのかな? と思ってましたが、大違い。旅行中に友だちが撮ってくれた写真のように、観光地でピースしているところやおちゃらけているところが入っていたり、バトルでの超かっこいいシーンを収めてくれていたり、イベントシーンに登場するキャラクターを撮っていてくれたりと、旅の思い出を振り返るのに最適のスキルになっています。ゲームに慣れ、あまり泊まらなくても進めるようになっても、ついつい写真が見てみたくて宿泊する、ということがあるほど、写真の魅力に取りつかれてしまいました。SNSにも投稿できるようなので、いろいろなプレイヤーの名シーンが見られると思うと、ワクワクする部分でもあります。

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▲手動で撮るのは到底困難なタイミングの写真がたくさん残されていて、プロンプトの腕に思わず感心。失敗写真も多いですが……。

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 レガリア(クルマ)に関する機能の充実っぷりにも触れておきたいところ。自分で運転できることはもちろん、訪れたことのあるパーキングや街などへのファストトラベル(一瞬で移動)やイグニスに運転を任せてのオートドライブなど、単に移動するだけでも選択肢がいろいろと設けられています。さらに、レガリアにはショップの機能も備わっていて、オートドライブ中に風景をながめつつアイテムの購入や売却も可能。『FF』のサントラが聴ける機能もあったりと、まさにいたれりつくせり。レガリアが侵入できない場所は、チョコボのおかげでぐんぐん進めます。本作はとにかくフィールドが広大なので、移動手段が豊富な点はとても助かりました。

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▲歴代の『FF』のBGMをかけながら大自然の中をドライブ、という楽しみかたもできる本作。会話イベントやクエストが発生することもあり、つい寄り道してしまうことも……。

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▲レンタル式のチョコボは、名前をつけたり、色をかえたりできます。となると、全員違う色にしちゃいたくなりますね。

 このまま全システムを紹介することになりそうなので、まとめに入りますが、本作は全体的に『FF』、アクションRPG、オープンワールドに初めて触れる人でもすんなりと入っていけるように、細部まで気配りがいき届いているように感じました。また、容赦のないツッコミが入るフィールドでの掛け合い、感情的になって衝突してしまう場面など、若者の等身大の姿が描き出されていて、ドラマの部分でもグイグイと引き込まれていきます。でも、行けるところはしらみつぶしに調べるというのが私のプレイスタイルなので、結末を知るのはかなり先になりそうです。ちょっと釣りで遊びすぎたかな……(釣りスキルレベル10)。
(ライター:堤教授)


これぞ新しい『ファイナルファンタジー』!

 昨日、クリアーしました。その余韻に浸りつつ、本稿を書いています。

 『FFヴェルサスXIII』から数えて、10年。本日、いよいよ発売ですね。長かった……という人もいるでしょう。自分もそのひとり。E3 2013でのナンバリング、そして次世代機向けに開発されることの発表、その後もgamescom、東京ゲーム……とそれぞれ3回の一大ゲームイベントを経て、そのあいだに発売日発表イベント“UNCOVERED FINAL FANTASY XV”がロスで開催……。そして発売日の延期もありました。『FFXV』発売までいろいろありすぎて、発売までのアレコレがすでに本作のプロローグ……といってもいいような、そんな気持ちでいっぱいです。

 で、クリアーして率直に思ったのは、「待った甲斐があったわぁ」(ノクト風)ということ。

 とにかくこの物量を詰め込んだ開発陣の苦労と、『キングスグレイブ XV』や“Omenトレーラー”からのシーンを追加(本日配信のクラウンアップデートで対応)したり、最後まで、極上のものにしよう、という執念みたいなものを感じます。いちゲームファンとして「ありがとうございます」という感謝の気持ちでいっぱいです。

 そしてゲームを彩る音楽もイイ! スクウェア・エニックスの公式YouTubeチャンネルでは、音楽をフィーチャーした動画もアップさせているので、以下では、その動画もちょこちょこ貼らせていただきます。全部の動画を見たい方はスクウェア・エニックスの公式YouTubeチャンネルへ。

 本作では、オープンワールドのフィールド、アクション性の高いバトルなど、世界のトリプルAタイトルのトレンドに、『FF』ならではのテイストを加味した、新たな『FF』。広大なイオスの世界(『FFXV』の世界を“イオス”と呼ぶのを初めて知った!)は、メインストーリーだけでは遊び尽くせないほど、サブクエストやモブハントでいろいろなダンジョン、強敵が配置されています。

 そのメインストーリーですが、従来の『FF』のように、レベルを上げるために雑魚敵と戦う必要がなかったのが新鮮でした。本作は、豊富に用意されたサブクエストやモブハントなどをこなしていくことで、経験値やギルがガッポリ貯まっていくので、作業的なバトルは必要ないんです(ちなみに、料理の材料や素材となるアイテムなどを入手したい、という人はフィールドいるモンスターも倒す必要はあったりはします)。このあたりのゲームデザインは、エンディングを見るために最短で進みたい、という人にとっては、うれしいかもしれませんね。と、同時に、メインクエストのボリュームとそれ以外のボリュームが、いままでの『FF』とは違うんです。『FFXV』の世界そのものがメインというか。いままでにない、新しい『FF』というふうに感じました。

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 アクション性が高くなったバトルですが、攻撃ボタンを押しっぱなしで連続攻撃が出せたり、ガードボタンを押しっぱなしで、自動で回避してくれたりと、反射神経が求められるようなものではなく、アクションが苦手な人でもそれなりに戦える、配慮された作りになっています。ダメージを食らってもお構いなく、回復薬ガブ飲みで力押しで倒す、といった戦いかたでもいいでしょう。もちろん、しっかりとアクションゲームとして楽しめるよう、敵の攻撃モーションを見てガードや回避をしたほうが、ダメージを受けず、よりスマートに戦えるので、アクションゲーム好きな人もバトルの極め甲斐があります。RPGらしく、APを貯めてスキルを習得していくことで、アクションもどんどんスタイリッシュになっていきます。動きがどんどんスタイリッシュになっていくノクトを見て、「オレ強ぇ」感も味わえますよ。

 「強ぇ」と言えば、今回の魔法と召喚獣。魔法はアイテム扱い、召喚獣はある条件を満たした場合のみ呼び出せる、という従来の『FF』とは異なる扱いになっているところも新鮮です。魔法はまわりの環境を変えてしまうのでは!? というほどパワフル。巨大すぎる召喚獣の攻撃の破壊力も、凄まじすぎて笑ってしまうほど爽快です。

 先ほど触れたサブクエストとモブハントですが、これが本作のメインと言えるほどの数が用意され、登場するモンスターもさまざま。メインクエストは、『FF』を初めてプレイする人や、ひさびさに『FF』をプレイしないような人でもクリアーできるバランスに意図してしていると思うので、ファミ通.comをご覧になっているゲームファンなら、サブクエストやモブハントをやり込んでいただきたい! メインストーリーに登場しないのがもったいないモンスターがたくさんいますから。本作の象徴的な武器であるファントムソードも、メインストーリーだけではコンプリートできません。自分もまだすべてを手に入れていないので、どこかに眠っている残りのファントムソードを求めて、まだまだ旅を続けたいと思っています。

 サブクエストやモブハント以外にも、釣りだったり、チョコボレースだったり、さまざまなアクティビティも用意されています。今回の『FF』は、オープンワールドのゲームらしく、メインストーリーだけで満足するにはもったいないボリュームになっています。むしろ、メインクエストだけだと、本作の半分も楽しんでいない、と言えるかもしれません。どうやって入手するのかわからないカギでロックされた場所もいろいろあるし……。いやぁ、イオスの世界には謎が多いわぁ! 

 そういったゲームデザインになっているだけに、本作はプレイヤーによって印象が変わるゲームかもしれません。メインストーリーだけを進めると、もしかしたら食い足りなさが残る人もいるかもしれません。でも、それ以外の、この世界に用意された膨大な仕掛けをやり尽くそうとすると、お腹いっぱいどころじゃない体験が待っている。プレイに正解はありません。『FFXV』の世界を旅して、自分なりの思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
(ライター:クマ田)

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▲この世界で流行っているピンボールRPG『ジャスティス モンスターズ ファイブ』といったミニゲームも!

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魅力的な女性キャラクターも魅力です 

 『ディシディア ファイナルファンタジー』攻略班も担当しております、西川くんです。そんな『FF』シリーズ&アクションゲームが大好きな僕は、バトルモードも当然、アクティブモード派。アクティブの場合ですと、本作のバトルをガチガチのアクションとして楽しめて、緊張感のある中で戦えるので大好きですね。慣れないうちは、攻撃ボタンを押しっぱなしにしているだけでも華麗に戦えますが、本作では、攻撃時に左スティックを入れた方向や、攻撃ボタンを押したタイミング、連続攻撃中に武器を変更した際などに異なる攻撃がくり出せます。要所によって使い分けるよう意識してくり出すと、戦いを有利に進められる戦略としてしっかりと生きてきますよ。たとえば、剣の場合は、左右にレバーを入れながら攻撃すると、敵の側面を取りながら攻撃するので、続けて背後を取り、ダメージが1.5倍になるバックアタックを狙えます。大剣で左右の攻撃をすると、大剣を振り回して集団戦に有利な攻撃範囲の広い技が出せたりと、武器によってくり出せるアクションが違うのもポイントですね。さらに13本存在する固有武器“ファントムソード”は、通常の武器とは異なる固有アクションもあって、どの武器も個性的で選ぶのを迷っちゃいます。敵にワープして攻撃する“シフトブレイク”、味方と連携を図る“リンクアタック”&“仲間コマンド”、使用回数の制限があるものの強力な“魔法”などなど、攻撃方法が多彩かつ、使いどころを考えて戦うのが非常に楽しいんです。

 ……という長い前置きは置いといて、主役である4人はイケメン揃い。旅を続ければ続けるほど彼らのことを好きになっちゃうワケですが、女の子もすっごくかわいいと思うことを僕は言いたいのです!! 男勝りのメカニック・シドニーはサバサバ系で野生的な魅力があって大好きです(日焼け跡がちょこっと見えるのがいいよね……)。グラディオの妹・イリスは、素直にキュート。ノクトとのイベントシーンでは、心を奪われちゃいました(あと、ちょっと見える開放的な脇がいいよね……)。敵陣営のアラネアも、ミステリアスながらもそのセクシーさがたまりません!(あと、豊満な胸もいいよね……)。ゲンティアナさんも、アラネア姉さんに負けず劣らず大人の色気がムンムンです。ちなみにプロンプトの写真に、ゲンティアナさんがたまに写ったりしますると、得した気分になります(あと、黒髪パッツンっていいよね……)。そしてルナフレーナ様は、とにかく清楚で美人(あと女性らしいボディラインがいいよね……)。というわけで、イケメンだけではなく、魅力的な女性も多数登場するのも、本作の見どころのひとつなのです!(力説)
(ライター:西川くん)

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