田畑Dのコメント&動画あり! 『ファイナルファンタジーXV』のバトルに“ウェイトモード“が実装

公開日時:2016-06-15 09:10:00

 2016年6月14日~16日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催される世界最大規模のゲーム見本市“E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2016”。初日の14日に、スクウェア・エニックスブースにて『ファイナルファンタジーXV』(以下、『FFXV』)のディレクターを務める田畑端氏がスペシャルステージに登壇した。

 その中で、新情報として公開された注目要素が“ウェイトモード”。これは、バトル中に操作をやめると、時間が止まり、標的やコマンドをじっくり選べるようになるというもの。コマンドの選択時にゲージを消費し、ゼロになるとそのバトル中はウェイトにできなくなるようだ。このモードについて、田畑氏に少しお話しをうかがうことができた。動画と合わせてチェック!

アクションの腕に関わらず、新たな遊びにつながるウェイトモード

――ウェイトモードがあれば、アクションが苦手な人も安心して遊べそうです。ただ、腕に自信のない人に向けては、イージーモードの実装もありますよね。ウェイトモードのお話の前に、まずそちらについてお聞かせいただければ。

田畑 イージーモードはゲーム中にいつでも切り換えられて、敵の体力が低めになっているほか、カーバンクルが一生懸命、ノクトを死なないようにしてくれます。

――『プラチナデモ』をやっていなくても、カーバンクルは来るんですか?

田畑 姿は見せないけど、来ますね。遠くから援護します(笑)。『プラチナデモ』をやっていると、直接来てくれます。

――なるほど。それでは改めて、ウェイトモードについてお聞かせください。

田畑 ウェイトモードはイージーモードと同じくオプションで切り換えができます。ウェイトゲージがあって、ノクトが移動をやめると時間が止まり、その際にコマンドを選択するとアクションを起こす、というものです。狙う敵や部位を、自在に選べたりもします。これもイージーモードと同じく、アクションが苦手な方への救済措置なんですが、一方で『FF』のコアなファンには、しっかりと考えながら遊びたいという方も多いので、そういう欲求を満たすものにもなるかなと。

――アクションとRPGを融合したシステムなんですね。これは、田畑さんが入れようと決めたんですか?

田畑 はい。ユーザーからもらった、『FFXV -EPISODE DUSCAE-』のアクションに対するフィードバックがきっかけでした。難しい、と感じるユーザーに向けてイージーモードの実装はすぐに決まったんですけど、それはよくあるオーソドックスなものですよね。なんとなく、そうではない欲求があるんじゃないかなと感じて、その欲求を形にするべく「やろうよ」と。でも説明しても、「ははは、何言ってるんですか」、「またまたぁ」みたいな感じで、なかなかわかってもらえず(笑)。

――それでも押し通したんですね(笑)。

田畑 いえ、バトル担当のプログラマーが試しに自分なりに実装してみたら、これが新しい遊びになって。結果、アクションがうまいスタッフでもウェイトモードで遊ぶようになっているんですよ。ただ、時間を止めるという要素を入れると、処理的にいろいろと破綻するんですよね。それを少しずつ解消していってもらって、数か月前に製品版でも使えるメドが立ちました。

――なかなか画期的なシステムのようですね。違うゲーム性になっているというか。

田畑 自分に合うほうで遊んでもらえればと思うので、ぜひ試してもらいたいですね。ちなみに難易度ノーマルでウェイトモードにもできますし、イージーでウェイトモードにもできますよ。

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