『プラチナデモ FFXV』プレイインプレッション! 進化したバトルだけでなく物語も垣間見られて期待は膨らむばかり

公開日時:2016-04-01 06:10:00

 現地時間2016年3月30日(日本時間3月31日)、アメリカ・ロサンゼルスにて『ファイナルファンタジーXV』の新情報を発表するイベント“UNCOVERED FINAL FANTASY XV”が開催。その場で発表され、イベント後にプレイ可能になった『プラチナデモ FFXV』のプレイインプレッションを、ライターの堤教授がお届けします。かなり詳細に記載しているので、あまり情報を入れずにプレイしたい、という人はご注意を!

 なお、下記記事にて動画をアップしているので、こちらも参考にしてほしい。

[関連記事]『プラチナデモ FFXV』を隅々まで堪能するためにチェックしておきたいプレイ動画

召喚獣もスマホを使う時代

 いやー、すごかったですねUNCOVERD:FINAL FANTASY XV。自宅で生中継を見ていた私ですが、中継が終わってからは『ブラザーフッド FFXV』の第1話を視聴しつつ、いちはやく『プラチナデモ FFXV』を遊ぼうとPlaystation Storeに張り付いていました。ダウンロードが完了し、さっそくゲームを起動! すると、タイトル画面でのカーバンクルがキュートすぎて、思わず顔がにやにや。チワワを飼っている私も納得のもふもふ感で、ただのデモ版とは思わせない気合が感じられましたね。しかも、ゲームを開始すると、カーバンクルがなんとスマホのようなデバイスを口渡ししてくるんです。カーバンクルは、そのデバイスで意志を伝えてくるのですが、スタンプなどを使うことがあってこれまたカワイイ。デモ内での物語を見ると、さらにカーバンクルが愛らしく感じるはず。もはやカーバンクルのためにこのデモ版は存在するといっても過言ではない!

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▲オプションではボイスやテキストの言語の選択、音量や画面の明るさの調節、カメラ操作方向の変更、コントローラー振動設定の有無などが設定できます。タイトル画面は、昨年配信された体験版『FFXV -EPISODE DUSCAE-』と同じように、放置していると徐々に時間が経過し、昼夜の変化が見られますよ。

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▲いきなりスマホ的な物を渡してくるカーバンクル。スタンプまで使いこなします。とにかくかわいい。ノクト少年もかわいい。

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操作を覚えつつパネルを使った遊びも楽しめる最初のエリア

 カーバンクルの話題で興奮してしまいましたが、ゲーム内容にも触れていきたいと思います。舞台はノクトの夢の中ということで、まずは森や湖などの自然が広がっているエリアからスタート。基本的にはカーバンクルの指示に従いながら奥へと進んでいくことになります。道中には丸いパネルが用意されており、踏むと時間が経過したり、天候が変わったりして景色の変化が手軽に楽しめます。

≪基本操作方法≫
移動………………左スティック
ダッシュ…………L3ボタン+左スティック
カメラ操作………右スティック
ジャンプ…………×ボタン
ドッジロール……左スティック+□ボタン

≪バトル時の基本操作≫
アサルト(攻撃)…○ボタン(長押し可)
魔法………………○ボタン長押し(長押し中に左スティックで着弾地点を指定、離すと発動)
ガード……………□ボタン長押し

※操作はPS4版のものです。

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▲黄色いクリスタルが浮いており、集めた数がカウントされていきます。この数が一定数貯まると反応するようになるパネルもありました。やり込み要素のひとつですね。クリスタルは、見つけにくい位置に隠されていることもあり、探索が楽しめます。敵を倒したときにもクリスタルは手に入りました。

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▲時間や天候が変わるパネルは、踏むたびに短時間で環境の変化が見られます。とくに雨の表現圧巻で、街中ではタイルが水に塗れて光っている様子なども確認でき、あまりの美しさに息を飲んでしまいました。

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▲召喚獣と思われる存在がチラっと見られるスイッチも。

 ある程度進むとナイトメアという名の敵が出現し、カーバンクルがおもちゃの剣とピコピコハンマーを渡してくれます。ここから、いよいよバトルができるわけです。攻撃は、ブレイク、ラッシュ、スラッシュ、カウンター、レイドという5つのアクションに5つの武器を設定して戦う『FFXV -EPISODE DUSCAE-』とは違って、方向キーの上下左右に武器を割り振り、方向キーを押すと瞬時にその武器に持ち変わる、というシステムに変更されていました。装備はバトル中にも変更できるので、アクションの自由度はかなり高くなりましたね。

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▲これがリニューアルされた装備変更画面。武器以外にも、いわゆる魔法に相当するアクションが方向キーに割り当てられます。

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▲魔法はアイテム扱い。MP消費はなく回数制限がありますが、特定のパネルで補充が可能です。使用の際は、一度構えて効果範囲を指定してから発動。効果範囲は、それぞれの魔法で異なります。

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おもちゃの剣
シンプルな片手剣といった趣のアクションとなっています。『FFXV -EPISODE DUSCAE-』のアヴェンジャーやブラッドソードと動作が似ていました。上位バージョンのおもちゃの剣IIという武器も拾えました。

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ピコピコハンマー
「えいっ」という感じで思いっきり振り下ろします。相手を吹っ飛ばせるので、かなり有利に戦えます。

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花火
着弾地点付近に爆発が起こって広範囲を攻撃します。地形にも影響を与えるようで、動かせる積み木などを吹っ飛ばすこともできました。爆発のそばにいてもノクトがダメージを受ける様子はありませんでした。

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かみなり玉
指定した場所に雷を落とします。威力が高いぶん、攻撃範囲は狭め。


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あめ玉
指定した場所に滝のように雨を降らせてダメージを与えます。かなり演出が派手で、雨が降っている時間も長かったです。入手したときは、一瞬食べるほうのあめ玉かと思いました。

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メテオボール
指定した場所を中心に、超広範囲にメテオボールが降り注ぎます。ほかの攻撃では、与えるダメージは100~200程度ですが、メテオボールではなんと2000オーバーのダメージが出ます。

ふたつ目のエリアでは小さくなってクルマを運転!

 ふたつ目のエリアに進むと、ノクトの体が小さくなってしまい、不思議の国のアリス的な感じで家の中を探索することになります。ここでは、踏むとクルマが現れ、運転が体験できるパネルが用意されています。家の中はかなり広いので、グングン爆走できますよ。

≪クルマの運転方法≫
ハンドル操作………左スティック
アクセル……………R2ボタン長押し
ブレーキ・バック…L2ボタン長押し

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▲クルマの描かれたパネルに乗ると、ドロンと変身。車種は数種類用意されており、積み木を崩しながら進むこともできました。早く『FFXV』本編で高級車を乗り回したいですね……。

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▲小さくなって部屋を探索するので、オブジェに書かれた文字などもはっきりと見られます。『FFXV -EPISODE DUSCAE-』でも確認できた“コールマン”社のアウトドア用品がこんなところにも……。

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▲これも『FFXV -EPISODE DUSCAE-』で確認できた物と同じトランプ。『FFXIII-2』に登場したものと柄が似ており、キングの絵柄には、ルシの烙印も見て取れます。

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▲『FFXV』の世界では、アルファベットと酷似した文字が使われているので、なんとなく書いてあることは読み取れます。後でゆっくりと観察したいですね。

モンスターに変身できる3番目のエリア

 3っつ目のエリアは、大きな建物が並ぶ街の一角。ここには、ノクトの姿をモンスターに変身させるパネルが用意されており、モンスターになったままバトルもできます。『FFXV』本編では、モンスターに変身するような場面はなさそうなので、モンスターとして戦えるのは『プラチナデモ FFXV』だけの特権ではないでしょうか。ちなみに、幼少期の姿で戦えるのはこのエリアで最後となっています。

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▲『FFXV -EPISODE DUSCAE-』に登場したガルラや、巨大な角を持つ敵など、複数のモンスターに変身できます。攻撃力が高く、爽快に敵を倒せます。

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▲幼少期のノクトの様子がわかるようなパネルもありました。『キングスグレイブ FFXV』や『ブラザーフッド FFXV』などもありますし、『FFXV』の世界は人間関係だけでもかなり深いところまで練り込まれているようですね。ちょこちょこと出てくる情報だけで、泣ける作品である予感がビンビンにします。

最後のエリアでは青年ノクトの姿でバトル!

 最後のエリアに入ると、ノクトの姿が青年時のものに変化し、鉄巨人との1対1のバトルになります。このときの攻撃アクションは下の通りです。バトルから一定時間が経過するたび、カーバンクルが“ルビーの光”でノクトを応援してくれ、1回目はシフトとマップシフト、シフトブレイクが、2回目はファントムソード召喚が実行可能になります。

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エアステップソード
空中で左スティックを入力しながら攻撃することで、トリッキーな動きができる片手剣。動かしかたによっては、長時間空中に滞在したまま攻撃が可能。

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ブロードソード
隙は大きいが、相手の防御力をある程度無視してダメージが与えられるだけでなく、攻撃を当てるたびにMPも回復する大剣。

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ファイア
幼い姿のときに使った花火やかみなり玉のように、着弾地点を指定するタイプの魔法。炎はしばらくのあいだ着弾地点で燃え続け、継続的にダメージを与えられます。バトル中、道路の奥にあるパネルを踏むと使用回数が3回チャージされます。道に落ちているドラム缶のようなものをファイアで狙うと、大爆発も引き起こせました。

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シフト(MPを20消費)
△ボタンで発動。剣を投げて一定距離を瞬間移動する。敵との間合いを詰めたいときだけでなく、離れたいときにも便利。

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マップシフト(MPを25消費)
△ボタン長押しで発動。エリア内のシフト可能なポイント(街灯やビルなど)に一瞬で移動し、移動先での待機中はHPとMPが急速に回復します。シフト可能な場所を伝っていけば、ビルの高いところまで移動できたりもします。なお、マップシフトは片手剣装備時のみ行えるので、その点はご注意を。

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シフトブレイク(MPを20消費)
敵をロックオンしているとき、またはマップシフト後に敵に向かって△ボタンで発動。相手にダメージを与えつつ急接近できます。ヒット時に威力の倍率が表示されますが、倍率は移動距離に比例して上がっていくようです。

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▲ビルの上からシフトブレイクを使用した際はなんと3.3倍に! ヒット後、鉄巨人は長時間ダウンしていました。

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ファントムソード召喚
L1ボタン+R1ボタンで発動。画面左下の武器アイコンの周りにある円形のゲージがある程度溜まっているときに発動でき、時間とともにゲージが減少。ゼロになると終了です。発動中は攻撃を受けても怯みにくくなり、自動でシフト移動しつつ間合いを詰めながら攻撃できるなど、大幅にパワーアップします。

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▲HPがゼロになると、しばらくのあいだよたよたと動くことしかできなくなります(『FFXV -EPISODE DUSCAE-』で言う“ピンチ状態”)。このときにダメージを受けるとHPゲージの最大値が大きく減少しますが、カーバンクルが“ルビーの光”で回復してくれるので、まずゲームオーバーになる心配はありません。

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▲鉄巨人の攻撃範囲はかなり広く、剣が街灯などに当たると破壊される場面もありました。マップシフトできる場所が減ることもあるので、注意したほうがよさそうですね。

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▲鉄巨人は、“グラビデ”のような重力波を出して吸い寄せつつダメージを与えてくることもあります。こちらは、ガードでは対処できなかったのでダッシュやシフトで離れたほうがよさそうでした。

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▲上の魔法攻撃以外にも、ガード状態を続けているだけでは防げない攻撃もあります。そんなときはドッジロールやシフトなどの移動アクションの出番ですね。本作では、『FFXV -EPISODE DUSCAE-』にあった武器ごとのアビリティが確認できなかったので、MP不足になることは少なく、積極的にいろいろなアクションが使えました。

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▲鉄巨人が剣を大きく振りかぶった際には、ガードの表示が出現。つぎつぎと表示される指示に従っていけば、“パリィカウンター”で反撃できます。入力の猶予はかなり短く、成功したときの爽快感は格別! してやったりという感じですね。

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▲鉄巨人はノクトをつかんでくることもあります。終わり際に叩きつけられる直前に△ボタンを入力すれば、シフト移動で脱出できました。攻撃のバリエーションの豊富さには驚きましたね……。

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▲攻撃をくり出した後、一拍間を置くと威力の高いフィニッシュ攻撃“スラッシュ”が出せます。

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▲一度倒した後、ゴール地点のさらに奥にあるパネルを踏むと、レベルの高い鉄巨人と再戦できます。これで思う存分ノクトのアクションが楽しめるわけです。

 鉄巨人を倒して、カーバンクルのそばにあるパネルを踏むとゲームクリアーとなります。『FFXV -EPISODE DUSCAE-』から約1年が経過して登場した『プラチナデモ FFXV』では、いろいろなフィールド、天候だけでなく、進化したバトルシステムも満喫できました。とくに、雨の表現は素晴らしいデキなので、ハードをお持ちの方はぜひ見ていただきたいですね。短編とはいえ、父子の絆を感じるストーリーも垣間見ることができ、自分の中の『FFXV』熱がさらに高まりました。ちなみに、クリアー時にはカーバンクルに好きな名前を付けられるうえ、なんとその名前で『FFXV』の本編に登場してくれるようになるのです。もちろん私は、いま飼っているチワワの名前にしました。ああ、早く9月30日にならないかなぁ。

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