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俺より強い奴に聞くVol.1-sako-

公開日時:2016-04-07 11:50:00

 『ストリートファイターV』(以下、『ストV』)の有名プレイヤーを直撃する企画“俺より強い奴に聞く”。第1回は、先日、ホリとのスポンサー契約を更新したばかりのプロゲーマー、sako選手が登場。 現在のやり込み状況や得意のテクニックなどを聞いたぞ。

sako

HORI/sako
“Team HORI”に所属するプロゲーマー。“カプコンカップ2013”では、殺意の波動に目覚めたリュウを使用して、初代王者に輝いた。sako選手のくり出す高難度のコンボや連携技は、“sakoスペシャル”として多くのファンを魅了する。

バトルラウンジでの対戦を中心に毎日最低3時間以上はプレイ!

――ソフト発売から約1ヵ月が経ちますが、どのくらいの頻度でプレイしているのでしょうか?

sako 平日は、仕事が終わってから毎日最低でも3時間以上、休みの日は朝から晩までずっとプレイしています。 基本的にオンライン対戦やトレーニングモードばかりですが、人の少ない時間帯はストーリーやサバイバルモードをプレイすることもあります。

――対戦だけかと思いきや、 ひとり用のモードもプレイされているんですね。

sako 息抜き程度ですけどね。サバイバルモードは、かりんで“HARD”まではクリアーしました。最高難度の“HELL”は難しいし、時間もかかるので、ほとんどやっていないです。攻略が確立されるまでは、いいかな(笑)。

――オンライン対戦では、どのモードをプレイしているのでしょうか?

sako 発売当初はランクマッチをプレイしていましたが、 最近は、 試合数をこなせるバトルラウンジを中心にプレイしています。

――オフライン対戦の機会はありますか?

sako 先日、大阪にオープンしたばかりのゲームカフェバー“CROSS-UP”で対戦してきました。プレイヤーの数自体はまだそこまで多くありませんが、有名プレイヤーが来店することが多く、 貴重なオフライン対戦の場になりそうです。 自宅からも近いので、 定期的に行きたいですね。 あとは、 格闘ゲーム系のWeb番組に出演する際に、その前後でガッツリ対戦させてもらっています。

――これまでのシリーズのようにアーケード版がありませんから、そういったオフライン対戦の場は貴重ですね。

sako そうなんですよ。オンとオフでは、プレイ感覚がまったく違うので、大会のことを考えると、 オフライン対戦の経験も積んでおきたいですね。ふだんはオンライン対戦をして、週1回くらいオフライン対戦ができれば……というペースです。

――sakoさんは兼業プロですから、その中で毎日3時間以上ゲームをプレイするのはたいへんそうですが……。

sako メッチャ寝不足です(苦笑)。

――現在メインで使っているキャラクターは、誰になるのでしょうか?

sako 発売当初はかりんを使用していましたが、いまは春麗です。

――かりんは思ったより強くなかったということでしょうか?

sako かりんの評価自体は高いですよ。使っていておもしろいし、けっこう強い。でも、春麗を相手にするとキツかったんです。 それで、実際に春麗を使って性能を調べていたら、 前ダッシュが速いし、飛び道具も持っているので、自分からゲームメイクができるんですよ。さらに、 ジャンプ直後に空中百裂脚を出す“低空百裂”という強力なテクニックがあります。 コマンドの入力は難しいけれど、 練習したぶんだけ強くなれる要素なんです。そういったやり込み甲斐のある部分が気に入って、 春麗をメインキャラクターにしました。

――sakoさんの魅力である“sakoスペシャル”を演出するには、うってつけのキャラクターですね。まだ使い始めたばかりのようですが、“sakoスペシャル”と呼べるような、お気に入りの連携やコンボはありますか?

sako “鷹爪脚→弱空中百裂脚”ですね。 ジャンプ直後に鷹爪脚を出すと、しゃがみガード不能の攻撃になるんですよ。 さらに、 そこから空中百裂脚を出して、 攻めを継続する強力な連携です。相手のガードを揺さぶる手段として強いですし、 展開が極めて速いので、 対応されにくいと思います。 ただ、 鷹爪脚を最低空で出すには慣れが必要なうえに、 その後の空中百裂脚は速いコマンド入力が要求されますから、 難度は高いです。 初めてこの連携を食らう相手は、 これをくり返されるだけでも対処に困ると思いますよ。

――1回だけでも難しいのに、それを連続で出すのは、ものすごく難しそうです(笑)。何かコツはあるのでしょうか?

sako これはもう、 練習あるのみです(笑)。ほかにも、Vトリガーを絡めたオシャレなコンボもありますし、 春麗は研究すればするほど強くなるから、 やり応えがあるんですよ。 シンプルな『ストV』では珍しいキャラクターです。

――カプコンUSAの公式世界大会“カプコンカップ”の予選も始まりますが、大会に出場する準備は整っていますか?

sako まったくできていません(苦笑)。まだ一部のキャラクターとしか、ガッツリと対戦数をこなせてないんですよ。バーディーやバルログ、ダルシムは使っている人が少ないので、対戦自体があまりできていません。 この状態で海外の大会に出るというのは、 冒険が過ぎるかなと。 とりあえずは、7月の“EVO”(ラスベガスで開催される、世界最大規模の格闘ゲーム大会)を目標に、じっくりやり込んでいきます。

――少しずつプレイヤーのレベルが上がっている中、 伸び悩んでいる初〜中級者へ、 アドバイスをいただけないでしょうか?

sako 初級者は、知識のないまっさらな状態で、いろいろなキャラクターを使って楽しむのがオススメです。その中で、各キャラクターの特徴を把握していくといいですね。 ある程度うまくなると、考えが固定化されてしまうので、それからでは、わざわざほかのキャラクターを使う気にならないと思うんです。

――なるほど。では、中級者は?

sako ある程度、キャラクターを思い通りに動かせているくらいの人であれば、各キャラクターの主力技だけでもいいので、性能をしっかり把握することが重要ですね。 性能が理解できていれば、 対応に困っている状況で、 どういった駆け引きが生まれているのかがわかると思うんです。 何をされているのかわからないままというのが、いちばんよくないですから。

――苦手とするキャラクターを、 実際に自分で使ってみるのもよさそうですね。

sako そうですね。トレーニングモードで軽く動かしてみるだけでも、ぜんぜん変わりますよ。

――それでは最後に、 読者へのメッセージをいただけますか?

sako 先日、ホリさんとのスポンサー契約を無事更新できました。正直、ほっとしています。これは、いつも応援してくださるファンの皆さんのおかげだと思っています。 今年は、 例年以上に露出する機会を増やす予定なので、 新作で少しずつうまくなっていく過程を見せられるはずです。すぐに大会で結果を残せるかはわかりませんが、 がんばりますので、 これからも応援よろしくお願いします。


sako選手お気に入りの春麗とは?

 春麗はジャンプが緩やかな代わりに、 移動速度が速く、 飛び道具の気功拳やリーチの長い通常技を持ったキャラクター。 強力な通常技と速いダッシュを活かした地上戦を得意とする。 技が揃っていて初心者でも扱いやすい一方で、 低空でくり出す空中百裂脚を始めとした、 高度なテクニックを要する上級者向けの一面もある。

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●sako選手お気に入り連携“鷹爪脚→弱空中百裂脚”

 鷹爪脚は最低空で出すと、しゃがみ状態の相手にヒットする中段攻撃になる。ここからすぐに弱空中百裂脚を出すことで、展開の早い攻めを行えるぞ。鷹爪脚がカウンターヒットすれば空中百裂脚が連続ヒットし、さらにコンボをつなげることも可能。素早いコマンド入力精度が問われるが、ひとつ上のレベルを目指すなら、ぜひマスターしておきたいテクニックだ。

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ホリとのスポンサー契約を更新!

 sako選手は、 周辺機器メーカーのホリとのスポンサー契約を更新した。 これについて「ひと安心しました」と語る一方で、2016年はプロとして新しいことに挑戦したいと話すsako選手。今後の活動が注目される。

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sako選手の公式サイトがオープン。イベント出演情報などが随時更新予定だ

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部長:豊泉三兄弟(次男)
週刊ファミ通、ファミ通.comの『ストV』担当編集者。『ストV』国内最速トーナメントで2位に輝き、暫定世界2位を名乗る男。ネカリ、ナッシュあたりを使う予定。
部員:北口徒歩2分
キャミィのような見た目がかわいい女性キャラクターを好んで使う。一応『ストIV』シリーズをプレイしていたが、腕前は微妙。『ウルIV』からのメインキャラクターであるキャミィを継続する予定。
ゲスト部員:HORI/sako
Tesm HORIに所属するプロゲーマーで、公式世界大会カプコンカップの初代王者でもある。sako氏のくり出す高難度のコンボはsakoスペシャルとして多くのファンに愛されている。ちなみに、ゲーム自体が超大好きで、格ゲー以外の腕前もプロ級!
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