ガリレオコラム「~虎の巻~」第2回

PONOSのゲーマー社員として活躍する兼業プロゲーマー・ガリレオがお届けするコラム。
編集:豊泉三兄弟(次男)

公開日時:2017-08-28 14:25:00

闘神祭予選突破!

 どうも、PONOSにゲーマー社員として入社した兼業プロゲーマーのガリレオです。不定期更新でお届けさせていただいているガリレオコラム「~虎の巻~」。今回はチームメイトのソウジ選手とタイトー主催のアーケードゲーム全国大会“闘神祭”の予選を突破することができたので、遠征して起きた出来事、なぜこの大会に勝つことができたのかをソウジ選手(※1)と対談してみました!

※1 ソウジ選手はgodsgarden所属のプロゲーマー。BB、P4Uシリーズを中心に活躍している。現在は、東京ヴェルディにレンタル移籍中。

garisouzi

ガリレオ(写真左)、ソウジ(写真右)

ガリレオ まずは優勝できてよかったね。ソウジさんほんまありがとう!

ソウジさん(以下、ソウジ) ありがとう。今回は早めに取れて良かった(笑)。

ガリレオ いつも予選取るのは遅いの?

ソウジ 『ブレイブルー』シリーズだといつもは中盤以降かな。使用してるキャラもピーキーな性能だしね。『P4U』シリーズだと早めに取れたりして、キャラの特徴も有るのかな?と。

ガリレオ 今回は北関東まで遠征したんだけど、遠征するって決めるまでもいろいろあったよね。

ソウジ どこかのタイミングで遠征しようってふたりで決めていたけど、東京エリア、関東エリアのどちらに行くかは凄く迷ったよね。そのときすでに銀切符(※2)を取っていたふみ選手、みーや選手のチームには予選で一度負けていて、お互いナインについての対策がイマイチだったこともあり遠征を決めたよね。

※2 店舗予選通過者が貰えるエリア決勝への切符


ガリレオ 関東エリアも馬の骨選手ときつね選手が組んだ強豪チーム(※3)が、すでに銀切符を取っている形だったけど、ソウジさん的にはどうだった?


※3 Braver's Revel 2017で準優勝している強豪チーム
馬の骨選手:圧倒的な攻めのセンスと型に囚われない自由な動きができる柔軟なプレイヤー。ヴァルケン使いを代表するプレイヤーのひとり。
きつね選手:システムを使ってディフェンスがうまく、プレイヤーに対する手癖の研究を怠らない勝ちに貪欲なプレイヤー。アラクネ使いを代表するプレイヤーのひとり。


ソウジ 馬の骨選手には野試合ではあまり勝ててないんだよね。きつね選手は野試合では勝ったり負けたりしてるけど、大会でしかも同キャラで安定して勝てる相手ではないね。

ガリレオ どちらにせよきびしい戦いだった。最終的にはライチをヴァルケンに当てて、アラクネは同キャラで何とかしよう!って感じの作戦で(笑)。

ソウジ ガリレオさんはヴァルケン戦自信あるみたいだし、最後は「覚悟を決めましょう」と言われて本気になったよ(笑)。じつはあの言葉が遠征する決め手だった。

ガリレオ それが決め手なんだ(笑)。そんなこんなで遠征することになったんだけど、実際かなり遠かったね。

ソウジ 予選の方は茨城。どんどん景色が自然に溢れて行く様を楽しみながら片道3時間電車に揺られてようやく着いて。

ガリレオ 最初はレンタカーを借りようという話もあったけど、祭に阻まれたよね(笑)。

ソウジ 遠征前に知り合いにアクセス情報を聞いたところどうやら祭があるみたいで、車だと込みそうだし、結局電車で行くことにしたよね。まさか、茨城も栃木も両方祭をやっているなんて想像もしていなかった(笑)。

ガリレオ そして、茨城の小木津駅に着いてゲーセンまで徒歩20分。タクシーを使おうと思ったけど、駅にタクシーがいない!(笑)。

ソウジ あのときはふたりでタクシー乗り場の存在に気付かずに真夏の暑さに耐えながら歩いて行ったけど、実際はタクシー乗り場あったみたいだよ……(笑)。後日、Web配信をしたときにリスナーさんから教えてもらった。

ガリレオ そうなの!? 俺たちの努力は一体……。

ソウジ つぎに遠征するときは覚えておこう(笑)。道中暑すぎるのにコンビニも見当たらない中、“氷”の看板を見つけて走って駆け寄ったけど、売ってあったのはかき氷ではなく、ただの氷だったことはいい思い出だね(笑)。

koori

ガリレオ そこからようやくゲーセンに着いて。エントリーシートを見ると意外な人の名前が。

ソウジ 神奈川を拠点とする強豪プレイヤーの会長選手がすでにエントリーしているのを発見して、自分たちと同じ考えの人も居るよね、と。会長選手は攻めのバリエーションが豊富で、イザヨイを代表するプレイヤーでもあるんだけど、まさか遠征して来るとは思わなかった。

ガリレオ 栃木予選も都心から遠征してくる人が多かったよね。

ソウジ 東京からも何チームか遠征に来ていたね。東京エリアは店舗予選の数は多いけど、そのぶんエリア決勝に出場するチームが多いから、勝ち抜くのはなかなかハード。

ガリレオ 今回茨城の店舗予選から栃木のエリア決勝という流れでうまい具合に優勝できたわけだけど、ソウジさんとしては優勝できた要因はなんだと思う?

ソウジ 茨城の店舗予選は当たったキャラクターの相性もあるかな。決勝で当たった会長選手、もりそば選手のチームのキャラクターはイザヨイとマイで、アラクネとしてはかなり相性のいいキャラクターなんだよね。会長選手ともりそば選手は、ともに勢いが合って大会も強い選手ではあるけど、アラクネはその勢いに飲まれず戦うことができるしね。だからこそ、俺が倒さなきゃいけなくて、それが実行できたことが勝因かな。

ガリレオ 正直僕は両選手ともに戦いたくなかったんだよね。イザヨイとマイ、どちらも不利とは言えないんだけど、大会に強いキャラクターだしあまり対戦経験も自信もなかった。結局予選は1回も出ることなく銀切符を取れて、「ほんまソウジさんありがとう」って感じだった(笑)。
 栃木の当日予選は「ダイワ選手・メカ沢選手」チーム(※4)が優勝して、「馬の骨選手・きつね選手」チームの3チームでエリア決勝を行う事に。まずダイワ選手・メカ沢選手チームから感想を教えてください!

※4
ダイワ選手:全国大会常連でプラチナ使いを代表するプレイヤーのひとり
メカ沢選手:栃木を代表するハクメン使い


ソウジ 予選からメカ沢選手が先鋒に続けて出ていたので、ハクメンにはアラクネが相性がいいこともあり自分が出ることに。その結果、メカ沢選手が出てきたのでオーダーで読み勝ことができたね。

ガリレオ ライチも相性は悪くないけど、メカ沢選手はライチ戦にかなり自信のあるプレイヤーと言うこともあって、ここはソウジさんに任せようと言う感じでした。

ソウジ その後、ダイワ選手には負けてしまったけどね。野試合では勝てていただけに悔しかった。

ガリレオ 野試合はソウジさんが勝っていたので安心していたけど、ダイワ選手は本当に勝負強かった。僕はここまで大会に出ていなかったけど、「ようやく仕事が出来るな」って感じで大将戦に望めました。正直野試合はダイワ選手にまったく勝てて居なかったけど、謎の自信はあったんですよ。

ソウジ ガリレオさん本当に大会強いよね。野試合はそこまで勝ててない様に見えたけど、大会の動きは本当に良かった。

ガリレオ 野試合はほとんど勝ててなかったけど、大会は本当に自信があった(笑)。『BBCF2.0』から追加された“溜め嵌張のめくりネタ”を大会に温存していたことも要因のひとつにあるかな。

ソウジ 逆に俺は野試合で勝っていたから大会でも勝ちたかったけどね。

ガリレオ つぎは優勝決定戦で当たった馬の骨選手、きつね選手のチームの感想を聞かせてください。

ソウジ 最初に話した通り、馬の骨選手との勝率が悪いからそこはガリレオさんに任せる作戦。どちらにしてもきつい相手だから、話し合った結果俺から出ることに。対戦相手はきつね選手が先鋒でアラクネ同キャラ対決になってしまったけど、ここも何とか勝つことができてよかった。馬の骨選手には負けてしまったけど、予想していた形でガリレオさんに渡すことができたよね。

ガリレオ 正直馬の骨選手は関東でもトップレベルの強さだし僕も勝てるか怪しかったけどね(笑)。ヴァルケンにはライチが相性いいと言うこともあり自信はあったけど。関西にいたときにヴァルケン戦を積んでいたので対戦経験から来るものも大きかったよ。攻めがうまいプレイヤーだから、捕まった時にどこで切り返すかポイントを絞る事を意識していたけど、そこがうまく嚙み合った。

ソウジ 攻めが強いヴァルケンと言えど、やっぱり“燕返し”で読み合いになってしまうしね。それと今回の勝因はオーダーを読み勝つことができたのが大きいのかもね。アラクネはピーキーなキャラクターなのできびしいキャラクターにはとことんきびしいし。いい意味で役割分担ができていて、それが嚙み合って勝てたことも大きいと思う。

ガリレオ 終わってから思ったけど、チームとして相性かなりいいよね。ソウジさんは安定していい戦績を残してくれるから、調子の波がある僕の悪い部分を補ってくれている。僕は、逆大会の勝負強さで大将戦をフォローできたし。

ソウジ ガリレオさんが勝てそうにない相手は自分が勝てたり、そういう部分が噛み合っているよね。相性のいいキャラクターには安定しているけど、相性が悪いキャラクターにも順当に負けている部分も大いにある。本選まで相性が悪いキャラクターへのアプローチの仕方を練っておきたいと思ったよ。

ガリレオ 本選の目標はもちろん優勝する事だと思っているけど、今回はバージョンアップして間もない事もあって誰が優勝するか全く分からないよね。どんな事意識して闘神祭に挑むか考えています?

ソウジ ほかのキャラクターへの対策をしっかり詰めて行きたい。今回は自分のキャラクターの変更点は少ないので、他のキャラクターがどの様な変化を受けているのか。その変化が自分のキャラクターへどういった影響を出すのか詰めて行きたいね。

ガリレオ 僕も同意見かな。今回はマジメにキャラクターの対策を積み重ねている人が勝ちそうな気がする。そういった意味で僕もしっかり対策をして行こうと思っています。ソウジさんとなら優勝できると思っているのでがんばりたいところですね。

ガリレオ ソウジさんありがとうございました。それでは最後に、この記事を読んでいるファンの方へのメッセージをお願いします。

ソウジ 皆様本選も応援宜しくお願いします! 8月末に家庭用も出るみたいなので、そこでふたりで何かできればいいなとも思っています。


■ガリレオ選手のプロフィール

garireo

 1988年4月28日生まれ。本名は岡本圭史(おかもとけいじ)。2017年6月にPONOSに入社。現在はゲーマー時代に得た経験と知恵を活かしesports事業に従事。ゲームプランナーとプロゲーマーを兼業する社会人プロゲーマー。
BLAZBLUE、恋姫†演武などで活躍。Arc Revolution Cup2013 BLAZBLUE優勝、Evolution Championship Series(通称EVO)BLAZBLUE優勝と数々の戦歴を誇る、BLAZBLUEを代表するプレイヤーのひとり。
(自称「逆襲の虎」)

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