ガリレオコラム「~虎の巻~」第1回

編集:豊泉三兄弟(次男)

公開日時:2017-08-08 16:00:00

■第1回 BBCF Ver.2.0稼動開始! 現場の熱気をお伝えします!

 2017年6月からPONOSにゲーマー社員として入社した兼業プロゲーマーのガリレオです。本日からファミ通さんで自分の特別コラムを掲載させていただくことになりました。不定期更新になると思いますが、皆様宜しくお願い致します。

 自分は、いまゲーマー社員として活動させていただいています。ゲーマー社員とはゲームを業務としてみなし、ゲームとゲームプランナーとしての仕事を勉強しています。社会人プロゲーマーとしての実績を作り、これからさき他のBBプレイヤーにつなげて行きたいと考えております。そのあたりの決意などは↓のインタビュー記事をご覧ください。

※ガリレオインタビュー記事はこちら

 そんな訳でBBCF Ver.2.0(以下、BBCF2.0)稼動初日である8月3日は、業務として、午前8時30分からゲームセンターへ開店ダッシュして参りました! そこで自分が感じた現場の熱気とBBCF2.0の情報をお伝えして行きたいと思います。

今回は初回なので長くなり過ぎないよう、3つに分けて感想と自分の考えを書かせていただきます!

・BBCF2.0の雰囲気
・ライチ=フェイ=リンの調整について
・NECiCA2ネット対戦をしてみて

BBCF2.0の雰囲気

 午前8時30分に地元のゲームセンターに突撃。開店から新作をプレイしようと思っていたのはやはり自分だけではないんだなと、新バージョンをさっそく味わいました(開店時間の早い地元のゲームセンターをみんな調べたんだなあ……)。

 現場ではプレイヤー同士が使用キャラクターの変化を語り合い、熱い対戦をしたり、やはり新バージョンは盛り上がりますね。自分も多くのプレイヤーとお話させてもらったんですが、強豪プレイヤーは闘神祭(※1)予選もあるため、すでにどのキャラが強いのか見極めることに専念していました。

 調整の方向性としては、「いままでプレイヤーたちが培ってきた努力をムダにせず、強すぎる行動は調整し、新しい要素を加える」と言うメッセージが伝わってくる内容で、前回強いとされていたキャラクターたちの個性もしっかり残しているようです。もちろん、すべてがそうとは言えませんが、強いキャラクターの強すぎた部分を調整し、逆に弱すぎたキャラクターは強いキャラクターに近づけるようバランス調整がなされていることを感じました。稼動間もない現時点では、強すぎると言ったキャラクターは目立っていないので、相対的な評価をいち早く知ることができるプレイヤーが闘神祭で活躍することになりそうです。

 新キャラクターの獣兵衛はスピードと強い崩しを兼ねそろえたキャラクターですが、さすがに新キャラクターと言うことで現在はそこまで目立ってはいませんでした。次回は獣兵衛について追って行きたいですね。

ライチ=フェイ=リンの調整について

 私が使用しているキャラクターのライチの調整についての感想をざっくりと述べたいと思います。コンボはほぼ前回と同じものを流用できる調整になっているので、前作の記事も参考にしてください。

 今回の調整は、はっきり言って“絶妙な調整”だと自分は思っています。その理由は3つ。ひとつ目は、難しすぎたコンボがふつう程度の難度まで落とされていたこと。ふたつ目は、新しい要素がしっかりあること。3つ目は、それでいて強すぎないことです。
 

・絶妙な調整その1「コンボ難度が下がった」
 前回は“横棒”(しゃがみ設置から発射する軌道)からのコンボが難しすぎたと自分は思っていて、その難度は全国トップクラスのライチ使いでもコンボを落としてしまうことがあるほどでした。今回は“タメ嵌張”が高速化し、横棒を絡めたコンボに組み込みやすくなり活躍しています。ここは本当に調整されると思ってなかったので本当にうれしかったですし、ゲームセンターでひとりではしゃいでしまってた程です(笑)。


・絶妙な調整その2「しっかりとした新要素」
 ふたつ目については、タメ嵌張の高速化、それと仕様変更についてです。高速化したことでつながる技が増えたり、画面端でも裏回りが可能になったことで、単純にできることが増えました。新バージョンは、新しい要素があって初めて盛り上がりますからね。これはうれしい限りです。タメ嵌張は今回のライチの目玉調整なので、しっかり目をつけて開発して行きたいです。


・絶妙な調整その3「強すぎないこと」
 新しい要素やコンボダメージの若干の底上げはあったものの、立ち回り自体はそれほど変わっていないので、立ち回りの優劣はそこまで変わっていないイメージです。しかし、ライチはもともと立ち回りの強いキャラクターですし、もともと弱かった部分が改善されているため、注目すべきキャラクターのひとりと言えるでしょう。

 ライチを調整してくれた方とは一度飲みに行ってみたいですね(笑)。「隅々までライチのことを知っているな」と言うことがよくわかる調整でした。

NECiCA2ネット対戦をしてみて

 『BBCF2.0』にアップデートされてからの新要素として、店舗間で行えるネット対戦があります。まずはネット対戦をしてみて起こった事実を書こうと思います。

・もちろんラグはアリはあるが、体感のラグは少なめ。
・マッチング障害

 ゲームセンターでネット対戦をする問題点として、やはりラグが挙げられます。どの程度のラグなら100円を入れて対戦することが許容できるのかは、人それぞれだと思います。ラグを語るうえですべて主観になってしまいますが、自分の考えを書かせてもらおうと思います。

 『BBCF』はラグと相性の悪いゲームだと思っています。ガードをする際に中段攻撃を見てからガードすることが重要なゲーム性なので、ラグが1フレーム(1フレームは60分の1秒)あるだけでガードが難しくなるゲームです。ですので、自分はネット対戦は「立ち回りや連携の練習、キャラ対策に重きを置いてプレイをするためのもの」と割り切ることにしました。

 実際にプレイしたところ思った以上にラグが少なく、これなら立ち回りにも支障なくプレイできると思いました。プロと言う立場からすると対戦相手が乏しい昼間に対戦ができることはこのうえなくうれしいことですね。これは地方のプレイヤーにも同じことが言えると思います。ネット対戦の普及により、地方と都心の人口・環境の差がどの程度埋まって行くのか楽しみですね。

 自分はほかにもメリットを感じました。ゲームセンターにふだん足を運ぶことは敷居が高く、対戦相手がいるかわからない状態だと行くか迷いますよね。そういった意味で、ゲームセンターに人が集まれる要素は「環境」と「人」だと思っています。ネット対戦が可能になったお陰で、対戦相手がいるかわからない状態でもゲームセンターに足を運びやすくなりました。これは本当に大きな要素だと自分は思っています。こういった方々が集まり、自然とオフ対戦の流れができれば『BBCF』をプレイしてくださる方も増えるのではないかと思っています。

 「人」がいるという要素をネット対戦が補ってくれていることは本当に偉大なことで、コミュニティの拡大にもつながって行くのではないでしょうか。くり返しますが、「ネット対戦をしに来る→オフ対戦の流れになる」と言うことが最大のメリットだと自分は考えています。

 マッチング障害については実際自分も起こりましたが、不具合だったみたいで解消されました。初日はマッチングされない店舗はあったみたいですが、自分は1度も途切れることなくプレイできました。このあたりは今後のアップデートで改善されて行くといいですね。

最後に

 第1回、いかがでしたでしょうか。次回もこういった形で自分がゲームセンターで体感した『BBCF2.0』をお伝えして行こうと思います。書いてほしい記事などあれば、ぜひ自分のツイッターアカウント(@garireotarget)にリプライをください! ここまで読んでくださりありがとうございました。次回もよろしくお願い致します。

※1 タイトーが主催する複数タイトルの全国大会。決勝大会は10月21日(土)、22日(日)に行われる予定。


■ガリレオ選手のプロフィール

garireo

 1988年4月28日生まれ。本名は岡本圭史(おかもとけいじ)。2017年6月にPONOSに入社。現在はゲーマー時代に得た経験と知恵を活かしesports事業に従事。ゲームプランナーとプロゲーマーを兼業する社会人プロゲーマー。
BLAZBLUE、恋姫†演武などで活躍。Arc Revolution Cup2013 BLAZBLUE優勝、Evolution Championship Series(通称EVO)BLAZBLUE優勝と数々の戦歴を誇る、BLAZBLUEを代表するプレイヤーのひとり。
(自称「逆襲の虎」)

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