『GTAオンライン』の世界で、ライターの西川くんが裏社会をのし上がっていく様をお伝えする連載企画“GTAオンライン プレイ日記”。2023年12月、毎年恒例のホリデーシーズンに実施される大型無料アップデートに“チョップ・ショップ（CHOP SHOP）”が登場しました。

　前回は、“チョップ・ショップ”アップデートで追加された、メインコンテンツとも言える追加物件“サルベージヤード”のビジネス“サルベージヤード強盗”ミッションの模様を、一部お届けしました。

　“チョップ・ショップ”アップデートはこれだけに留まらず、サルベージヤードにはさまざまなお金稼ぎの方法はもちろんのこと、サルベージヤード強盗ミッションも多数用意されています。さらに、2024年1月4日には、動物たちを活用した新たなコンテンツも追加されました（プレイステーション5版、Xbox Series X|S版限定です）。

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　南サンアンドレアスに出没する野生動物を1日に3種、追跡・写真に収めるというデイリー収集アイテムにチャレンジして、野生動物1種の撮影に成功すれば“デクラス パーク・レンジャー”が購入できるようになります。こちらにも挑戦してみたので、後ほど解説します。

■サルベージヤード強盗は5つのミッションが週替わりで展開

　毎週、サルベージヤード強盗に励んでいる西川くんです。サルベージヤード強盗は週替わりで3つのミッションを受注できるとお伝えしていましたが、強盗の種類自体は5つ存在しており、ランダムに選ばれたミッションに挑めます。

　目標となる乗り物も毎週変わるため、売り値が高い乗り物が登場したときはぜひこなしておきたいところ。前回までの感想としては「そこまで大金が稼げないかも」と考えていましたが、今後選ばれる乗り物によってはビッグマネーが得られるかもしれません。

　5つのミッションを遊んだ感想としては、どれも『GTA』らしい破天荒な計画で、実行するのがおもしろい！　ということ。強引に乗り物を奪うその内容に「なんだよこの計画！」と、毎回ツッコミっぱなしでした。

　とくにお気に入りなのは“ダガン強盗”。ダガンといえば、ダイヤモンドカジノ強盗に挑戦した以前の日記に登場したテキサスの実業家ですね。けっこうな目に遭っていたと思うのですが、健在のようで何よりです。

　このミッションの目的は、アリーナで開催されているレースショーに突撃し、ショーに参加している車をレース中に強奪して逃げるというもの。どう考えても、目撃者多数の大事件です（笑）。こういったミッションが毎週いくつか楽しめますし、初回クリアーでは衣装などが解放されるので、挑戦しない理由はありません。

　サルベージヤード強盗ミッションのおおまかな流れは、ほかの強盗ミッションと同様に、偵察する→計画を立てる→実行のための準備（タスク）→実行（フィナーレ）というもの。ダガン強盗の場合は以下の流れになります。

・偵察：メイズバンク・アリーナで写真を撮る
・計画作業：バイパスモジュールを調達する
・計画作業：VIPパスを入手する
・計画作業（任意）：アーマーの貨物を破壊する
・タスク：LSパニックのトレーラーを盗む
・タスク：LSパニックのコスチュームを盗む
・フィナーレ：ダガン強盗（フィナーレ）

すべての準備を整えて挑むフィナーレですが、まずは盗んだLSパニックのトレーラーに乗ってアリーナに入るところから始まります。

　警備員にVIPパスを見せて潜入したらエレベーターを使用可能にして、ダガン専用のVIP席に向かいます。席にはダガンの警備員がいるので、武器を使って一掃しましょう。ちなみに、任意の計画作業でアーマーの貨物を破壊していれば、警備員がアーマーを着用していません。

　望遠鏡でコース上にいるターゲットの車を探します。車を見つけたら、ドローンのEMP（電磁パルス）を撃ち込んで無理やり停めます。

　レーンにいる車に向かうあいだも敵が出てきますが、バンバン倒して車に乗り込みます。

　正面突破すぎる、ムチャクチャな強盗ですね。バイパスモジュールをインストールしたら準備完了。あとはアリーナから飛び出して届けるだけ……と思いきやこのレースカー、爆破ショーに使う予定だったので、逃走中に時限爆弾が起動するオマケ付きでした！

　2分半のタイマーが切れる前にハオのガレージまで到達して爆弾を取り外してもらったら、ヤードに届けてミッション終了となります。まあ、こんな感じで気の抜けない『GTA』らしいミッションが展開するので、ぜひ楽しんでください！

■車のオーナーには最悪のレッカーサービス

　サルベージヤードですが、じつは放置系のビジネス物件でもあります。ゲーム内で1日経過するごとに、施設の人気度に応じて収益が金庫に保管されていきます。放置系ビジネスで言えば、以前の日記で解説したナイトクラブに近い感じですね。

　人気度を数値として確認することはできませんが、人気をアップさせるためには“レッカーサービス”の仕事をする必要があります。レッカーサービスは、物件メニューからレッカー車を買うことで挑めるようになります。

レッカー車は2種類ありますが、錆びているか錆びていないかの違いだけで性能に差はありません。好きなほうを選びましょう。

　レッカーサービスと聞くと、動かなくなった車を運んであげる仕事と思うかもしれませんが、『GTAオンライン』にはそんな親切なビジネスはありません！　“駐車されている特定の車をレッカーで勝手に運んで売る”という、超強引な乗り物強盗サービス（？）なのです。

ジャマルから指示された目的地まで行って、目標の車を……。

レッカー車でサルベージヤードに運ぶだけ。ドライブ感覚で楽しめますが、ときどき敵が出現して妨害してきます。

　運んだ車は低価格ですが、時間が経過すればパーツに分解され、お金に変わります。稼ぎ自体はそこまで大きくありませんが、一度こなすとサルベージヤードの人気度がアップするのがポイント。コツコツこなして人気度が高まれば、ゲーム内の1日で約2万ドルが金庫に納められます。

　人気度最大値で2万ドルの稼ぎになりますし、物件メニューからスタッフを雇っていれば2万ドル以上の収益が得られます。ナイトクラブと異なり、人気度アップに少しだけ手間が掛かりますが、かかさずこなしていけば安定した収入が獲得できますよ！

■あつまれ、ロスサントスの動物たち！

　“チョップ・ショップ”アップデートによってロスサントス全域で、野生動物や民間人のペットといった動物たちの姿が見られます。あくまで賑やかしのような印象でしたが、2024年1月4日のアップデートで動物が新コンテンツに関わる要素となりました。

　デイリー収集アイテムとして、1日3種の動物を写真に収めることで、報酬をゲットできるコンテンツ“激写！動物撮影”が新登場。ロスサントス北西にあるロスサントス観光局に向かうか、メールから目標を確認できるので、それらの動物を撮影するだけの、超平和なチャレンジです！

ロスサントス観光局は、マップだとこのあたりにあります。

メールでも確認できるので、必ず観光局まで向かう必要はありません。が、ロスサントス観光局近くには動物が多いので、目標を探しやすいです。

　目標となる動物は10種類存在し、それらが日替わりで提示されるので、あとは目標を撮影するだけ。ただ、動物の居場所はノーヒントゆえに、動物探しはなかなかにたいへんです。とはいえ、出現する場所はある程度決まっているようなので、覚えていけば毎日サクサク進められると思います。

　僕が挑んだときに提示されたのは猫、ウサギ、雌鶏（ニワトリのこと）の3種。ロスサントス南部の都市部に、よく野良猫がいることを覚えていたので、猫は難なく撮影成功。近づきすぎない限りは逃げないので、かなり撮影しやすかったです。

良猫が寝転んでいたのでパシャリ。おっと、ネズミまで写り込んでしまいました。かなりしっかり動物の姿を捉えないと、成功判定になりません。

撮影に成功すると、RPとお金が手に入ります。

ちなみに野良猫は、『GTAV』の主人公のひとりであるフランクリンの実家の裏手によく出現しました。

　雌鶏の居場所を探すのはなかなか苦労しまして、野生で見ることはまずありません。家畜動物は牧場などが隣接している建物の敷地内にいるようです。雌鶏はちょっと近寄るだけでも逃げますが、敷地内ゆえに撮影自体は楽にこなせました。

探し回っていたら、敷地内にニワトリの姿を発見。雌鶏だ！

　見つけるのは楽なのに撮影がたいへんだったのが、ウサギ。ウサギは山の中によく出現し、とくにロスサントス観光局の近くを探れば、すぐに出会えることでしょう。シカやイノシシなども、このへんで見ることができました。

　ただ、ウサギは小さいので、森の中で発見するのが難しい！　しかも、すぐに森の中に逃げてしまうため、見失いやすいという……。止まっているところを撮影したいのですが、視認自体がかなり困難で苦労しました。最終的には走り回って、道から逃げてきたウサギをうまく撮影することができました。

ウサギを探すために山を駆け巡っていたのですが……。

見つかったのはイノシシ。図体が大きな動物は視認しやすいけれど、ウサギは小さくて見つけにくい。

あれは……猫かな？　犬かな？

違う！　マウンテン・ライオンだ!!　山の探索では危険な出会いに遭遇することもあります。

ようやく撮影成功！　画面中央の右上にいる石みたいのものが、ウサギの背中です（笑）。

　くり返しになりますが、撮影に1回成功すれば車両のパーク・レンジャーが購入できるようになるほか、10種撮影に成功すると割引価格で購入できます。

　また、一度で3種類の動物撮影チャレンジに成功すると、“動物愛好家”のコスチュームが手に入ります。某映画の主人公を彷彿とさせる衣装ですね（日本ではややマイナーとされる映画かも）。

動物を探す探偵が主人公の映画に似ていますね。

　といった感じで、強盗ビジネスが追加されたかと思いきや、まさかの動物と触れ合える心温まるようなコンテンツまで楽しめるようになった『GTAオンライン』。今後もアップデートで進化し続けるロスサントスに注目しておきましょう！