『GTAオンライン』の世界で、ライターの西川くんが裏社会をのし上がっていく様をお伝えする連載企画“GTAオンライン プレイ日記”。2023年12月、毎年恒例のホリデーシーズンに実施される大型無料アップデートに“チョップ・ショップ”が登場しました。

　前回は“チョップ・ショップ”アップデートのおおまかな内容を紹介。ドリフトチューニングや動物、新武器“バトルライフル”などをピックアップして解説しました。

　多彩なアップデートコンテンツでさらにロスサントスは進化したのですが、今回は“チョップ・ショップ”のメインコンテンツとも言える追加物件“サルベージヤード”の模様をお届けしましょう。

■多彩な車両強奪ミッション！

　あけましておめでとうございます。2024年も、ますます進化する『GTAオンライン』に負けないよう、元気に裏社会をのし上がってまいります！

　さて、“チョップ・ショップ”アップデートでは新物件“サルベージヤード”が追加されました。サルベージヤードを購入すると、プレイヤーはユスフと彼の従兄弟であるジャマルと手を組み、南サンアンドレアスで乗り物にまつわる数々の“サルベージヤード強盗”ミッションに勤しむことになります。

　なお、サルベージヤードの購入方法やオススメ物件は前回の日記でお伝えしましたが、あらためて。サルベージヤードはメイズバンクの抵当流れ物件ウェブサイトから購入可能で、以下の5ヵ所から選べます。

・パレト・ベイ（162万ドル）
・サンディ海岸（203万ドル）
・ムリエタ・ハイツ（242万ドル）
・ストロベリー（257万ドル）
・ラ・プエルタ（269万ドル）

　頻繁にアクセスすることになるので、やっぱりロスサントス北部ではなく南部の都市部にある物件がいいですね。個人的には高速道路も近いムリエタ・ハイツがコスト的にもオススメですが、資金に余裕があるならロスサントス市内にあるストロベリーも使いやすいです。

　物件を購入して初回に訪れると、ユスフとジャマルが登場するムービーがスタートします（このムービー、5分くらいはあるので向かうのは時間に余裕がるときで）。ユスフは車のコレクターなのですが、「新車が欲しい」とか「高級な車に乗りたい」なんて“つまらない”ことは考えていません。彼が欲しいのは、特殊な経歴を持つ“特別な乗り物”なのです。そのため、主人公は破天荒な計画に挑んでいくことになります。

こちらがユスフ。『GTAIV』のダウンロードコンテンツ『ザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニー』（The Ballad of Gay Tony）に登場した、超お金持ちの不動産デベロッパー。当時よりもシブめに年齢を重ねたようですが、中身のイカレ具合はそのままの模様。

左がジャマル。裏社会の住人としては半人前といった感じで、主人公の仕事を手伝わせるついでに、ユスフはジャマルをトレーニングしたいようです。

　サルベージヤードでは乗り物を強奪する中規模のミッションが提示され、それらをこなしていくビジネスが展開。ミッションは週替わりで3つ受注できます（ウィークリーミッションと同じタイミングで更新）。つまり、1週間に3回楽しめるミッション群といった感じです。

　“短期間で何度も何度も挑んで稼ぐ”タイプというよりも、週替わりで変わるミッションを楽しみながら稼ぐコンテンツとなります。大金が一気に稼げるわけではありませんが、バラエティー豊かなミッションにチャレンジできるので、1週間の楽しみがひとつ増えたような感覚になります！

　特徴的なのは、ミッションのほとんどの行程が“フリーセッション”でくり広げられるため、フレンドといっしょにミッションをこなしてもいいですし、まったく知らないほかのプレイヤーが介入してくることもあるので、予測できない事態が起こることもあったりします。知らないプレイヤーと遊ぶのが苦手な人は、招待限定セッションを設定しましょう。

　また、強奪した車両をどうするのかは、最終的にプレイヤーの自由となります。車両をそのまま港まで運転して運び、ユスフに売却するのもいいでしょう。売却額は減りますが、スタッフに頼んで車両パーツをサルベージしてお金に変えることもできます。自分で運転するかオートで売却するのか、“オートショップ”のカーチューンビジネスに似たシステムと言えます。

　なお、公開されている情報では、ユスフにお金を払って自分の車にすることも可能なようですが、現状ではその選択肢が表示されないので、将来的なアップデートで追加されるのかもしれません。

■自由に強盗の準備を進めよう

　サルベージヤード強盗ミッションは全部で5つのミッションがあり、そのうちの3つのミッションとターゲットとなる車両が、先述の通り、ウィークリーイベントが更新されるタイミングで決まります。ダガンやマクトニー（おなじみのIT長者）、貨物船から盗んだり、展示品を強奪したりと、さまざまなシチュエーションが用意されています。

　挑むミッションは初回から選択可能で、今回は“ギャングメンバー強盗”に挑戦しました。その理由は、単純に強奪した車の売却額がいちばん高かったからで……。ここではギャングがフルカスタムした車両を盗むわけですが、その車の在処を知るのは、何かの理由で逮捕されている、ジャマルの知り合いであるキング・タイニーです。

　キング・タイニーを助けたら彼からフルカスタム車両が保管されている場所を聞き出し、あとは盗んでしまおうという魂胆。しかも、ギャングの仕業に見せかける偽装工作付きの計画です。

　サルベージヤード強盗を受注すると、ほかの強盗ミッションと同様に偵察フェイズ、準備フェイズ、そして実行フェイズの3つの順番に進行していきます。偵察フェイズは、目的地の近くに行って特定の写真を撮るだけで達成されます。警備員などに見つかると面倒なことにはなりますが、ミッションに失敗するわけではありません。

ミニマップを頼りに、写真撮影ポイントを探しましょう。高い場所にある偵察地点まで向かうには、建物に登る必要があります。

　準備フェイズに移ると、装備の収集、車両の調達といった計画のための作業が必要となります。挑む順番は自由で、“タスク”はセッション中のマップに常時表示されているので、ほかのことを行いながらこなせるのが便利。“計画作業”はサルベージヤードで受注してから挑むことになります。

ハッキングで警察ヘリの場所を探索。

警察署に侵入するためのヘリを盗んで調達します。

ミッションでおなじみの“足が付かない”武器を事前に隠しておいたり。

逃走用の車両を強奪。カージャック常習犯たちの車を使った偽装工作もお忘れなく。

覆面警察車両を割り出してスタンガンを盗むなど、豊富なタスクが楽しめます。

　また、一部の行程には、達成が任意のものもあります（成功すればミッションの難度が下がります）。万全な体制で挑みたいならクリアーして損はありませんが、サルベージヤード強盗はプレイヤーが倒されても大きなデメリットがないため、全体的な難度はそこまで高くない＝気軽に楽しめるのもポイントかと。

警察の制服やガスマスクなどを、特殊部隊から車両ごと強奪。

警察を襲ってガスマスクの数を減らす……この行為がのちに役立ったりします。達成が任意のミッションでも、やっておけばムダはありません。

……といった内容のタスクをこなしていき、最後に計画を実行します！

　これらのフェイズをすべて達成するたびに、プレイヤーは自分のサルベージヤードへ戻る必要があります。そのため、ロスサントス北部にサルベージヤードを買うと、移動だけでものすごく時間がかかってしまう。だからサルベージヤードは南部で買うべきなんです（くり返し）。

■計画実行にはやり込み要素も！

　フィナーレとも言える“計画実行”に移ると、いよいよ強盗本番。“ギャングメンバー強盗”では、警察署に行ってガスやスタンガンで警察官を気絶させつつ、地下の牢屋にいるキング・タイニーを助けることになります。なお、警察官に銃を撃つことはできません。

ヘリで屋上から侵入。そうそう、警察衣装を着られるのは『GTAオンライン』では珍しいので、好きな人にはうれしいポイントかも（残念ながら衣装アイテムとしての入手はできません）。

スタンガンを当てるだけで、警察官を一撃で倒せます。スタンガン、めちゃくちゃ強力なのでは？

通気口にガスを注入。投げ込むよりも、足元に落としたほうが成功しやすいです。

　しっかりと準備していれば危険度はそれほど高くありませんが、逃走車が壊れたり、キング・タイニーが倒されたりしてしまうとミッションが失敗となり、進めていた地点の最初からリスタートとなるのでご注意を。逆に言うと、自分が倒されるだけでは失敗にならないので、重要な物だけはしっかり守りましょう。

警官を倒すだけでなく、ハッキングや鍵探しなども発生します。

キング・タイニーを見つけたら、あとは逃げ切るだけ。

先ほど隠した武器を手に入れれば、スタンガンで警官をやさしく倒す必要はありません。あらゆる手を駆使して逃げ切ってしまいましょう。

キング・タイニーを空港まで送り届けました。

彼はひとりで帰っていくので、あとはキングの情報に従って目的の車両を強奪するのみ。

　キング・タイニーを空港まで送り届けたら、目的のフルカスタム車両をギャングたちから強奪しましょう。そのまま逃げ切れば、目的の車両はコチラのものです。

ギャングを倒して車を強奪。ギャングは追ってきますが、フルカスタム車両なので余裕で逃げ切れるはず。

ちなみに、車両はいくら壊れていようが査定には（現段階では）響かないので、事故での破損は気にせず運転してオーケーです。

　なお、ミッションにはそれぞれボーナス目標が用意されていて、たとえば警察官のキルをゼロで達成するなどで、追加の報酬がゲットできます。“キャリア進行状況”にも関わるやり込み要素となっているので、毎週挑む中で達成を目指してみるのもいいでしょう。

　以上が、サルベージヤード強盗のひとつであるの一連の流れ。シチュエーション豊かな強盗ミッションを、週替わりで楽しめるのは、やはり最大の魅力です。強奪した車を売却してお小遣い稼ぎするのもいいですし、将来的な購入に充てるために溜め込むのもアリです（最大4台まで駐車できます）。

ほかのミッションも、こんな感じでさまざまな展開が味わえるものでした。

　次回は、サルベージヤードでさらに楽しめる要素はもちろん、さらに追加されたコンテンツの一部を体験していきます！

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