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『レッド・デッド・リデンプション2』でロックスター・ゲームスが見せる革新に迫る!

公開日時:2018-08-09 12:00:00

 2010年に発売された『レッド・デッド・リデンプション』から8年。その技術力で作品を出すごとにゲームに革新をもたらすロックスター・ゲームスの最新作、『レッド・デッド・リデンプション2』(以下、『RDR2』)が2018年10月26日、世界同時発売を迎える。

 春に行われた、数少ないメディアのみに披露されたハンズオフ・デモの模様と、開発スタジオのひとつであるロックスター・ノースの共同代表ロブ・ネルソン氏へのインタビューはすでに公開済みとなるが、ここでは『RDR2』がどのような作品なのか、その革新を簡潔にお伝えする。

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無法者たちの新たなる物語が始まる

 『RDR2』の舞台は、前作より10年前の古き良きアメリカ。主人公のアーサー・モーガンは、悪名高き“ダッチギャング”のボスであるダッチの右腕であり、荒くれ者のメンバーたちを統率する、頼れる存在だ。

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 ダッチギャングは、前作の主人公であるジョン・マーストンも所属していたグループ。西部の各地で強盗や窃盗をくり返しているが、ボスのダッチはその優れたカリスマ性で荒くれ者たちを統率し、仲間を家族同然に扱う。頼れるボスの下で過ごすギャング生活は、これまでのゲームでは体験することができなかった、まったく新しい世界観だ。

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 ダッチギャングはお尋ね者の集団であるため、広大なフィールドをつねに移動しながら生活する必要がある。当然、集団生活を維持するには、食料や金銭、武器の弾薬といったさまざまな物資が求められる。そこでアーサーは、ときには仲間たちと協力して、強盗のような犯罪だけでなく、あらゆる手を尽くして生き抜く術を探すことになるのだ。

 ちなみに、前作の主人公ジョン・マーストンは、本作で血気溢れる若きガンマンとして登場し、ダッチギャングの仲間に迎え入れられることになる。謎に包まれていたマーストンの過去も、ここで明らかになるのかもしれない。後に決裂することになるダッチ、そしてアーサーやファミリーとの絆はどのように描かれるのか? そのストーリーからも目が離せない。

オープンワールドの可能性を広げる“キャンプ”

 そんな生活をオープンワールドで活き活きと描く新たなゲームシステムが“キャンプ”である。これは、ダッチギャングの拠点そのものがオープンワールド内を移動するという、例のない革新的なシステム。キャンプでは仲間が生活しており、前述の通り、彼らを養うために主人公がやるべきことは山ほどある。

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 たとえば、食料の調達。ここで重要となる手段のひとつが、狩猟だ。フィールドには多彩な動物や魚が生息しており、食料の確保には事欠かない。音を立てず、風下から獲物に近づき、銃や弓矢で仕留めて肉をさばき、馬に積み込む。キャンプが潤えば仲間の士気も上がり、結束力も高まる。狩猟とキャンプの発展は綿密につながっているのである。

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 しかし、狩猟の相手は、いわば大自然。おとなしい動物だけではなく、危険な敵もそこには潜んでいる。パートナーの愛馬とフィールドに出向けば、思わぬ敵に遭遇することもある。熊のような猛獣に襲われれば、命は一瞬で失われるだろう。見通しの悪い湿地帯では、沼に潜むワニに突然襲われる可能性もある。オープンワールドで描かれる大自然では、つねに新しい“何か”が起きているのだ。そんな過酷な世界でプレイヤーが生き残るためには、射撃や格闘の技術も重要であり、己のスキルが試される。

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驚異的と言うべきディテールへのこだわり

 集団生活において、ボスの権力は絶大だ。ダッチはボスとして上等なスーツに身を包み、部下たちに威厳を見せつけているのだが、その衣装に注目してほしい。最新ハードで描かれる服やアクセサリーなど数々のアイテムは、細部までこだわって作り込まれている。これは、100年前のアメリカで実際に使われた道具や衣服、銃器に至るまで、膨大なリサーチによって正確に再現されたもの。ただプレイヤーの没入感を高めるためだけに、これだけのパワーをかけているのだ。

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 ディテールへのこだわりは、アイテムだけではない。アメリカの大自然を再現したフィールドは、息を飲むほど美しいものだ。河川のせせらぎには小鳥がさえずり、時間や天候によってフィールドの表情は刻々と変化し、草木や森林からは新緑の匂いすら感じられる。こうした空気感の再現こそ、ロックスター・ゲームスの真骨頂なのである。

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ドラマチックに展開するガンファイト

 ダッチギャングを維持するためには、ときに危ない橋を渡る必要もある。銃がモノを言う時代で、武器を手にした男たちが挑む荒事には、銃撃戦は付き物だろう。そして、戦いを制するのは、戦闘能力の高い者のみだ。本作では、格段に進化した銃撃戦が展開する。前作でもおなじみの、相手の動きをスローモーションにする“デッドアイ”だけでなく、早撃ちなどの動作や状況に合わせた武器の選択など、刺激的なガンファイトは『RDR2』でさらに過激になる。

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 アーサーは、頼れる仲間たちと力を合わせて、銃撃戦に挑むこともある。集団戦では、時には先頭に立ち、時には援護に回りながら、素早く正確な射撃で敵を倒すテクニックと判断力が求められる。遮蔽物を利用したり、状況に合わせて最適な武器を選んで戦うのだ。すべてを手にしてキャンプに戻るまで気は抜けない。

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 ここまで紹介した要素は、本作のほんの一部にすぎない。『グランド・セフト・オートV』の広大なオープンワールドや、3人の主人公を任意で変更できるキャラクターホイールといったシステムなど、誰も想像しなかった形で進化させたロックスター・ゲームス。いままで蓄積した技術をさらにブラッシュアップして、どのような世界を見せてくれるのか。このサイトでも追っていきたい!

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