【RJL2021】 第11節 試合結果(7月17日・18日)

“Rainbow Six Japan League 2021”第11節の試合結果を掲載。
文:takatoko

公開日時:2021-07-24 13:00:00

サムネ

 NTTドコモが新たに設立したeスポーツリーグブランド“X-MOMENT”において、PC版『レインボーシックス シージ』の国内eスポーツ大会“Rainbow Six Japan League 2021(以下、RJL2021)”が、2021年3月13日より開催中。

 本稿では7月17日・18日に試合が開催された第11節の結果をお届けする。


■順位表(第11節終了時点)

順位11

第1試合

Guts Gaming 2-1 NORTHEPTION

1マップ目:オレゴン 4-7 (Gutsピック)
2マップ目:カフェ 7-3 (Nthピック)
3マップ目:海岸線 8-7


 1マップ目のオレゴンではNORTHEPTIONがこれまで課題としていた攻撃でラウンドを重ねることに成功し、第4節目以来のマップ獲得となった。これまでと同様に“1の動き”をしていたSugarZero選手の連続キルによって人数有利を作りラウンド獲得という場面もあったが、人数イーブンの場面でも相手の防衛配置に状況に合わせた多方面からの攻めによって獲得したラウンドも見られた。

 最終マップのクラブハウスの4ラウンド目では、地下祭壇・武器保管室防衛のGutsに対して、NORTHEPTIONはメイン階段からZOFIAとYINGを囮に、収納室からLIONとTHERMITEのふたりでディフューザー設置を狙う作戦を決行。THERMITEを扱っていたKohk1選手による見事な連続キルでラウンドを取得した。

 このようにNORTHEPTIONらしい見ごたえのあるラッシュもあったが、ほかのラウンドではGutsの防衛を破ることができず、1-5折り返しとなった。しかし、攻守交代後はNORTHEPTIONによるアグレッシブな遊撃にGutsは苦戦し延長戦にもつれ込む。最終ラウンドでは、GutsはそれまでアグレッシブなNORTHEPTIONの遊撃に対して、ひとりひとりカバーをとられないように丁寧にキルを狙う対応を見せたGutsが勝利を飾った。

第2試合

Sengoku Gaming 2-0 Crest Gaming Lst

1マップ目:カフェ 7-5(戦国ピック)
2マップ目:領事館 8-6(CGLピック)

 前節ではEVA:eに敗北してしまった戦国は2連敗中であり、3位のGuts Gamingと、APAC North Division昇格戦の権利を競う5位のREJECTに追いつかれつつある。一方、CGLはRJL残留するためには自力の勝ち点だけではきびしい状況となっている。

 1マップ目のカフェで戦国は攻撃を5本通すことに成功し、5-1と優勢な状況で折り返した。なかでも、3ラウンド目では2 vs 5というきびしい状況に戦国はなったものの、A1kyan選手とReyCyil選手のすばらしい連携プレイによって勝利するラウンドもあり、RJLの前半戦で見せてきたような劣勢の状況にも強い戦国が帰ってきた。

 防衛有利と考えられているカフェにおいて1ラウンドの取得となったCGLが取り返すのは難しいかと思われたが、攻守交代後にペースをつかむのはCGL。CGLはひとりずつ丁寧に人数を削る攻めを展開し、人数差を取られた後の対応がうまく機能しない戦国は、なかなかこれを打開ができなかった。結果、CGLはあと一歩で延長戦というところまで戦国を追い込む。

 しかし、12ラウンド目で戦国は人数を削られないように戦闘を避けるような戦いかたへ変化させた。CGLはディフューザー設置中にロックではなくアグレッシブに詰めていったものの、戦国は待ち構える形をとっており、逆にキルを取られてマップを落としてしまった。2マップ目の領事館でも延長戦にもつれ込むシーソーゲームとなる非常に拮抗した試合となった。戦国は今節の勝利によって連敗から脱することに成功した。

第3試合

CYCLOPS athlete gaming 2-0 EVA:e

1マップ目:ヴィラ 7-2 (CAGピック)
2マップ目:カフェ8-6(EVA:eピック)

 1マップ目のヴィラでは1ラウンド目、2ラウンド目と序盤はEVA:eのMaavi選手によるアグレッシブな遊撃で人数差を作ることに成功し、EVA:eがラウンド獲得したものの、的確な対応をみせたCAGが7ラウンドを連続で獲得し勝利した。とくにEVA:e遊撃に対してピンポイントで刺さるようなロックを用意する場面もあり、CAGは相手の守りかたや戦略を把握して対応する力が非常にすぐれていることがうかがえる。

 2マップ目のカフェではEVA:eの攻撃は終盤の組み立てが以前よりうまくなっており、CAGの守りの要を回避し、守りが薄い場所へ攻めることができていた。一方で、世界大会でも披露したCAGの高いラインでのアグレッシブなプレイに対しては苦戦し、3-3で攻守交代となった。EVA:eは今節のカフェでは狙いがまとまった洗練されたチームとしての動きができていた。しかし、ラウンド獲得につながった立ち回りを再度実行することも多く、CAGに対策されていた。延長戦にもつれこませる粘りをEVA:eが見せたものの、CAGが圧倒して11連勝と記録を伸ばした。

第4試合

FAV Gaming 2-0 REJECT

1マップ目:領事館 8-6(REJECTピック)
2マップ目:ヴィラ 7-5(FAVピック)

 1マップ目の領事館では延長戦にもつれ込む接戦に。延長13ラウンド目では防衛陣営のFAVは地下カフェテリア・地下ガレージを選択。FAVは非常階段をCLASHで守り、ディフューザー設置を妨害した。対してREJECTはCLASHを倒してディフューザー設置を狙いたいところだったが、FAVはCLASHを囮にすることで、カバーラインの警戒を薄くさせ、後方のAfro選手が連続キルに成功。

 また、14ラウンド目ではREJECTは地下資料室・窓口防衛を選択し、ニトロセルを持つ5人を配して地下からの突き上げでディフューザー設置阻止を狙う。しかし、FAVはTHACHARのEMPグレネードによってニトロセルの妨害に成功し、ディフューザー設置を通した。

 両チームともに相手の対策を立てて実行していく対応力がカギとなる試合であったが、FAVのほうが一枚上手であった。今節でFAVは上位5チームとの試合を終えた。ほかの上位チームどうしの試合はまだ行われるため、残りの3節を連勝することで順位を高める可能性は大いにある。一方でREJECTは今節敗北してしまったが、戦国との直接対決も控えており、APAC North Division入れ替え戦の権利取得の可能性はまだわずかに残されている。

次節の見どころ

 第12節の試合は以下の通りになっている。

■7月24日(土)
第1試合目 CYCLOPS athlete gaming vs REJECT
第2試合目 EVA:e vs FAV Gaming

■7月25日(日)
第3試合目Crest Gaming Lst vs NORTHEPTION
第4試合目 Guts Gaming vs Sengoku Gaming


 今節は上位4チームが勝利したため順位の変動はなかった。次節では2位のSengoku Gamingと3位のGuts Gamingによる試合に注目だ。前半戦では戦国が2-0で勝利しており、Gutsは2-0でリベンジを果たして2位浮上を目指したいところ。

 戦国は残り3節ではGuts、REJECT、CAGと上位チームとの試合を控えている。とくにAPAC North Divisionの入れ替え戦の権利は5位のREJECTと7ポイント差となっており、この3節の結果次第では逆転もありうる。戦国としては入れ替え戦の権利獲得をより確実にするためにも負けられない試合となっている。

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タイトル:レインボーシックス シージ
メーカー:ユービーアイソフト
対応機種:プレイステーション4、Xbox One、PC

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