恐竜とともに生きる!【第4回】

公開日時:2017-10-06 12:00:00

恐竜をテイムして、仲間にしたい!

 とりあえず餓死や渇死など根本的な生活の不安が解消され、「この島で、やっていけるかもしれない……」と前向きメンタルになった、我らが原始人。そこで今回はいよいよ、本作の顔ともいえる"恐竜のテイム"に挑戦してみたい。

 前回、ドードーをテイムしたときは素手殴りで昏倒させていたが、さすがに相手が恐竜となると、そんなストロングスタイルは命取り。すり鉢とすりこぎで「麻酔薬」を調合して「麻酔矢」を作り、弓で遠くからチクチクと打って眠らせるのが常套手段のようだ。

 昏倒目的ならば弓よりもクロスボウのほうがいいのだが、材料に金属のインゴットを7個も使うのが難点。これまでに結構な量の石を削ってきたが、インゴットの素となる「金属鉱石」が得られたのは3個程度。島のどこかには金属鉱石がモリモリ掘れる場所もあるらしいのだが、現状ではちょっと集まっていないので、弓で妥協する。

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そのほかにも、クロスボウを作るには作業台も必要となる。レベル20でアンロック可能だ。

 クロスボウは弓よりも気絶させやすいことと、矢が放物線を描くのではなく、まっすぐ飛んでいくという点で有利。金属鉱石が集まっちゃってる人は、迷うことなくクロスボウを作るのがオススメだ。なお、金属の製錬には「製鉄炉」が必要になる。

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これが製鉄炉。レベル20でアンロックできる。まだ、あんまり使っていない……。

 さて、麻酔矢が刺さったからといって、グサッ→うっ→グーグー……と単純に寝てはくれない。たとえば、図体はデカいがおとなしいタイプの草食恐竜・ブロントザウルスに麻酔矢を撃ち込んでみたのだが……。

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これがブロントザウルス。デカいが、草食で温厚な性格なので、いきなり襲いかかってくるようなことはない。が……。

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さすがに矢を撃ち込まれたら激おこ。踏みつぶされないように逃げろ!

 この後、何発撃ち込んでも眠る気配がなく、あわや殺されるところだった。しかも、しばらく逃げ回っていたら突然、戦闘BGMがフェードアウト。ブロントザウルスは矢を撃たれたことなど忘れてしまったのか、ズシーンズシーンと地響きを轟かせながら、どこかへ歩いていくのであった。

 「もうちょっと手ごろなサイズの恐竜にしよう……」とウロウロして見つけたのが、トリケラトプス。

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よし、キミに決めた!

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矢を撃った瞬間に、頭突きで海に吹っ飛ばされる。うおう!

 プスッと打ち込んでみたが、これまた1発では寝てくれない。「しかしコイツならいけるはずだ!」と逃げ回りながら麻酔がまわるのを待ったり、追加でプスップスッと打ち込んでみたところ……。

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よし!

 寝た! さあ、エサを与えていくぞ!

 恐竜は大きく分けて、草食か肉食かの違いがある。草食の恐竜に生肉をあげたところでテイムゲージはサッパリ、肉食の恐竜にベリーをあげてもサッパリ、というわけだ。目的の恐竜が草食か肉食かを事前に調べておくか、よく分からなければ、ベリーと生肉をたっぷり用意してから挑むといい。……などと偉そうに語ってはいるが、じつは前回、草食のドードーに対して必死に生肉を食わせようとして「テイムゲージがなかなか上がらないな……」と時間を無駄にして身に着けた知識なのであった。

 トリケラトプスも草食で、ベリーがお好みらしいので、「さあ食え食え」とトリケラトプスのインベントリにベリーを放り込み続けていると……。

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キター!

 トリケラトプス、ゲットだぜ! 名前をつける必要があるので、toriyamaと入力して完了。君は今日からトリケラトプスの鳥山だ。

 ちなみにこのテイム、恐竜やレベルによってはリアル数時間かかるという、すさまじい仕様。最初のメニュー画面で「テイム速度」という項目があるので、ここの倍率をいじれば、短時間でテイムしやすくなる。今回は記事制作のためにも急がなければならなかったので、倍率を調整しておこなっている。

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む、騎乗とな……。

 さて、近付くと「△ 騎乗」と出るので△ボタンを押してみると、サドルがないので乗れない模様。しまった、サドルが要るのか……というわけで「ちょ、ちょっとそこで待ってて!」とトリケラトプスをその場に置いて自宅へダッシュ。保管していた材料を駆使してサドルを作る。幸い、材料は足りたものの、皮が140枚必要など、なかなかたいへんなので、賢い皆様は事前に作ってからテイムに挑まれますよう……。

 できたサドルを片手にまたトリケラの元へダッシュで戻り、サドルをつけてみると……。

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テーレッテレー!

 乗れたー! やっと、このゲームらしい要素を味わった気がするよ!

恐竜は生活の友である!

 さて恐竜を仲間にしたのはいいけれど、具体的に何の役に立つのかと思っている人も多いかもしれない。「プレイヤー同士で争ったり、強い恐竜を倒したいときの戦力として使えるんだろうなぁというのは予想できるけど、俺は島で静かに暮らしたいだけなんだよ……NO WAR」という人もいるだろう。

 じつは各恐竜にはさまざまな異なる能力があり、たとえばマンモスは木材集めに向いている。家を作るときに苦労していた木材集めと、重量制限からくる木材運びのツラさだが、マンモスがいれば、ひとつの木から大量の木材がゲットでき、かなりの量を持ち運べる。ただしマンモスは雪原地帯の生き物なので、序盤からいきなりテイムしに行くのは、なかなかハードルが高いかもしれない。

 今回テイムしたトリケラトプスはベリー類の採取が得意で、自力で採取したときと比べると、採取量がハンパない。実際に比較してみると……。

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人の手で取った場合は、こんな感じ。

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トリケラトプスのパゥワーだと、この有様。

 これだけの差が出る。もう素手で採取はやっていられない。

 しかも、恐竜は荷物運び役としても優秀。恐竜のインベントリのスロット数はなんと300で、耐重量も主人公とは比べ物にならない。でも、スタック限界まで貯めた木材やら生肉やらを本当に300個詰め込んだら、まったく動けなくなってしまったので、物を運ばせるにしても、ほどほどに……。

アレに乗るべく、奮闘!

 さて、フン産み出し役のドードー、ベリー採取の鬼・トリケラトプスと心強い仲間が揃ってきたが、序盤から気になっていた恐竜が居た。プテラノドンである。

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わりと序盤から、いろんな所で飛んでいるのを見かける。たまに砂浜をヨチヨチと歩いていることも。

 ご覧のとおり、空を飛ぶ翼竜で、どうやらこれをテイムすれば、乗って空を飛べるらしいのだ。

 これは絶対仲間にしたい……というわけでプテラノドン用のサドル作りに取り掛かったのだが、材料のハードルが高い。キチン or ケラチンが75個も要るのだ。三葉虫や、殻を持つカメのような恐竜から手に入るのだが、得られる個数は決して多くない素材。「これを75個は、しんどいなー」と半ば諦めつつ、迷わないように海岸線沿いを探索するというへっぴり腰な冒険をしていると、いつの間にやら沼地に到達。不意に現れた大蛇には心底ビックリした。

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ヒイィィィー!

 しかしこの沼地には"ヒル"がいて、コイツからはキチンがとれることを発見。

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これがヒル。うーん、キモいぜ……。

 サドルの材料集めチャンスとばかりにヒルを倒しまくる。結構な数が生息しているので、なんとか75個を集めきることができた。

 プテラノドン自体はゲーム序盤からしょっちゅう見かけていたので、記憶を頼りにウロウロしていると、すぐ上空に発見。しかし、なかなか降りてこないので、撃ち落とそうと試みるも、どんどん空に消えていく麻酔矢。そんなことをしているうちに残り本数も少なくなってきた頃、ようやく撃ち落として「やった!」……と駆け寄ってみたものの、落ちた先が岩の上で、どうがんばっても岩の上に上がれない事案が発生。なんとかならんものかと岩の周囲をグルグルまわってジャンプしまくったりしていたが、何やらBGMが不穏なものに変わり、ズシンズシンと足音が。もしかして……と振り向くと。

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 うおおお! デッ、デカい! しかもこの感じ、草食ではなく肉食! 近付くと表示される恐竜の名前を確認すると……。

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えー、なになに、ティ……ラ……ノ……?

 ちょっ、ティッ……ティラノサウルス! 恐竜の王じゃないか! こんな所に出るのかよ!

 麻酔矢を撃ってみるも効果なし。仕方なく近接武器で足元を殴り続けるが、あっけなく殺されて自宅へ。前回設置したベッドが早速、役に立ったね……。

 ちなみにこの後、急いで戻ってみたものの、寝ていたはずのプテラノドンは消え、周辺をティラノがウロウロしていたので、見なかったことにしてソッとその場を去った。

 それからさらにしばらくウロウロして、やっと出会えたプテラノドンに麻酔矢を撃ち込んでテイム開始。

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ッシャー、コラァ……。

 プテラノドンは肉食なので、生肉をドシドシとプレゼント。ちなみに生肉より霜降り肉のほうがテイムゲージは上がりやすいらしいのだが、あいにく、そんな上質な肉は持っていない。こっちは木の実で空腹をしのいでいるというのに、なんてグルメ野郎だ。

 一度眠らせてしまえば、あとは周囲に好戦的な恐竜がいなければ、まず大丈夫。生肉をモリモリを食わせて……。

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Yes!

 ついにプテラノドンのテイムに成功! よし、君の名前はプテラノどんだ。

 早速、持ってきたサドルを取り付けて飛んでみると……。

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おおおお……。

 飛んでる! アタシ、飛んでる! 地面を這いずりまわっていた頃とは世界が違う。

 ふと、「あの奇妙な建造物までひとっ飛びじゃね?」と思って向かってみたのだが、何やら急に高度が下がり始める。

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ずっと気になっていた謎の建造物。……あれれ?

「むむ、あの建造物は空から近付けないようになっているのかな……」などと思っていたのだが、どうやらこれはプテラノドンのスタミナ切れの様子。ひとまず遠くまで飛ぶことは諦めて、自宅の近くでヒマそうにしているトリケラトプスの近くに着地させる。危ない、危ない。こんな高さから落ちたら確実に死ぬ。

 無事に自宅に帰還したので、家の中で荷物の整理をしつつ、恐竜用のミニハウスでも作ってやらんとな……などと考えていると、家の外からギャーギャーという声が。「む、何事だ?」と外に出てみると……。

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!?

 長らく平和だったこの砂浜に、たまたま好戦的な恐竜がやってきて、トリケラトプスとプテラノドンはそれに応戦していたらしい。「クッ、まさかここで戦闘になるとは……!」と急いで武器を持って加勢するが、画面上部に「あなたのtoriyamaがテリジノサウルスに殺されました!」と表示され、トリケラトプスが轟沈。とっ……鳥山ーッ!

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き、貴様ァーッ!

 死んでしまった恐竜は戻ってこない。だが悲しみにくれる間もなく、この状況のマズさに気付く。百歩譲って、トリケラトプスはまたどこかで見つけてテイムし直せばいい。しかし、プテラノドンのサドルを作るのにどれだけ苦労したと思っているんだ! プテラノドンだけは絶対に死なせ……

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プッ、プテラノどーんッ!

 無慈悲に表示される「あなたのプテラノドンはテリジノサウルスに殺されました!」の文字。涙で明日が見えない……。

 健闘むなしくプテラノドンが散った直後、主人公の攻撃によってなんとか恐竜を討伐。自宅は無事だったものの、なんとも手痛い被害を受けることとなった。

 この島では強くあらねばならない……。そして、自宅も無防備すぎた。せめて待機中の恐竜たちを守る囲いでもあれば、この結果は避けられただろう。

 防壁の構想を描きつつ、拠点となる自宅の場所も考えるべきなのかもしれない……と、いろいろと思いを馳せていると。

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!?

 フラッと、唐突にトリケラトプスが出現。一瞬、「と、鳥山!?」と焦ったが、別の個体のようだった。鳥山はオスだったが、これはメスだ。

 この辺りにトリケラトプスが来たことはなかったので、偶然にしてはなかなか奇跡的なものも感じるが、この機は逃せないとばかりに麻酔矢で寝かせ、すかさずテイム。悲しいけどこの島、弱肉強食なのよね……。

 まるで生まれ変わりのようにも感じるトリケラトプス2号と、何も考えていなさそうなドードーと共に、その短い命を散らしてしまったプテラノどんに黙祷を捧げるのでございました……。

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俺たちは……俺たちは、もっと強くなる……!

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『ARK: Survival Evolved(アーク:サバイバル エボルブド)』公式サイト

●GAME SPEC

タイトル:ARK: Survival Evolved(アーク:サバイバル エボルブド)
ハード:プレイステーション4
メーカー:スパイク・チュンソフト
発売日:2017年10月26日(木)発売予定
価格:6800円[税抜](7344円[税込])
ジャンル:オープンワールド恐竜サバイバルアクション
CERO:17歳以上対象
開発:Studio Wildcard

©2017 Studio Wildcard. ARK: Survival Evolved is a trademark of Studio Wildcard. Created and developed by Studio Wildcard, Snail Games, Efecto Studios, Instinct Games, and Virtual Basement..