この街がすべてを変える†

　権力、ルックス、絶え間ない身体改造に取り憑かれた2077年の世界を象徴するナイトシティ。貧しい人々が超富裕層のすぐそばに住居を構え、街を支配する超巨大企業の監視の目と、ストリートにはびこる危険なギャングのあいだで板挟みになっている。

　そんなナイトシティで、いくつもの裏稼業を請け負ってきた主人公V（ヴィー）と相棒ジャッキー。ナイトシティのサイバーパンク界隈で、メジャー入りを果たしたいふたりは、伝説的なフィクサーであるデクスター・デショーンにコンタクトする。彼の依頼が、Vの運命を大きく変えることに……。

■V（ヴィー） 経済破綻によってディストピアと化したナイトシティで裏稼業を請け負う新進気鋭の“サイバー パンク”。相棒のジャッキーとともに、この街でビッグになるために、でかいヤマに手を出す。

　仕事の依頼人は大物フィクサーのデクスター・デショーン。依頼の内容はある秘密が隠されたインプラント（プロトタイプチップ）を手に入れること。仕事を終えたものの、冴えない顔をしたVがデクスターのもとを訪れる。チップを取り出す前に血を拭えとバスルームへ促されるV。場面はVの回想シーンへと切り換わる。

　場面は一転、激しい銃撃戦に。間一髪で車に乗り込んで逃げ切ることに成功したVは、相手を罵り、これで俺たちもビッグになれると興奮する。しかし、相棒ジャッキーは致命傷を追っていた。Vは必死に言葉をかけるが、ジャッキーは「すまない」と言い残し、長い眠りに……。その手には目的のチップが握られていた。

■ジャッキーが託したチップ
　永遠の命を得られるというプロトタイプチップだが、Vはそれを知らない。企業の重役や、裏社会の凄腕たちがチップを手に入れようと躍起になっている。

　再び場面はデクスターのアジトに。バスルームを出るVに、突如デクスターの手下が襲いかかる。Vは腕のブレードを展開して応戦するが、あえなく羽交い締めに。デクスターはVたちが不必要に目立ち、事を荒げたことに腹を立てている様子で、手下はさらに強くVを締め上げる。意識が遠のいていく中、相棒の顔が脳裏に浮かぶ……。

■人体強化
ナイトシティの人々は、多様なサイバーウェアで自身を強化している。Vは腕に格納した“マンティスブレード”のほか、眼球にオプティカルスキャナーを搭載。

　意識を取り戻したV。ブレードで男の腕を切り落とし、デクスターに迫る。バグと呼ばれる女性がVをハックすると、ブレードの機能がダウン。Vは銃を抜きバグを仕留めるが、デクスターも銃口を突きつけ、Vは凶弾に倒れる……。

　命尽きたかと思われたVが目覚めたのはゴミ捨て場だった。その目の前には謎の男の姿が。

■ジョニー・シルヴァーハンド キアヌ・リーブス演じるジョニー・シルヴァーハンドは、『サイバーパンク2.0.2.0.』に登場する伝説的なロッカーボーイ。Vが手に入れたインプラント〈Relic〉には、このジョニーの人格がデジタルゴーストとして宿っていた。

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