旅の視点でめぐる“二ノ国” ゴロネール編

エバンたちが訪れることになる主要国家、さらに楽しむヒントをレポートします。【ゴロネール編】

公開日時:2018-05-09 12:00:00

 『二ノ国II レヴァナントキングダム』は、セルシェーダーのアニメーションが特徴の作品である。プレイステーション4で表現される世界観の素晴らしさを筆頭に、作り込み、色彩で表現される人物や国の奥深さにも初めてプレイする人は驚くことになるだろう。“二ノ国”という世界を、まるで自分の足で歩ける魅力がある本作の見落としがちなポイントをここでは紹介していく。

ニャウ族が支配する“ゴロネール王国”とは

 旅も長いもので、ついにゴロネールへとやって来た。

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 ゴロネール王国とは、かつてはニャウ族とマーウ族が暮らす平和な国であった。先代の国王は“ラウゼオ”と言い、ニャウ族であるがマーウ族との共存を計らった王である。強く優しい王として、国民の信頼も厚かったのだ。

 それが、現在ではマーウ族のクーデターにより緊張状態。新たな国王となった“チューダイン・チューダス・ジルベルク”により、外国からの訪問者も許可のある者以外は入れない自体となってしまった。大っぴらには言えないが、現に筆者も裏ルートを効かせて入国した背景がある。

 マーウ族の国民に話を聞くと、「昔からニャウ族の言うことは、どうも信用出来なくてな。」「今ではニャウ族の方たちは、貴重な労働源ですわ。」「今度はわたしたちが“ニャウ族のくせに!”って言ってあげるの!」と、第三者としてはやや耳をふさぎたくなるようなネガティブな言葉たちが飛び交っている。

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 ゴロネールは、二ノ国で最も歴史のある緑豊かな国だ。ニャウ族、マーウ族、そしてジン族。3つの種族がひとつの国に集う平和な時代は、取り繕われていたものだったのだろうか。中立を貫くジン族の国民は、この一変した状況に困惑している状況である。

美しい街並みに、希望を見てしまう

 さて、暗い話ばかりではしかたがない。

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 ゴロネールはコンパクトでシンメトリー。色彩豊かで、とても美しい国だ。本来ならば、門をくぐりメインストリートを抜けると、池を挟んでゴロネール城を見ることができる。

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 その周囲を囲むように店や家が立ち並のび、高低差をうまく利用して見事に建物がまとまっている。

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 マーウ族ならではのドアノブやサカナモチーフのデザインが多い見つけることが楽しいが、街並みを散策するとマーウ族ともニャウ族ともとれるデザインを見つけることができる。

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 こちらは“ツバクロ商会”の本店だ。屋根のデザインの帽子をかぶった人に、1度は会ったことがあるのではないだろうか。ゴロネールは、“一ノ国(※現実世界)”でいうネコとネズミの国であるが、ショップ関連の屋根につけられているデザインはすべてトリをモチーフとしているところがユニークだ。ぜひ、訪れた際には立ち寄ってほしい。

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 アーチの右上に、?フニャ”がいるのが見えるだろうか。

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 ゴロネールを歩いていると驚くのが、フニャをいたる所で見つけられることだ。エントツにはまってしまい、困っているフニャも見かけ、申し訳ないがくすっときてしまった。殺伐とした空気のなか、マイペースに存在する彼らを見ているとやはりここは希望があり、行く末は居心地のよい国となるのではないかと期待がふくらむ。

隔離されてしまった“ニャウ族”

 実はここまで、ニャウ族にはひとりも会えていない。チューダインの政権となってからは、ニャウ族は国外に行く事も許されず、迫害されスラムに押し込まれているという。

 ニャウ族に会うため、国の東側にある“旧・地下水道”を通ってはみたが……。この水道にはモンスターも多く、通るだけでニャウ族とマーウ族の断絶を感じえずにはいられない。彼らは時にゴロネールの城下町に訪れることはあるのだろうか。

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 ゴロネールを訪れる際には目立たない恰好をオススメする。
 それでは、国のルールを守りながらよい旅を。


 テント暮らしの旅人 キャンコ

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