旅の視点でめぐる“二ノ国” 番外編

エバンたちが訪れることになる主要国家とは一味違うスポットを、さらに楽しむヒントをレポートします。【番外編】

公開日時:2018-04-20 17:40:00

 『二ノ国II レヴァナントキングダム』は、セルシェーダーのアニメーションが特徴の作品である。プレイステーション4で表現される世界観の素晴らしさを筆頭に、作り込み、色彩で表現される人物や国の奥深さにも初めてプレイする人は驚くことになるだろう。“二ノ国”という世界を、まるで自分の足で歩ける魅力がある本作の見落としがちなポイントをここでは紹介していく。

気の強い孫と出会うこととなった“ミセス・マーサの家”

 今日は主要国家とは離れて、立ち寄ったユニークな場所について記していこうと思う。まずは、二ノ国のバルジナ地方にある“ミセス・マーサの家”だ。

01

 ミセス・マーサは小さな精霊“フニャ”のエキスパートであり、何度か旅の報告がてら訪れて世話になった。基本はおおらかな人物だが、精霊をも家事手伝いに使う、どこか肝もすわっているミセスである。お願いごとが上手で、彼女に言われると断れない。実はいまも、ちょっとした遠方の素材を頼まれているところだ。

02 03

 さて、彼女の家に訪れたらフニャだけでなく、石造りの家にも注目してほしい。使いやすいように掘られたとしか思えない、棚の位置取りは非常に彼女らしく、多様な植物のレイアウトセンスも素晴らしいのだ。

04

 植物については、リーフブックの自然研究科がアップする投稿にも注目してほしい。バルジナ地方は、素朴な色彩の植物が多いといえるが、こんなにも色彩豊かな植物も存在しているという。しかし、この“ニャウジャラシ”。ゴロネール王国の子供たちはどのように遊んでいるのだろう。

05

 ところで、みなさんは彼女の孫には会ったことがあるだろうか。ルーシーというのだが、実におもしろい女の子だ。疑り深い性格で、おっちょこちょい。フニャ作りの研究で、生み出したフニャたちに早々に逃げ出されたりするそうだ。

image011

フニャは各地で出会うが、彼らの話す言葉がわかったら、と常々思う。

奇しくも何度も足を運ぶことになった“フニャの森”

 気になるものはこの目で見たいのが旅人であるが、行くのをためらっていた場所がある。

06

“フニャの森”だ。場所は“ニルの森”から北へ向かったところにあり、歩いていくことができる。ずいぶんと前からリーフブックで存在は知っていたのだが……。

07

 この若き探検家とは実際に会ったことがある。リーフブックの投稿を見たあとだったので尋ねてみたが、写真を撮っただけで話しかけていないと言っていた。いろいろ情報は集めてみたのだが、実際のところを知る旅人はいなかったのだ。

08

好奇心が抑えられなかった。

 話しかけた筆者のことを“純粋な心の持ち主さん!”と言っていた。いやはや、戦闘などにならなくてよかった、と率直にホッとしたことをこっそり謝罪したい。彼は何故ここにいるのかは不明だが、“石ころ10個”とお手製のアメ玉を交換してくれる。

 実はこのアメ、流通量が非常に少ない貴重なアイテムなのだ。お手製と聞いてさらに驚いた。レシピを知っているとは、意外と彼はすごいルーツを持っているのかもしれない。さてさて、アメ玉の効果も記しておこう。

・さわやかなアメ玉 使用者ひとりのHPが5アップ
・あまいアメ玉 使用者ひとりの近接攻撃力が1アップ
・すっぱいアメ玉 使用者ひとりの遠隔攻撃力が1アップ
・かぐわしいアメ玉 使用者ひとりの魔法攻撃力が1アップ
・にがいアメ玉 使用者ひとりの物理防御力が1アップ
・まろやかなアメ玉 使用者ひとりの魔法防御力が1アップ

image019

訪れたあとには、リーフブックにはこんな投稿がされていた。

 あれからずっと考えていることがある。彼は何故、素晴らしいアメ玉をそこらじゅうにある石ころと交換するのか。何故、フニャの“フリ”をしているのか。その後も、アメ玉が欲しいという人のために、石ころが貯まってきたら彼のところに訪れている。毎回、たわいもない雑談をしたり、質問を投げかけたりしようとは思うのだが……、どうしてか心が痛んで未だにできずにいる。

 多くの旅人と交流することを願っているが、彼に「フニャなの?」とは聞かないであげてほしい。それでは、よい旅を。


テント暮らしの旅人 キャンコ

この記事の関連URL

この記事の個別URL