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開発のカギを握るキーパーソンへのインタビュー! Ubisoftのアソシエイト・クリエイティブ・ディレクターが語る“エンドゲーム”のおもしろさとは?

公開日時:2019-03-10 18:00:00

 発売も迫る『ディビジョン2』。本作のカギを握る開発のキーパーソンへのスペシャル・インタビュー、Massive Entertainmentのクリエイティブ・ディレクターであるジュリアン・ギャリティ氏に続いて登場するのは、この方。Ubisoftでアソシエイト・クリエティブ・ディレクターを務めるチャディ・エル・ジバウイ(Chadi EL Zibaoui)氏が、『ディビジョン2』のエンドコンテンツについてたっぷり語ります!

 ちなみに、Massive Entertainmentのクリエイティブ・ディレクターであるジュリアン・ギャリティ氏のインタビューもアップしているので、読み比べてみるとさらに本作の世界は広がりますよ!
開発のカギを握るキーパーソンに直撃! Massive Entertainmentのクリエイティブ・ディレクターが語る『ディビジョン2』の魅力!

01

――チャディさんから見て、前作と本作でもっとも違う要素は?

チャディ 本作では、前作より活き活きとしたオープンワールドを提供しています。ワシントンD.Cで生きる、異なる勢力の生活をシミュレーションするシステムを導入し、継続的にプレイヤーにアクティビティを提供します。

 もうひとつは、エンドゲーム終了後に侵攻してくる新勢力ですね。キャンペーンモードが終了後も、追加ナラティブ、アクティビティを楽しみながら、ゲーム経験を継続できます。

――季節も夏になりましたね。

チャディ 前作と明確なコントラストを出したかったんです。空が青く草木も緑で、プレイヤーは歓迎されていると感じるでしょう。ワシントンD.C.が見せる多彩な表情は、世界の状況がいかに進んでいるかを示唆しています。前作では、冬の寒さと暗さの中で多くの人がウイルスによって亡くなりました。

 本作の人々は復興を目指して努力しています。こういった人々の“希望”をゲームに反映させるために、青々とした暖かな環境を選んだとも言えますね。

02

――スペシャリゼーションもユニークな新要素のひとつです。

チャディ 前作から学んだことを活かしたエンドゲームのコンテンツです。すべてのプレイヤーが多種多様なアクティビティを楽しめるようにする狙いが、ここにはあります。

 スペシャリゼーションは、プレイヤーがRPGに深く入り込み、キャラクターのビルドを完璧にするための新しいツールであり、ワシントンD.C.に侵攻してくる新しい敵に対処するための助けとなります。

――ゲームのクオリティーは期待通りですか?

チャディ もちろんです! 前作は3年ほど運営を続けていますが、プレイヤーがどのような経験をしているかを注意深く見守り、彼らからのフィードバックをきちんと検討して、ベストの経験を提供できるように努力を重ねてきました。ここから得たものを糧にして、『ディビジョン2』を作り始めました。

 本作では、最初から前作よりも多くのコンテンツを楽しめますし、その内容も改善されています。新しいフィーチャーがたくさんあって、Snowdropエンジンも改良したので、グラフィックのクオリティーも上がっています。全体として、前作より優れたゲームになったと自負しています。

――エンドコンテンツも多彩ですしね。

チャディ キャンペーンモードの終了後からエンドゲームと呼んでいるものが始まりますが、これは単に難度を変えたミッションをやり直すということではありません。もちろんそれも可能ですが。新しい敵勢力がワシントンD.C.に侵攻してくることで新しいアクティビティがアンロックされ、すでにやり終わったアクティビティにはツイスト(捻り)が加えられます。混沌した世界に、もうひとつの材料が追加されたような感じです。

 キャンペーン終了後にも、あらゆるタイプのプレイヤーが楽しめるコンテンツを提供することが重要でした。さらなるコンテンツやアクティビティを、継続的に楽しんでいただけます。ローンチ後間もなく、シリーズでは初となる8人対戦のアクティビティ“レイド”も実装されますが、ここではかなりハイレベルのチャレンジが楽しめますよ。

 発売後には3つのエピソードを配信する予定で、ここでもナラティブ、プレイアブルの新エリア、探索できる新しいロケーション、新しいゲームモードが導入されます。本作にはコンテンツがたっぷりあるんです。

――“ダークゾーン”の仕様も変更されましたね。

チャディ 多くの変更を施しました。まず、ダークゾーンが3つになり、そこで複数のコンテンツをプレイできます。場所はワシントンD.C.の西側にあるジョージタウン、東側のユニオン・ステーション、南側のひとつですね。それぞれに特徴があり、独自の生物群系を持ち、形状も異なります。

 ユニオン・ステーションはオープンなエリアが多く、遮るものがないので狙いやすいという特徴があります。ジョージタウンは細い道や横丁が多くなっています。バラエティーが増えるだけでなく、ダークゾーンによって異なるルールが適応されます。前作のダークゾーンはハードコアすぎて、「怖くて入れない」というプレイヤーもいました。

 本作ではダークゾーンを効率化したので、ダークゾーンに入るとキャラクターは標準化されます。敵対するふたりが同じARライフルを持っていれば、同じダメージを与えることになり、フェアとなるのです。しかし、より独自のダークゾーンを経験したいと思うハードコアなプレイヤーには、ローテーションでゾーンが侵攻されるようにしています。ここでは装備は標準化されず、前作と同じルールになるので、かなり過酷な経験が楽しめます。

――マルチプレイ要素に新しく“レイド”を加えた理由は?

チャディ 前作では、ハードコアなプレイヤーに楽しんでもらうコンテンツとして“Incursion”を導入しましたが、これをさらに進化させて、もっとチャレンジングなものにしてほしいというフィードバックをいただきました。

 そこから生まれた本作の“レイド”では、より多くの敵と戦うだけでなく、より複雑なメカニクスを持っているので、8人のプレイヤーはチームとなってハイレベルな挑戦を楽しめます。

――ちなみに、開発でもっとも苦労した点は?

チャディ 『ディビジョン』の運営をサポートしつつ、ここから得た経験を活かした新しいゲームを開発することはたいへんでした。ただ、3年間で改善した点は、すべて本作の開発に活かすことができました。

――ユーザーからはたくさんの意見をもらったと思います。

チャディ もっとも多かった要望はエンドゲームの充実です。前作をリリースした際、さらにやるべきことが残っていると感じていました。これを解消することは本作を開発するうえで大きなフォーカスになりました。
 とくにダークゾーンは、多くのプレイヤーが難しすぎると感じて、経験しなかった人も多かったようです。今回はこの点に注意して、多くのプレイヤーがダークゾーンを気軽にプレイできるようにしています。

――ダークゾーンにはレベルが30にならないと入れないのでしょうか?

チャディ スタートした時点ではプレイできませんが、前作より早い段階で最初のダークゾーンに入れます。キャンペーンを通して、ほかのダークゾーンにも行けます。それぞれのダークゾーンは、ストーリーミッションでスムーズに導入されます。より多くのプレイヤーにダークゾーンに入ってほしいと思ったので、この流れになりました。

 このミッションでプレイするダークゾーンには、ほかのプレイヤーはいません。物語を追う中で、それぞれのダークゾーンにある背景のストーリーがわかるので、ダークゾーンに親しみが持てると思います。

03

――ジュリアンさんにもお聞きしたのですが、チャディさん個人はどんなプレイスタイルで楽しんでいますか?

チャディ ソロでもプレイしますが、フレンドとグループを作って、より難しいことに挑戦しています。お気に入りの武器はセミオートマティック・ライフルですが、ショットガンはどんな近接戦でも活躍できるので、こちらも使います。新しいドローンのスキルもいいですね。とくに、弾を避けられるタイプが気に入っています。皆さんも好きな組み合わせでロールプレイを楽しんでください。

――本作で描かれるストーリーのテーマは?

チャディ 希望と社会の復興です。7ヵ月ものあいだ、市民は生き残るために厳しい状況を受け入れてきました。刺激を受けたものはたくさんありますが、『Tomorrow』という映画の影響は大きいですね。どうしたら自給自足ができるのか、限られた資源をどう有効に使うか。屋上にガーデンを作って作物を育てたりと、市民が協力して状況を改善していく様が見られるのも、本作の魅力でしょう。

――『ディビジョン』を経験したことのないプレイヤーにアドバイスするとしたら?

チャディ 怖がらずに、ゲームに飛び込んでほしいですね。前作をプレイしたことのあるフレンズがいれば、より楽しくなると思いますが、前作をプレイしていなくても問題ありません。チュートリアルもあるので、スムーズに遊べるようにしていますから。

――では最後に、日本のファンにメッセージを。

チャディ できるだけ多くのプレイヤーに遊んでいただきたいですね。日本のゲーマーにも、私たちと同じくらい楽しんでいただけたらうれしいです!

04
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『ディビジョン2』公式サイト

●GAME SPEC

タイトル
ディビジョン2
ハード
プレイステーション4/Xbox One/PC
メーカー
ユービーアイソフト
発売日
2019年3月15日発売予定
価格
8400円[税抜](9072円[税込])
ジャンル
RPG
CERO
17歳以上対象
備考
Xbox One版とPC版はダウンロード専売、ダウンロード版は各8400円[税抜](各9072円[税込])、『ゴールドエディション』(PS4版のみパッケージ版も発売)は各12000円[税抜](各12960円[税込])、『アルティメットエディション』(ダウンロード版のみ)は各15552円[税込]

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