2022年4月24日に4周年を迎えた、アイドル育成&ライブ対戦ゲーム『アイドルマスター シャイニーカラーズ』(以下、『シャニマス』)。それを記念して、三峰結華役の希水しおさんにインタビューを実施。新たに『シャニマス』のメンバーとして加わった心境やオーディションの思い出、収録時に意識したことなどを聞いた。

※本インタビューは2022年3月下旬に実施しました。
※本インタビューは2022年4月21日発売の週刊ファミ通(2022年5月5日号 No.1742)に掲載したものに加筆、修正を行ったものです。

希水 しお(きすい しお)

3月28日生まれ。東京都出身。趣味は、歌、ダンス、文鳥、即興ソング、ラジオ、ミュージカル。声優として、『けものフレンズ』(ブチハイエナ役)、『妖怪アパートの幽雅な日常』(恵理子役)、『青空アンダーガールズ!』(白拍子美雪役)、『城姫クエスト』(水口城役)などに出演している。(文中は、希水)

『シャニマス』希水しおさん(三峰結華役)インタビュー。「三峰結華ちゃんの魅力を少しでも多く伝えられるようにがんばります!」
『シャニマス』希水しおさん(三峰結華役)インタビュー。「三峰結華ちゃんの魅力を少しでも多く伝えられるようにがんばります!」

分析や試行錯誤しながら三峰結華の理解を深める

――三峰結華役に決まる前から『アイドルマスター』(以下、『アイマス』)シリーズのことはご存じでしたか?

希水もちろん知っておりました。実際にアプリもプレイしています。私が『アイマス』シリーズを好きになったのは、声優さんがキッカケで、公式YouTubeチャンネルにアップされている『ミリオンライブ!』のライブ映像を見たことが始まりでした。

――そうだったのですね。それでは、「いつか私も『アイマス』シリーズのアイドルを演じたい」という想いがあったりはしたのでしょうか?

希水そうですね。声優さん誰しもが憧れのコンテンツだと思いますし、私も出演したいという想いはずっとありました。

――では、『シャニマス』のオーディションのお話がきたときは、うれしかったのでは?

希水マネージャーさんからお話を聞いたときは、本当にビックリしました。そこから、プロフィールやビジュアル、ゲームのコミュなどを読ませていただいたのですが、三峰結華ちゃんは、すごくステキな子だなと感じて。とても人間らしくて難しい役かなとも感じましたが、もし演じることができたら幸せだなと思い、自分なりにたくさん分析してオーディションに臨みました。

――オーディションは緊張されましたか?

希水テープオーディションに関しては、自分の中ですごくフワフワしていて、「これであっているのかな?」というところが正直ありました。スタジオオーディションも緊張するのかなと思っていのですが、当日はビックリするくらい緊張していなくて、マネージャーさんにも「ぜんぜん緊張していないね」と言ってもらえて、それでさらに緊張が解けました。ただ、歌の審査の課題曲が『純白トロイメライ』で、初めて聴いたときは変拍子がすごくて、入るタイミングなども難しいのでラスボスのような曲に感じて、さすがに少し緊張しました。

――当日は満足できる内容でしたか?

希水そうですね。探り探りではあったので、「これであっているのかな?」と不安もありましたが、自分の中でこういう風に演じてみようと思っていたことができましたし、悔いはなく、あとは祈るだけという感じでした。

――合格の連絡を受けたときはいかがでしたか?

希水外にいるときにマネージャーさんから電話が掛かってきて、半分パニックでした(笑)。正直、すごく喜びが溢れるというよりかは、実感が湧かないような感じで。あと、うれしい気持ちの反面、責任感というかプレッシャーというか、「これからがんばらなくちゃ」という幸せの重みを感じました。

『シャニマス』希水しおさん(三峰結華役)インタビュー。「三峰結華ちゃんの魅力を少しでも多く伝えられるようにがんばります!」

――そこから収録が始まって、演じるにあたって意識したことやディレクションで印象に残っていることはありますか?

希水結華ちゃんは一見すると、みんなのことをすごく見ていて、その場をパッと明るくする元気なお調子者に感じるかもしれませんが、コミュを読んでいくとプロデューサーさんとの関係性だったり、自分の過去があってのいまへの想いだったり、すごく複雑な感情が入り混じっている子だと知りました。

 収録では、ふだんの結華ちゃんと、ベールを脱いでいくときの結華ちゃんの差を出すのはすごく難しかったのですが、そこの表現はこだわりました。あとは、アンティーカのみんなとは最初からガンガン話して仲よしだなという感じではありますが、“感謝祭”編の(白瀬)咲耶との浜辺のシーンが印象的でした。明るく楽しいだけではなく、ときには本音をぶつけ合って、本当の仲間としての関係性ができあがっていくような表現をより繊細に彩りよく出せるように、たくさん考えながら演じました。

 そのほかにも、プロデューサーさんにドキドキするようなことを言うシーンは、結華ちゃんのことを魅力的に思ってもらえるように試行錯誤しながら収録しました。

――歌の収録はいかがでしたか?

希水結華ちゃんはアイドルが大好きということもあるので、ふだんから勉強して、自分の中でプランをめちゃくちゃ組み立てて歌っているのではないかなと思いました。そういったことをスタッフさんと話し合いながら、ユニットで歌うときは、自分がどういうポジションで、どういう歌いかたをすれば、よりアンティーカが彩りよく見えるかということを計算して歌いました。

 逆に全体曲のときは、結華ちゃんだったらアンティーカのときのカッコよくてクールな攻め攻めな雰囲気からガラッと印象を変えて、キャピッとしたかわいい感じというか、結華ちゃんのポーズにもあるキランッという感じでフレッシュに歌うと思ったので、そこを表現できるように意識しました。

――ちなみにソロ曲の『プラスチック・アンブレラ』についてはいかがですか?

希水結華ちゃんの始まりが雨の日でしたし、『プラスチック・アンブレラ』を含めて、結華ちゃんのコミュの中には雨にまつわるエピソードがチラチラ出てくるのがすごく印象的で、結華ちゃんにとって雨はすごく大事なものだと思います。ですので、これから『プラスチック・アンブレラ』を歌わせていただくときには、ふだんとは少し違った、ベールがはがされた本音が隠れ見える感じの結華ちゃんを歌で表現できるようにがんばりたいと思っています。

――楽しみにしています。ここから少しゲームについても伺えればと。最初に『シャニマス』をプレイしていると話されていましたが、どのようにプレイされていますか?

希水私はコミュを見るのが大好きなので、とにかくプレイして、コミュばっかり見ています。

――なるほど。では、三峰として演じられたコミュの中で印象的なものはありますか?

希水収録は、“W.I.N.G.”、“感謝祭”、“G.R.A.D.”、“Landing Point”という物語の順番通りに行いました。どれがいちばんというのはすごく難しいですが、結華ちゃんがどんどん自分の理想とするアイドルを目指してがんばり過ぎてしまって、そこをプロデューサーさんが支えてくれるという、ふたりの関係性が構築されているところが、私はすごく好きです。

 物語が進んでいくと遠慮などもなくなって、プロデューサーさんのことをいじったりするようになるのも、かわいいなと思いました。

――カードのコミュでは何かありますか?

希水“NOT≠EQUAL”のコミュはすごく難しくて苦戦しました。

 プロデューサーさんとの関係について、結華ちゃんが「本当はどうなんだろう?」と悩むシーンがあって、そこの独り言がすごく印象的でプロデューサーさん目線で唸らされたところです。あと、カードではないですが、先ほどもお話した“感謝祭”編の咲耶との浜辺のシーンが大好きです。

 ふだん明るい結華ちゃんが咲耶に本音を言ってもらえないことに憤りというか、悔しいというか、大好きだからこそ言ってほしいという想いをぶつけるところが、すごく印象的です。

――『シャニマス』はコミュの密度の濃さも魅力ですよね。

希水ひとりひとりのアイドルをこんなに深く掘り下げるんだとビックリしました。結華ちゃんはもちろんですが、ほかの子たちも「この子こんな顔するの!?」と読みながらドキドキワクワクしたり、ときにはハラハラもしてしまったりして。そういうコミュを見ていく中で「もっとこの子のことを深く知りたい」というようにどんどん沼にはまっていくのかなと(笑)。

 だからこそ、プロデューサーさんにも結華ちゃんをより魅力的に感じてもらえるようにがんばりたいとコミュを見るたびに思います。

――ちなみに三峰以外で好きなアイドルはいますか?

希水直感なのですが、小宮果穂ちゃんが好きでかわいいなと思いました。

 オーディションの前にプレイしていたときは、基本的に結華ちゃんのコミュを見ていましたが、ふと見たコミュの中で小宮果穂ちゃんがみんなに向かって、「みんなの好きなところを発表します」と大きな声で言っていくシーンがあって、それを見て「なんてかわいいんだ」と。

 私も友だちになりたいというか、小宮果穂ちゃんといっしょにいたら、毎日が明るくなってキラキラするのかなと思いました。

――楽曲についてはいかがですか?

希水これも直感ですが、アンティーカだと『幻惑SILHOUETTE』ですね。イントロがめちゃくちゃ好きで、テンションがあがります。

――では、アンティーカ以外で好きな楽曲はありますか?

希水本当に全部好きなので迷いますが、ストレイライトの『Hide & Attack』ですね。イントロからバチバチな感じがすごく好きで。同じクール系のアンティーカとは違った魅力がステキだなと思います。

――ストレイライトの楽曲はキャストさんに人気ですね。

希水そうなんですね。ストレイライトは本当にカッコいいです。

 『Killer×Mission』という曲がまさにアンティーカとストレイライトのコラボ楽曲で、アンティーカらしさとストレイライトらしさが絶妙に入り混じっていて。イントロを聞いたときはアンティーカっぽいかなと思ったのですが、途中からストレイライトらしさが一気に入ってきて、すごくカッコいい曲で大好きです。

『シャニマス』希水しおさん(三峰結華役)インタビュー。「三峰結華ちゃんの魅力を少しでも多く伝えられるようにがんばります!」

――最初に『ミリオンライブ!』のライブを見たと話されていましたが、『シャニマス』のライブはご覧になったことはありますか?

希水じつはいま、資料としていただいた過去のライブとイベントの映像を見て絶賛勉強中です。まだ初期のころの映像しか見られていないのですが、1stライブを見たときに『シャニマス』のテーマでもある空を感じたり、皆さんが羽ばたいていく様子を見て感動しました。ライブ前にみんなで円陣を組むところも「ここから始まるんだ」とすごく印象的でした。

――インタビュー実施のタイミングでは、希水さんにとって初のライブである4thライブが控えていますが、いまの心境を教えてください。

希水本当にドキドキしていて、「がんばらなきゃ」という想いで毎日レッスンに取り組んでいます。まだ舞台の景色がふわっとしているところもあるので、これから皆さんと練習をして、よりよいステージをお届けできるようにがんばりたいと思っています。まだ全員とはお会いできていないのですが、皆さん「わからないことがあったら聞いてね」と本当に温かく迎えてくださっていて。そんなキャストの皆さんにもその恩返しをしたいですし、プロデューサーの皆さんにも、頭の先からつま先まで三峰結華ちゃんを感じていただけるようにがんばりたいと思っています。

――ちなみに今後『シャニマス』でやってみたいことはありますか?

希水シャニラジ』の収録もまだしたことがなくて(※)、顔合わせで少しお会いしただけでも、皆さんやさしくて、いっしょに番組を届けられるのが楽しみです。あと、ライブやイベントのときに、事前に収録したロケ映像を流したりしますが、本当に皆さんバラエティーのプロと言いますが、おもしろくて尊敬します。私もそこに入っていけるようにがんばります。あっ、がんばると真面目になってしまいますね(笑)。それともうひとつ、アンティーカの皆さんから、『バベルシティ・グレイス』の「アンティーカ」コールは、本当に感動するというお話を聞いて、いまはご時世的に難しいかもしれませんが、いつか生で体感したいです。

※インタビュー実施時点

――最後にプロデューサーの皆さんにメッセージをお願いします。

希水まだまだ足りないところばかりかと思いますが、皆さんに三峰結華ちゃんの魅力を少しでも多く伝えられるようにがんばっています。まだ直接プロデューサーさんにお会いしたことがないので、ものすごくドキドキしていますが、ひとつひとつのことをとにかく丁寧にがんばる三峰結華ちゃんのように、私もひとつひとつ丁寧に向き合ってがんばる気持ちでいっぱいなので、今後も『シャニマス』、アンティーカ、そして三峰結華ちゃんの応援をよろしくお願いします。

『シャニマス』希水しおさん(三峰結華役)インタビュー。「三峰結華ちゃんの魅力を少しでも多く伝えられるようにがんばります!」
『シャニマス』希水しおさん(三峰結華役)インタビュー。「三峰結華ちゃんの魅力を少しでも多く伝えられるようにがんばります!」

週刊ファミ通 2022年5月5日号 No.1742では『シャニマス』4周年記念特集を掲載

 週刊ファミ通 2022年5月5日号(No.1742)では、『シャニマス』4周年記念特集を掲載。4年目の振り返りやプロデューサーアンケートなども掲載しているので、こちらも要チェック!

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