『ジャストコーズ4』グラップリングフックの可能性は無限大で天候の変動は制御不能のカオス――ファーストプレビュー

公開日時:2018-11-16 18:00:00

 スクウェア・エニックスから2018年12月6日発売予定のプレイステーション4、Xbox One、PC用ソフト『ジャストコーズ4』日本語版。発売を約1ヵ月後に控えた11月上旬、本作を数時間ほどプレイできる機会を得たので、本稿では『ジャストコーズ4』のファーストプレビューをお届け。プレビュー用の動画もあるので、そちらも併せてチェックしてください!

【物語】
3年前にエージェンシーを去ったリコ・ロドリゲスは、父の死の謎を追い、南米の大国ソリスにたどり着く。調査を進めるにつれ、父の死には世界有数の私設軍“ブラックハンド”が深く関わっていることが判明。真実を解き明かすため、リコはブラックハンドと戦うことを決意する。

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■ロケーションが多彩で天候も変化! 飽きさせない作り

 本作の舞台は南米にある大国ソリス。今回、開発会社のAvalanche Studiosは、「もう平常時の破壊じゃあ飽き足らない」とばかりに、気候の変動を採用。熱帯雨林、砂漠、雪山などさまざまなロケーションを持つソリスでは、既報の通り、熱帯雨林なら雷雨、砂漠なら砂嵐が発生し、竜巻が発生するエリアもあります。そんなきびしい天候の中での戦闘は、さらにカオスな状態に!(うれしい)。ちょっとしたことで風に吹き飛ばされたり、竜巻に巻き上げられたり。とくに竜巻は地上に待機しているジャンボ旅客機をも上空高く巻き上げるほどのパワーがあり、ウィングスーツやパラシュートで近づくとコントロールを失うことも。

JC4_Tornado_Dive_Nov8th_2pm_GMT

竜巻、豪雨、砂嵐、吹雪などの自然災害は、近年とくに頻発し、ソリスの国民を苦しめているという。

JC4_Sandstorm action_Nov8th_2pm_GMT
JC4_Llamas_In_Alpine_Nov8th_2pm_GMT

多彩なロケーションに生息する多種多様な動物たちも登場。

 そんな自然の脅威をうまく利用できそうなのが、本作から新たに加わったエアリフター。敵兵や小型ビークルにエアリフターを設置すると、風の影響をモロに受けて、それらが紙クズのように飛んでいくんですよね(ゲスな笑い)。
 また、ガスタンクなどの爆発物なども、風の影響を受けて予想外の方向に飛んで行って予期せぬ大爆発を引き起こすし。物理演算による予測不能な破壊が起きるかも、という期待感がうれしい。しかも、物理演算なので、二度とまったく同じ破壊は起きない(同じようなことは起こせるけど)。そんな、一期一会の破壊が楽しめる『ジャストコーズ4』では、悪天候が大いに破壊を楽しめる要素のひとつになっていました。

■グラップリングフックのカスタマイズで破壊の可能性は無限大 ! 武器やビークルもさらにパワーアップ!!

 シリーズおなじみのグラップリングフックもさらに進化。オブジェクトどうしを引っ張り合うリトラクターのほかに、モノに推進力を与えるブースターや、浮力を与えるエアリフターの機構が追加。さらにMODにより、それらを細かくカスタマイズ可能になっています。たとえば、オブジェクトを引っ張り切った際のエフェクトを“パルス”に設定すると、引っ張り合ったオブジェクトが接触する際に強く弾けて、ヘリなども落とすことができます。エアリフターは銃撃したとき爆発するよう設定したり、逆に割れないように設定することも可能。エイム方向に飛ばすなんてこともでき、カスタマイズは病的なまでのこだわりようで、むしろ短時間のプレイではどう設定したらいいかわからないレベル。ただ、設置した効果は、任意のタイミングで発動するように設定することもできるので、じっくりといろいろ試すことができます。ちなみに、MODの各設定は、リコに協力してくれる3人の登場人物から請け負えるミッションをクリアーしていくことで、アンロックされていきます。

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 本作には、電流を射出するライトニングガンや風圧で対象を吹き飛ばすウィンドガンなど、さまざまな新武器が登場。武器にはメインウェポンのほかにサブウェポンも備わっており、たとえば、ライトニングガンのサブウェポンはストームグレネードで、これには雷を呼ぶ効果があり、晴れの気候でも突発的な雷を一定時間、呼び起こすことができるという。

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 また、『ジャストコーズ4』といえば、多彩なビークルが登場し、敵のビークルも奪って操作できる、というのも魅力のひとつ。バイクやクルマ、戦闘機などはもちろん、ブルドーザーや巨大クレーン車、旅客機など超大型かつ重量級のビークルも登場。これはもう、この超大型のビークルで根こそぎ破壊しまくれ、というメッセージなのでしょう。了解です。

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JC4_Jet_combat_Nov8th_2pm_GMT
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■敵も拠点もパワーアップ!? 

 多彩な武器はリコだけのものじゃない!? 敵もスナイパーライフルやロケットランチャーはもちろん、盾を展開するディフェンダーマシンガンや、ドローンを展開し、援護させるレールガンなどを装備。危険なヤツは先に倒したり、正面から攻撃を当て辛い敵には回り込んでから攻撃、といった戦略も必要になりそう。今回プレイしたところ、空中をちょろちょろ飛び回るドローンが地味にイヤな存在。ドローンはなかなか固く、リトラクターで引っ張って地面や壁、敵どうしとぶつけるのが有効でした。



 今回は数時間のプレイでしたが、『ジャストコーズ4』の新要素はひと通りプレイできました。ウィングスーツとグラップリングフック、パラシュートを組み合わせた自由な移動は相変わらず快適で、遠方への移動には欠かせないファストトラベルはカオスアーミー(革命軍)のパイロットに要請するだけ(前作はアイテムが必要だった)。カースタントやウィングスーツスタントなど、前作にもあったチャレンジは、本作ではすべてシームレスにチャレンジすることが可能にとなり、ストレス激減。しかも、カースタントはスコア制ではなく、時間制限内にリングをくぐり抜けるミッションに。ウィングスーツスタントのリング数は基本的には3つになるなど、かなりお手軽になったので、再チャレンジも苦になりません。また、拠点の制圧は、特定のミッションをクリアーすればオーケーになったので、プレイのマンネリ感や作業感はなくなったハズ。シリーズの正統進化系にして最高傑作(この手のプレビューの常套句になりますが書かずにはいられない)。唯一無二の作品だと思うので、シリーズのファンはもちろん、まだ『ジャストコーズ』シリーズをプレイしてない方はぜひ!


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ジャストコーズ3 - ファミ通エクストリームエッジ

タイトル:ジャストコーズ4
対応機種:プレイステーション4、Xbox One、WindowsPC
発売日:2018年12月6日
価格:各7980円[税抜](各8618円[税込])

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