『ジャストコーズ3』発売記念インプレッション!――開発スタッフがオススメする破壊方法なども紹介

公開日時:2016-01-21 00:00:00

 グラップリングワイヤーが追加され、ワイヤーアクションが強化。また、ウィングスーツによる滑空も可能となり、パラシュートやワイヤーを組み合わせることで、高速な空中移動も可能となった本作。そうした唯一無二の移動操作には慣れは必要なものの、慣れてしまえば、移動に乗り物は必要なくなるほど快適だ。“チャレンジ”の報酬であるギアを手に入れてカスタマイズすれば、リールインが高速になったり、グラップリングフックを連続でくり出せるようになるなど、移動がさらに快適、かつカッコよくなる。

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 もはや、これだけでもスピーディーにどこでも移動できるけれど、クルマ、船舶、飛行機など陸海空の乗り物も80種類以上(なかにはアヒルちゃんなどユニークなものも)が用意されており、これはこれで楽に移動が可能だ。戦闘ヘリや戦闘機なら、上空から銃弾やミサイルの雨を降らせ、一気に敵の施設も破壊できるし。

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 これまで紹介してきたように、グラップリングワイヤーは破壊のバリエーションも大きく広げてくれる優れもの。銃やランチャーを撃ちまくり、無限に使える設置型爆弾を使いまくってもいいが、ワイヤーで破壊物どうしをつなげて、くっつけて爆発させたり、ヘリとクルマをつなげて飛び上がり、上空からクルマを落下させて対象物を破壊したり、列車を脱線させて後続の列車と衝突させて大破壊を狙ったりなど、アイデア次第でさまざまな破壊活動に勤しむことができる。「どうやって破壊してやろうか……」と考えるのが楽しい。高い火力を誇る敵の戦車やヘリも、破壊するだけではなく奪ってしまうと、形勢を一気に逆転することもできる。

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 破壊についても、物理エンジンを採用したことで、破壊した部分、爆発した方向から崩壊し始める橋や石像、吹っ飛んで思わぬ誘爆を誘い、大爆発を起こす破壊物など、プレイヤーによって異なる破壊シーンを演出することができる。単身で敵陣に乗り込み、プレイヤー次第でさまざまな破壊を生み出せる本作は、発射されたミサイルに飛び乗って制御不能にしてしまうという、ランボーやジョン・メイトリックス(映画『コマンドー』の主人公)も真っ青の超人っぷり(ヘリから落下してもなかなか死なない不死身っぷりは『ダイハード』のジョン・マクレーン以上)を発揮する主人公リコのおかげで、大胆なアクションも気兼ねなくチャレンジすることができる、いい意味で“バカゲー”で、リアクションも取りやすく、ゲーム実況者にもオススメの作品と言えるかもしれない。

 ディラベロ将軍の支配からメディチ共和国を解放することが目的となるストーリーミッションは歯応え十分。NPCやオブジェを守りながら戦ったり、敵の波状攻撃を耐え抜いたりとさまざまなシチュエーションで戦うことなる。各拠点では、援軍を呼ぶ装置を起動したり、対空砲を無効化してから戦闘ヘリなどで攻撃したりと、戦略的に戦うことで、攻略を容易にすることも可能だ。

 東京都の約半分となる1000平方キロメートルの面積を持つ広大なオープンワールドとなる本作は、破壊すべき町や軍事基地も豊富。しかも、横方向だけではなく縦方向にも広く、飛行機で上に上がっていくと、股間がキュッとしてしまうほどの高さを体感できる。さらに、“チャレンジ”も数多く、“反乱軍の慰霊碑”や“ヴィンテージパーツ”、“ディラベロの音声テープ”などのコレクション要素に加え、ゲームファンのあいだではイースター・エッグ(Easter egg)と呼ばれるゲームの目的などとは無関係の隠し要素(今回紹介しているバスターソードらしきものがソレ)も点在しており、ボリュームたっぷりな内容となっている。これからしばらくは『ジャストコーズ3』の世界にどっぷり浸れそうだ。

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(Text by ライターなぼな)

■開発スタッフがイチオシする『ジャストコーズ3』の魅力

 『ジャストコーズ3』のスクウェア・エニックス ローカライズプロデューサー・赤石沢賢氏とローカライズディレクター・山本大輔氏、そして宣伝担当のお三方に本作の魅力をピックアップしていただいた。



好きな(もしくはオススメの)破壊方法

クラッシュボムチャレンジで使用できるバベリウム爆弾を搭載した車両にGEZ-64設置型爆弾を設置して、敵の拠点の中央で起爆させ、超爆発を発生させるのがお気に入りです! (赤石沢氏)
警察署の壁を敵に気づかれることなく、すべてGE-64で破壊すること。敵を完膚なきまでに倒すため、警察署内のカオスオブジェクト(および破壊できるもの何でも)を破壊し尽くすこと。(山本氏)
軍事基地内のSAMをすべてハッキングしてから敵の軍用ヘリを乗っ取り、上空からの有無を言わせぬ大破壊がストレス解消にオススメです。(宣伝担当)


好きな武器と乗り物とその理由

GE-64設置型爆弾! 理由はギアMODで付与できる“ブースター爆薬MOD”。これをクルマの後方に付けて、文字通りブースターにしたり、クルマの底面に付けて、クルマを浮き上がらせてみたり、敵に直接貼り付けて敵をお空に飛ばしたり……遊びかたは無限大!  (赤石沢氏)
基本武器は乗り物に搭載して、無限に使えるものが好みです。ミサイル搭載ヘリコプターで敵基地を旋回しながら蹂躙するとスカッとします。(山本氏)
ターゲットを最大8個までロックオンし、一気に攻撃できるロケットランチャー“FIRE LEECH”。複数のオブジェやヘリを一気に殲滅することができ、とにかく派手で気持ちがいいことと、ロックオン機能によりエイムが下手でもド派手な破壊が楽しめます。好きな乗り物はバイク。スピードはスポーツカーに劣るものの、地上での疾走感を味わうことができ、小回りが利くため、道なき道を自由に走ることができるのが魅力。また、バイクは運転しながら武器(両手武器も!)をぶっ放すことができる点も大きなメリットです。 (宣伝担当)


破壊以外の魅力

広大なマップ、時間経過によって変わる景観と天候、そしてそこに暮らす人々の様子(敵の兵士含む)。ウィングスーツで飛び回るもよし、あえて歩くもよし、観光気分でいろいろ見て回ると激しい戦闘時には気づかなかった発見があるかもしれませんよ!( 赤石沢氏)
個人的にはストーリーを推したいです。コレクタブルの“ディラベロの音声テープ”には彼の半生が綴られております。彼がどうやって独裁者になり、どのような戦いを経ていまに至るか、とても興味深い内容となっています。これをすべて集めて、彼のことを理解したうえで、彼がこのゲーム最後に言うセリフを聞くとグッと来ます。泣けます。(山本氏)
ありきたりになってしまいますが、とにかく景色が美しい点。とくに自然に関する描写がすばらしく、朝焼けに輝く山々や、夕日が沈む水平線など、時間の経過とともに移り変わる雄大な自然の姿をぜひ大画面で堪能してほしいです。また、さまざまなチャレンジもかなりアツイです。スピードを競うだけでなく、ウィングスーツチャレンジなどでは、地表ギリギリを飛ぶことでポイントがアップするなど、より危険な挑戦を求められる点は本作ならではかと。 (宣伝担当)

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発売を迎えてひと言

オープンワールドアクションの作品は多かれど、これほどまでに破壊とその爽快感、そして、その豊富な手段が充実した作品はほかにないと思います。主人公リコは正義の男ですが、自由度の高いオープンワールドアクションですから、もちろんあんなコトやこんなコト含め、いろいろな悪さもできちゃいます。想像を超える遊び心が詰まった本作、遊んでいただけたら幸いです。 (赤石沢賢氏)
とにかく頭を空っぽにして、本能のままに楽しめる傑作となっています。「ゲームはこうでないと」という爽快感が実現している稀なゲームだと思っています。いろいろなゲームの合間に、ストレス解消でやっていただければと思います(笑)。 (山本氏)
本作より新たに追加となったウィングスーツ。一見すると地味な追加要素ですが、オープンワールドにつきものの退屈な移動をウィングスーツがガラリと変えました。また、前作でも十分に混乱と破壊を楽しむことができましたが、本作ではそれに加え、さらに“できないことが、できる”ゲームになっています。皆さんの想像力でさまざまな遊びかたが広がる作品だと思いますので、作り手の想像を超えるようなおもしろい遊びを見つけてみてください。 (宣伝担当)


※『ジャストコーズ3』公式サイト

Just Cause 3 (C)2015,2016 Square Enix Ltd. All rights reserved. Developed by Avalanche Studios. Published by Square Enix Co., Ltd. Just Cause 3 and the Just Cause logo are trademarks of Square Enix Ltd.

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ジャストコーズ3 - ファミ通エクストリームエッジ

タイトル:ジャストコーズ4
対応機種:プレイステーション4、Xbox One、WindowsPC
発売日:2018年12月6日
価格:各7980円[税抜](各8618円[税込])

JUST CAUSE 4 (C) 2018 Square Enix Ltd. All rights reserved. Developed by Avalanche Studios AB. Just Cause, EIDOS, the EIDOS logo, SQUARE ENIX and the SQUARE ENIX logo are registered trademarks or trademarks of the Square Enix group of companies. Avalanche and the Avalanche logo are trademarks of Fatalist Entertainment AB.