『FFXV』の関連情報をお届けするスクウェア・エニックスの公式番組“アクティブ・タイム・レポート”（以下、ATR）。2016年9月30日配信のATRは、10月1日(土)にグランドオープンする“SQUARE ENIX CAFE”（以下、スクエニカフェ）の“こけら落としスペシャル”として、カフェに事前応募に当選したユーザーを招いて開催された。なお、この日が『FFXV』のデータロック（データを最終版にする締切）ということで、作業が押しているため田畑Dは遅刻。大藤氏のみが登場し、スタートした。

▲寂しげな大藤氏。『キングスグレイブ FFXV』と『ブラザーフッド FFXV』の本日発売をアピールをしてみたり。

最近の『キングスグレイブ FFXV』と『ジャスティス モンスターズ ファイブ』†

　まずは、珍しくFFXV UNIVERSEの関係者が全員日本にいるということで、『キングスグレイブ FFXV』監督の野末武志氏と、『ジャスティス モンスターズ ファイブ』プロデューサーの本橋大佐氏が登場。パリで行われた『キングスグレイブ FFXV』のプレミアを振り返り、10月1日からのMX4D版と4DX版の上映についても告知を行った。MX4Dはキャラクターになり切れるようなインパクトがあり、4DXは世界に入ったかのような感覚を味わえるものになっているそう。また、東京国際映画祭では4KHDRでの上映が行われる。こちらの催しについては、後日詳細をお届けするとのこと。

▲10月1日からの劇場来場者特典のポスターもお披露目。ツヤツヤ。

　『キングスグレイブ FFXV』については、海外版でニックスの声を担当したアーロン・ポール氏からのビデオコメントも公開！　「ニックスは国の未来のために、あらゆる危険や的にもひるまず立ち向かい、とてもカッコよく戦いをくり広げます。まだ映画を見ていない人は、ぜひチェックしてみてください。すべては未来の王のために」と、作品をアピールした。

　また、本橋氏は、東京ゲームショウ2016で告知していた『ジャスティス モンスターズ ファイブ』と『キングスグレイブ FFXV』とのコラボイベントは、10月7日から開始予定と発表。『キングスグレイブ FFXV』のモンスターがボールになったり、専用ステージが登場するそうだ。ゲーム内アイテムのプレゼントも！？

▲『ジャスティス モンスターズ ファイブ』と同じく本橋氏が手掛ける『キングスナイト -Wrath of the Dark Dragon-』は事前登録を受付中。現在、13万人を突破！

ゲストを招いてスクエニカフェのメニューを実食！†

　おつぎは、今回のATRの収録現場ともなったスクエニカフェについて。ヒゲのニューヒロイン・高橋店長（なお実質上の店長はほかにいらっしゃるとのこと、高橋氏の“店長”は通称のようなものらしい）のご挨拶。「コミュニケーションをとりながら、スクウェア・エニックスのコンテンツについて語り合ってほしい」と展望を語った。なお、店長については以前、別部署からの左遷では？　という疑惑が。「左遷かどうかはわかりませんが、スクエニのコンテンツが大好きなので、それを届けようと思っています。左遷……じゃないと思います」と、煮え切らない様子。大藤氏は「明快に否定してほしかった」と苦笑い。

　そしてここで、田畑氏がようやく到着。オープン前日のカフェの様子を映した映像を流しながら、店長がカフェについて解説を行った。スクエニカフェはテイクアウトも可能で、カフェスペースは基本的に予約制だが、テイクアウトコーナーやグッズは予約しなくても利用できるそうだ。

　さらにここで、ルーナ役の北川里奈さんがゲストとして登場し、店長とヒロイン交代。先日、開発部に遊びに行き、田畑Dの好きなアルフォートなどのブルボン製品を大量に差し入れたという北川さんは、その熱い思いをブログにアップするなど、本作にかける意気込みはかなりのもの。自身も料理が好きという北川さんは、続くカフェメニューの実食で“イグニス特製 野菜たっぷりシチュー”を、家で作ると水っぽくなってしまいがちなところを「濃厚でドロッとしていておいしいです」と絶賛していた。

　シチューは来場されていたファンにも振る舞われた。「ノクトは食べられるところが少ない（笑）」（田畑氏）。「ノクトの野菜嫌いを直そうという意図があるんでしょうね（笑）」（大藤氏）といったやり取りも。

▲“【タイタン】粉砕”なるインパクト大のコーヒーゼリーが入ったカルーアミルクも。「ピリピリするんだけど……あ、これお酒？」と、普段お酒を飲まない田畑Dの天然コメントも炸裂。

　メニューによって、ついてくるランチョンマットが異なるという徹底ぶり。ドリンクを頼むとコースターがついてくる。

　ちなみに、『ブラザーフッド FFXV』に登場した、イグニスが再現を目指すノクトの思い出のお菓子についても言及。高橋店長（通称）によると、スクエニカフェで提供できるように研究中とのことだが、「最終的にタバティスのオーケーが……」と、思わずタバティス発言をしつつ、田畑氏のチェックを気にする様子も。スクエニカフェと『FFXV』のコラボは3回ほど実施されるとのことで、間に合わせたいと意気込みを語った。テイクアウトコーナーでも買えるようになるかも？

▲打ち合わせがなかったからか、お酒が入ったからか、「この店いつオープンするの？」（田畑氏）、「明日です！　そこは知っておいて（笑）」（大藤氏）と、ファンが見守るなかゆるい雰囲気で進行。

ゲームの内容とドラマCDの続報†

　ATR後半では、ゲームについての情報もチラリ。最適化とクオリティーアップを同時に進行し、品質が上がったという最新の画像が公開された。
　
　「僕は知っています……木がしょぼいと言われていたことを」と、田畑氏は木や草がバージョンアップしたダスカ地方の画像2点をお披露目。軽量化しながら、少ないデータ数でキレイに見える木を目指したという。遠景時、軽量モデルに切り換える際の距離や、影の表示の調整、絵の品質のバランスを取り、最終的なクオリティーは満足いくものになったそうだ。もちろんPS4 Proでは、4K・HDRでさらに高品質なグラフィックを堪能できる。「目指すものに到達した」と自信を覗かせた田畑氏によると、解像度はダイナミックレゾリューションで常時1080pから落ちるところはあるが、フレームレートはほぼ常時30fpsを実現し、ひとつのゴールに到達できたと語った。

▲街の画像も公開し、「ライティングやテクスチャー側の工夫でここまできた」と報告。近いうちに、最終クオリティーの動画も公開されるかも？

　さらに、ゲーム中でドライブをする際に聴ける曲のリストを公開。ナンバリングタイトルだけでなく、『ディシディアFF』や『FF零式』の楽曲も含むリストはものすごい数にのぼり、会場のお客さんからも拍手が。また、さらなる曲の追加についての可能性もうかがえた。

　東京ゲームショウ2016で発表された、『アルティメット コレクターズ エディション』など一部の商品用に追加特典として制作されるドラマCDについても続報が。収録はあらかた終了したとのことで、ATRではその一部が公開された。グラディオと父・クレイラス、コル、プロンプトらが登場する会話劇は、ぜひATRのタイムシフトやYouTubeのアーカイブでチェックしてほしい。ドラマCDについて田畑Dは、「映像化できるくらいの緻密な演技で、思わずそういうカットシーンを作りたくなるくらい、いいシチュエーション」と絶賛。大藤氏は、「『キングスグレイブ FFXV』や『ブラザーフッド FFXV』を観た方が、こういう会話を見たいな、と思ったものが入っている」とコメントし、「泣いちゃいました」と告白した。

　本来ならば、本日（9月30日）が最初に発表した『FFXV』の発売日だったが、“目指していたものを届けられる”ということをこの日に告知できてよかったと、田畑Dと大藤氏。次回のATRは日程が決まっていないものの、来週にバルセロナゲームズワールドという、スペイン最大のゲームイベントに出展することが明かされた。バトルの動画も新しいものを用意しているとのこと。北川さんとも番組ができれば、というお話も挙がりつつ、今回のATRは終了となった。