2023年9月2日、CD PROJEKT REDのゲーム『サイバーパンク2077』とアニメ『サイバーパンク エッジランナーズ』に関するイベント“Phantom Liberty Tour”が、東京・六本木にある“R3 Club Lounge”で開催された。
本イベントは世界各国で開催されているもので、2023年9月26日に配信が予定されている『サイバーパンク2077』の追加ダウンロードコンテンツ『仮初めの自由』(英名は『Phantom Liberty』)をいちはやく試遊体験できる内容となっている。
『Cyberpunk 2077』(PS4)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 日本会場ではさらに追加として、アニメ『サイバーパンク エッジランナーズ』(以下、『エッジランナーズ』)もフィーチャーされたほか、さまざまなお楽しみ要素をファンたちにご提供。本記事では会場の模様をリポートしていこう(※)。
記事の最後には、CD PROJEKT REDジャパン・カントリー・マネージャーの本間覚氏へのミニインタビューもお届けする。
※会場ではトークイベントも行われたが、取材禁止だったため、トークの内容は掲載していない。
気分はまさにナイトシティ
本イベントは事前抽選制で、選ばれたファンが会場のクラブに集結。『サイバーパンク』的な雰囲気がとてもよく、さらに独自の装飾品も盛りだくさん。
まるでゲーム中のバー“アフターライフ”にいるかのような、ナイトシティの住民になった気分を味わえた。
『サイバーパンク2077』の追加ダウンロードコンテンツ『仮初めの自由』の試遊は、番号で呼び出された順番で進んでいく。台数はかなり多いので、それなりのペースで試遊できたようだ。
ゲーム画面などは残念ながらお伝えできないが、熱心に遊んでいるファンがじつに多かった。クラブのテーブル席でゲームを遊んでいるファンたちの姿は初めて見る光景でユニーク。
また、クラブの奥は展示コーナーとなっており、『エッジランナーズ』の絵コンテや設定資料などを見ることができた。
ほかにも、造形作家のIKEUCHI氏とコラボしたリアルヘッドギア“アミキリ・サウンドカッター”の展示も登場。これはゲームに登場する人気女優のリズィー・ウィズィーが着用するもので、実際に3Dモデルとしてゲームに落とし込まれる。
会場にはリズィー・ウィズィーも登場(ウマドモさんが扮していた)。ステージでは撮影タイムが設けられ、ファンたちも記念撮影を楽しんでいた。
会場がクラブということもあり、ドリンクオーダーも可能。入場時のドリンクチケットを使うか、追加でお金を支払うことでも飲むことができた。
ドリンクメニューは通常のメニューのほか、今回特別に用意されたゲーム&アニメのキャラクターにちなんだカクテルもオーダーできた。ちなみにカクテルの“デイビッド・マルティネス”は、ゲームにも登場している。
また、アニメイベントなどで体験できたアクティビティも登場。カメラに映るとアニメ中のサンディヴィスタンかのような演出になり、動画の保存にも対応している。
ほかにも細かなサプライズが用意されており、ファンたちを喜ばせていたようだ。
イベントではトークイベントも開催され、前半には主人公・男性V役の声優である小林親弘さんが『仮初めの自由』の魅力を紹介しつつ、収録の苦労や裏話を披露。後半は『エッジランナーズ』を制作したTRIGGERの今石洋之監督と、アニメの制作秘話や『エッジランナーズ』最終話についてが語られた。
内容は取材禁止だったので、お伝えできないのが残念なところだが、『エッジランナーズ』の下記インタビュー記事でも以前お聞きした「CDPR側が当初考えていた、もっとエグいエンディング」の内容がついに明かされて……言いてぇー! 僕は言えないので、誰か知ってる人にこっそり聞いてみてください(ついでにインタビュー記事読んでくれるとうれしい)。なお、CDPR公式側が用意した公開可能な写真だけはお届けしよう。
CDPR本間氏へミニインタビュー
最後に、CD PROJEKT REDジャパン・カントリー・マネージャーの本間覚氏へのミニインタビュー。追加DLCや今回のイベントのことについて聞いた。
本間 覚 氏(ほんま さとる)
本間 覚 氏(ほんま さとる)
CD PROJEKT REDジャパン・カントリー・マネージャー(以下文中は、本間)
――今回“Phantom Liberty Tour”の日本開催をしてみて、いかがでしたか?
本間『サイバーパンク2077』では“東京ゲームショウ2019”に大きなブースを出展し、ファンの方々と直接コミュニケーションができました。しかしその後は、皆さんもご存じの通りコロナ禍に入ってしまい、リアルイベントというのは開催が難しくて。
“Phantom Liberty Tour”は世界各国で開催されているもので、その流れで日本でもぜひやりたいということで、今回開催させてもらうことにしました。日本でやるならばやはりということで、『エッジランナーズ』の要素も取り入れています。
ゲームと合わせて、IKEUCHIさんがデザインしてくださった作品の展示もあり、アニメのクリエイティビティも見ていただける、日本らしい会場にできたんじゃないかと思っています。
お土産もありますし、なるべくこれまで支えてくださった日本のファンの方々に還元できるよう、たくさんのことを用意しました。うまくいったと思っているので、よかったです。
――今回、会場をクラブにした理由は、やはり世界観に合わせてでしょうか?
本間ゲーム内にクラブがたくさんありますし、実際によく訪れるスポットでもあるので、印象的ですよね。世界各国のイベントも、雰囲気が作りやすいので本物のクラブで開催することが多いんですよ。
クラブですと電源系統がたいへんだったり、準備に苦労はしましたが、ふつうのイベントスペースで開催するよりもいい雰囲気が出せたのかなと思います。
――ゲームとアニメの2作品を扱うハイブリッドなイベントですが、そういった部分での準備の苦労はありましたか?
本間ゲームは試遊版の用意がたいへんでした。今回、来場された方には必ず遊べる場を設けています。もちろん辞退している人も中にはいるかもしれませんが、触っていただける機会を作れてよかったです。
アニメに関しては僕がプロデューサーなこともあり、逆にすごくやりやすかったです。TRIGGERさんとお話して企画を決めたりですとか。アニメの主導権は僕たちにあるので、すごくスムーズに進められました。
――最後に、『仮初めの自由』の発売が迫っていますね。
本間イベントの主目標は、やはり我々としては『仮初めの自由』のアピールすることです。本イベントのみならず、今後も日本独自にオンラインの配信企画など、さまざまなことを予定しています。ぜひそちらを楽しんでいただきつつ、9月26日の配信日を迎えられたら幸いです。