サイゲームスより配信中のiOS、Android、PC(DMM GAMES)対応ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』で、2021年12月14日に新たな育成ウマ娘“ファインモーション”が実装された。その能力や、ゲームの元ネタとなった競走馬としてのエピソードを紹介する。

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『ウマ娘』のファインモーション

公式プロフィール

  • 声:橋本ちなみ
  • 誕生日:1月27日
  • 身長:158センチ
  • 体重:微増(ラーメン食べ過ぎ?)
  • スリーサイズ:B79、W56、H83

アイルランドからやってきた留学生。名家の生まれで、じつは王族という噂もある。あまり外出できない幼少期を送ったせいか、何事にも興味津々。どんなことも知りたがるため、少し危なっかしいところもある。
トレセン学園でたくさんの思い出を作ろうと思っている。

出典:『ウマ娘』公式サイトより引用

【ウマ娘】ファインモーションは真のお嬢様&天才だった! エアグルーヴとの深い関係などゲームの元ネタと現役時代の活躍を紹介
画像は『ウマ娘』公式サイトより。

ファインモーションの人となり

 アイルランド出身の留学生。口調こそふつうの女の子だが、名家の生まれで正真正銘のお嬢さまであり、随所に育ちのよさを感じさせる。また、『うまよん』では実家からロイヤルセットが送られてきて、エアグルーヴにプレゼントしようとするエピソードが語られるなど、王家の子女であることも明かされている。

 ただ、箱入り娘として育ったせいかやや世間知らずなところも。ゲーム内の1コママンガでは、カップラーメンを3分の倍待てばもっとおいしくなるのでは……と言い出してエアシャカールにツッコまれている。そのほか、自由人エピソードには事欠かない。

【ウマ娘】ファインモーションは真のお嬢様&天才だった! エアグルーヴとの深い関係などゲームの元ネタと現役時代の活躍を紹介

 栗東寮所属で、同部屋はトレセン学園生徒会副会長のエアグルーヴ。自由奔放なファインモーションが、何だかんだで付き合いのいいエアグルーヴを振り回す、という関係だ。ちなみにこのふたり、リアルでも同じ伊藤雄二厩舎に所属していた(所属時期はかぶっていない)。さらにファインモーションは、エアグルーヴが1997年のジャパンカップで激闘をくり広げたピルサドスキーの妹(母が同じ)という関わりもある。

 エアグルーヴのほか、メジロドーベルやダイワスカーレット、エアシャカールあたりと仲がいい。ドーベルとスカーレットはリアルでは同じ秋華賞馬(年齢はドーベルがファインモーションの5歳上、スカーレットが5歳下)で、エアシャカール(2歳上)は実際に対戦経験がある(2002年有馬記念)という関係。

 元ネタは諸説あるが、ラーメンが大好き。彼女のサポートカード(SR)の名称も“GRMAラーメン♪”で、同カードのエピソードもほほえましい。なお、“GRMA”は「ありがとう」を意味するアイルランド語(Go Raibh MaithAgat)。SSRサポートカードのイベントでも、ライブパフォーマンスをラーメン屋の口上にしようと練習していた。アニメでは『BNWの誓い』に登場しており、ファン感謝祭でラーメンの屋台を出している。何度も湯切りを披露しかけては、そのタイミングで近くで騒ぎが起こって画面には映らない……という役回りであった。

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 『ウマ娘』における勝負服のカラーリングは、リアルでの勝負服の配色(白地、赤袖、緑一文字)を反映させたもの。耳飾りの三つ葉のクローバーは、アイルランドの国花であるシャムロック(三つ葉)を示していると思われる。また、リアル同様尻尾の先がきれいに切り揃えられていたり、額の星が前髪の白い部分に投影されていたりする。

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ファインモーションの能力

 今回実装された[Noble Seamair]ファインモーションの成長率は、パワー+15%、賢さ+15%。適性は芝A、マイルA、中距離A、先行Aとなっている。

 固有スキル“Fairy tail”は、“レース後半に好位置で競り合うと走ることに心を躍らせて速度を上げる”という能力。

 レアスキルは、“スピードスター”と、“決意の直滑降”(直滑降の上位)を持つ。

【ウマ娘】ファインモーションは真のお嬢様&天才だった! エアグルーヴとの深い関係などゲームの元ネタと現役時代の活躍を紹介
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競走馬のファインモーション

ファインモーションの生い立ち

 ファインモーションは、1999年1月27日にアイルランドで生まれる。

 父は世界的な大種牡馬デインヒル(その父ダンジグ)、母は祖母ゲイリーから始まる名牝系に連なるココット(その父トロイ)。7歳上の兄ピルサドスキー(父ポリッシュプレセデント)はイギリスを主戦場に、ドイツ、アメリカ、イギリス、アイルランド、日本(ジャパンカップ)と5ヵ国ものGIを制した名馬だった。ファインモーションは、『ウマ娘』での王族クラスの名家設定も納得の、文句のつけようのない“良血馬”である。

 そんな彼女を、金の卵発掘のためアイルランドに渡っていた、栗東所属の伊藤雄二調教師が見初める。伊藤師は、新たな柱となる繁殖牝馬を求めていた伏木田牧場に購入を持ち掛けた。そして1億円もの高額で購入され、輸入されることになる。

 ファインモーションは、もともと繁殖牝馬として期待されており、競走馬としては「重賞のひとつも勝ってくれれば……」というくらいだった(それでもかなり高い期待である)。しかし、育成牧場に連れて行って調教を始めてみると、周囲の馬とは格が違うとんでもない能力の持ち主だということが判明する。

 伏木田達男オーナーの孫である修氏により“ファインモーション”と命名された彼女は、伊藤厩舎に入厩する前からかなりの評判となっていた。

【ウマ娘】ファインモーションは真のお嬢様&天才だった! エアグルーヴとの深い関係などゲームの元ネタと現役時代の活躍を紹介

ファインモーションの血統

【ウマ娘】ファインモーションは真のお嬢様&天才だった! エアグルーヴとの深い関係などゲームの元ネタと現役時代の活躍を紹介

 期待通り、ファインモーションはデビューから活躍を重ねていくことになるのだが、その前に彼女の華麗なる血統についても見ていこう。

 ファインモーションの父デインヒルは現役時代は9戦4勝、GI1勝を挙げてアイルランドで種牡馬入りする。GI勝ちは立派な戦績だが、種牡馬になるような馬のキャリアとしては特筆するものではなく、そこまで注目もされていなかった。そのため、シーズンオフにはオーストラリアに出張して種付けを行う“シャトル種牡馬”としても活動することに。ちなみに、日本にも1996年にやって来ている(1999年生まれのファインモーションはそのときに種付けされた馬ではない)。

 そして出張先のオーストラリアで、驚異的な活躍を見せる。リーディングサイアーを9回も獲得し、現在も後継種牡馬たちがリーディングを席巻。日本におけるサンデーサイレンスのような存在となった。また、欧州でも1997年にアイルランドダービーを勝ったデザートキングなど、多くの活躍馬を出し瞬く間に世界的な名種牡馬に上り詰めていく。

 日本でもフジキセキがオーストラリアに出張するなど、南半球へのシャトル種牡馬というビジネスが定着したのは、デインヒルがきっかけと言われている。

 なお、デインヒル自身は短距離戦で活躍したが、産駒には母方のリボー系の特徴であるスタミナ、パワーが伝わることが多いようで、距離を問わず活躍馬を出している。

 母ココットも現役時代はパッとしなかったが、祖母の名繁殖牝馬ゲイリーから続く牝系からは多くの活躍馬が出ていて、日本でもファインモーションのほか、ファインモーションと同い年で阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったタムロチェリー、セントライト記念などを勝ったロックドゥカンブらが知られている。

 ココット産駒でもっとも活躍したのは、先述したピルサドスキー。ブリーダーズカップ・ターフやジャパンカップなど数々のトップクラスのレースに勝利し、1997年の欧州最優秀古馬に選出されている(現在も種牡馬として存命)。ほかに、ファインモーションから見て姪孫(ココットのひ孫)であるユームザインは凱旋門賞で3年連続2着という珍しい記録を作っている(ほかのGIで2勝している)。

 ココットの父トロイは早世したが、英愛ダービーなど中距離で活躍したように産駒には豊かなスタミナを伝えており、ピルサドスキーやファインモーションらココット産駒もスタミナ溢れる馬が多く出ていた。

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ファインモーションの現役生活(表記は現在のものに統一)

 前述したように、所属はエアグルーヴも管理していた栗東の伊藤雄二厩舎。じつは調教師だけでなく、担当厩務員もエアグルーヴと同じ田中一征氏(現在は梅田智之厩舎所属)である。

2歳(ジュニア級:2001年)

 12月1日、阪神競馬場芝2000メートルの新馬戦で、鞍上に武豊騎手を迎えてデビュー。血統や調教での走りっぷりから、デビュー前にしてその実力は話題となっており、なんと単勝1.1倍(支持率70%以上!)という圧倒的な1番人気に。そしてその期待を裏切ることなく、スタートから先頭に立つと一度もステッキ(ムチ)が振るわれないまま、4馬身もの差をつけ悠々とゴールした。

 こうなると次戦への期待が膨らんでやまないところ。当時、個人で積極的に海外遠征を行っていた武騎手も「海外で走らせたい」と発言し、また厩舎サイドもフランス1000ギニー、フランスオークスへ出走登録をしていた。

 一方、外国産馬である彼女には当時桜花賞、オークスの出走権が与えられていなかったため国内では目ぼしいレースがなく、さらに若馬にありがちな脚部不安も懸念されたことから、つぎの目標はおよそ1年後の秋華賞とし、それまではしばらくのあいだ休養することとなる。

 幼駒時代は育成牧場でみっちり鍛えられ、入厩後も繁殖牝馬として万全の体調で牧場に戻すために大事に育てられたというこれらのエピソードが、『ウマ娘』での箱入り娘設定につながったのだろう。

【ウマ娘】ファインモーションは真のお嬢様&天才だった! エアグルーヴとの深い関係などゲームの元ネタと現役時代の活躍を紹介

3歳(クラシック級:2002年)

 デビューから8ヵ月、夏の函館でようやく2戦目に挑むことになったファインモーション。鞍上はフランスへ長期遠征中だった武騎手に代わり松永幹夫騎手(現調教師)。先を見据えて緩めの仕上げだったというが、先行策からほぼ馬なりで5馬身差と新馬戦以上の圧勝劇を見せる。

 続く阿寒湖特別は距離が2600メートルと大幅に延びたが、同じく先行してそのまま自然に抜け出し、5馬身差で勝利。続いて、4戦目のGIIローズステークスでも、馬なりで3馬身差をつけて勝利した。

 そしていよいよ秋華賞。相棒の武騎手も戻ってきて、万全の体制で挑む。この年の桜花賞馬アローキャリーも、オークス馬スマイルトゥモローも参戦していなかったため、オッズは単勝1.1倍という驚異的な数字を記録した。

 レースでは抜群のスタートから自然に好位におさまり、3コーナーから馬なりのまま前に進出。そして直線の入口で先頭に立つと、あとは余裕のクルージングだった。さすがに馬なりではなかったが、全力を出し切ることなく3.1/2馬身差つけて勝利。さらに勝ち時計の1分58秒1はレースレコードタイだった。

2002年 秋華賞(GⅠ) | ファインモーション | JRA公式

 このレースにアローキャリーとスマイルトゥモローがいなかったのは前述の通りだが、ファインモーションはアローキャリーをローズステークスですでに退けていた。このレースでの勝ちっぷりにより、ファインモーションはこの世代のナンバーワン牝馬と目されるようになる。

 ちなみに秋華賞の後、伊藤師、武騎手はともに松永騎手への感謝の言葉を口にしている。ファインモーションの力をもってすれば勝つだけなら簡単だったのかもしれないが、松永騎手は武騎手が戻ってくるまでに変なクセがつかないよう、そしてきちんとレースができるように育てながら走ってくれたのだ。生き馬の目を抜くようなきびしい競争がつねの競馬界にあって、心爽やかになる話である。

 同世代の牝馬に敵はなし、ということで、ファインモーションは4週後のエリザベス女王杯で、満を持して先輩牝馬に挑戦する。しかし挑戦どころか、ここでも単勝1.2倍とファンから見たらもはやこのレースは“王者の行進”でしかなかった。スタートでやや行きたがったものの、落ち着くと秋華賞の再現を見ているかのように先行→抜け出し→クルージングであっさり2と1/2馬身差の勝利を飾る。

2002年 エリザベス女王杯(GⅠ) | ファインモーション | JRA公式

 キャリアはまだ6戦ながら、内容がどれも楽勝、圧勝、完勝。“史上最強牝馬”の声も囁かれるようになったファインモーションがつぎのステップに選んだのは、有馬記念だった。

 条件戦とは言え阿寒湖特別で2600メートルをラクにこなしているので、スタミナにも問題はなさそう。さらに、3歳牝馬は53キロという軽斤量で挑めるというアドバンテージもあることから、同じ3歳の天皇賞馬シンボリクリスエスやダービー馬ジャングルポケット、2年前の2冠馬エアシャカールなど並み居る強豪を抑えて単勝1番人気に支持される(ファン投票も2位だった)。

 ゲートが開き、いつものように前へ飛び出すファインモーションを見て、「来たぞ来たぞ」とボルテージが上がる大観衆。しかし、いつもなら逃げ馬の後ろに控えて悠々と進む彼女だったが、大歓声に興奮してしまったのか、スタンド前に出ると制御がきかなくなり逃げ馬のタップダンスシチー(後にGIを2勝する)を抜いて先頭に出てしまう。いつもは他馬を追い抜くだけだった終盤、逆にシンボリクリスエスやタップダンスシチー、コイントス、6歳のナリタトップロードに抜かれ、けっきょく5着に……。

 7戦目にして初めて喫した敗北。その原因である気性難が、このあとのレースでもたびたび顔を覗かせることになる。

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4歳(シニア級:2003年)

 長期&温泉療養でリフレッシュしたファインモーションは、8月のGIIIクイーンステークスより戦線復帰。このレースには、ひとつ上の世代で牝馬2冠を達成したテイエムオーシャンという有力馬も出走しており、最大のライバルと見られていた。レースが始まると、3歳馬オースミハルカがとんでもない勢いですっ飛んでいくのを尻目に、ファインモーションもテイエムオーシャンも、お互いをマークしながら火花をバチバチと散らせていた。直線に入ると、やはり2頭のマッチレースに。斤量1キロと若さのぶんなのか、1馬身先着したのはファインモーションだった。

 ……そして、その前には52キロの軽ハンデをフルに活かしてギリギリ逃げ粘ったオースミハルカの姿があった……。

 GIIIでまさかの2着に終わったファインモーションだが、秋の目標を天皇賞(秋)に定めて前哨戦のGII毎日王冠へ出走。しかし、ここでも掛かって前に出てしまい、直線で失速してなんと7着に敗れてしまう。

 悪いことに、ここで賞金を加算できなかったために天皇賞(秋)に出走できなくなってしまったのである(当時は出走予定の外国産馬の中で賞金上位2位に入らなければならなかった)。そして陣営が選んだのは、前年勝利していたエリザベス女王杯ではなく、マイルチャンピオンシップだった。ファインモーションの掛かり癖は深刻なものになってきていて、長い距離のレースになればなるほど、それが致命傷になる恐れが高かったからだと思われる。

 実際、マイルチャンピオンシップでは見事なレースぶりを見せた。中団でしっかりと折り合い、脚を溜めて最後の直線で勝負をかける。アウトコースから強襲し、内で逃げ粘るギャラントアローを差しきって1着かと思われた。しかし、その外から上がり3ハロン(600メートル)33秒5のものすごい斬れ味で突っ込んできたのはデュランダル! 武騎手が「勝ったと思った」と語るほどの会心のレースだったが、生涯18戦中じつに15戦で上がり最速を記録した“聖剣”の前に屈することになった。

「一番外からデュランダル、スプリンターズSに続いて名刀の切れ味」【マイルチャンピオンシップ2003】実況:馬場鉄志アナウンサー

 惜しくも敗れたものの、陣営はマイル路線に手応えを感じたのか、次走は当時12月開催だった阪神牝馬ステークスに決定。このレースで1年1ヵ月ぶりに勝利し、年を越すこととなる。

【ウマ娘】ファインモーションは真のお嬢様&天才だった! エアグルーヴとの深い関係などゲームの元ネタと現役時代の活躍を紹介

5歳(シニア級:2004年)

 休養を経て、6月の安田記念に直行。しかしこのレースでは武騎手が終始立ち上がるような姿勢を余儀なくされるなど、完全に制御不能になっていた。そんな状態でまともな競馬ができるわけもなく、初の2桁着順となる13着に終わる。

 その後は生まれ故郷のアイルランドに風土が近いからか相性のいい北海道へ。7月のGIII函館記念では競り合うと掛かってしまうので、馬群を避けて1頭大外を回って競馬をするも、そのロスが響いて2着に敗れる。ならばと次走のGII札幌記念では最後方からの追込作戦を採用。うまくハマって何とか1着を取った。

 しかし前年のリベンジを狙ったマイルチャンピオンシップでは、後方に控えてももう制御が効かなくなってしまっており、連覇を果たしたデュランダルから7~8馬身も離された9着に終わる。ここで陣営も白旗を揚げ、引退が決まった。

 4シーズン走って15戦8勝、獲得賞金約4億9千万という堂々たる戦績。また繁殖牝馬にすることが決まっていたために大事に使われたこともあって、ケガや病気もほとんどなく無事に引退できたのは、速く走るために生まれてきたサラブレッドとしては幸せなことだったのではないだろうか。

【ウマ娘】ファインモーションは真のお嬢様&天才だった! エアグルーヴとの深い関係などゲームの元ネタと現役時代の活躍を紹介

ファインモーションの引退後

 引退後は予定通り伏木田牧場で繁殖牝馬に。しかし、初年度、2年目と何度交配しても受胎せず。そこでスタッフが検査をしたところ、医学的に受胎できない身体だということが判明し、2007年からは種付けも断念することになった。

 その後は、功労馬として現在にいたるまで変わらず伏木田牧場で暮らしている。引退直後はまだ気の荒いところがあったようだが、レースを離れて数年が経つとだいぶおだやかになったようだ。

著者近況:ギャルソン屋城

 リアル競馬&競馬ゲームファンでもある、週刊ファミ通『ウマ娘』担当ライター。誕生日:9月5日、身長:168センチ、体重:微増(寒くて引きこもり、運動不足)。

 阪神JFで馬連をしこたまゲットし調子に乗っている。じつはまだまだマイナスらしいが……。

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