トレーラーからわかる『FANTASIAN』後編の新たな冒険
ついに後編の配信日が2021年8月13日深夜~翌早朝(日本時間)に決定した、Apple Arcade向けのRPG『FANTASIAN』(ファンタジアン)。
このアップデートでついに“完成”を迎える『FANTASIAN』だが、後編ではどのような冒険が待っているのか。配信日の発表と合わせて公開された新たなストーリートレーラーと機能編トレーラーをチェックして、後編で体験できる冒険の詳細に迫ってみよう。
秩序の神・ジャスがレオアたちの前に立ちはだかる!
まずは『FANTASIAN』前編で描かれるストーリーを、あらためておさらいしておこう。
主人公のレオアは、行方不明になった父を探すため、世界各地で発見したさまざまな“もの”を駆使して多次元世界を探索している。しかし、機械世界の魔導工場でみずからが引き起こした爆発によって、その記憶を失ってしまう。
唯一思い出した少女の面影を頼りに、ワープマシンを使って辺境の街・エンにたどり着いたレオア。彼はそこで、面影の少女・キーアに出会うことになる。
多次元世界のひとつである人の世界には、大きな危機が迫っていた。“死械球”――この白い球体に近づいた者は命を吸われ、さらに感情までも失い、まるで心そのものを吸収されてしまったかのようになる。人の世界は、いままさに死械球に覆われんとしていた。
記憶をたどり、自分の“運命”を探すために旅立ったレオアは、“死械侵食”の進む世界を旅する中でさまざまな出会いを経験し、仲間を増やしていく。そんな旅路に立ちはだかるのが、“邪神”と呼ばれるヴァムだ。
ヴァムが語る“濃縮感情”、そして“神機”が持つ意味とは何か。見たこともない次元を行き来し、世界の構造に秘められた謎を解き明かしながら、プレイヤーは世界の深淵へと迫る。
以上が、前編で描かれる物語であり、本作の物語の根幹を成すものである。
前編では最大の障壁となったヴァムは、邪神でありながら“混沌”をつかさどる神だ。そして、後編のストーリートレーラーを見る限り、後編で描かれる物語のカギを握るのは、“秩序”の神であるジャスとなることは間違いない。
秩序の神にふさわしい出で立ちでありながら、おぞましく恐ろしい姿も見せるジャス。前編ではヴァムとは相反する立場であるような言葉を残しているが、後編ではどのような形でレオアたちの冒険に関わってくるのだろうか。
また、ストーリートレーラーでは仲間たちが“新たな力”を手に入れたかのような場面も見られる。後述する通り、後編では成長マップが大きく拡張され、仲間は多彩なスキルを習得できるようになる。このストーリートレーラーで公開されているように、前編を超える力を各キャラクターは手に入れられるのだろう。
機能編トレーラーにはゲームシステムに関する新情報が満載!
後編の機能編トレーラーには、さらに重要な情報がふんだんに盛り込まれている。
この機能編トレーラーで注目すべきは、各キャラクターの“テンション技”が披露されている点。テンション技はテンションゲージをMAXまで溜めることで発動できる、いわゆる必殺技だ。
前編では、“神機”を手に入れたレオアはテンション技“太陽風”を習得する。“太陽風”は敵全体に炎属性のダメージを与える強烈な全体攻撃。本作ではディメンジョンバトルを筆頭に、全体攻撃が必要となる場面が多いので、重宝する攻撃スキルとなる。
各キャラクターが持つテンション技の効果は不明だが、レオアと同様に、仲間がそれぞれの“神機”を手に入れることこそ、テンション技の開放につながるのかもしれない。後編では多重世界でバラバラになった仲間を集めることになるが、その旅路とテンション技の開放には密接な関係がありそうだ。
トレーラーでも大量の敵を一網打尽にする様子が見られるが、この映像を観るだけでも気持ちいいので、実際に自分の手でテンション技を決めたときの爽快感は保証されたようなもの……だろう。
また、成長マップの拡大もポイント。キーナは回復、エズは補助といったように、各キャラクターにはそれぞれが得意とするスキルを有している。自分の得意とする戦闘スタイルを実現する、敵の弱点属性に攻撃のクセなどを突くなど、本作のバトルで勝利を収めるには個性的なスキルを成長させることが重要な意味を持つ。
トレーラーではキーナが全体回復+戦闘不能状態解除のようなスキルを発動しているので、まずは仲間のテンション技を入手する方向で成長させるのはアリかも。スキルポイントは有限だが、いつでも割り振り直せるので、いろいろなスキルを試しながら戦術を高めていこう。
トレーラーの戦闘シーンで、もうひとつ注目すべきポイントがある。画面左下に“チェンジ(CHANGE)”というアイコンが表示されているように、バトル中にパーティーメンバーを入れ替えられるのは、後編から追加される戦闘要素。敵の状態や味方パーティーの状況に合わせて適宜、必要なスキルを持つメンバーと入れ替えることで、戦術の幅はかなり拡大する。
ターン制の戦闘では、自分のターンと敵のターンを読み取って立ち回ることが大事。仲間のターンがいつ来るのか、タイミングを考えながらチェンジをうまく活用したい。
機能編トレーラーには、前編に登場しなかったジオラマがいくつか披露されていることも要チェックだ。後編では50を超える新たなジオラマが追加されるとのことだが、ワームホール(Wormhole)や隠れ谷(Hidden Valley)、坂口氏のTwitterで制作途中のジオラマが公開されていた“失われた古代都市”シャングリラ(Shangri-la)といった、新たな舞台の一端が垣間見れる。
失われた古代都市【シャングリラ】には、天候を意のままに操ろうとした形跡が遺されている。
@AppleArcade
#Fantasian 開発現場より https://t.co/HPNYkOGOgP
— 坂口博信 (@auuo)
2020-05-18 15:01:36
もうひとつ、フィールドを紹介する画面には推奨レベル(Recommend Level)が表示されていることにも注目を。前編でのレベル上限は35だが、シャングリラの推奨レベルは52となっているので、後編でもそれなりに進んだ段階で登場すると想像できる。どのような形でこれらの新たな舞台を探索することになるのか、期待は高まる。
ストーリー編と機能編を合わせて4分半ほどの長さとなるトレーラーだが、後編の情報がたっぷりと詰まっていることが伝わったと思う。
前編の2倍のボリュームとなる後編の配信をもって、総プレイ時間60時間を超えるこのRPGはついに“完成”となる。そのときまで、あと少し。いまはトレーラーをチェックして、さらなる冒険譚に想いを馳せておこう。
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『FANTASIAN』
配信日:2021年4月2日※後編パートは2021年8月13日深夜~早朝にアップデート予定
対応プラットフォーム:Apple Arcade
対応端末:Apple Arcadeに対応しているiPhone、iPad、iPod touch、Apple TV、Mac
※iPhone/iPod touch:iOS 13.0以降、iPad:iPadOS 13.0以降、Mac:macOS
11.0以降、Apple TV:tvOS 13.0以降
価格:Apple Arcade月額600円/Apple One月額1100円
※Apple Arcadeは1ヵ月のフリートライアルあり
コントロール:キーボード+マウス(タッチパッド)/ゲームコントローラー言語:日本語/英語
想定プレイ時間:60~90時間(後編は40~60時間)