Apple Arcadeで前編が配信中の、坂口博信氏率いるミストウォーカーが手掛ける完全新作RPG『FANTASIAN』（ファンタジアン）。
既報の通り、坂口博信氏のTwitterで後編の開発が”完成”したことが明らかになっていたが、ついに後編の配信日が正式に2021年8月13日深夜～翌早朝（太平洋夏時間で2021年8月13日／世界同時アップデート）に決定したことが発表された。
The release date for the second part of FANTASIAN is set for August 13!
FANTASIAN後編リリースが、８月１３日に決定！
（日本では、世界同時アップデー… https://t.co/ufVGSl3Mnl
— 坂口博信 (@auuo)
2021-08-10 12:00:07
まずは『FANTASIAN』のプロデューサーである坂口博信氏のコメントを紹介しよう。
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『FANTASIAN』の後編リリースです。これで完全な姿となりました。
予想を超えて、前編の2倍ほどのボリュームです。
物語は、自由度の増したクエスト方式で進みます。
ボスモンスターたちも、ユニークで攻略しがいのあるものに。
開発スタッフ全員、そしてジオラマ職人さんたち、植松さんをはじめとした音系スタッフ……
全員が全力を出しきりました。
丁寧に、そして「あたたかみ」を大事につくりました。
物語のテーマでもある「『感情』という不思議なエネルギー」に満ちたものに昇華できたかと思います。
ぜひ、ご堪能ください。
2021年8月10日
『FANTASIAN』プロデューサー 坂口博信
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それでは、このコメントとともに明らかとなった後編の新情報を紹介していこう。
ストーリー：レオアと仲間たちの冒険はさらなる舞台へ
行方不明になった父を探すために多次元世界を探索する主人公・レオア。ひとつの記憶を頼りに見知らぬ世界へと足を踏み入れたレオアは、さまざまな出会いが待つ旅路の中でみずからの運命に立ち向かう。
重なり合う世界。“秩序と“混沌”のバランス。神々の思惑ーー。レオアは仲間たちと旅を続けながら、徐々に世界を覆い尽くしつつある“死械侵食”の謎、そして多重宇宙を巡る神々の野望と対峙することになる。
登場キャラクターたち
レオア
みずからが引き起こした爆発によって記憶を失った少年。頭に浮かんだ光をもとに、キーナと再会する。その記憶と運命を求める旅の中で、“邪神”と呼ばれる者たちと邂逅する。
キーナ
辺境の街エンの西に広がる森の中で育った少女。占い師オーウェンに拾われた捨て子だった。強い魔力を生まれながらに持ち、みずからの運命や、人とは何かという問いかけを持つ。
シャルル
次代の女王として民衆から敬愛されている。女王であった母を幼いころに亡くし、どこか心を閉ざしたような少女に育った。反面、王位継承者であることを強く自負している。
チクッタ＆ハクッタ
物語冒頭でレオアによって改造され、心と感情が芽生えたロボットたち。でこぼこコンビな2体は、やがて機械世界の秘密の場所で、仲間たちとミッションを進めることになる。
ジニクル
面倒見のいい性格と腕っぷしで、ビブラ王国中に名高い豪華客船ウズラ号の船長に成り上がった。かつてレオアの父親・バナードとともに旅をしていた過去を持っている。
エズ
発明を得意とする少年。ビブラ王都の賑やかな街並みからは離れた外郭街で、育ての親であるダガルーンと暮らしている。とある事情で投獄されていたが、レオアに協力することになる。
タン
霊獣を操る謎の男。かつてビブラ王国の隣国であるファルシオン帝国の諜報員だった男。復讐の旅の途中でレオアと出会う。とある因縁に関連して、レオアと行動をともにする。
バウリカ
混沌の世界でひとり生きてきた研究者。深い思想をもつ哲学者であり、優秀な科学者でもある。レオアの父・バナードと知り合いのようで、その面影のあるレオアに共感し同行する。
ヴァム
“死械球”と呼ばれる内部がメカで埋め尽くされた白い球体で、世界を覆い尽くそうとする邪神。前編では物語の鍵を握る神として、レオアたちの前にたびたび立ちはだかる。
ジャス
秩序の神であるジャス。混沌の神・ヴァムとは、異なる野望を抱いているようだが……。
新たなジオラマが多数追加
『FANTASIAN』最大の特徴とも言えるのが、実際に制作されたジオラマを取り込んだフィールドの中を冒険していくこと。
後編で新しい世界が登場することで、本編に登場するジオラマは160点を突破。前編以上に深く入り組んだダンジョンや美しい森など、個性溢れるロケーションが用意されている。探索はもちろん、フィールドを歩くだけでも楽しくなるはずだ。
デジタルノベルにも新たな描き下ろしイラストが登場
物語のキーイベントを描く、デジタルノベル。前編でも強い印象を残した楠木学氏による挿絵とアニメーションで動く文字の組み合わせが醸し出す、独特の空気感は本作でも健在。植松伸夫氏の音楽とも相まって生まれる『FANTASIAN』ならではの冒険譚にも注目してほしい。
後編で新たに加わるゲームシステム
前編は物語がリニアに進んでいく、いわゆる“1本道”のスタイルで展開していったが、“自由度の増したクエスト方式”で展開する後編は、以前からインタビューなどで坂口氏が明言している通り、本作の着想のきっかけとなった『ファイナルファンタジーVI』のように、プレイヤーの選択でストーリーの進みかたに違いが生じるようになる。
物語が進むにつれてプレイヤーが行ける場所が増えていき、オープンワールドを自由に行き来するようなイメージで多重世界を冒険できるというわけだ。
さらに、バトルシステムはエイミングなどの基本要素に加えて、戦略を拡張する要素がふんだんに盛り込まれることになる。
まずは、こちらのファミ通独占公開となる後編の機能編トレーラーをチェックしてほしい。
この映像で展開するのは、各パーティーメンバーたちの“テンション技”。前編の後半でレオアが習得する“太陽風”と同様の必殺技が、後編では冒険の仲間たちそれぞれに用意されている。
各メンバーのテンション技がどのような機能を持つのかは、まだ秘密。後編のリリースを待っていただきたいが、使いかた次第でかなりのアドバンテージを発揮するのは確実なので、楽しみにしてほしい。
また、各メンバーの成長マップは後編で拡張され、それぞれに個性的なスキルが登場。このスキルをどう活かすかで、戦略がガラリと変わることになる。戦闘中にパーティーメンバーを自由に入れ替えられる“チェンジ”機能も実装され、バトルの戦術の幅は大きく広がるのは間違いない。
今後も配信に向けて情報を発信していくので、引き続きチェックをお忘れなく！
さらに、『FANTASIAN』のファンだけでなく、『ファイナルファンタジー』ファンにもうれしい独占情報をお届けしよう。
『FANTASIAN』完成記念スペシャル番組の配信が決定!!
『FANTASIAN』の後編配信＝完成を記念して、2021年7月29日に3作品がリリースされたSteam/スマートフォン向けタイトル“FINAL FANTASY PIXEL REMASTER（ファイナルファンタジー ピクセルリマスター）”と『FANTASIAN』をフィーチャーしたスペシャルコラボ番組を、まさに後編配信日となる2021年8月14日に配信することが決定！
“ファイナルファンタジー ピクセルリマスター”のメインスタッフとして、キャラクターのフルマスタリングを手掛けた「ドットの匠」こと渋谷員子氏。“ファイナルファンタジー ピクセルリマスター”の楽曲の監修と、『FANTASIAN』の全楽曲を手掛けた「FF音楽の父」こと植松伸夫氏。そして、『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親であり、『FANTASIAN』を手掛けた「ゲーム界のレジェンド」坂口博信氏。この3名をゲストに迎え、MCをファミ通グループ代表の林克彦が務める、1夜限りの豪華な内容となっている。
【番組名】
FINAL FANTASY PIXEL REMASTER x FANTASIANスペシャルコラボ番組
【配信日時】
2021年8月14日（土）20:00～22:00
【出演者】
ゲスト：坂口博信氏（ミストウォーカー）、植松伸夫氏（ドッグイヤー・レコーズ）、渋谷員子氏（スクウェア・エニックス）
MC：林克彦（ファミ通グループ代表）
【配信媒体】
YouTube（ファミ通TUBE）
ニコニコ生放送（ファミ通チャンネル）
“ファイナルファンタジー ピクセルリマスター”のコーナーでは、リマスター作業が実際どのようにして行われたのか、渋谷氏みずからが解説。また、楽曲のアレンジ監修の指針なども植松氏に語っていただく。坂口氏も交えて、『ファイナルファンタジー』初期3作品の開発秘話が飛び出すかも？ 今後リリース予定作品の最新映像にも注目！
『FANTASIAN』のコーナーでは、作品の概要をおさらいしつつ、後半の見どころを紹介。このほか、未プレイの方に向けたApple Arcadeの解説や、歯応えのあるボスバトルを坂口氏がコメントを交えながら実演するなど、これから『FANTASIAN』を遊ぶという人、いよいよ後編に突入しようという人、どちらも必見の内容だ。
さらに、番組の最後にはサプライズも……!? 楽しみにしてほしい！
