2020年9月23日~27日の期間、初のオンラインで開催となった“東京ゲームショウ2020 オンライン”(TGS2020 オンライン)。9月26日にはスクウェア・エニックス公式放送“SQUARE ENIX PRESENTS at TGS 2020 Online”が実施された。本稿では13時15分より放送された“OUTRIDERS BROADCAST JAPAN”の模様をリポート。
日本初となる『OUTRIDERS』ブロードキャストが放送!
“OUTRIDERS BROADCAST JAPAN”では、今冬発売予定のTPS『OUTRIDERS』(対応機種は、PS5、PS4、Xbox Series X、Xbox One、PC(Steam))の実機プレイの模様や最新情報が発表された。日本では初となる情報番組だ。
本作は、『PAINKILLER』や『BULLETSTORM』、『GEARS OF WAR: JUDGMENT』などを手掛けたポーランドのゲーム開発スタジオ“People Can Fly”によるTPS最新作。海外では昨年のE3で発表され、日本では2020年9月10日に日本版の発売が発表された。
ただのTPSではなく、キャラクターのレベルアップやビルド、武器のカスタマイズなどの成長要素を盛り込んだTPSスタイルのRPGシューターとのこと。
※過去のプレイリポートはこちら
ゲームの世界観は近未来を描いたSF物語。環境破壊が進んだ地球は人間が住めず、地球に近い環境の惑星エノクに移住することになる。だが、その惑星は時空の歪みや電磁嵐などが頻発する過酷な場所で、資源を求めて人類は争い合ってしまう……という世界観になっている。
赤石沢氏は「ゲームの軸になってくるスキルなどに、“精密機器が使えない”という設定が関わってくるので、世界観などはしっかり覚えておいてほしい」とアピールをした。
紹介されたストーリーを受けて、プレイヤーは“アウトライダー”となり、人類の未来のために戦いに投じていくという。ゲームプレイに関しては、武器の収集、キャラクターの育成などのRPG要素が重要になってくるとのこと。“People Can Fly”オリジナルの操作感、画面レイアウトのガンアクションに、本作の特徴のひとつである“超人スキル”が盛り込まれたアクションにも注目だ。
また、オンライン対応の最大3人のCOOPシューティングとなっているため、仲間とワイワイ楽しむことができるのも本作の魅力のひとつだ。もちろんソロプレイも可能。
本作最大の特徴となる4つの“クラス”が紹介。スキルツリーなどの育成システムにより、同じクラスでもまったく別ものに……!?
ここでは、先ほど話に出てきていた“スキル”をより掘り下げた“クラス”について紹介された。
プレイヤーはゲーム序盤で超能力を得るイベントが発生し、そこでそれぞれ異なる能力を持つ4つのクラスからひとつを選ぶことになるという。ここからは、本作のローカライズを担当しているローズ氏が各クラスを紹介。
トリックスター
まずひとつめは“トリックスター”で、時空を操作して戦うトリッキーなクラスのようだ。戦場をワープで駆け巡ったり、時間の流れを遅くするスキルを持っており、敵をかく乱させるような役割とのこと。戦場の端から端まで一瞬で移動できるため、攻めにも守りにも対応できたり、敵の時間を遅らせる能力などにより、幅広い戦略を楽しむことができる。自分でうまく立ち回って戦闘を楽しみたいという人にはもってこいのクラスだ。今立さんは、このクラスにかなり注目している様子だった。
パイロマンサー
続いては炎を自在に操るクラス“パイロマンサー”が紹介された。
全クラス中、一番高い攻撃力を持ったクラスとなっており、多数の敵を一掃できる爽快感抜群のスキルを持っているという。先ほど紹介された“トリックスター”に足止めをしてもらった敵を“パイロマンサー”のスキルで一網打尽にすることができたりと、スキルのコンビネーションも可能。ゴリゴリ前に出て攻撃するだけというわけでもなく、敵を灰に包み込んで自由を奪ったり、次の攻撃を強化したりとテクニカルな動きもできるとのこと。
デバステーター
3つめは、大地の力を操るクラス“デバステーター”。
先ほど紹介された“パイロマンサー”とは打って変わって、守備力が売りのクラスとのこと。最前線に出て、味方を守りながら敵と交戦していく、いわゆるタンクのような役割。防御系のスキルを持っているのだが、ただ守るだけというわけではなく、敵の攻撃を吸収して跳ね返すような守りながらも攻めに転じれるようなクラスだ。戦場の流れを変えれるチームの大黒柱のような存在でもある。
テクノマンサー
最後に、ローズ氏一押しのテクノロジーと超常の力をあわせ持つクラス“テクノマンサー”が紹介。
こちらは、海外でもつい先日発表された遠距離支援型の玄人向けのクラス。タレットや機雷などの設置物を戦場に撒いて、味方を支援していく。遠距離型ということで、少し撃たれ弱いのだが、遠距離でうまく活用することで随一の火力を誇るという。また、敵を毒などの状態異常にすることも可能。
この4つの中からひとつを選び、ゲームを進めていくことになる。また、各クラスのスキルのほかにもさまざまな特色が存在するという。そのひとつとして、本作はポーションやヘルスパックなどの明確な回復手段がないかわりに、それぞれのクラス特有の攻撃に結び付いた回復手段を持っているというのだ。
たとえば“トリックスター”だと、敵を近距離で倒すことでライフを回復する。この仕様により、どのクラスも戦闘に参加していないと回復ができないため、より緊張感があるアグレッシブな体験を実現しているのだ。
そのほかにも、それぞれのクラスにスキルツリーが用意されており、レベルアップ時に入手可能なスキルポイントで成長ができる。自分好みの能力に尖らせることができるため、同じクラスでもまったく違った能力にすることも可能。さらに、このスキルポイントはいつでも振り直せるため、さまざまなスキルを試すことも可能だ。また、さまざまな武器や装備にも特殊能力が付いており、スキルなどとうまく組み合わせて自分だけのキャラクターを作れるとのこと。
またここで、ゲームの難易度に関する情報も公開された。“People Can Fly”のゲームはかなり難易度が高いものが多いのだが、本作は“ワールドティア”と呼ばれる全15段階の難易度システムが実装されている。ゲーム冒頭では難易度1からスタートし、プレイヤースキルをシステム側で判断し、それにあわせて難易度が上がっていくという。難易度が上がると、もちろん敵は強くなるのだが、レア度の高いアイテムのドロップ率も上がるとのこと。自分にあった難易度を細かく調整できるのは非常にうれしい。
スキルでのチームワークがカギを握る、実機プレイ映像がお披露目! スクエニ社長・松田氏の腕前にも注目!
ここで実機プレイのコーナーに入るとともに、スペシャルゲストとして松田洋祐氏(スクウェア・エニックス 代表取締役社長)が登場。洋ゲー好きで知られる松田氏は、2年前にポーランドの“People Can Fly”のスタジオに訪れ、すでに本作に触れていると語った。COOPシューティングも好きでよくプレイされているとのことで、実機プレイではその腕前に注目が集まった。プレイ画面は松田氏のものとなっている。
プレイした山本氏は「スキルを使っての連携がすごかった。」、ローズ氏は「ガンガン攻めるのが楽しいゲームなので、実機プレイ映像で伝わればうれしいです。」、そして松田氏は「配慮と気遣いが大事だなと気づきました、」とコメント。
ここで実機プレイのコーナーは終了し、改めて本作の商品概要が紹介された。
番組の最後には、MC・スタッフからそれぞれのコメントが送られ、番組は終了となった。
山本氏「COOPでの連携が大事ということをお伝えできていたら良かったです。フレンドとのプレイやRPG要素を楽しんでいただきたいです」
ローズ氏「本作は暴力的なスキルをガンガン使って攻めていくのが楽しく、連携が成功したときは最高です。是非みなさんにも体験していただきたいです」
赤石沢氏「COOPの楽しさや、洋ゲーらしい魅力がたくさん詰まっているので、発売を楽しみにしていてください」
松田氏「おもしろかったです。ひととプレイするにはやはりいいですね」
今立「それぞれのクラスで、さまざまな戦術でアグレッシブに戦えるのはおもしろかったですね」
※画像は配信画面をキャプチャーしたものです。