ナイト、ヴァイキング勢力のストーリーモードをプレイ!!

文・取材:工藤エイム

公開日時:2017-01-23 12:15:00

 ユービーアイソフトが放つまったく新しい剣戟アクション、『フォーオナー』。なぜナイト、ヴァイキング、侍は争っているのか? どのような世界が舞台なのか? いまだ謎の多いストーリーモードだが、先日ふたつのミッションをプレイすることができた。ここでは、その内容をお届けする。

※ストーリーモードは、プレイステーション4版をプレイしています。

ナイトミッション 「破壊工作」

 まず初めに体験できたミッションは、ナイト陣営のマーシーという女性キャラクターでプレイするミッション「破壊工作」だ。このミッションはプレイ中盤に解放されるそうで、導入部分といった詳しい内容はネタバレ防止のため詳しくは分からなかったが、何やらヴァイキングの拠点に潜入し、昇降機(エレベーターのようなもの)を破壊するという目的があるようだ。

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▲ミッションで操作することになるマーシー。クラスは、殺傷能力が高くすばやい攻撃をくり出せるが防御力は低いピースキーパー。

 マーシーのクラスはピースキーパー。筆者は以前実施されたアルファテストに参加したものの、ピースキーパーは今回初めて触ることになる。片手に短剣、もう片手にはダガーを持っているピースキーパーはすばやい動きが特徴といったところ。ほかのクラス同様に攻撃と防御を3方向(上、右、左)に振り分けることができるが、防御の構えは一定時間しかできないので、防御の構えで相手の攻撃を待ち続けることはできない。敵がくり出した攻撃の直前に防御入力をして攻撃を受け流し→素早さを活かした攻撃を数発当てるというくり返しが、基本的な立ち回りになるだろう(下記動画だと、1:22~あたりの動きを参考にしてほしい)。
 ナイト陣営にはほかにも、ウォーデン(クラス:ヴァンガード)、コンカラー(クラス:ヘビー)、ロウブリンガー(クラス:ハイブリッド)のクラスがあるが、それらはキャンペーンミッションを通じて、ある程度の操作方法を身につけられるようになっているようだ。

 さて、ヴァイキングの拠点に単身で潜入し、昇降機がある中心部を目指すことになるマーシー。道には敵が2~3人で警備しているようで、1対3の状況での戦闘がほとんどだ。とはいっても、水に落として即死させる“環境キル”を狙ったり、閃光弾を投げつけて敵を怯ませ、ラッシュをかけてハメ殺しにすることもできる。しかし、不利な状況には変わりなく、おまけに敵のAIもまるでこちらの戦いかたを見切ったかのような動きをするので、単調な戦いにはならずかなりスリリングな戦いが楽しめた。
 またピースキーパーはほかのクラスに比べて防御力が低く、闇雲に武器を振りかざしたら弾かれて大きな隙を与えるだけなので、慎重に進んで行きたいところ。なかなかに緊張感の高い戦いが続くので、「単身で敵地に侵入するリスクはしっかりと表現されているな」と感じた次第だ。

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 敵拠点の奥へ進み、昇降機のある建物内に。この建物にはいくつかのギミックがあり、敵が建物に入らないように内側から扉に鍵をかけて締めだしたりと、周囲の環境を活かした戦略的な戦いかたも存在するようだ。

 しばらく建物の中を進んでいくと、昇降機の歯車を発見。歯車に破壊工作を仕掛けて逃げようとすると、本ミッションのボスらしきレイダーと鉢合わせに! やはりそこらの戦士とは違い、こちらの手数の多い攻撃もすべてガードされてしまったりと苦戦を強いられる。何度か挑戦してやっと倒せたのだが、まるでマルチプレイでほかプレイヤーと戦っているような緊張感を味わえた。

ヴァイキングミッション 「レイダーの襲撃」

 続いては、ヴァイキングのミッション「レイダーの襲撃」。本ミッションはサムライや騎士を制圧する内容ではなく、ヴァイキングどうしで内戦が勃発したので、敵のリーダーを倒すというものだ。
 ツンドラ地方を拠点としているヴァイキングは、寒地に暮らすので食べ物に恵まれない。飢えに苦しんでいる人が多くいるにもかかわらず、酒や食べ物を奪い宴を開いている“ラグナル”率いるグループがいるようだ。というわけで、「害虫(ラグナル)を取り除く」ために仲間たちと宴の会場に乗り込むというのが、大まかな道筋になる。

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 ミッションでは序盤、ラグナルが宴のために奪った食べ物を探しつつ、ラグナルのいる小高い丘の上の建物へ向かうことになる。途中、火のフラスコを拾い建物や門を燃やして進むことになり、うまくいけば敵に引火させて一気に殲滅することもできた。また敵に囲まれてしまう場面もあったが、R1+R2でブロック不可範囲攻撃をくり出してピンチを脱出できる。ナイトのミッション「破壊工作」同様、1対1のタイマン勝負から1対複数の状況でも、レイダーの特性を活かした立ち回りを、ミッションを通じて学ぶことができた。

 そして筆者がプレイして特に気になったポイントは、マップのいたる所にビューポイントがあり、L1ボタンを押すとアポリヨンによる世界情勢の解説を断片的ではあるが聞くことができることだ。このアポリヨンによる解説を聞くことで、『フォーオナー』の世界で何が起こっているのかが分かるようになっているので、製品版では見逃さないようにしたいところ。

 さて、順調に進みラグナルのいる建物まで来たレイダー。中に入るとラグナルが待ち構えており、「ボスどうしタイマンで勝負して決着をつけよう」と言わんばかりに、群衆が群がっている。レイダー対レイダーの勝負だが、落ち着いて相手の出方を見て、攻撃が当たる直前にR2を押してパリィをとれば比較的簡単に倒せるだろう。「ラグナルも大したことないな」なんて少し油断していた筆者だったが、トドメを刺そうとしたところで、カットシーンへ。ラグナルは馬に乗って逃走するので、こちらも馬に乗って追い駆ける“騎馬戦”にもつれ込むのだ。

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 この騎馬戦、かなりスピーディーでまさに手に汗握る戦い。道中には大木が倒れ建物も倒壊し、さらに爆弾が落ちてくるので、それらを避けながらラグナルを追い駆けなければいけない。これがかなり手ごわく、なんども木に衝突したり爆弾に巻き込まれてダメージを食らってしまった。また、ラグナルの手下も馬で追い駆けてくるので、彼らも武器で倒していくことになる。乗馬中は左右に攻撃をくり出せるので、敵が近づいてきたら斧を振りかざして撃破すればよい。なんとかラグナルに追いつき、斧を投げて落馬させることに成功。続きは、下記にムービーを用意したので、ぜひチェックしてほしい。

 今回プレイして筆者が気に入ったのは、ミッションの冒頭から戦闘、そしてカットシーンへはシームレスに移行するので、戦場の臨場感を味わえること。こういった演出によって、緊張感が途切れずにプレイを楽しめるのも、本作の特徴だろう。また、近年発売されているタイトルのキャンペーンモード(ソロプレイモード)では、マルチプレイで必須となるプレイスキルやテクニックを学べるものが多いが、今作ではそういったチュートリアル的要素がかなり丁寧に作られているように感じる。アクションゲームが得意でない人も、キャンペーンモードをひと通りプレイすればそれなりに動けるようになると思うので、ぜひこういったジャンルのゲームをプレイしたことがない人もプレイしてほしい。


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『フォーオナー』特設サイト

フォーオナー公式サイト

●GAME SPEC

タイトル:フォーオナー
ハード:プレイステーション4、Xbox One、PC
メーカー:ユービーアイソフト
発売日:2017年2月16日発売予定
価格:各8400円[税抜](各9072円[税込])
ジャンル:アクション
CERO:審査予定
備考:ダウンロード版は各7500円[税抜](各8100円[税込])、PCはダウンロード版のみ発売

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