※基本的にストーリーのネタバレはありませんが、発売前時点で未公開の情報も多く含まれているため、ご注意ください。

 2023年6月22日に発売予定のプレイステーション5(PS5)用ソフト『ファイナルファンタジーXVI』(以下『FF16』)。本作は、スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジー』シリーズ最新作であり、シリーズ初の本格的なアクション・RPGとなっている。

▼『FF16』攻略&解説まとめ

【FF16解説】物語の舞台・ヴァリスゼアの地理。各国の位置関係や美しいロケーションを紹介 記事編集に戻る
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 そして、その物語の舞台となるのが、“黒の一帯”の浸蝕によって終焉に向かう大地“ヴァリスゼア”だ。この地に生きる人々は、各地に点在する“マザークリスタル”の加護によって日々の暮らしを成り立たせており、その加護をめぐって国家による争いも巻き起こっている。

 ここではそんな国家間の関係や、各地の風土を理解するためにも、ヴァリスゼアという世界の地理をまとめて解説。なお、情報はすべてゲーム序盤時点のものではあるが、中にはゲームをある程度進めることで初めて訪れる場所もあるので、その点を留意しつつご覧いただきたい。

 また、こちらの記事とあわせ、以下の記事を読んでもらえれば、より『FF16』の世界観が把握できるはずだ。ぜひあわせてチェックしてほしい。

ヴァリスゼア……終焉に向かう大地

 風の大陸、灰の大陸と呼ばれるふたつの大陸からなる本作の舞台。各地に巨大なマザークリスタルが鎮座し、おもにその周囲に都市と国家が築かれている。

 これまでマザークリスタルから供給されるクリスタルの力を借りた“魔法”によって発展してきたが、近年は“黒の一帯”と呼ばれる不毛地帯の侵食が人々を脅かしている。

ワールドマップ

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風の大陸

 ヴァリスゼア西部に位置する大陸。寒冷地の北部、穏やかな気候の中央部、年中温暖な南部が連なっており、それぞれの土地に根ざした民族と文化を持つ。

 大陸中西部にはロザリア公国、大陸北東部にはザンブレク皇国、大陸南部にはダルメキア共和国が存在する。

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灰の大陸

 ヴァリスゼア東部に位置する大陸。大陸全土に山岳や岸壁地帯が続き、緑豊かな自然が少なく、黒の一帯の侵食も激しい。現存する国家はウォールード王国のみ。

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シドの隠れ家

 風の大陸中央部、どの国にも所属しない黒の一帯にある隠れ家。迫害を受ける人々の保護を続けるシド(召喚獣ラムウのドミナント、シドルファス・テラモーン)たちの活動拠点となっている。

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ロザリア公国……慈悲と伝統の公国

 風の大陸中西部に位置する国家。自国のマザークリスタル・ドレイクブレスを鉄王国に実効支配され、長年争っている。主人公クライヴはこの国の第一王子。第二王子のジョシュアは、ドミナントとして召喚獣フェニックスの力を宿している。

ロザリス

 ロザリア公国の首都。大公の居城であるロザリス城があり、城下町には活気に満ちた市場が立ち並ぶ。近年は、黒の一帯の広がりによって住み処を奪われた北部からの移民であふれている。

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フェニックスゲート

 ロザリア公国北西部に位置する砦。もともとは北部諸侯との戦のために作られたが、ロザリア公国が北部を平定したことで防衛の要としての役割を終えた。

 現在はおもに神聖な儀式を行うための場所となっており、戦の前に召喚獣フェニックスのドミナントが軍事の天啓を仰ぐ習わしに使われている。

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マーサの宿

 ロザリア公国の東部に位置する宿場。シドの協力者でもあるマーサが経営している。

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北部……公国に統一された寒冷地

 ロザリア公国の北にある寒冷地。ロザリア大公エルウィンによって統一された。クライヴの相棒である狼・トルガルや、シヴァのドミナントとして力に目覚めるジルは、この北部地方の出身である。 

ザンブレク皇国……聖なる神の信徒

 風の大陸北東部に位置する国家。領内にマザークリスタル・ドレイクヘッドを擁する世界最大の宗教国家であり、国を治める者は神皇と呼ばれる。

 唯一神グエリゴールを信仰する民は、ドレイクヘッドからもたらされるエーテルによって豊かな暮らしを謳歌。皇子であるディオン・ルサージュは、召喚獣バハムートのドミナントとして配下の騎士団を率い、先陣を切って戦いに出ている。

オリフレム

 ザンブレク皇国の皇都。オルフェーシュチ湾を臨む半島の一部、ドレイクヘッドの麓(ふもと)に築かれた。神皇の居城であり、元老院の会合が行われるホワイトウィルム城をはじめ、国の重要機関がこの都市に集結している。

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ドレイクヘッド

 ザンブレク皇国が擁するマザークリスタル。皇国の栄光と反映の象徴で、天に届くほどの高さを誇る。だが昨今は周辺が黒の一帯に蝕まれており、国の上層部は豊かな土地を新たに求めている。

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ノルヴァーン砦

 ザンブレク皇国の中南部にある砦。皇都オリフレムから南へ下った要衝地にあり、皇国有数の堅砦として知られる。砦の中には小さな居住区画や教会、地下牢、食料庫などがあり、籠城にも耐えることができる。

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ノースリーチ

 ザンブレク皇国の北部に位置する関所街。元は軍の要塞として築かれた街で、オリフレムへの関所となる城壁がある。壁の内側には兵士や貴族が多く、軍の駐屯地や酒場、娼館などが立ち並ぶ。一方で、壁の外側は国内外の商人たちが集う露天が市場を形成している。

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鉄王国……信仰と恐怖が支配する

 風の大陸西部に位置する島国。王都はクレイク・ロイスト。マザークリスタル・ドレイクブレスを占領し、隣国のロザリア公国と対立してきた。いずれの国とも国交を結ばず、独自の文化を築き上げている。

 クリスタルそのものを信仰するクリスタル正教を国教とし、魔法を邪道とみなしている。そのため、魔法が使えるベアラーやドミナントを徹底して差別し、兵器のように使ってきた。自国内に生まれたドミナントは処刑される。

ドレイクブレス

 鉄王国とロザリア公国のあいだ、ドルスタヌス島に存在するマザークリスタル。霊峰ルドラに突き刺さるようにそびえ、火山からの黒煙に覆われている。

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ドルスタヌス島

 ボイリング海の荒波に浮かぶ、霊峰ルドラからなる火山島。

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ダルメキア共和国……砂塵にそびえる共和国

 風の大陸南部に位置する、5つの州から成り立つ共和制国家。領内にマザークリスタル・ドレイクファングを擁し、国の代表である評議会議長と各州の代表者である議員が政治を担う。

 国教はなく、信仰の自由が認められている。召喚獣タイタンのドミナントであるフーゴ・クプカは、ダルメキア共和国の評議会顧問として大きな発言権を持っている。

ランデラ

 ダルメキア共和国の首都。貿易の中心地であり、物資の運搬が盛んなため、各国から行商人が集う。夜も多くの灯りで明るく照らされる様子は、人々の賑わいと街の豊かさを物語っている。市内には国の方針を決める評議会議場がある。

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ドレイクファング

 ダルメキア共和国が擁するマザークリスタル。巨大な岩山の内側をえぐるように隆起した、独特な形状をしている。クリスタルの採掘が盛んで、その輸出によって共和国は発展してきた。中には、召喚獣タイタンのドミナントであるフーゴ・クプカの居城、ダジボーグ城も建てられている。

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ダリミル宿場

 ヴェルクロイ砂漠のオアシスに作られた、行商人の中継地。露天や食事処、娼館などが立ち並ぶ宿場町でもある。マザークリスタル・ドレイクファングからも近く、近隣の石灰棚から湧き出る温泉も有名。

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ヴェルクロイ砂漠

 広大な砂漠地帯。西部は砂に覆われ、南部は石灰地帯となっている。

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ゼメキス大瀑布

 風の大陸と灰の大陸の間に存在する瀑布。大地と海をえぐるような空洞になっており、海に面した側が大瀑布となっている。神話として語り継がれている、“ゼメキスの悲劇”の舞台であると言われる。

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クリスタルロード……戦闘行為が禁止された緩衝地帯

 風の大陸中央部を東西に横断する、クリスタル自治領への交易路。三国の国境とこの交易路を含む一帯はクリスタルベルトと呼ばれる緩衝地帯になっており、一切の戦闘行為が禁止され、砦も関所も存在しない。

 一方で、近年は黒の一帯の影響で住居を失った難民の移動が目立ち、問題となっている。

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クリスタル自治領……不可侵の領域

 風の大陸と灰の大陸の狭間、アーク諸島に位置する自治国家。マザークリスタル・ドレイクテイルを擁し、その利権を巡り周辺国との争いが続いたが、不可侵条約が結ばれて中立国となった。

 戦力たるドミナントを持たず、各国の代表者を加えた評議会が政治を行っている。

ドレイクテイル

 クリスタル自治領が擁するマザークリスタル。ヴァリスゼアに存在する最大のマザークリスタルで、自治領島の背後に天の光を浴びるかのようにそびえ立っている。

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自由都市カンベル……中立国となった商業都市

 風の大陸南東部に位置する都市国家。もともとは各国との交易により栄えた商業都市だったが、ダルメキア共和国の内乱を機に大陸歴857年に独立。

 現在は商人たちによる合議制で政治が行われている。領内にマザークリスタルを擁しておらず、中立国につき軍も持っていない。

ウォールード王国……灰の大陸の覇者

 灰の大陸に存在する唯一の国家。領内にマザークリスタル・ドレイクスパインを擁し、強大な軍事力で他国を牽制する。

 ウォールード王国の国王であるバルナバスは召喚獣オーディン、密偵部隊長を務めるベネディクタは召喚獣ガルーダのドミナントである。

ストーンヒル

 灰の大陸北部に位置する、ウォールード王国の王都。王城を含む都市部は、天空橋によってドレイクスパインと繋がっている。

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ドレイクスパイン

 ウォールード王国が擁するマザークリスタル。

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外大陸……謎に包まれたヴァリスゼアの外

 ヴァリスゼアの外海を越えた先、遥か遠方にあるという大陸。商人の往来はわずかにあるものの、国や文化など詳細は謎に包まれている。

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