2023年5月11日、コナミグループは2023年度3月期決算を発表した。本稿ではその内容をお届けする。
グループ全体での連結業績として売上高は3143億円(前期売上高は2995億円)、営業利益は462億円(前期売上高は744億円)と前期に比べて売上高を増収したものの、利益としてはタイトル投入直後の制作費の償却やプロモーション費用の負担、エネルギーコストの大幅な高騰による影響によって減益となった。
『KONAMI』の関連商品はこちら(Amazon.co.jp)事業別で見てみると、ゲームコンテンツを取り扱うデジタルエンタテインメント事業が前期と比べ0.7%とわずかに減収したものの、アミューズメント事業、スポーツ事業が増収、とくにカジノやIR施設を手掛けるゲーミング&システム事業は大きく勢い付いた結果となった。
デジタルエンタテインメント事業としては、2023年3月7日から開催された『2023 ワールドベースボールクラシック』の盛り上がりを受けて『プロ野球スピリッツA(エース)』の売上が伸び、『eFootball 2023』もアップデートを続けていくなか、ダウンロード数が6億を突破するなど好調だ。
また、『遊戯王』もカードゲームの25周年記念プロジェクトを始動し、リリースから1周年となった『遊戯王 マスターデュエル』との相乗効果も相まってコンテンツ全体が勢いを増している状況となっている。ただ、主力コンテンツのタイトルを順次投入したことによって、制作費の償却やプロ―モーション費用、新たな開発タイトルへの研究開発費の増加による影響も出てしまった。
今後は、コンテンツの楽しみかたが多様化する中で、ファンイベントやeスポーツ大会などさまざまな場面でユーザーに楽しんでもらえるような取り組みをグローバルで展開していくとのこと。
継続した取り組みとしては、先述したタイトルの施策を引き続き講じていくことで、高く評価される運営を目指していき、『サイレントヒル』シリーズの新作とリメイク及び、縦スクロール型シューティング『シグニ:オール・ガンズ・ブレイジング』の制作も進めていくと発表している。
※画像はコナミ公式サイト及び、コナミグループ決算発表資料、決算短信から引用。
[2023年5月15日14時05分追記]
記事初出時、一部文言に誤りがあり修正しました。読者並びに関係各位にお詫びして訂正いたします。