館に暮らす顔のない“シャドー”と、それに仕える“生き人形”の日常を描いたアニメ『シャドーハウス』。現在アマゾンプライムビデオでは、テレビアニメ第1期＆第2期を全話配信中です。数々の謎が散りばめられた本作の見どころとは？
※以下、『シャドーハウス』のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください！
『シャドーハウス』は、ふたり組のマンガ家“ソウマトウ”による週刊ヤングジャンプで連載中のゴシックミステリーです。
とある大きな館で貴族の真似事をして暮らす、顔のない一族“シャドー”。それぞれのシャドーには世話係の“生き人形”が仕えています。顔も体も真っ黒のシャドーに対して、生き人形の見た目は完全に人間そのもの。
そして生き人形は皆、主であるシャドーと服装こそ違えど同じ髪型、同じシルエットをしています。まるで“影”と“本体”が逆転しているようではないですか……。
物語の主人公は生き人形“エミリコ”と主人であるシャドーの“ケイト”。
生き人形はシャドー家に仕えるために作られた存在であり、顔のない主人の感情を伝えるための“顔”の役割も果たします。多くの生き人形が主人に忠誠を誓い“顔”としての役目をこなす中、エミリコはケイトへの信頼感を持ちながらも天真爛漫で自分の気持ちで行動する珍しい存在。
一方、ケイトもエミリコのことを単なるお世話係以上に大切に思っていて、とてもお似合いの主従関係です。ほかのシャドーと生き人形とは少し違う、固い絆で結ばれたふたりの関係性も本作の見どころのひとつでしょう。しかし微笑ましく見ていられるのも束の間、話が進むごとにどんどんと不穏な雰囲気が。
第3話では、エミリコは“シャドーハウス”のことを学ぶ授業に参加します。エミリコと同じ生き人形であるローズマリーに館内を案内してもらう道中、ロープが張られた階段を発見。
その先はキッチンやランドリーといった“顔の見えない人形”の仕事場なのですが、尋ねたエミリコに対しローズマリーは「必要のない場所のことは今後考えなくていいのよ」と話を終わらせます。余計なことには触れるなとも言わんばかりの発言に「何か隠してそう……」と訝しむのは筆者だけではないはず。
ほかにも明らかにうさんくさい“特別な生き人形”エドワードの存在や、ケイトも知らなかった“亡霊”のことなど気になることだらけ。
第11話ではついにシャドー家と生き人形の秘密が明らかになるのですが、これまでに耳にした「生き人形はシャドー家に対して忠誠以外の心を持ってはいけない」ということばの本当の意味がわかってゾッとしました。
物語が進むにつれ、どんどん謎が深まる本作。かわいい絵柄に惹かれた人もミステリー好きの人もぜひ“シャドーハウス”の謎に挑んでみてくださいね。
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。
