2022年12月22日発売のNintendo Switch用ソフト『Fit Boxing 北斗の拳 ~お前はもう痩せている~』。

 ボクシングエクササイズゲーム『Fit Boxing』と人気漫画『北斗の拳』(原作:武論尊・漫画:原哲夫)のコラボタイトルであり、2作目にあたる『Fit Boxing 2』と比べると雰囲気もガラリと変わっているほか、ケンシロウやレイ、ラオウたちがインストラクターとしてプレイヤーを鍛えてくれるという夢のようなシチュエーションが味わえる。

 ティザームービーもノリノリである。「200X年、世界はエクササイズが支配する時代になっていた────!!」

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『Fit Boxing 北斗の拳 ~お前はもう痩せている~』ティザームービー

 すごい。

 発表時からアクセル全開。千葉繁さんのナレーションで断言されたら納得せざるを得ない。

 ボクシング、拳、つまり……北斗神拳? 点と点がぎりぎりつながったような気がする。

 そもそも『Fit Boxing 北斗の拳』という異色のコラボ作品はどうやって生まれたのか? 開発・発売元のイマジニアさんに相談したところ、きっかけを萱沼恒三氏(プロデューサー)、井野哲哉氏(ディレクター)から教えてもらえることになった。これは楽しみ!

『フィットボクシング 北斗の拳』インタビュー。世紀末エクササイズは「北斗百裂拳を打ちたい」から生まれた。異色コラボへの版権元の反応は。そしてラオウは本当にセンシティブだったのか

 ところで、取材に同行したファミ通.com編集部のミス・ユースケは『北斗の拳』に出てくるザコ敵の格好をしていた。

――そういう格好で来ることは伝えてあるんですか?

ユースケいや、言ってないよ。

 言っておけよ。

『フィットボクシング 北斗の拳』インタビュー。世紀末エクササイズは「北斗百裂拳を打ちたい」から生まれた。異色コラボへの版権元の反応は。そしてラオウは本当にセンシティブだったのか
こういう環境で仕事の話をするメーカーさんの気持ちも考えてほしい(初対面でした)。

萱沼恒三

プロデューサー。いろいろな裏話を教えてくれた。文中では萱沼。

井野哲哉

開発ディレクター。本作の特徴である激闘バトルモードは井野さん発案。文中では井野。

ミス・ユースケ

ザコ。

きっかけはマンガアプリつながりから

――『Fit Boxing』シリーズも本作で3本目となります。これまでのシリーズの評判はいかがでしたか?

萱沼2018年に『Fit Boxing』、2020年に『Fit Boxing 2』という感じで、いま現在にいたりますが、ありがたいことにソフトの評価はすごく高いですね。なぜ高いのかというと、お客様がエクササイズや運動目的として求めていて、その答えとして実際にプレイしてみると「本当に疲れた」とか、本作から得られる効果を感じていただきやすいんだなと。いまのご時世的にお客様のいい反応や評価がSNSなどから出てくるので、すごく好循環ですね。お客様の口コミを読んで、そこからソフトの販売につながっているところは、シリーズの1作目から通しての特徴だと思います。

『フィットボクシング 北斗の拳』インタビュー。世紀末エクササイズは「北斗百裂拳を打ちたい」から生まれた。異色コラボへの版権元の反応は。そしてラオウは本当にセンシティブだったのか
萱沼恒三氏

――本作から『Fit Boxing』を始める方もいると思いますが、そもそも本シリーズはどんな効果があるのでしょうか。ダイエット? 筋トレ?

萱沼お客様の声として多いのが、有酸素運動としてプレイされて、「やっぱり汗かくよね」、「効果があった」と。あとはすぐ手に取ってやりやすい、継続しやすいとか、そういうところもポイントにあるんだろうなと。

――家で気軽に有酸素運動ができるのはいいですよね。ちなみにパッケージ版とダウンロード版はどちらを買われる人が多いのでしょうか。

萱沼数字をお伝えすることは難しいですが、ほかのソフトに比べてダウンロード版の比率が高いですね。お客様の声からも、毎日10分やって、ほかのソフトに入れ替えるのはちょっと手間だなと思えば、ダウンロード版を購入される人もいらっしゃいますし。

――続きまして、いちばん気になっていた質問を。『Fit Boxing 3』ではなくて、なぜ『北斗の拳』とのコラボタイトルになったのでしょうか? 

萱沼もともと『北斗の拳』の版元であるコアミックスさんとは、マンガアプリ『マンガほっと』を通じてご縁があったんです。今回監修をされているコアミックスさん担当の方も『Fit Boxing』ユーザーでした。おそらく始まりはそこからだと思います。『北斗の拳』はすごく思い入れが強いファンの方々が多いIPで、『Fit Boxing』と言えばいわゆるボクシングエクササイズ。その流れで端的に「北斗百裂拳を打ちたい」っていう声が先方でも盛り上がっていました。

――「北斗百裂拳を打ちたいから」で始まるゲームがあるんですね。

萱沼私たちにとっても『Fit Boxing』というタイトルはすごく大切なもの。ナンバリングを重ねる戦略ももちろんありますし、新しいユーザーにも広げていきたい想いは強くありました。

――お互いが「やってみましょう!」という流れで進んでいったのでしょうか。

萱沼そうですね。きっかけはまったく関係ない会議からでした。コアミックスさんも歓迎されていて「ぜひやってみましょう」みたいな。コアミックスさんの方々も「僕もプレイヤーです」という話がたびたびあったので、今回もそういう話のなかできっかけにつながりました。

『フィットボクシング 北斗の拳』インタビュー。世紀末エクササイズは「北斗百裂拳を打ちたい」から生まれた。異色コラボへの版権元の反応は。そしてラオウは本当にセンシティブだったのか

――コラボ発表時や体験版の反響はいかがでしたか。

萱沼『北斗の拳』の意外性やギャップで反応がどっちに転ぶのかフタを開けてみないとわかりませんでした。でも、たいへんありがたいことに、発表した直後から僕らの予想を上回る反応がありました。SNSで何かを発信したときの反応を見ていると、『Fit Boxing』で引っかかるより、『北斗の拳』というワードが何10秒に1回は世の中でつぶやかれているのを見ると本当にすごいなと……。もともと『北斗の拳』というIPはいろんな取り組みやコラボを広くやられていますが、“エクササイズ”と『北斗の拳』はなかなか強いインパクトを残せたので、私たちも「出してみなきゃわからない」という状況のなかでも、十分明るい未来が見えたと感じました。

――『北斗の拳』って硬派でお話もすごく熱いものがあり……みたいなイメージですが、「これアリなんだ……」って発表時はビックリしました

萱沼私たちも本当に手探りでした。どこまでやっていいものかという判断は、もともとの作品の実績でいろんなコラボされていることにも助けられていると思います。『マンガほっと』の中にもパロディ作品はありますし、ザコやアミバを主人公にしたスピンオフもありますので。これだけ大きなIPのお仕事の取り組みは私たちも初めてだったので、その辺りが許されるのは、すごく懐が広くありがたいなと思いました。

――たしかに「ケンシロウといっしょにエクササイズ!?」みたいな意味ではびっくりしましたけど、それすらも受け入れられる感覚はふしぎです。

萱沼『北斗の拳』には硬派とか敵を倒すとかそういったイメージがありますよね。そこに健康やヘルスケアを押し出すのはギャップがあるので反響はありそうと思っていました。

――体験版が配信されてしばらく経ちましたが、ユーザーからの反応はどんな感じでしたか。

萱沼大きく分けるとふたつあって、ひとつは「ケンシロウがこんなことを言うの!?」。ゲームの内容が初めて公になったタイミングで、『北斗の拳』という世界観をしっかり押さえながら、ある意味パロディにしているところにおもしろさを感じてもらったのは私たちも狙い通りでした。もうひとつは『Fit Boxing』そのものの運動。本作を遊んだときの効果ですね。極端な話、シリーズを1回もやったことない方が初めてプレイされて、「ちょっとやってみたらすごい疲れた~」とか、初期に口コミで言われていた評価がこの体験版でも広がりました。もともとの評価が再認識されたのは、私たちもそうだったと思いなおしましたし、今後もエクササイズを求めている部分にもしっかりと応えるソフトですよっていう訴求もちゃんと推し進めていきたいです。

――いまは在宅作業とかもあって、人によってはパンチするときの筋肉とかあまり使わないですよね。初めて触ったとき筋肉痛がすごくて。ほかにも、本作の魅力について教えてください。

ユースケ(殴る用の筋肉を日常的に使う人は少ないと思うな……)

井野今回、バトルモードを入れたのは思いのほかよかったですね。体験版をプレイされた方々の反応として、ザコをバタバタとやっつけられる新しい爽快感があったと。これまでのシリーズユーザーや毎日やってくださる人もけっこう多くいらっしゃいました。そういった人たちから「気分転換でバトルをやると、より続けやすくなる。」、「新鮮でよかった」という感想もいただいて。私たちもこれはうまく応えられたなと。

『フィットボクシング 北斗の拳』インタビュー。世紀末エクササイズは「北斗百裂拳を打ちたい」から生まれた。異色コラボへの版権元の反応は。そしてラオウは本当にセンシティブだったのか
井野哲哉氏

――いままで通りエクササイズをやりつつ、新要素のバトルも楽しんでください、という。

萱沼そうですね。このバトルは井野も(開発段階から)強く言っていた要素。じつはもともと『Fit Boxing 2』でできなかったところを踏襲しています。エクササイズをしたい方々は、慣れてくると「すぐに始めたい」、「コンボをやりたい」という要望も増えるんです。

――たとえば『Fit Boxing 2』のエクササイズメニューは、最初は丁寧にパンチを打って、後からコンボパターンをやってもらう……みたいな構成でしたね。

萱沼Fit Boxing2』のときにも最初はジャブ、今度はワンツーとだんだん広がっていくなかで、慣れてくるともうコンボを先にやりたいという声はけっこう届いていました。バトルという手法は、過去作から新しい要素を考えるときにその声に応えたものになります。演出としてボスを倒すのがすごくマッチしていて、いい形に作れました。

――インストラクター陣の衣装はけっこうユニークなものが揃っていますが、版元さんからの反応はどんな感じだったのでしょうか?

井野最初は現実にありそうなスポーツウェアを着せる案を提案していたんですけど「もっとやっていいですよ」とお返事をいただいて。名言とかプリントしてるデザインもありますが、こういうのも出していいよ、出したらどうみたいなご提案をどんどんいただけて、いまの形になりました。

『フィットボクシング 北斗の拳』インタビュー。世紀末エクササイズは「北斗百裂拳を打ちたい」から生まれた。異色コラボへの版権元の反応は。そしてラオウは本当にセンシティブだったのか

――意外ですね。

萱沼せっかくのコラボなので楽しくやりたいと思いながら進めました。北斗ファンのいろいろな声を聞くと、作品自体に長い歴史があるので、漫画から入った人も当然多いですが、漫画でもこのパートが好きだとか、キャラクターの愛着とか、本当に千差万別な印象を受けました。みんなケンシロウが好きだよねと思っていても、公式のランキングでほかのキャラクターが1位だったりとか。私たちも直球世代とはちょっと下の人間なので、何が刺さるのかな、どのキャラクターが刺さるのかなという部分はけっこう苦労しました。

――現在発表されている部分だと、レイの衣装がいちばんはっちゃけてる気がします。「I Love SISTER」とか書かれているので。「ちょっといいんですかこんなに!?」と思ってしまうような。ほかもインパクト抜群なんですけれども。

井野恐る恐る監修に出したら許可をいただきまして、心が広いなと感じました。ほかにも衣装用の映像を作ったりしています。これからソフトを発売して認知を広げていくなかで、SNSでもはじめて発表してからすごく盛り上がっていて、今後も広げていくための施策はやっていかなければと思います。

『フィットボクシング 北斗の拳』インタビュー。世紀末エクササイズは「北斗百裂拳を打ちたい」から生まれた。異色コラボへの版権元の反応は。そしてラオウは本当にセンシティブだったのか

服装紹介の動画 Fit Boxing 北斗の拳PV:「Fit Boxing 世紀末ファッションコレクション」

――SNSで言うと、公式Twitterが凍結された件について触れても大丈夫でしょうか(※)

萱沼はい、すでに解決しているので。

※公式Twitter凍結:2022年10月下旬、主要キャラクターのラオウを紹介していたころに起こった出来事。突如として公式アカウントが見られない状態になっていた(数日後に無事に解除)。「ラオウの衣装がセンシティブだったのか」と憶測が流れた。

萱沼いやー、焦りました。土屋(Twitterの担当者)がいちばん泣きそうな顔をしていました。キャラクター紹介を戦略的に小出しで出しているなかで、フィナーレの部分だったんですけどね。

――そうですよね。

萱沼キャラクターが全員そろってから、つぎはゲームからちょっと離れた層まで広めるために、世紀末ファッションコレクション映像を用意していた矢先、「あれっ?」という状況に。2日ぐらいちょっと悩みましたね。Twitter社にちゃんと問い合わせて、正式に「大丈夫です」とお返事をいただいたので、もう安心なんですけど。

土屋 あれは焦りました……。夜寝れなかったですね。夜9時ぐらいに発覚しまして、夕飯食べたあとにTwitterをちょっと見てみたら、プロフィール画面にフォロワー数が出なくて……真っ白になっているのでログアウトしたり、リロードしたり確認をして、どうやらこれは凍結されたと。ほんとに眠れなかった……。

『フィットボクシング 北斗の拳』インタビュー。世紀末エクササイズは「北斗百裂拳を打ちたい」から生まれた。異色コラボへの版権元の反応は。そしてラオウは本当にセンシティブだったのか
Twitter担当の土屋さんは取材にも同席。

萱沼凍結されたことないから、どうすればいいかわからないですよね。

※以下のTweetから察するに、大きな問題には発展しなかった模様。

――びっくりしますよね。予想外といいますか。

萱沼復活してるから笑い話なんですけど、当時はちょっと笑えなかったですね。じつはこのインタビューでも聞かれる覚悟はしていました(笑)。

――まさか、ラオウの紹介で。

萱沼うちの公式発表があるまでは、お客様やユーザーのいろんな声が出ていまして、本当にそうなのかなそうなのかなって。しなきゃよかったなとか一瞬だけ後悔したこともありましたが、それらをクリアーしてからは安心して魅力を伝えています。

「Fit Boxing 北斗の拳 」キャラクター紹介:ラオウ(CV.玄田哲章)

――この流れでキャラクターのことも聞かせてください。『北斗の拳』のキャラクターは担当声優さんがたくさんいらっしゃると思うのですが、声優さんの指定はどのような感じで進んだのでしょうか。

萱沼迷った末にコアミックスさんに相談しました。これまでいろいろな『北斗の拳』のゲームが出ていますし、そこを踏まえて私たちのケンシロウは誰なんでしょうかみたいな話でご相談しています。『Fit Boxing』のセリフはひとつひとつが短いので難しいようなんです。収録でも「もう1回お願いします、もう1回お願いします」と、リテイクすることが多かった。体力的にもたいへんなので、そのあたりも慣れていらっしゃる方ということを念頭に置いて、コアミックスさんと相談しながら進めました。

――ナレーションは千葉繁さんが担当されていますが、同じような話で決まったのでしょうか?

萱沼千葉さんに関しては、もうあの方しかいないと思って、あとは受けてくれるか受けてくれないかという状況のなかで、すごくよく対応してくださいました。収録のときにも、「声を張る部分があるので、できる範囲で無理はしないでください」とお伝えして了承されていたんですけど、世紀末ファッションコレクション動画のナレーションはもう演技がすごく張っていただいて……すばらしかったです。途中で「何のゲームを作っているんだろうね」ってくらい引き込まれて。そういう部分もコラボ企画として楽しかったです。

――バトル部分以外にも、これまでのシリーズと比べて新たに追加、変更された部分はありますか。

井野コースの名前は“ストレートコンビ1”など前作と同じですが、中身はけっこう入れ替えています。最新作でも、前作との違いが楽しめるものを『Fit Boxing』の監修者に考案してもらっています。4年前の『Fit Boxing』1作目のときからですが、「このコンビネーションをやらせたい」という考えは少しずつ変わってきているので。

――ということは、これまでのエクササイズ部分をやりたい人も新鮮な気持ちで楽しめると。

井野そうですね。『Fit Boxing 2』から乗り換えるお客様にも満足してもらえるように、新しいコンビネーションを楽しんでもらえればと思います。

――追加インストラクターなどアップデートによる追加要素はありますか?

萱沼インストラクターとしてユリアが参戦します! これは発売日に解禁となる情報ですね。以前の世紀末ファッションコレクションの最後に予告がありましたが、その続きがこちらになります。「どうしてこのキャラクターは出てないの?」みたいなそういった声はすごい大きいですし、期待もかかっているということは直近で井野と話しています。

「Fit Boxing 世紀末ファッションコレクション」ユリア登場ver

ザコ敵、ボクササイズに目覚める

 インタビューの後は、ディレクターの井野氏からレクチャーしてもらうことになった。取材班からはシリーズ未経験のミス・ユースケが参戦。この日の服装はどう見ても殴られる側なのだが、ケンシロウや井野氏からパンチのコツを教わりつつ激闘バトルモードに挑戦することになった。

『フィットボクシング 北斗の拳』インタビュー。世紀末エクササイズは「北斗百裂拳を打ちたい」から生まれた。異色コラボへの版権元の反応は。そしてラオウは本当にセンシティブだったのか
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取材時の一幕。世紀末スタイルの服は初めてなので、着替えの順番に戸惑うミス・ユースケ。

 装着完了!

『フィットボクシング 北斗の拳』インタビュー。世紀末エクササイズは「北斗百裂拳を打ちたい」から生まれた。異色コラボへの版権元の反応は。そしてラオウは本当にセンシティブだったのか

 今回体験した激闘バトルをおおまかに説明すると、ケンシロウになりきってザコたちと戦うモード。ボスとしてシン、サウザー、ラオウなどかつての強敵たちもプレイヤーの前に立ちはだかる。

 ディレクターの井野氏、トキ、バット、リンが見守る中、闘いの火蓋が切って落とされた。悪党ども、今日がお前の命日だ。

『フィットボクシング 北斗の拳』インタビュー。世紀末エクササイズは「北斗百裂拳を打ちたい」から生まれた。異色コラボへの版権元の反応は。そしてラオウは本当にセンシティブだったのか
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右側に見切れているのはディレクターの井野氏。動きにキレがあった。
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 まずはジャブ、ストレート等で構成された簡単なコースを体験。指示されたアクションをこなしてザコたちを一掃していくのだ。

 プレイ時間は3分ほど。ここまでは軽めの運動だ。慣らしも終わったところで甘い言葉がささやかれた。

「北斗百裂拳、打ちたくないですか?」

 当然YESである。案内されたのはシンとのボスバトル。シンに北斗百裂拳を叩き込んでいいのか。見た目はどちらかと言うとやられる側なのに。

『フィットボクシング 北斗の拳』インタビュー。世紀末エクササイズは「北斗百裂拳を打ちたい」から生まれた。異色コラボへの版権元の反応は。そしてラオウは本当にセンシティブだったのか
しっかり腰の入ったパンチを放つ井野氏(右)。
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 お互いの闘気を削り合いながらの攻防。新たに防御パートも合わさり、自身の体力にも気を付けながらワンツーパンチの連携をこなしていく。

 そしてラスト! ケンシロウの奥義ゲージがMAXに達したとき、北斗百裂拳のチャンス!!

「あたたたたたたたたーーーーっ!!!!」

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萱沼百裂拳なので100発は超えてくださいね。

 萱沼氏からスイっと突然のリクエスト。「あっ、キツイ!」と会議室内で小さな悲鳴が上がる。

 ……ガムシャラのパンチ連打はおしくも70発でフィニッシュ。見事シンを倒したのだが、お互いボロボロ。死闘をくり広げた後のような画になっていた。

『フィットボクシング 北斗の拳』インタビュー。世紀末エクササイズは「北斗百裂拳を打ちたい」から生まれた。異色コラボへの版権元の反応は。そしてラオウは本当にセンシティブだったのか
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 版元と二人三脚で作られた『Fit Boxing 北斗の拳 ~お前はもう痩せている~』。ケンシロウが言っていた“エクササイズの極意”をマスターすれば彼らのようなボディスタイルが手に入る……かもしれない。いずれはシンやジャギたちも交えた『北斗の拳』キャラクターオールスターズによるエクササイズ指導も体験してみたいところだ。

『フィットボクシング 北斗の拳』インタビュー。世紀末エクササイズは「北斗百裂拳を打ちたい」から生まれた。異色コラボへの版権元の反応は。そしてラオウは本当にセンシティブだったのか
『フィットボクシング 北斗の拳』インタビュー。世紀末エクササイズは「北斗百裂拳を打ちたい」から生まれた。異色コラボへの版権元の反応は。そしてラオウは本当にセンシティブだったのか

 なお、ミス・ユースケは翌日に適度な筋肉痛になり、とても気持ちよかったとのこと。

ユースケPC作業で凝り固まりがちな肩回りをほぐせるのがいい。いつかマミヤみたいになるよ。

 ですって。

「Fit Boxing 北斗の拳 」キャラクター紹介:マミヤ(CV.奈波果林)