バンダイナムコエンターテインメントから2023年1月12日発売予定のプレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Steam用RPG『ONE PIECE ODYSSEY(ワンピース オデッセイ)』(Steam版は2023年1月13日)。そのプレビューを掲載します。

 本作は、言わずと知れた人気マンガ・アニメ『ONE PIECE』(ワンピース)のRPG。謎の島“ワフルド”に漂着したルフィたち麦わらの一味が、謎に満ちた壮大な冒険をくり広げます。

 今回は、製品版相当のバージョンを用いてゲームを3時間ほどプレイ。オリジナルストーリーの魅力や、RPGとしての感触などをお届けしていきます。なお、プレイしたのはPS5版となります。

『ワンピース オデッセイ』先行プレイレビュー。思い出の世界“メモリア”で待つ再会は『ワンピース』ファン必見!
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まるで3DCGアニメを見ているような違和感のないグラフィック

 今回の体験会ではニューゲーム開始から1章の途中までと、2章で訪れる記憶の世界のアラバスタの物語を楽しめました。1章の時点でボリュームがすさまじく、途中で切り上げないと1章だけで3時間丸々遊んでしまいそうだったほど!

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 東京ゲームショウ2022試遊版レビューでも触れましたが、まずグラフィックが素晴らしい。美麗なだけでなく、キャラクターも背景も『ONE PIECE』らしい違和感のない雰囲気に仕上がっています。

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 カットシーンやムービーはまるで3DCGアニメを見ているようで、『ONE PIECE』が好きな人もきっと満足できるクオリティです。全体を通して“アニメの『ONE PIECE』キャラクターを実際に動かしている”感覚があり、ファンにとってはたまりませんね。

 すでに原作マンガもアニメも存在する『ONE PIECE』をゲームで表現するうえで、この上なく正解に近いグラフィックだと思いました。

『ワンピース オデッセイ』先行プレイレビュー。思い出の世界“メモリア”で待つ再会は『ワンピース』ファン必見!
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 そんなグラフィックで作られるキャラクターはモーションも表情も凝っており、どれも見ごたえがあります。ウソップのツッコミやチョッパーのちょこちょこ動く様子などを見るたび、制作側の作品理解度の高さが感じられます。

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1戦ごとに遊びごたえがあって飽きないバトル!

 本作のバトルはシンボルエンカウント式で、システムはなじみ深いコマンドバトルとなっています。通常攻撃や原作・アニメの必殺技を再現したスキル、アイテムなどを使い分けて戦っていきます。

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 敵味方ともにパワー、スピード、テクニックの3タイプが設定されており、パワーはスピードに強いけどテクニックに弱いといった、三すくみの関係になっているのがポイント。

 また、敵には行動順を示すメーターが表示されており、つぎに行動するタイミングを把握できます。敵の弱点タイプを突いて、行動前に倒したり状態異常で妨害したりするのが基本戦術ですね。

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 いまのご時世、コマンドRPGと聞くとややオールドスタイルに感じるかもしれませんが、本作には単なるコマンドバトルではない工夫が散りばめられています。

 戦闘ごとに仲間と敵がランダムにエリア分けされる“スクランブルエリアバトル”がそのひとつ。自分のエリアの敵を全滅させればほかのエリアに移動できるので、どの敵を撃破してどこに合流するか考えることがバトルを奥深くします。

 多くの攻撃は自エリアの敵にしか届きませんが、ウソップなどは遠距離技でエリア移動しなくても攻撃可能。このあたりも含めて戦術を練ると、1戦ごとにかなり遊びごたえがあります。

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 ときには戦闘中に“ドラマティックシーン”が発生することもあり、指定のキャラクターでトドメを刺すなどの条件を満たすことでボーナスを獲得できます。ワンパターン化しない工夫が随所にあるおかげで、バトルをくり返しても飽きずに楽しめました。倍速機能もあるので、テンポもよし!

 何よりこのバトルシステムのおかげで、麦わらの一味総出の戦いが味わえるのが魅力ですね。ルフィひとりでラクに勝てるような作りにはなっていないので、キャラクター切り替えを頻繁に行って仲間どうしでカバーしながら戦うことが必要です。

『ワンピース オデッセイ』先行プレイレビュー。思い出の世界“メモリア”で待つ再会は『ワンピース』ファン必見!

 バトルの難易度は極端に高いわけではありませんが、とにかくチームワークが重要で、苦労して勝利したときは一味の一体感が伝わってきて熱いものがこみ上げてきます!

思い出のアラバスタで展開する物語。ゲームならではの感動的な再会も……!

 本作には“メモリア”と呼ばれる記憶の世界が登場し、ルフィたちの思い出から創られたアラバスタやウォーターセブンを訪れることができます。2章ではアラバスタのメモリアに飛び込み、そこで展開するストーリーを体験できました。

『ワンピース オデッセイ』先行プレイレビュー。思い出の世界“メモリア”で待つ再会は『ワンピース』ファン必見!

 『ONE PIECE』屈指の名エピソードであるアラバスタ編。筆者も大好きなエピソードなので、アラバスタという国を自由に探索できるだけで興奮が抑えられませんでした。

 ちなみに、メモリアの世界はルフィたちの記憶から創られているものの、記憶とはあいまいなモノなので、以前とまったく同じ出来事が起きるとは限らないとのこと。ありえない時期にゴーイングメリー号を見かけるなど、驚きと嬉しさが混じった展開も待っていました。

『ワンピース オデッセイ』先行プレイレビュー。思い出の世界“メモリア”で待つ再会は『ワンピース』ファン必見!

 さらに、港町ナノハナのレストランではエースとの再会も! 懐かしの兄を前にしたルフィの反応は、見ているこちらの目頭も熱くなるものでした……。疑似世界での出来事とはいえ、こういう感動的な再会を味わえるのは本作ならではの魅力ですね。

『ワンピース オデッセイ』先行プレイレビュー。思い出の世界“メモリア”で待つ再会は『ワンピース』ファン必見!

 アラバスタでは、クロコダイルがいるレインベースのカジノ“レインディナーズ”を目指して進みますが、その途中でプレイ時間は終了に。メインストーリーだけでなく、サブストーリーや賞金首を見つけて倒す寄り道要素もあり、じっくり遊ぶとだいぶ骨太な冒険が楽しめそうです。

『ワンピース オデッセイ』先行プレイレビュー。思い出の世界“メモリア”で待つ再会は『ワンピース』ファン必見!

 今回は3時間という短いプレイでしたが、“RPGで『ONE PIECE』の世界を本格的に描く”という本作のコンセプトはビシバシ伝わってきました。RPGも『ONE PIECE』も好きな筆者にとっては、この冬注目の1本です!

 12月17日と18日に開催される“ジャンプフェスタ2023”でも『ワンピース オデッセイ』の最新情報が出る予定なので、発売を楽しみにしている人はこちらにも期待しましょう。

ONE PIECE ODYSSEY(ワンピース オデッセイ)

  • 対応機種:プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、PC
  • 発売日:2023年1月12日発売予定(Steam版は2023年1月13日発売予定)
  • 発売元:バンダイナムコエンターテインメント
  • 価格:8778円[税込]
  • ジャンル:RPG
  • CERO:12歳以上対象
  • 備考:Xbox Series X|S版とPC版はダウンロード専売