WILD BUNCH Productionsは、ウェスタンパンクRPG『ARMED FANTASIA(アームドファンタジア)』における敵とのエンカウントの仕様やバトルシステムの詳細を公開した。

 本作は、『ワイルドアームズ』シリーズの生みの親である金子彰史氏らが開発する新作ゲーム。対応機種はプレイステーション5、Xbox Series X|S、PC(Steam、Epic Games Store)。Kickstarterにて10月1日までクラウドファンディングが行われており、集めた支援額によってゲーム内容がリッチになっていく。

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敵とのエンカウントの仕様が判明

 本作がランダムエンカウント方式を採用していることは、ダブルキックスターター発表時より公開されているが、その名称が“エンカウントジャッジ”システムとなること、エンカウントに対してプレイヤーが戦いたいときだけバトルインし、戦いたくないときはバトルをスルーすることができるシステムであることが判明した。

 エンカウントキャンセル自体は金子氏が手掛けた過去作品『ワイルドアームズ セカンドイグニッション』で登場しているが、“エンカウントジャッジ”はそれをさらに発展させたもののようだ。

 以下で、本日9月13日に新たに明らかになった仕様を列挙する。

【エンカウントについて新たに判明したこと】

  • 敵と遭遇すると操作キャラクターのそばに1秒ほどエンカウントを示すサイン(予兆)が表示される。
  • サイン表示中にボタンを1回押せば、すべての通常バトルをデメリットなくキャンセル可能。
  • サイン表示中にボタンを2回連続で押すと、能動的バトルインとなり“バトルボーナス”がプラスされた状態で戦闘開始。
    • バトルボーナス例:初回ターンに先制行動が行えるほか、MP回復や経験値倍増などの効果の中からランダムでひとつの特典を得ることができる。
  • サイン表示中にボタンを押さなかった(押せなかった)場合はバトルボーナスが付与されずに、敵味方同等の条件でバトルが始まる。
  • 通常バトルであれば戦闘開始時にデメリットなく逃走可能。
  • ストーリーで立ちはだかる重要な敵やクエストボスなどの強敵とのバトルはシンボルエンカウント方式となる。
    • あらかじめ罠をかけておく、戦いやすい地形までおびき出すなど、事前の準備やギミックを用いた頭脳戦が有効になる場面もある。
ARMED FANTASIA(アームドファンタジア)
画像は公式サイトより引用。

バトルシステムの詳細が公開

 本作のバトルの特徴である“クロスオーダータクティクス”、連携攻撃“オーダーチェイン”、必殺技“フォースブレイク”について詳細が公開された。

クロスオーダータクティクス

 ターン開始時、味方と敵の行動順番とその行動内容を知ることができる。

 味方の行動順番は、選択するコマンドによって早くしたり遅くしたり、プレイヤーの任意で変更することが可能。同じ装備をした同じキャラクターであっても、選択するスキル(コマンド)次第でターン内での行動順番が早くなったり、遅くなったりする。

 これが“クロスオーダータクティクス”だ。

ARMED FANTASIA(アームドファンタジア)
画像は公式サイトより引用。

オーダーチェイン

 オーダーチェインは、味方が連続行動して、かつ同一対象の敵に攻撃を仕掛けた際に発動する連携攻撃だ。

ARMED FANTASIA(アームドファンタジア)
画像は公式サイトより引用。

 オーダーチェインが発動するとスキル性能が強化され、より多くのダメージを与えたり、より重度の状態異常をかけることができる。

 例えば、ダメージを通しづらい堅い敵や大量のHPを持った敵に対しても、オーダーチェインを使うことで効率的に大ダメージを与えられるようになる。

『ARMED FANTASIA(アームドファンタジア)』バトル映像

ARMED FANTASIA(アームドファンタジア)

 ただし、敵側も同様に同一の目標に連続行動を仕掛けられるとオーダーチェインが発生する。敵のオーダーチェインが成立してしまうと受けるダメージが跳ね上がってしまう。

 ピンチに追い込まれないためには、敵の行動順に割り込むようにコマンドを選択し、敵の連携を阻止することも重要な戦術となる。

ARMED FANTASIA(アームドファンタジア)
画像は公式サイトより引用。

フォースブレイク

ARMED FANTASIA(アームドファンタジア)
画像は公式サイトより引用。

 オーダーチェインを成立させたり、エンカウントジャッジでバトルボーナスを得るなどするとフォースポイントが上昇していき、一定量たまるとフォースゲージが点灯。このフォースゲージを消費することで、必殺技“フォースブレイク”を放つことができる。

 最大の特徴は、リアルタイムに行動順番に優先割り込みするアクション性。フォースゲージの条件さえ満たしていれば、フォーストリガーボタンを引くことでコマンド選択中でもコマンド実行中でも、瞬時の判断で発動が可能だ。

 敵のオーダーチェインに割り込みをかけてコンボを阻止したり、味方のオーダーチェイン後にフォースブレイクをつなげて、さらに強力な攻撃を叩きこんだりと、さまざまな使い方ができる。

 また、フォースブレイクはキャラクターが単体で繰り出す技のほかに、消費するフォースゲージの数によって複数のパーティキャラクターが協力する合体技にも派生する。

ARMED FANTASIA(アームドファンタジア)
フォースブレイクの演出がわかる絵コンテは公式サイトでチェック

1億1000万円のストレッチゴールに到達

 支援額が1億1000万円を超え、ストレッチゴール達成により“コスチュームチェンジ”の実装が決定した。これはキャラクターのコスチュームを変更できるようになるシステムだ。

ARMED FANTASIA(アームドファンタジア)
画像は公式サイトより引用。

 『アームドファンタジア』単体のつぎのストレッチゴールは115,000,000円の“口笛増量”、そのつぎが120,000,000円の“ガジェットアクションの追加”となる。

  • 口笛増量(115,000,000円)
    • バトルやフィールド、ストーリーを彩るBGMの口笛成分が20%増量する。
  • ガジェットアクションの追加(120,000,000円)
    • 攻略や探索に欠かせないガジェットが増量し、キャラクターはより多彩なアクションが可能となる。

 このほか、金子彰史氏にファンが質問をぶつけるQ&A企画“たすけて金子ロボ!”にて、オープニングアニメーションが今後のストレッチゴールとして設定されていることが明かされた。

 金子氏が手掛けた『ワイルドアームズ』シリーズといえば美麗なオープニングアニメと主題歌、戦闘時の挿入歌が印象的。とくに『ワイルドアームズ セカンドイグニッション』ではディスクによって内容も歌も変わり、当時のPSユーザーを驚愕させたアニメのクオリティはいまなお語り継がれるほど。

 ぜひこの先のストレッチゴールを達成し、本作でもオープニングアニメを搭載してほしいところだ。

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『アームドファンタジア』とは

ARMED FANTASIA(アームドファンタジア)

 ARMと呼ばれる機械兵器を手にした冒険者たちが、荒野に蝕まれていく世界を舞台にドラマチックな冒険活劇を繰り広げるウェスタンパンクRPG。

 『ワイルドアームズ』シリーズの生みの親にして、トータルゲームデザイン・シナリオの金子彰史氏をはじめ、キャラクターデザインの佐々木知美氏、作曲家のなるけみちこ氏と上松範康氏、音楽制作チームElements Gardenら、これまでの開発に参加してきたスタッフが再集結し、過去作とは異なる新たな世界と物語を描き出す。

 作品コンセプトは、“1990年代のJRPGのアップデート”、“金子彰史氏の原点回帰”となる。

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