『ペルソナ』や『真・女神転生』シリーズの作曲家として知られる目黒将司氏が2022年9月12日、キックスターターにて自身のオリジナルゲームプロジェクトである『Guns Undarkness（ガンズ・アンダークネス）』を開始する。本キャンペーンは2022年10月15日まで継続され、イニシャルゴールは3万ドルとなっている。
『ガンズ・アンダークネス』は未来の世界を舞台にしたSFで、ステルス要素と激しいターン制コマンドバトルを組み合わせた戦略RPG。プレイヤーは2045年の民間軍事会社（PMC）の社員となり、核戦争後の荒廃した世界で仲間と共に任務をこなしていく。人類の革新のために戦い、真実の愛を探す登場人物たちにフォーカスを当てたゲームストーリーが描かれる。
リリース日は2023年12月予定。目標達成でPC向けに、ストレッチゴール達成の際には家庭用ゲーム機でもリリースされる予定だ。
『ガンズ・アンダークネス』の主な特徴
- 『メタルギアソリッド』や『ペルソナ』にインスパイアされたターン制戦略RPG
- チームメイトと親しくなることで主人公に力を与える人間関係システム
- 舞台は破滅の危機に陥った未来の世界
- 目黒将司氏（『ペルソナ』、『真・女神転生』）、イリヤ・クブシノブ氏（『攻殻機動隊 SAC_2045』、『バースデー・ワンダーランド』）ロータス・ジュース氏（『ペルソナ3』）が結集
ゲームプレイ
フィールドでは、プレイヤーは主人公を操作し、最大3人の仲間を率いて攻略。ハンドシグナルボタンで仲間が身を隠すことのできるカバーポイントを指定し、GOボタンで仲間をカバーさせる。
敵シンボルを発見したら構えて射撃することが可能。プレイヤーのチームが完全にカバー状態で敵を撃つと総攻撃ボーナスチャンスだ。この時間内に連射したぶん、バトルが始まる前に敵のヒットポイントを削ることができる。カバー状態でなくても、敵シンボルを射撃するとターン制バトルへと移行する。
バトルには通常攻撃（ATTACK）や、SPを消費して強力な攻撃を繰り出すスキル（SKILL）といったコマンドのほか、ガード（GUARD）、ムーブ（MOVE）、武器（WEAPON）、アイテム（ITEM）、エスケープ（ESCAPE）、キャラクターの防御スーツであるTAGSについてのコマンドも用意されている。
カバー状態から攻撃する場合のSP消費はない。このときにスキルを解き放つことで戦略的ゲームプレイが可能となる。敵の弱点を突くことで大ダメージを与え、カバーに移行できる。
攻撃側の銃と、ターゲットのTAGSとの相性によってダメージが左右される。敵の相性が防御（DEFENCE）だった場合ダメージが減少することも。強力なスキルに加えて、特殊なバフやデバフを付与できる銃も存在する。
バトルに勝利することでプレイヤーのチームはキャラクター経験値と銃経験値の2種類の経験値を取得可能。レベルアップによりキャラクターのステータスパラメーターが上昇し、銃の使用可能スキルも解放される。また、パーツを追加することで銃の性能を強化することができる。シナリオが進むと設計図が手に入り、素材を集めて新しい銃の作成も可能となる。
ミッションがないときにはプレイヤーはアジトである強襲揚陸潜水艦“マルーン号”で過ごすことになる。クエストパネルよりクエストを受注したり、ワールドマップから上陸地点を指定してショップなどの様々な場所に行くことができる。
ストーリー
2045年、近代技術の力強い発展の恩恵を受け人類はしばしの小康状態を味わっていた。しかしそれと同時に持つ者と持たざる者との社会格差が深刻な問題となり、持たざる者の中に原始主義を掲げたグレートリセットを目論む者が現れた。
“千のプラトー”。彼らの持つ2発の核ミサイルを引き金に世界は大規模な核戦争となる。そしてグレートリセットは完遂されたのだった。
主人公は民間軍事会社の一員としてこの難局を仲間とともに乗り越えていく。そしてこの荒廃した世界で真実の愛を見つけ出し、人類を革新させることができるかはあなたの行動にかかっている。
登場キャラクター
ナオミ
高機能戦闘用アンドロイド。感情を持ち人間と差異なくコミュニケーションがとれる。
母のような優しい性格でありながら、ハンドガンを片手に戦場を縦横無尽に走るアルファチームの頼れるアタッカー。
ソフィア
明るくポジティブな17歳の少女。偉大な科学者コウエン博士の一人娘。
博士とは関係がうまくいっていなかったが、核戦争を期に父の研究を継ぎ、人類に明るい未来を切り開くために奮闘する。
ウィル
主人公の良き兄貴分。真面目な性格ゆえ気が利かないところもあるが、戦闘ではショットガンの名手としてアルファチームを支える存在。
アルファチーム司令官マクガバンとはかつての上官と部下の関係。ザックと共にアメリカ海兵隊で活躍した。
主人公
メインキャラクターであり、あなた自身。民間軍事会社を渡り歩き、BTIアルファチームに転職してきた新人。
新人らしからぬ非凡な戦闘能力を買われ、アルファチームで唯一人最新のTAGS装備を供与される。
張元帥
核戦争の引き金となった極東地域の軍事政権国家“千のプラトー”の首領。
“千のプラトー”は、”人類はテクノロジーを捨て“原始の時代”に還るべき”という思想”原始主義”を掲げ全世界を破滅に向かわせた。
核戦争後は”原始主義”を広め、略奪の限りを尽くし、世界中を混沌に陥れる。
レオン
謎多き無口な傭兵。若い頃には殺し屋として暗躍していたが、千のプラトーの首領“張元帥”に拾われ、それ以来、千のプラトーの汚れ仕事を請け負い続ける。
得意スキルはTAGSの限界を越えた反射速度で弾を避けることができる“スーパームーブ”
武器
AI96
ザックの初期設定武器、スナイパーライフルAI96。単体の対象への攻撃が主で、“精密射撃”や“一撃必殺”などの特殊スキルを持つ。
M4
主人公の初期設定武器、アサルトライフルM4。万能タイプのバランスの取れた使いやすい銃。
目標達成でPC向けに2023年12月リリース
2021年11月に初めて公開された『ガンズ・アンダークネス』は、アトラスから離れてフリーランスのゲーム開発者となった目黒氏が正式に手掛ける初のプロジェクト。『ペルソナ』や『真・女神転生』シリーズの作曲家として知られる同氏はPSP向けの『ペルソナ』シリーズのクリエイティブディレクターも務めたうえ、何年もインディーのRPGを自身で開発してきた。
目黒氏はゲームデザインだけではなく、『ガンズ・アンダークネス』に使用される全楽曲を制作。このプロジェクトではキャラクターデザインにイリヤ・クブシノブ氏（『攻殻機動隊 SAC_2045』）と、目黒氏と2006年に『ペルソナ3』にてタッグを組んだ作詞家のロータス・ジュース氏（『ペルソナ』シリーズ）が結集する。
「キックスターターを通して、ファンの方から支援と早期のフィードバックを頂いて『ガンズ・アンダークネス』をよりよいゲームにしたいと思っています」「支援してくださる方の力を借りてヴィジュアル面の問題を解決し、細部まで磨き上げたいので、どうぞご支援をよろしくお願いいたします！」と目黒氏はコメントしている。
本キックスターターキャンペーンはプロジェクトの支援者に多くのリワードティア、コミュニティゲーム、ストレッチゴールを用意している。現時点でのリリース日は2023年12月予定。目標達成の際にはPC向けに、ストレッチゴール達成の際にはNintendo、プレイステーション、Xbox向けにリリースされる予定だ。
