2022年2月10日に満を持してリリースされたスマートフォンゲーム『ヘブンバーンズレッド』(以下、『ヘブバン』)。泣ける切ないストーリーと個性的なキャラクター、何度も聴きたくなる劇中歌などがユーザーに好評を博し、リリース開始から瞬く間に大人気作品になった。そんな本作は、2022年5月20日にサービス開始から100日を迎えた。
本稿では、リリース100日を記念して、『ヘブバン』の主題歌・劇中歌を担当するやなぎなぎさんへのメールインタビューをお届け。麻枝 准氏が作詞・作曲を手掛け、やなぎなぎさんが歌う、美しい主題歌や劇中歌の数々はどのようにして誕生したのか。サービス開始から100日を迎える感想や楽曲の制作秘話などをうかがった。
※メールインタビューは4月中旬に実施しました。
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やなぎなぎさん
2006年から音楽活動を行う。アニメやゲームの主題歌や挿入歌を担当し、2022年にはソロ・メジャーデビュー10周年を迎えた。文中ではやなぎなぎ。
声を絞り出して歌ったテーマ曲
――5月20日に『ヘブバン』はサービス開始から100日を迎えますが、リリースから数ヵ月、いまの率直な感想をお聞かせください。
やなぎなぎお話をいただいたのが2018年のことで、楽曲のレコーディングもずいぶん前から行っていたので、個人的にはもう何年も『ヘブバン』と過ごしている気持ちです。そんな風に関わっている作品で、たくさんの方が楽曲も楽しんでくださっているとうかがっているので、とてもうれしいです。
――『ヘブバン』の企画に参加することになり、どんな印象を抱かれたかを教えてください。
やなぎなぎスマートフォンゲームの数が増え続ける中で、新しいものをリリースするのは難しいことだと思うのですが、麻枝さんの原案・シナリオ、そして音楽プロデュースとうかがって、きっとこれまでとは違うものが生まれるんだろうなと感じました。麻枝さんを始め、スタッフの皆さんの制作への想いもとても強かったので、自身のゲーマー魂も刺激されました。
――ゲームはリリース直後からたいへんな盛り上がりを見せています。ユーザーの反応についてはどう感じていらっしゃいますか？
やなぎなぎ音楽関係ではない友だちからも、「『ヘブバン』やってるよ！」と連絡をもらうことが多くて、盛り上がりをとても身近に感じています。楽曲がたくさんあるので、「アルバムが欲しい」、「ライブで聞きたい」とメッセージをいただくことも多く、お話と音楽を密接に描ける麻枝さんだからこそ、楽曲もたくさんの方に届いているのだなと改めて実感しました。
――麻枝さんとともに共同作業を行う中で、とくに印象に残ったエピソードをお聞かせください。
やなぎなぎ作詞についてうかがったとき、私自身は経験や自分の内面からくるものを楽曲にすることが多いのですが、麻枝さんは「自分のことではないからこんなに詳細に書ける」とおっしゃっていたのが印象的でした。自分の中にないものを形にするのはすごく難しいと思うので、それだけ緻密に世界を作ってからアウトプットされているのだなと思いました。
――とくに思い入れのある楽曲や、制作に苦労した楽曲などを教えてください。
やなぎなぎじつはどの楽曲も歌うのがとても難しくて、戦いの連続でした。『Before I Rise』の最後に「どうか神様」というフレーズが出てきますが、麻枝さんからのディレクションは、「マジで神にすがる叫びのように」だったので、どれくらいの状況になったら自分は神様にすがるのかな……なんて想像しながら声を絞り出して歌ってみるなど、切なさの表現もいろいろと試しました。
――最後にやなぎなぎさんのファンや『ヘブバン』のユーザーにメッセージをお願いします。
やなぎなぎ私も同じゲーマーとして、『ヘブバン』の盛り上がりがとてもうれしいです。歌詞を読み取りながらプレイしていくと、よりエモーショナルだと思うので、ぜひいろいろな角度からお楽しみいただけたらと思います。いまでもたくさんあるボーカル曲ですが、さらに増える可能性もあるとかないとか……!? これからの『ヘブバン』もいっしょに楽しみましょう！
『ヘブバン』の主題歌・劇中歌ダウンロード発売中！
なお、『ヘブバン』の主題歌・劇中歌はダウンロード販売されている。やなぎなぎさんの美しい歌声を要チェックだ！
キャラクターデザイン・メインビジュアルなどを手掛けるゆーげん氏へのインタビューも公開中
本作のキャラクターデザイン・メインビジュアルなどを担当しているゆーげん氏へのインタビューも公開。合わせて確認してほしい。
