人気ゲーム『ダンガンロンパ』シリーズを手掛けたふたりがタッグを組み、話題となったオリジナルアニメ『アクダマドライブ』。現在アマゾンプライムビデオでは、全12話を一挙配信中です。“犯罪者＝アクダマ”たちが繰り広げるクライムアクションをぜひチェックしてください。
『アクダマドライブ』のストーリー原案は小高和剛氏。キャラクター原案の小松崎類氏とともに、シリーズ累計500万本出荷を記録した大ヒットゲーム『ダンガンロンパ』シリーズを手掛けた“最強コンビ”です。さらに『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』の監督・田口智久氏を起用し、アニメーションは『おそ松さん』や『東京喰種トーキョーグール』シリーズを制作したstudioピエロが担当。
豪華な制作陣から高まる期待通り、映像の美麗さや躍動感ある動きはさすがのひとこと。“カンサイ”のきらびやかな街並みに、誰もが冒頭から引き込まれること間違いありません。登場人物に名前が無く、“運び屋”や“ハッカー”、“チンピラ”などと肩書で呼ばれているのも斬新な演出です。
ただただ“ふつう”に暮らす平凡な“一般人”は、勤務を定時で上がり晩ご飯に思いを馳せながら家路につくことに。しかし、ちょっとした勘違いから犯罪を疑われ、警官に捕まってしまいました。さらに不幸は重なり、あれよあれよという間に“アクダマ”たちの犯罪に巻き込まれていきます。果たして“一般人”はどうなってしまうのか、そして謎の“依頼者”の目的とは――。
スタイリッシュなアクションシーンや名作映画へのオマージュなど見どころはたくさんありますが、本作の魅力は見た目のカッコよさだけではありません。
強烈な犯罪者が次々に登場する中、不運が続きアクダマたちに翻弄される“一般人”。最初は流されるだけだった彼女ですが、次第に自ら選択し進むようになっていきます。とくに第8話“BLACK RAIN”での彼女の決意は必見。詳細は実際に見ていただきたいのですが、“一般人”がついに犯罪に手を染めてしまいます。しかしその決断は彼女自身の信念によるもの。ただの“一般人”が本当の“アクダマ”になってしまった瞬間だというのに、筆者は感動で少し涙ぐんでしまいました。
サイバーパンクと昭和レトロが融合した世界観で描かれる『アクダマドライブ』。ビジュアルもストーリーも非常にレベルが高く、アニメ好きはもちろん映画フリークにもおすすめできる作品です。それぞれの美学を貫く“アクダマ”たちの勇姿を、最後まで見届けてみませんか？
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。
