2022年6月30日に発売日を迎えるNintendo Switch、PC用ゲームソフト『モンスターハンターライズ』(以下、『MHRise』)の超大型拡張コンテンツ『モンスターハンターライズ:サンブレイク』。本稿では、先行プレイリポートを動画とともにお届けする。

 本作は、翔蟲(かけりむし)を使った立体的な移動アクションや大型モンスターを操る操竜などが特徴的な『モンスターハンターライズ』の超大型拡張コンテンツで、新拠点で始まる新たな物語を始め、新フィールドや新モンスター、新アクション、そして上位クエストの上へ位置するMR(マスターランク)も登場。もはや続編と言ってもいいほどの大ボリュームに仕上がっている。

『モンスターハンターライズ:サンブレイク』(Switch版)を予約する(Amazon.co.jp) 『モンスターハンターライズ:サンブレイク』(Steam)を予約する(イーカプコン)
【動画あり】『モンハンライズ:サンブレイク』先行プレイレビュー。ルナガロンの狩猟や盟勇同行クエストはどんな感じ?

 今回体験できたのは、狩猟対象がルナガロンの集会所クエスト M★4“氷狼、月を振り返らず”、狩猟対象がセルレギオスの盟勇同行クエスト M★4“舞うは熱砂か千刃か”といったふたつのクエスト。数々の新アクションや、新モンスターの狩り心地やいかに?

※文中のボタン表記はNintendo Switch版のものです。

『モンスターハンターライズ:サンブレイク』先行プレイ(ルナガロン/セルレギオス)

新アクションに新フィールド! ルナガロンの攻撃も強力で……

 クエストがスタートし、意気揚々と駆け出し……たはいいが、そこは新フィールドの城塞高地。草原や沼地、朽ち果てた城跡や氷に包まれた寒々しいエリアなど、行く先々で多種多様な顔を見せてくれる、バリエーション豊かなフィールド。さすがに初訪問ゆえ、モンスターがいる場所まで到達するのにひと苦労。

 同行したファミ通.com編集者のででおも涼しい顔をしながら迷ってはいたらしく、移動でもたつき気味だったのを見て「よかった、自分だけではないな」と安心。製品版プレイ時は、探索ツアーを利用してエリア間のつながりやモンスターの移動ルートなどもしっかりと頭に叩き込んでおこうと固く決意した。そうしないとまた迷いに迷うだろうし……。

【動画あり】『モンハンライズ:サンブレイク』先行プレイレビュー。ルナガロンの狩猟や盟勇同行クエストはどんな感じ?
【動画あり】『モンハンライズ:サンブレイク』先行プレイレビュー。ルナガロンの狩猟や盟勇同行クエストはどんな感じ?

 プレイを始めてみて、まず気になったのは、やはり新アクションだ。そのうちのひとつ“疾替え”は、入れ替え技があらかじめ登録されているふたつのセット(疾替えの書【朱】と疾替えの書【蒼】)を、ZLを押しながらX+Aで瞬時に切り替えられるという技。これは全武器種共通で使用でき、『MHRise』では入れ替え技の兼ね合いでできなかったような連携も可能になっている。

 疾替え実行には翔蟲ゲージを使用せず、隙も小さいので連携に組み込みやすい。武器種によっては使用感がかなり変わる入れ替え技があることを考慮すると、まるで武器自体を切り替えて立ち回っているような感覚にもなり、使っていて楽しく、気持ちがいい。

 さらに、疾替えからは即座に回避アクションの“先駆け”にもつなげられる。素早く飛び退く動作で、相手との距離調整にも役立つのが便利。疾替え直後にモンスターとの間合いが離れた際、素早く先駆けで接近して追撃、なんて使いかたもできた。どちらも研究し甲斐がありそうで、修練場に引きこもってしまう日々が容易に予想できてしまった。

【動画あり】『モンハンライズ:サンブレイク』先行プレイレビュー。ルナガロンの狩猟や盟勇同行クエストはどんな感じ?
【動画あり】『モンハンライズ:サンブレイク』先行プレイレビュー。ルナガロンの狩猟や盟勇同行クエストはどんな感じ?

 といったところで、狩猟対象であるルナガロンと対峙したときの感想も書き連ねておこう。ルナガロンは、見た目はまさに狼といった風貌。こちらを睨みながら様子をうかがう動作は、『モンスターハンター:ワールド』に登場した同じ牙竜種であるオドガロンを彷彿とさせる。

 実際に相手にしてみると、その動きの素早さが目につく。何となく攻撃を出しても、うまく避けられる、あるいはあちらの攻撃によってこちらの攻撃が潰されてしまうことがほとんど。きちんと隙をついての反撃が既存のモンスターよりも重要になりそう。

 また、時折ルナガロンは氷を身にまとった状態になり、攻撃が激化することも。何度も爪で斬りつける攻撃や、飛び上がってからの突撃などは、まともに食らうと致命傷になるほどの威力。とはいえ、大技の後には大きな隙も生じるようで、緩急のついた動きが程よく緊張感を与えてくれ、狩猟していて楽しいモンスターだと感じた。

 その鋭い動きゆえに、入手素材で作成できる武器も強そうな予感……詳細が気になる!

【動画あり】『モンハンライズ:サンブレイク』先行プレイレビュー。ルナガロンの狩猟や盟勇同行クエストはどんな感じ?
【動画あり】『モンハンライズ:サンブレイク』先行プレイレビュー。ルナガロンの狩猟や盟勇同行クエストはどんな感じ?

盟勇同行クエスト! 頼れるストーリーキャラクターといざ狩りへ

 ルナガロンのクエストに続いて、盟勇同行クエストを試遊。盟勇同行クエストとは、ストーリーに登場するキャラクター(盟勇)とともに狩猟に挑める、シングルプレイ専用のクエストのこと。本作より登場する王国騎士フィオレーネや提督ガレアスを始め、カムラの里の住人であるヒノエやミノトなど、さまざまなキャラクターと狩りに出られるようだ。

 今回試遊したクエストでは、ガンランスを得意武器とするアルロー教官とセルレギオスの狩猟に挑めた。盟勇の特性やアクションなどは、基本的にハンターとほぼ同じ。手にした武器でモンスターを攻撃し、長距離移動時はオトモガルクに騎乗したりもする。プレイヤーに対するサポートがかなり手厚いようで、体力が減ると回復してくれたり、モンスターの危険な攻撃に対して知らせてくれることも。

 とにかく喋りまくるのも特徴で、何かするたびに反応が返ってくるのがおもしろく、いろいろと試してみたくなってしまう。

 ちなみにジェスチャーを実行すると、盟勇もジェスチャーを返してくれる。これはほかの盟勇ともクエストに行きたくなるなぁ……。

【動画あり】『モンハンライズ:サンブレイク』先行プレイレビュー。ルナガロンの狩猟や盟勇同行クエストはどんな感じ?
【動画あり】『モンハンライズ:サンブレイク』先行プレイレビュー。ルナガロンの狩猟や盟勇同行クエストはどんな感じ?

 狩猟対象のセルレギオスは、『モンスターハンター4G』のメインモンスターとして登場したモンスター。刃鱗(じんりん)を使った攻撃などを食らうと“裂傷”状態という、ハンターが傷ついた状態になってしまうのが厄介。

 当然、『MHRise:SB』に登場するセルレギオスも同様で、裂傷の怖さゆえに行動が制限され、じわじわと追い詰められていく感じがある(『MHRise:SB』では裂傷の仕様が少し変更されている(※))。

※裂傷になると追加ダメージ部分が発生し、回避や攻撃で蓄積していく。裂傷状態で攻撃を食らうと、その部分も合わせてダメージ受けるので危険。しゃがみなどで回復もすばやくできるように変更された。

 そのうえ空中をビュンビュンと飛び回るものだから攻撃が思うように当たらず、気付けば裂傷、回復アイテムがどんどんなくなっていく。今回はあまりに慌て過ぎていてほぼ失念状態だったが、閃光玉や罠アイテムなどを多用し、動きを封じ込めていく立ち回りのほうがよかったかもしれない。いや間違いなく。

【動画あり】『モンハンライズ:サンブレイク』先行プレイレビュー。ルナガロンの狩猟や盟勇同行クエストはどんな感じ?
【動画あり】『モンハンライズ:サンブレイク』先行プレイレビュー。ルナガロンの狩猟や盟勇同行クエストはどんな感じ?

当たり前だけど、これで満足できるわけがないよね

 といったところで試遊は終了。当然ながらやり足りない気持ちが凄まじく、やきもきさせられて痛し痒し。フィールドはもっと歩き回りたいし、入れ替え技や新鉄蟲糸技は特性や連携との相性なんかも試したいし、各モンスター素材から作れる武具はどんなのだろうとか、湧き出る欲求は際限がない。

 しかし、それは単純に自分が“楽しめていた”ことの裏返しでもあるわけで、気分的には相当に高まった。自分で作成したハンターを使って狩りに出られる日が待ち遠しい!