2021年にNintendo Switchで発売され、750万本(※)以上ものセールスを記録した『モンスターハンターライズ』。新たなオトモ・ガルクの存在や“翔蟲(かけりむし)”を活用した新要素などが登場し、これまでにないハンティングアクションが楽しめるようになっている。

※2021年9月24日時点の出荷本数(ダウンロード版含む)。

Steam版『モンハンライズ』レビュー。さらに美しく快適に進化したPC版でひと狩り行こうぜ!

 そして2021年1月13日。いよいよSteamにて、PC版のリリースが開始される。4Kの高画質・高フレームレートに対応し、これまで以上に美しい映像のもと、迫力の狩りが楽しめるようになったのが最大の特徴だ。

 本稿では、Steam版『モンスターハンターライズ』のプレイレビューをお届け。Steam版ならではの機能や、その触り心地を担当ライターの目線から紹介していこう。

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 以下の記事では、Steam版から本作を始めたいプレイヤーへ向けたPCの基礎知識をまとめているので、併せてチェックしてほしい。

 なお、Steam版『モンスターハンターライズ』ダウンロードカードは、2021年12月13日より全国のセブン-イレブン、対象のゲームショップ、家電量販店にて販売されている。Steam版はアプリケーションから直接ゲームをダウンロードできるが、こちらのダウンロードカードを購入するのもアリだ。

 ダウンロードカードの詳細については、以下の記事を参照のこと。

『モンスターハンターライズ』ダウンロードカードコード引き換えサイト
『モンスターハンターライズ』ダウンロードページ(Steam)
『モンスターハンターライズ』関連商品をAmazon.co.jpで調べる

『モンスターハンターライズ』ってどんなゲーム?

 まだ本作を未プレイな人に向け、『モンスターハンターライズ』の概要を紹介しよう。本作は、大人気のハンティングアクション『モンスターハンター』シリーズの最新作で、Nintendo Switch版は2021年3月26日に発売。新たな狩りの地、カムラの里を舞台に、これまで見たことのない新たなモンスターの狩猟が楽しめるようになっている。

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新たなモンスター

 本作には、怨虎竜マガイマガドを筆頭とする数多くの新モンスターが登場。ゴシャハギ、イソネミクニ、ビシュテンゴ、ヨツミワドウなど、和風なテイストの新モンスターが出現するほか、ジンオウガ、ナルガクルガ、ラージャンといった、シリーズでもとくに人気の高いモンスターの狩猟も楽しめる。

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 これらのモンスターを狩って集めた素材は、新たな武器と防具の生産や強化に利用可能。狩猟の腕前を磨きつつ、装備品をどんどん鍛え上げ、さらなるハンターの高みを目指していくのが、本作のおもなゲームの流れだ。

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翔蟲(かけりむし)

 本作で初登場となる要素が、この翔蟲。この翔蟲はカムラの里がある地域に生息する生物で、特殊な“鉄蟲糸”を使ったさまざまなアクションでハンターをサポートしてくれる。この翔蟲を使った代表的なアクションが“疾翔け”で、任意の方向にハンターを高速で移動させてくれるものになっている。空中にジャンプしたり、ジャンプ中に移動する方向を切り換えたりといった操作が行え、これまで以上にスタイリッシュなアクションが可能となった。

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 さらに、翔蟲は、攻撃にも活用可能。本作に登場する全14種類の武器には、翔蟲を使った“鉄蟲糸技”が用意されている。武器を構えた抜刀状態で使用でき、各武器の特色を活かしたさまざまな攻撃をくり出せる。

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操竜

 モンスターは、翔蟲を使った攻撃やべつのモンスターからの攻撃を受けると、“操竜待機状態”になることがある。この状態のモンスターに近づいたり攻撃を加えたりすることで、一定時間そのモンスターを操れる“操竜”が行えるようになった。

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 操竜中は、プレイヤーがモンスターを直接操作可能で、ほかのモンスターに攻撃を加えたり、操作中のモンスターを壁に激突させてダメージを与えたりといったアクションが行えるようになる。

 この操竜中のアクションは、これまで驚異だったモンスターのアクションを自分でくり出せるというだけあり、迫力や爽快感はバツグン。上手に操竜ができればモンスターにさらなるダメージを与えることが可能となるため、本作においてはハンター自身の操作と同じくらい重要となる新システムなのだ。

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百竜夜行

 通常とは異なる一風変わった狩猟が楽しめるのが、この“百竜夜行”だ。

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 百竜夜行は、カムラの里に迫りくる大量のモンスターの群れをつぎつぎと撃退していく、スピーディーかつ豪快なクエスト。“翡葉の砦”と呼ばれる場所が狩猟の舞台となり、ここに“バリスタ”や“大砲”といった狩猟設備を設置してモンスターを撃退していく。

 “反撃の狼煙”が上がると、ハンターの攻撃力が大幅にアップするという効果が現れる。このときに与えられるダメージは、通常の狩猟時とは比べものにならないほど強力! 狩猟設備を活用しつつ、ときにハンター自身で攻撃を行い、モンスターの大軍から砦を守り切るべし。

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新たなオトモ“ガルク”

 オトモガルクは、オトモアイルーに続く新たなオトモ。オトモガルクは狩場に連れていくことができ、ハンターの狩猟をサポートしてくれる。フィールドの移動時には、背中に乗って素早く移動することが可能だ。ハンター自身のダッシュはスタミナを消費するが、オトモガルクの背中に乗った移動はスタミナを消費せず、際限なく行えるのが特徴。本作の狩猟に欠かせない存在だ。

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 シングルプレイでは、オトモアイルーとオトモガルクを、合計2匹まで連れていくことが可能。両方とも見た目や名前を自分で決められるので、自分好みのオトモに仕立て上げよう。

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知っておきたいSteam版のいいところ

 Steam版は、ゲーム自体はNintendo Switch版とすべて同等の内容が用意されている。Nintendo Switch版にはリリース以降、さまざまな追加要素が配信されてきたが、Steam版はそのなかから、リリース時に更新データVer.3.6.1までの内容がプレイできるようになっている。

 また、2022年2月末には、Nintendo Switch版と同等にゲームがアップデートされることもアナウンスされている。

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 郵便屋のセンリに話しかけると、これまでに配信された追加コンテンツがズラリ。追加コンテンツの中には消耗品などの支給もあり、これらをすべて入手すれば序盤にアイテム不足で悩むことはなくなりそうだ。

 なかでも便利だったのが、追加重ね着装備“ギルドクロスシリーズ”の支給。ここでは、各部位それぞれ防御力が24もあるギルドクロスシリーズの防具一式を受け取ることができる。中盤以降はさすがにほかの装備に軍配が上がるが、序盤から中盤にかけては、この装備だけで事足りるくらい頼れる防具となっている。一式を装備すればモンスターからのダメージをかなり抑えることができるため、ぜひ利用してみてほしい。もちろん、「自分で鍛えた装備で狩猟に挑みたい!」というこだわりがあるなら、利用しなくてもオーケー。

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見た目もファンタジーチックでカッコいい。

4K画質と高fpsでのゲームプレイ

 PCで『モンスターハンターライズ』がプレイできるのがSteam版の最大の魅力ではあるが、本作ではさらに、グラフィック面が大きな進化を果たしたことに注目してほしい。前述の通り、4K(3840×2160の画質のこと。現在一般的なフルHDのなんと4倍!)画質に対応し、より高密度かつ美しい映像のもと、ゲームを楽しめるようになっている。

 今回、ハイエンド環境でゲームをプレイしたのだが、4K画質の美しさに、かなり見惚れてしまった。キャラクターや背景グラフィックがより細かく表示されるようになるので、臨場感がさらにアップ。画面の遠くもハッキリを見ることができる(気がする)ので、視認性のアップにも一役買ってくれそうだ。

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見ている人のモニターに依存する解像度。記事でこの高精細さをお伝えできないのが悔しい。

 さらに、本作はフレームレート(fpsとも言う。1秒間に何回映像を表示できるのかを表した数値)が細く設定可能で、標準的なモニターとPCを持っていれば、60fpsでのゲームプレイが可能となっている。

 オプションの項目にある“フレームレートの上限”の項目を見ると、60をさらに超える90、120、144、165、240、無制限にフレームレートを切り換えることも可能な模様。自身の環境にあわせて、ヌルヌルと動くカメラワークとキャラクターの動きを堪能していただきたい。

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フレームレートが高いゲームをプレイすると、なんだかゲームがうまくなった気になるのが不思議。このヌルヌル感も、記事でお伝えできないのが悔しいところ。
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ちなみに、Steam版はウルトラワイドモニターに対応。ウルトラワイドモニターを接続して設定を切り換えれば、こんなにも大画面でゲームプレイが可能になる。これを味わうと、もう16:9の解像度には戻れないかも?

豊富なグラフィックオプション

 さらに注目したいのが、豊富なグラフィックオプションの存在だ。本作では画質やフレームレートだけでなく、さらに細かくグラフィックの設定を行えるようになっている。“グラフィック設定”の項目(“低”、“中”、“高”が存在)を操作すれば、対応した画質のクオリティーに簡単に切り換えることが可能だ。

 さらに、“グラフィック詳細設定”の項目では、グラフィックのエフェクトや追加処理などのオンオフを自由かつ細かく切り換えられるようになっている。ここの項目では、“どのくらいPCの映像処理機能を使っているのか”を示す“使用グラフィックメモリ”の割合が確認できる。このメモリの数値がオーバーしてしまっていると、画面がカクついたりフレームレートが落ちるといった現象が起こってしまうことも。もしメモリがオーバーしてしまっているようなら、映像のクオリティーを下げたり、不要なエフェクトをオフにしたりするといい。メモリが許容内に収まっていれば、安定して60fpsでゲームプレイが行えるはずだ。

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こちらは“グラフィック詳細設定”の“イメージクオリティ”の項目の比較画像。左が70%で、右が150%となっており、映像のクオリティーが明らかに異なる。このほかにもいろいろな項目が用意されているので、自分好みの設定を見つけよう。

キーボード&マウス操作

 本作では、ゲームパッドはもちろん、キーボードとマウスでの操作にも完全対応。初期設定では、W・A・S・Dのキーによる移動に加えて、マウスのエイム(視点操作)でハンターを操作できるようになっている。攻撃は左クリック、回避はスペースキーといった配置がなされており、その操作性は非常に快適。ゲームパッドに慣れ親しんだ人は最初こそ操作に戸惑うかもしれないが、数回クエストに出かければ、すぐに慣れるはずだ。

 マウスを使ったシューターゲームに慣れ親しんだ人は、ゲームパッドよりもキーボードを使った操作のほうが親しみがあるかもしれない。とくにライトボウガンなどのガンナー装備は、マウスによる細かい操作でエイムできるのも利点。ガンナー装備をメインに使っているという人は、これを機にキーボード操作を極めてみるのもありだ。

 なお、筆者はゲームパッドでプレイするときはNintendo Switch版で愛用していたものを使ったが、とくに設定をすることなく、Nintendo Switch版に倣う形でボタン設定が自動的、かつ完璧に割り振られたことに驚いた。ゲームパッド派のプレイヤーでも、快適にプレイできるのも間違いないだろう。

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キーボードでの操作は、キーの割当を自由に変更できるのも便利。自分の好きなようにキーを設定して、さらなる狩猟の腕前向上を目指そう。

 さらに、キーボードでの操作の特徴として、ショートカットキーの利便性も挙げられる。キーボード操作時は、F1からF4の各キーにそれぞれ8つのショートカットを設定できる。各Fキーを押したあと、その下にある1から8までの数字のキーを押すだけでショートカットに設定したアクションを実行できるので、非常にスピーディー(最初に1~8のキーを押すことでも、ショートカットを呼び出せる)。大型モンスターの狩猟時には、一瞬の判断がクエスト失敗につながるケースも少なくない。慣れればゲームパッドで行うよりも素早くショートカットが実行できるので、さらなる腕前向上の手助けになるはずだ。

Steam版『モンハンライズ』レビュー。さらに美しく快適に進化したPC版でひと狩り行こうぜ!
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 慣れ親しんだゲームパッドか、より細やかな操作が可能になるキーボードか。どちらを選んでも、Nintendo Switch版と同じように操作できることは間違いない。好みに合わせて選び、Steam版でのゲームプレイを楽しもう。

『サンブレイク』の発売に備えるのもアリ!

 『モンスターハンターライズ』には、2022年夏に超大型拡張コンテンツ『モンスターハンターライズ:サンブレイク』(以下、『サンブレイク』)の登場がすでに決定しており、Nintendo Switch版に加えてSteam版も発売されることが告知されている。『サンブレイク』をプレイするには、『モンスターハンターライズ』のソフトが必要となるため、いまからSteam版でゲームを進めておくのも賢い選択だといえるだろう。

 Nintendo Switch版のゲーム内容を踏襲し、さらに美しい映像を実現したSteam版『モンスターハンターライズ』。ここまでに紹介した便利機能に加え、本作はボイスチャットにも対応しており、声によるコミュニケーションを取りながらプレイ可能になった。「『サンブレイク』も絶対にプレイする!」という人は、ぜひSteam版でのプレイも検討してみてはいかがだろうか。

『モンスターハンターライズ』開発陣よりメッセージが到着!

 『モンスターハンターライズ』を開発するカプコンにメールインタビューを実施した。Steam版をプレイする際のポイントや『サンブレイク』についてのコメントもあるので、要チェックだ。 

――2022年1月13日、いよいよSteam版の『モンスターハンターライズ』が発売されます。Steam版の開発はいつごろ始まったのでしょうか?

カプコン『モンスターハンターライズ』のPC(Steam)版は、Nintendo Switch版の発表後に、とくに欧米のユーザーの皆さまから発売を希望する声を多くいただいた結果、制作することを決定いたしました。

 Nintendo Switch版の発表が2020年の夏でしたので、その後ユーザーの皆さまからのご要望を受けて社内で検討したうえで、Steam版開発チームのチームビルディングや開発にあたっての諸々の精査を行ない、Nintendo Switch版発売の約1ヵ月前のメディアインタビューという場で、Steam版の制作を決定したことを発表させていただいた形になりました。

――Steam版の開発コンセプトとしては、“すでにNintendo Switch版を遊んでいる人”と“Steam版で初めて『モンスターハンターライズ』を遊ぶ人”のどちらを重視しているのですか?

カプコン前述の通り、PC(Steam)版は、おもにNintendo Switchを持たないPCゲームユーザーの皆さまからのご要望を受けて、さらにたくさんの方に『モンスターハンターライズ』を楽しんでいただきたいという想いから制作を決定しています。ですので、まずはぜひPCゲームユーザーの皆さまに楽しんでいただきたいと考えています。

――幅広いスペックに対応しているSteam版ですが、開発が始まった当初からこのくらいのスペックを想定されていたのですか?

カプコン決まった機材でのパフォーマンスが保証できればよいコンソール版と違って、PC版はユーザーの皆さまのプレイ環境もさまざまですし、たとえばOSやグラフィックカードのサポート状況や市場のシェアなども日々変化していますので、動作保証範囲の検討は慎重に進めました。発売にあたっては、社内で保有するできる限りの機材でのチェックを行なっています。

 公開している動作環境を満たすPC環境でのゲームプレイはサポートしていますが、お客さまの個別環境(たとえばアンチウイルスソフトの設定等)によっても動作が異なる場合もございますので、何か問題が発生した場合は、公開予定のトラブルシューティング等も参考にしていただきながら、もしそれでも解決しない場合はカスタマーサポートまでご連絡いただけたらと思います。

――Steam版ならではの魅力をお聞かせください。

カプコンSteam版『モンスターハンターライズ』は、PCゲームとして必要な追加開発を行なっております。おもな要素としては、4Kまで選択可能な高解像度対応、モンスターなどの高解像度テクスチャへの切り換え(オプション機能から切り換えることができます)や、フレームレートの上限変更などを可能とするグラフィックスオプションの最適化、ウルトラワイドディスプレイ対応のほか、ゲームパッドだけでなくキーボード&マウスでも操作を可能とする対応などです。

 ユーザーの皆さまのPCゲーム環境に合わせて、細かな設定変更を行なえるようにオプション機能を拡充しておりますので、ぜひご自身にとっていちばん快適な状態でプレイいただければと思いますが、もし可能であれば、グラフィック設定を“高”に設定して、より精細な表現を楽しんでいただけますと幸いです。

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カプコンまた、PC(Steam)版では、オンラインマルチプレイで便利なボイスチャット機能や、さまざまな雰囲気での映像やスクリーンショットの撮影が楽しめる各種フィルター機能なども実装していますので、ぜひそういったPC(Steam)版ならではの要素も活用して『モンスターハンターライズ』を楽しんでください。

――コントローラ、キーボード+マウス、キーボードなどさまざまな操作で楽しめますが、オススメのプレイ環境を教えてください。

カプコンコントローラ操作、キーボード&マウス操作などのプレイ環境は、ユーザーの皆さまの好みによってもさまざまで、そういったさまざまなユーザーの皆さまにも広くゲームを楽しんでいただきたいという考えで開発を行なっておりますので、基本的には「これがおすすめ」というものはありません。ただ、普段はコントローラ操作がメインの方でも、Steam版ではキーボードショートカットを活用してみると少しプレイ体験が変わる……といったことも考えられます。

 また、たとえばふだんPCゲームをマウス&キーボード操作でプレイされている方は、マウスを使ったガンナーのエイム操作などはしっくりくるかと思います。不慣れな方でも、試していくなかで慣れてみるとしっくりくることもあるかと思いますので、まずはいろいろとお試しいただけたらと思います。

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――ノートPCでキーボード操作にチャレンジしたいのですが、コツなどあればお聞きしたいです。

カプコンマウス&キーボード操作自体がまだ不慣れということでしたら、ノートPCのキーボードはキーの間隔が狭かったり、打鍵感が弱い場合もありますので、まずは最初は外付けキーボードを使ってプレイに慣れることをおすすめします。また、劇的にマウス&キーボード操作に習熟するコツというものも特になく、基本的には練習すればするほど慣れてくるものかと思います。

 また、ノートPCのキーボードは前述のとおり、ハード上の使いづらさもあるかと思いますので、外出先でのプレイ時はコントローラでプレイする、といったシーンごとの使い分けを考えるのもひとつの手かと思います!

――Steam版開発陣の皆さんが考える『モンスターハンターライズ』の魅力とは何でしょうか?

カプコン『モンスターハンターライズ』は、「いつでも、どこでも、誰とでも、気軽に楽しめる『モンスターハンター』」をコンセプトに、これまでシリーズを遊んでいる方にも、初めて『モンスターハンター』をプレイする方にも楽しんでいただけるように、新たな要素を上手く融合させることを狙いながら開発したタイトルです。

 新しく斬新な『モンスターハンター』体験をつくるために実装したいちばんの要素は“翔蟲”です。アクション部分のコアなシステムとして、大きく遊びに変化を加える要素として、軽快なアクション・立体的なアクションを検討し、その結果として、“糸と蟲”という要素を使って、素早い移動や空中移動、受け身などが可能となるワイヤーアクションを実装しました。軽快でスピーディーなアクションが実現できたほか、翔蟲を使った武器アクション“鉄蟲糸技”や暴れる大型モンスターを“鉄蟲糸”で拘束して操る豪快なアクション“操竜”といった、本作独自の狩猟体験を楽しめるようになっています。

 また、『モンスターハンターライズ』では、新規ユーザーさまや、シリーズを久しぶりにプレイしたユーザーさまが、より気軽にゲームに飛び込めるように、ゲームプレイのチュートリアルももちろん実装しています。そのほかにも、シリーズが続く中で複雑化していたかもしれない要素の見直しや、過去作品での反省を活かしてバランスの調整を行なっている部分もあり、よりプレイしやすい環境になっているかと思いますので、ぜひさまざまなユーザーに楽しんでいただきたいです。

 Steam版『モンスターハンターライズ』は、上記のような『モンスターハンターライズ』ならではの狩猟体験をPCゲーマーの皆さまにも体験していただきたいという想いから開発したタイトルですので、もともと『モンスターハンターライズ』に興味はあったけどまだプレイできていなかったという方や、前述のSteam版ならではの特徴や要素に興味を持っていただけた方はぜひ、この機会にSteam版『モンスターハンターライズ』をプレイしてみていただけますと幸いです。

――『デラックスエディション』のオススメポイントをお聞かせください。

カプコン『デラックスエディション』は、ゲーム本編に、さまざまなダウンロードコンテンツを収録した“デラックスキット”がセットになった商品です。デラックスキットでは、ハンターの重ね着装備や、オトモの重ね着パーツ、ジェスチャーやポーズセットなどさまざまなDLCを収録しており、なかでもハンターの重ね着装備「カムライ」シリーズは、『モンスターハンターライズ』ならではの和風な世界観を楽しめるデザインとなっておりますのでおすすめです。

【デラックスキット内容】

  • ハンター 重ね着装備 防具「カムライ」シリーズ
  • オトモガルク 重ね着装備(パーツ)「手裏剣ガルカラー」
  • オトモアイルー 重ね着装備(パーツ) 「フィッシュネコカラー」
  • ジェスチャー(ジャンプ4種)
  • ポーズセット(サムライポーズ)
  • 顔のペイント(カブキペイント)
  • 髪型 (イズチテール)

――2022年夏に『サンブレイク』の発売が決定しています。Nintendo Switch版とSteam版のゲーム内容はどうなるのでしょうか?

カプコンすでに発表しております通り、Steam版『サンブレイク』は、Nintendo Switch版と同日発売を予定しております。Steam版『モンスターハンターライズ』は、Nintendo Switch版の発表後の反響を受けて制作を決定したため、発売時期がNintendo Switch版と異なる形となってしまいましたが、『サンブレイク』は同日発売に向けて制作を進めておりますので、PCゲームユーザーの皆さまには、ぜひリリースをお楽しみにお待ちいただきつつ、まずは『モンスターハンターライズ』をプレイいただけますと幸いです。

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――昨年末、『サンブレイク』の新映像を公開しておりましたが、映像内に出ている新モンスターについて何か追加情報をいただくことは可能でしょうか?

カプコン映像に登場した新モンスターは、“氷狼竜(ひょうろうりゅう) ルナガロン”というモンスターで、『サンブレイク』で初登場となるモンスターです。ただ、映像内でお見せしたのがこのモンスターのすべてではなく、意外な行動でハンターを追い詰めてくるので楽しみにしていただければと思います。

 また、映像内でもありましたが、今作は新しい拠点“エルガド”が物語の舞台となります。エルガドは映像内で窮地のハンターたちを助けたキャラクターの拠点であり、また『モンスターハンターライズ』にも登場した“ロンディーネ”にもゆかりのある場所です。エルガドでどのようなストーリーが待ち受けているか、こちらも続報を楽しみにしていただければと思います。

Steam版『モンハンライズ』レビュー。さらに美しく快適に進化したPC版でひと狩り行こうぜ!
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――『サンブレイク』の続報はいつごろになるでしょうか?

カプコン2022年春ごろに新たな情報をお届けできるよう、鋭意準備中となりますので、楽しみにお待ちいただければと思います。

――最後に、Steam版(および本作をプレイするためのPCなど)の購入を迷っているユーザーにひと言メッセージをお願いします。

カプコン2022年1月13日(木)のSteam版『モンスターハンターライズ』の発売時には、Nintendo Switch版にて配信されている更新データVer.3.6.1までの内容を含む形でのリリースを予定しています。Steam版は、Nintendo Switch版のアップデートにて追加されたさまざまなコンテンツがリリース時から遊べますので、ぜひお楽しみいただけますと幸いです。

 つぎに、Steam版では、2022年2月末にNintendo Switch版との配信内容の同期を予定しております。Nintendo Switch版で毎週配信されているイベントクエストなどが、さらにそのタイミングでまとめて遊んでいただけるようになりますので、そちらも楽しみにお待ちください。

 また、本作をプレイするためのPC環境についてお困りの方は、まずは公開しているスペック情報をご確認いただければと思いますが、各PC/半導体のメーカーさまにて動作検証を行なっていただいた推奨PCも展開されていく予定ですので、そちらもぜひご参考にしていただければと思います。PCゲーム、ひいてはSteam版『モンスターハンターライズ』をプレイしたいけれど、どんなPCを購入したらよいかわからない……という方もいらっしゃるかと思いますので、ぜひそういった方のひとつの選択肢になれば幸いです。

Steam版『モンスターハンターライズ』概要

  • プラットフォーム:Steam
  • 発売日:2022年1月13日(木)予定
  • ジャンル:ハンティングアクション
  • プレイ人数:1人(通信プレイ時:最大4人)
  • CERO:C(15歳以上対象)