DMM GAMESとSteamにて配信中のバカンス&コミュニケーションゲーム『デッド オア アライブ エクストリーム ヴィーナスバケーション』(以下、『DOAXVV』)。本作は、南国の楽園・ヴィーナス諸島を舞台に、プレイヤーであるオーナーが、対戦格闘ゲーム『デッド オア アライブ』(『DOA』)シリーズの女の子たちや、本作オリジナルキャラクターたちとバカンスを楽しむゲームです。

 『DOAXVV』は2017年11月15日にサービスを開始し、今年で4周年を迎えます。筆者は事前登録からゲームを遊び続けていますが、まさかもう4年も経つとは驚きです。時の流れとは本当に早いものですね……。

 本記事では4周年に行われるアップデート情報をご紹介。さらに4周年を記念して、プロデューサーを務める作田泰紀氏へのインタビューをお届けします。

 また、週刊ファミ通2021年12月2日号(2021年11月18日発売)では、『DOAXVV』4周年記念特集が掲載されます。記事の最後に告知もあるので、お見逃しなく!

※2021年11月18日1時11分追記:週刊ファミ通の発売号を修正しました。読者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びし、訂正させていただきます。

※4周年記念放送はこちら

【DOAXVV】オーナーさん大集合!ヴィーナスだらけの4周年大感謝祭

4周年アップデート情報

4周年アニバーサリーコーデ登場!

 毎年アニバーサリーを記念して実装されるアニバーサリーコーデが、今年も登場します。4周年アニバーサリーコーデ“花鳥風月”は、和風で豪奢なパーティドレス風の水着です!

 女の子が11人ずつに分かれての、2種類のガチャが用意されています。このガチャでは、有償Vストーンのみで島に迎え入れられるエリーゼとこはるは含まれません(※)。

※4thアニバーサリーコーデガチャとは別に、“花鳥風月(エリーゼ)”と“花鳥風月(こはる)”のプライベートコーデが入手できる期間限定ミッションが登場。エリーゼとこはるをそれぞれ招待済みのプレイヤーのみが挑戦可能なミッションです。このミッションで入手できるプライベートコーデは着くずれしません。

 SSR出現率は通常の3倍である3.3%かつ、最高ステップ8回まであるステップガチャとなっており、ステップ8回目で有償Vストーンを使用して10連ガチャを引くと、アニバーサリーコーデが1着確定する仕様です。

 また、今年のバレンタインガチャなどと同じく、アニバーサリーコーデの下取りでリメイクコーデコインがもらえます。必要枚数を集めれば、好きな女の子のアニバーサリーコーデと交換できる仕組みです。

 3.3%ガチャは比較的SSR水着が出やすい傾向にあると思いますが、対象が11人&11人のガチャなので、推しの女の子の水着を狙うのは、なかなか大変なように見えます……! たくさん引き当てて、リメイクコーデコインを活用しましょう。

『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介

セレクトチケットvol.2 おまけ付きパック

 2周年~3周年までに登場したSSR水着の一部と交換できる“セレクトチケット”が、有償Vストーンとともにおまけでもらえる特別パックが発売されます。

 スターコーデなど有償限定ガチャの水着や、他タイトルとのコラボ水着などは残念ながらもらえませんが、招待済みの女の子に登場したSSRの水着はおおむね自由に選べるとのこと。「あの水着が当時欲しかった!」、「最近遊び始めたのでゲットする手段がなかった!」というオーナーさんは、購入されてみてはいかがでしょうか?

ウィークリーガチャにロベリア追加!

 ウィークリーガチャが更新され、3種に分かれたガチャの中にはロベリアのSSR水着“空色のスリットワンピ(ロベリア)”が追加されます。

 ロベリアは2021年6月に無償Vストーンでも島に迎え入れることができるようになりましたが、まだ迎え入れていないオーナーさんは、これで迎え入れやすくなりましたね!

新機能・温泉が追加!

 先日登場したこはるも意味深なセリフを言ったり、背景として温泉が新登場したりしていましたが……? ということで、温泉機能が追加されます! ゲーム的に言うと温泉は放置で経験値を稼げる育成機能で、最大4人まで同時育成が可能とのこと。ちなみに従来のレッスン機能と交換する形で実装されます。

 レッスンとは違い、温泉への入浴中でもフェスに参加可能なのが、地味にうれしいところ。また、入浴中でも効果時間の延長なども可能とのことで、より放置育成がしやすくなるようです。

 もちろん『DOAXVV』ですので、女の子たちが温泉を楽しむ姿を鑑賞&撮影も可能とのこと。「ゲーム内のオーナーくんもここまできたか……」と思ってしまうわけですが(笑)。

『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介

撮影アイテム“大道具”追加!

 撮影アイテムに“大道具”が追加されます。大道具は家具に紐づいたさまざまなポーズを楽しめるようになる家具です。

 椅子なら“座る”ポーズなど、今後さまざまなポーズが取れるようになるアイテムが追加されていくとのこと。なお、おでかけ撮影などでも使用できるそうです。

ポーズカードお気に入り機能

 ポーズカードももはや100枚を超えて、管理がかなりたいへんになっていましたが、ポーズのお気に入り登録が可能になりました。登録しておけば、自分好みのポーズにすぐアクセスできるようになるのです。なお、お気に入り登録は女の子ごとに100個までとなります。

新水着“ヴィーナスエース”

 有償Vストーン限定で購入できる、プライベートコーデ専用水着“ヴィーナスエース”が登場! 3.5周年記念の際に配信されたプライベートコーデ“ヴィーナスナイン”に続いて配信されるこの水着は、テニスウェア風の水着となっており、もちろんすべての女の子が着用可能です。

 3つのポーズが付いた小道具“テニスラケット”も付属しています。

 “ヴィーナスエース”はもちろん着くずれに対応しているほか、頭&顔の飾り付き。さらに、霧吹きで色合いが変わる機能も付いています。

『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
ヴィーナスエース
『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
胸元はテニスコートのネットがモチーフでしょうか。
『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
腰にはテニスボールが。
『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
水着装飾品付きで、サングラスとラケット型のピアスが付いています(オン、オフ可能です)。
『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
小道具“ラケット”
『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
ボールを上げて……。
『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
サーブのモーション!
『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
霧吹きで水を吹くと……。
『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
色がチェンジ! インナービキニも透け透けに。着くずれはご自身の目で楽しんでほしいのですが、インナー水着の形が変わっているように見えて「着くずれっていうか着替えでは……?」となりました(笑)。
『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介

4周年記念インタビュー

 ここからは、作田Pへのインタビューをお届け。3周年以降を振り返っていただいたほか、今後の施策と目標についてなどをお聞きしました。

作田泰紀氏(さくだやすのり)

コーエーテクモゲームスのTeam NINJA所属。『DOAX3 ヴィーナス/フォーチュン』ではプロジェクトマネージャを務めた。本作ではディレクターを経て、現在はプロデューサーを務める。

安定感のあった4年目

――この4年間はプレイヤーとしてもあっという間でしたが、開発陣の皆さんにとってはさらに早かったのではないでしょうか。4周年を迎えたいまのお気持ちを教えてください。

作田確かにこの4年間は、あっという間でした。ただ、思い返すと「ああいうことがあったな」、「これもあったな」と、膨大な思い出も蘇ってきます。ここまで長く続けられたのも、オーナーの皆さんのおかげです。本当に感謝の気持ちで一杯です。

――そんな中、3.5周年の少し後に、作田さんがディレクターからプロデューサーに就任されることが発表されました。ゲーム会社によってもまちまちではありますが、ディレクターからプロデューサーになられて、どのような違いがあるのでしょうか。

作田オーナーの皆さんにとってはただ昇格したように見えて、あまり違いを感じられないかもしれません。ただ、中身としてはかなり違います。ディレクターのころは運営計画、女の子や水着の立案、プロモーションなどなど、いろいろなことをやっていました。

 プロデューサーになってからは、運営計画は新ディレクターの鈴木洋平にすべて任せています。女の子や水着もスタートの立案自体はディレクターや各チームリーダーに任せていて、作っているものに関して、私が定期的にチェックするという形です。

 運営の立ち位置としては、私は現場の色を出してほしいので、あまり関わらないようにしています。というのも私がディレクター時代に、元プロデューサーの早矢仕洋介が自由にやらせてくれたおかげで、いろいろなことができた経験があるからです。これまで通り、オーナーの皆さんとコミュニケーションをとりながら、うまく運営していってほしいです。

――ではこれまで早矢仕さんがやられていたことを、作田さんが引き継いがれたというイメージなのでしょうか。

作田はい。ただ、プロモーションについては、ディレクターなども含めてですが、引き続き関わっています。「こうしたほうがオーナーの皆さんに喜んでもらえるのでは」といった部分については、いろいろと今後も意見していきます。

 また、プロジェクト自体を大きく動かせるようになりました。ディレクター時代は、ゲームである『DOAXVV』をどう皆さんに楽しんでもらうのか、を考えることが仕事でした。プロデューサーになったことで、『DOAXVV』というコンテンツ自体を、どうオーナーの皆さんの日常生活に溶け込ませるのか、より触れられるようにするにはどうしたらいいのかといった、俯瞰的な部分からのアプローチも可能になったのです。

――実際にこの半年間プロデューサーを務めてみて、たいへんだったのではないでしょうか?

作田正直なところ、まだまだプロデューサーとしての仕事は成し遂げられてはいないなと、個人的には思っています。ディレクター時代に考えていたプロデューサー像よりも、実際はもっと高く、広い視点を持つことが重要なんだと感じ始めていて。より長期的に『DOAXVV』を皆さんにどう楽しんでもらうのか、という観点が大事なのですが、そういう意味では現状何もできていないなと。

――新ディレクターの鈴木さんは、どう抜擢されたのでしょうか?

作田私がディレクター時代にやってきた施策の中で、ほかのスタッフが「なぜこんな施策をやったんだろう?」という疑問が浮かんでも、鈴木は「ああ、こういうことがしたいんだな」とすぐ理解してくれたスタッフでした。僕と感覚や考えかたが近いと思い、鈴木ならばディレクターができると思って任せました。オーナーの皆さんの声もちゃんと聞けるディレクターだと思うので、きっと今後も変わらず、かつよりよい方向に運営してくれると思っています。

――これまでにもあったバカバカしい演出や水着の遊び要素は、作田さんがほとんど発案したものだと以前おっしゃっていましたよね。鈴木ディレクターも、「そんなこともやっちゃうの!?」という『DOAXVV』らしい要素を産み出す方なのでしょうか(笑)。

作田確かに私発案のものが多かったですが、一応言っておきますと、私ひとりで産み出した要素がすべて、というわけではありません(苦笑)。とはいえ、どこまでやっていいかの距離感は『DOAXVV』を扱ううえでは難しいところです。ですので、ディレクターやほかのリーダー陣にも「もっとこういうこともやっていいんだよ」と言いつつ、自由な発想と、それを実行する決定権を与えています。いろいろなアイデアを出しつつも、それを実際に形にしていくことで、より『DOAXVV』らしい色を出していけるのかなと考えています。

 いまの私はプロデューサーになって、そういった部分に対して意見が出せるようになりました。会議などで、「いまちょっとおもしろくないから、何かおもしろい要素を入れよう」とか、「最近のイベント、つまらないよね?」とか、苦情を言う係……というか、オーナーの皆さんとまったく変わらない立場と言いますか(笑)。イベントも「つぎに何が来るんだろう?」と、次回の情報を待つ立場なんですよ。そこであまりにもふつうすぎたら、多少手を入れたりしています。

――よりユーザーと同じ目線から、『DOAXVV』について考えられるようになったわけですね。

作田はい。『DOAXVV』は楽しんだもの勝ちですから、そういう意味でも、いい方向でのバカバカしさは残していきたいです。ある意味、バカになったほうが勝ちだと思うので(笑)。

――(笑)。3周年目までの最中にコロナ禍となり、たいへんだったのが去年でしたね。そこから4周年までの運営は、どうでしたか?

作田やはりテレワークが中心で、ほとんどのスタッフがテレワークでした。その中でも100%が出せるように、全スタッフで努力しました。テレワークだからできないのではなく、テレワークだからこそできることをやろうと話し合いをしながら取り組んでいましたね。

――プレイヤー目線的には、この1年は比較的大きな問題もなく、順調に運営されていた年なのかな、と感じました。

作田表立って大きなことはなかったかもしれませんね。正直、裏ではいろいろあるにはあるのですが……(苦笑)。とはいえ何もなかった要因としては、いままでの経験や流れがあるおかげで、解決策のパターンが増えてきたからなのかなと思います。

――なるほど。では、この4年目でやってよかった施策はありますか?

作田個人的な意見ですが、オートフェスチケットの導入ですね。個人的にもプレイする中でも「これがないともう無理だな!」というくらいのアイテムになってしまって(笑)。“ながらプレイ”に最適すぎて、離れられない存在になりました。

――とてもわかります! 去年のインタビューでも「導入を考えている」とおっしゃっていた要素ですね。

作田はい。国際版にはありましたが、どういう仕組みで入れたらいいのか、むしろないほうがいいのではとも考えていました。ただ、もともと『DOAXVV』は手軽に、気軽に楽しんでもらうことを目指しているゲームです。サービス開始当初のゲームボリュームはそこまででしたが、それからだんだんと要素も増えてきて、面倒になってしまう部分もあったかもしれません。

 そこで、気軽に手軽に遊べるゲームであるという初心に返ってみたときに、こういう形ならオート周回プレイがあってもいいだろうと思い、チケット制にして導入しました。

――僕もオートフェスチケットは手離せません(笑)。デイリーフェスでの入手と、有償サブスクリプションでチケットがもらえる、チケット制度にした狙いはありますか?

作田いくつか考えられる手段の中で絶対にないと考えていたのは、 “課金しないとオートフェスチケットが手に入らない”といったような導入のしかたでした。手軽に遊べるゲームにすることが目的でしたので、課金しなくても使える機能にすることはマストだと思っていました。それらを考えた結果、デイリーフェスでチケットが手に入るようにしたのです。

 ただ、チケットをたくさん溜め込めるようにすると、ランキングイベントでオートプレイの連続使用ができるようになるので、結果としてチケットをどれだけ溜め込めたのかの勝負になってしまいます。ですので入手できる枚数や、所持数に上限を設けることにしました。

――導入されてから溜め込もうとしましたが、45枚しか持てず「そっか……」となりました(笑)。イベント開始初日などは45枚使いきるのもちょっとたいへんで。

作田あまりに枚数が多くても使いにくさが出てしまうんですよね。もう少し使いやすくしてほしい、ということはディレクターにも言っています。

『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
チケットを消費するだけで1日だいたい15~45回ほど、フェス(試合)にオートで挑むことができるオートフェスチケット。

――ぜひお願いいたします! ほかによかった施策はありますか?

作田追加で女の子が登場した際のSSR水着がゲットできる“スターコーデガチャ”を復刻した、“ヴィンテージコーデガチャ”の導入ですね。初期水着は、我々としてはいちばんその女の子に似合うようにデザインしています。ただ、入手が有償Vストーン限定なので、なかなか再入手できる機会を設けるのも難しくて。

――有償Vストーンを使ったユーザーのことを考えると……という感じでしょうか。

作田そうです。やはり当時ガチャを回してくださった方々の心情を考えると、軽々しく再登場させるわけにはいきません。どう再登場させようか、ずっと試行錯誤を重ねているうちに、3年目の際に“セレクトチケット”という形でほかの水着が再登場する機会を作ったので、だったらスターコーデも復活してもいいのではないかとなり、復刻できました。

――では逆に、4年目の中でとくにたいへんだったことはありますか?

作田「比較的順調だったように感じられる」と先ほどおっしゃっていただいたように、これが思い返すと目立ったところはないんです。

 プロデューサーというこれまでとは違う観点から、『DOAXVV』をどう進めていけばいいのかを見直していったことは、ある意味たいへんだったことなのかなと思います。もちろん、必要なことなので辛いとは思っていませんが。

――4年目の際には、ロベリア、ななみ、エリーゼ、こはると、ハイペースでオリジナルキャラクターが登場した印象があります。プレイヤーとしても「もう新キャラクター!?」という感じがして。どういった狙いで登場タイミングを決めていったのでしょうか?

作田正直に言いますと、3年目の際にコロナ禍でスケジュールがズレて、配信タイミングが4年目にズレ込んだのです。つくしが2020年8月、ロベリアが2020年12月の実装となりましたが、ここのタイミングは本来ならばもう少し早く出せたのかなと。結果的には、作ってきたものを出せるタイミングで出していった、ということです。

『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
11月に登場したばかりの女の子・こはる。

――今後も運営方針としては、オリジナルの女の子を継続的に追加していく、というのが基本になるのでしょうか?

作田これまでは、いろいろな女の子を登場させて「こんな女の子はどうですか?」と、皆さんに提案することをメインに考えていました。直近で行った公式アンケートでは、“オリジナルの新しい女の子が見たい”という意見がありつつ、それと同時に“既存の女の子たちとのエピソードを増やしてほしい”という声も多かったのです。既存の女の子たちとのエピソードに関しては、気持ちはもちろんわかるのですが、それもなかなかたいへんでして。いろいろなシチュエーションや、どう仲よくなっていくのかといった過程を、すでに配信されている女の子エピソードでほぼほぼやり切ってしまっているというのがその理由です。

 そのうえで、さらに続編を作るのであれば、もう“2作目”に近いようなことをやらなくてはならないので、そこをどう解決するのかは、今後考えていきたいところです。とはいえ、もしオーナーの皆さんがそこを強く望むのであれば、新しい女の子の登場ペースを見直すこともあるかもしれません。現状、どのように実現すべきかは、ディレクターとも相談しているところです。

――もしかしたら、女の子エピソードの第2章みたいなものが追加される可能性もありうると。

作田はい、可能性の方向としてはあります。

『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
ヴィーナスナイン
『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介

水着について細かな質問!

――公式アンケートでは、ほかにどのような意見が寄せられていたのでしょうか?

作田意外に多かったのが“既存デザインの水着をほかの女の子にも登場させてほしい”という意見でした。ときおり言われることがある意見として、既存デザインの水着をほかの子に出すと、オーナーの皆さんから「使い回しか~」と言われてしまうこともあって。そのお気持ちはわかるのですが……。

――たまに聞くこともありますね。でも、水着はすべての女の子に対してそれぞれの調整が必要なので、女の子ひとりぶん作るだけでも、じつはかなりの労力がかかっている……というのは、『DOAX3』のころからお聞きしている話です。

作田新規1着を作る労力までとは言いませんが、それでも女の子にフィットさせていくのはたいへんです。とはいえオーナーの皆さんとしては、単に着せ替えしただけの使い回しに見えてしまう。そのような意見がある中で、既存水着を求められているオーナーさんが多いことは驚きました。どちらの意見もあるので難しいところですが、今後何かしら考えていきたいと思います。

――水着といえば、今回、4周年記念に“ヴィーナスエース”が発売されますよね。パッと見て正直、「これが、テニスウェア……なの?」と思いましたが(笑)。

作田私も正直、初見ではそう思いました(笑)。まあでも、いつも通りテニスウェア“風”の水着ですから!

――ですよね(笑)。“ヴィーナスナイン”もそうでしたが、プライベートコーデ専用水着は、今後も配信していく予定なのでしょうか?

作田デザインコンテスト水着を配信しまして、こちらも有償限定でありながらも、予想以上に多くのオーナーの皆さんにご購入いただけました。やはり、いろいろな水着をいろいろな女の子に着せてあげたいのが、オーナーの皆さんの考えなんだと改めて感じていました。

 “ヴィーナスナイン”は背番号の遊びや、ほかの女の子と組み合わせても遊べる要素ですし、小道具としてバットもあります。これをガチャで出すのは、何か違うんじゃないかと思いまして。そこで、有償Vストーン限定ではありますが、ガチャチケット付きのお得なパックにして配信しました。そういったところで、今回も新たに“ヴィーナスエース”の配信を決定したわけです。

――ヴィーナスナインは野球、ヴィーナスエースはテニスと、スポーツの括りになっていますが、今後もスポーツ系の配信を?

作田これらは野球なのでバット、テニスだからラケットと、小道具から発案したような水着でして、たまたまスポーツ系が続いた感じです。ほかに撮影をより楽しめる小道具があれば、スポーツ系に関わらず配信していく可能性はあると思います。

――水着で言うと、9月のナイトプールをモチーフにしたイベントに合わせて、“スパークリングブルー”が配信されましたよね。久々に水着らしい水着を見たな……と、正直思いました(笑)。やはり4年も続いていて水着のバリエーションを増やさないといけない中で、〇〇風水着のような、衣装的なものが増えていっているのでしょうか。決してそれが悪いことではありませんが。

作田それはあると思います。ちょっと衣装的水着が多すぎるな、と思うこともあります(苦笑)。ただ、『DOAXVV』はシチュエーションを楽しんでもらう一面もあります。水着らしい水着はシチュエーションがかなり限られてしまって、演出しにくいんですね。そのため、どうしても衣装風のものが増えていくのかなと。

 それと、着くずれの要素があります。“着込んでいるからこそ、着くずれが映える”みたいなところもあって。水着らしい水着だと、着くずれするにしても当然限界があるわけで。あとは、単純にパッと見でかわいい、セクシー、欲しいと思える水着を考えると、どうしても何かが付属していることが多くなりがちです。

――水着のデザインにはかなりのバリエーションがあります。水着らしい水着もけっこう出尽くしていると思うので、デザインもかなりたいへんそうですよね。

作田正直、それもあります。ただ、スパークリングブルーは「とはいえ水着らしい水着も欲しい」というオーナーの皆さんの声に応えるために作られた水着です。デザイナーチームも苦労して生み出した水着なので、それを喜んでもらえてよかったです。

『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
スパークリングブルー

――去年のインタビューでは「国際版限定の水着も、何かしらのタイミングで日本版に導入できたらいいなと考えています」とおっしゃっていました。そんな中で今年の10月には、ハロウィンに合わせて国際版限定だったキョンシー風水着の“月影”が登場しましたね。今後も国際版限定の水着はどこかのタイミングで登場するのでしょうか?

作田“月影”はオーナーの皆さんからも多くの期待が寄せられていたので、今年のハロウィンは“月影”にしました。喜んでいただけて何よりです。そのうえで、今後も国際版の水着が登場するのか、という話ですが、安易に登場させるわけにはいかないとも考えています。

 以前からお伝えしているように、国際版と日本版の運営チームは完全に別です。立場上、私は両チームを見てはいますが、基本的にはそれぞれのファンと向き合っている彼ら自身の主体性を尊重しています。その中で国際版チームから、「国際版を遊んでいるオーナーの皆さんは、更新時にいつも日本版で先行配信されている水着が登場していたため、更新時のワクワクを感じられていない」との問題提起がありました。月影はその解決策として、国際版チームが自分たちで作ったサプライズ水着なんです。ですから、そんな安易に日本版に導入するわけにはいかないのです。今後も同じようなことがあるとしても、少なくとも1年くらいは時間を置かないといけないかとは思っています。

――デザインまで国際版のチームがやられているんですね。

作田そうなんです。国際版限定の水着デザインも制作も国際版の運営チームが行っています。もちろん制作したものは日本版チームのほうでも監修していますが、あくまで主体は国際版の運営チームですね。

『DOAXVV』4周年記念で作田Pにインタビュー。アップデート情報や新水着“ヴィーナスエース”も紹介
月影

5年目は改善の年へ!

――4周年アップデートで温泉が導入されますが、なぜレッスンを温泉に置き換えようと考えたのでしょうか。

作田温泉は、じつは1周年の時点から考えていた要素でした。ただ、どうやって実現するのかイメージができていなくて。

 それとは別に、運営を続けていく中で、レッスンは完全に使われないコンテンツだと認識をしていたこともあります。フェスに出せないデメリットもありますし。それでも、サービス開始当初はあってもいい機能かな、という感じでしたが、いまとなってはゲームとしてもかなり古い仕様になっています。

 このようにレッスンの見直しが課題になっていたところで、だったら温泉を組み合わせて新しい放置コンテンツとして体験してもらうのがいいのではと、導入しました。あとは、こはるが若女将という設定だったので、彼女の登場とタイミングを合わせた形です。

――ああ、カジノが導入された際に登場したモニカのような。あの……温泉に何十時間も浸かっていたら、経験値が入る……わけですね? その前に、のぼせませんか……?

作田思いますよね(苦笑)。私も企画が上がってきたときに、「何十時間も浸かっていたら、ふやけているのでは」と思いました。まあでも、何万試合とビーチバレーをしてきた女の子たちなので、そこだけはゲームライクに考えていただければと(笑)。

――実装が楽しみです! 少し聞きにくい質問なのですが、4年目は安定もしていましたし、魅力的な女の子たちも多数登場しました。水着デザインもいいものが多かったですし、機能改善や新機能も追加されて、より洗練された1年だったように思います。ただプレイヤー目線で見ると、“新しいコンテンツ”という部分はさほど体験できなかった印象がありました。今後、新しい遊びやコンテンツが増えていくことはあるのでしょうか。

作田そこについては、私自身も実感しているところです。プロデューサーとして、私がどうすべきかちょうど考えている要素でもあります。ディレクターの立場なら「新要素としてこれを追加します」と提案して解決していこうと動くのですが、いまのプロデューサーの立場だからこそ起こせる新しい風を模索しています。

 すみませんが、いまの段階では本当に探している最中です。もちろん、変わらないことがいいことでもあると思うんです。運営型のゲームでは、プレイヤーが遊んでいなかったあいだのアップデートでコンテンツの量が何倍にも膨れ上がって、初期段階とはまったく別のゲームになっている、ということが起こりがちですが、それが必ずしもいいのかと。

 ずっとビーチバレーをしているゲームを、ずっとロッククライミングをするゲームに変更することも、もちろん可能でした。しかし、ビーチバレーという中心は今後も変えないと思います。また、手軽に遊べるゲームであることが本作の特徴だと思っているので、日常的にやらなければいけないことを増やすことも考えていません。その中で遊べる新しい要素を考えていく必要があるのかなと思います。

――そういった課題もある中で、5周年に向けての目標を教えてください。

作田4年目までは我々のやりたいことを、オーナーの皆さんが受け入れてくださって、なんとかチーム全員で続けてこられました。新しい女の子を登場させながら、新しい体験を提供してきました。これからもそういった形を続けるかもしれませんが、公式アンケートでいただいた意見は大きく受け止めながら、新しい方向性も探っていかないといけません。より新しく、よりかわいらしく、より楽しい体験を提供するのが目標です。

――では最後に、オーナーの皆さんへメッセージをお願いいたします。

作田拙い運営から始まり、皆さんにご迷惑をおかけしながらも、なんとか4周年を迎えることができたのは、何よりもオーナーの皆さんのおかげです。チームも体制が変わったため、また何かしらオーナーの皆さんにご迷惑をおかけしてしまうこともあるかもしれません。

 ただ我々は、オーナーの皆さんが女の子たちとの時間を楽しめることを、何よりも第一に考えなければいけないと思っています。そのためにも、新体制として運営1年目の初心に戻った気持ちで、オーナーの皆さんに楽しんでいただけるように、全力で取り組んでまいります。

 今後とも末永く、ヴィーナス諸島をよろしくお願いいたします。

気になるところへツッコミ!

 最後には、筆者がガチプレイヤーゆえに、気になるところを突っ込んでみました。

――まず地味なところですが、“コーデを〇〇回強化する”というミッションがありますよね。あれ、強化アイテムの使用回数計算とかになりませんか? 分けて強化したりして、面倒な要素で……。

作田じつは私も、それについては同感でして……。「そう思っているならディレクター時代に改善しておけよ」という話なんですが(苦笑)。現ディレクターが現場に確認している真っ最中でして、改善予定です。いつなのかは確約できませんが、いずれ何かしらの形に変更されます。

――去年はイベントアイテムの交換が面倒、という話をしたところ、サーバーレスポンスを向上してくださり、受け取りやすくなりました。ですが、やはり面倒なことには変わっていません。もう24人も女の子がいるので、イベントアイテムのアクセサリを交換するだけでも24回クリックする必要があって……。

作田はい、去年からお待たせして申し訳ありません。じつは4周年記念の際に、イベントアイテムの一括受け取りがやりたいという話はしていました。ただ、実装したい機能があまりにも重なりすぎてしまい、4周年のタイミングでは見送ることにしたのです。いわゆる複数受け取りについては、そこまでお待たせせずに提供できるかと思います。私も欲しいので、ディレクターに圧をかけていきます(笑)。

――プレゼント機能も、すごく改善されて使いやすくなりました。ありがとうございます。ですがポーズカードは、新しいものが出るたびに、コンプリートしたい人は現状最大24人に配る必要がありますよね。全員に同時に配布できる機能があるといいのですが。

作田去年、生放送の際にお話しした要素ですね。認識している問題ではあるので、いますぐには無理ですが、今後改善していきたい部分です。

――水着のスキル覚醒の際に、ソートをかけるとやたらと重くて。SSR水着ならばいいですが、イベントSR水着だと面倒で覚醒をやらなくなってしまうほどです。改善されませんか?

作田水着のスキルは参照するデータ量が膨大なため、スキル覚醒はソート機能が重くなっているのは認識している問題です。確約はできませんが、改善したい要素です。また、覚醒済みや同じ水着など、そもそも覚醒がしにくい部分は個人的に感じているので、そこも改善していきたいです。

 原因としては、当初とは比べ物にならないほどの水着数、女の子数になっているので、最初の設計時点の想定を超えている状態なんです。そういった問題が浮き彫りになってきて、いろいろな下地を見直したのが4年目、そこを改善していくのが5年目なのかなと思っています。

――おでかけ撮影時に回転機能が欲しいです!

作田単純な回転機能を実装することは簡単です。オーナールームでも使えますし。ではなぜ、おでかけ撮影を実装しないのかというと、『DOAX』シリーズはかわいい女の子をいつも撮影できることがシリーズ共通のテーマだと思っています。女の子がかわいく見えるために重要なのは、ライティング、要は光の当たり具合ですね。おでかけ時の撮影ポイントごとに、そのライティングにこだわった調整をしております。

 そこをプレイヤーの皆さんが自由に回転できてしまうと、場合によっては「あれ、かわいくない?」と見えてしまう可能性があります。もちろん、よりかわいく見えるタイミングもあるでしょうし、熟練のオーナーさんならば、そのタイミングを切り取るのも慣れていると思います。ですが、写真が苦手、タイミングをつかむのが苦手なオーナーさんも当然いますから。どのようなオーナーさんも「女の子がかわいくない」と感じることなく、いつもかわいく撮影できることを最優先させていただいております。

――でも欲しいです!

作田すみません(笑)。多くのご要望があるのは、もちろんわかってはいるのですが……。オーナールームで導入したのは、オーナールームはどの向きに女の子が向いてもある程度かわいく見えるようにライティングを当てていたということがあります。また、オーナールームでの撮影はあまりにも自由度が低すぎたため、家具と合わせて撮影がより楽しめるように、回転は必要だと感じて実装しました。

――では撮影スポットの追加は!?

作田回転はできなくとも、位置調整、または撮影スポットの追加についてはできるのでは? という話を現在しています。追加されるかどうかはまだ確約はできませんが、そこも模索していきます。

――難しそうですが、シェーダーやライティングを変える機能などは?

作田もし入れることで女の子がより魅力的に見える新表現を思いついたら、そういったこともあるかもしれません。撮影スキルに依存せずに女の子をかわいく撮影できるような技術ですね。

 ただし、もうひとつ乗り越えなければいけないことがあるとも思っています。それは、『DOAX』シリーズを通して大事にしていることですが、彼女たちは“キャラクター”ではなく、“女の子”であるということです。そのため、女の子をフィギュアのように扱って配置する仕様ではなく、女の子たちに移動してきてもらうような形にするとは思います。いずれにしても、オーナーの皆さんからいただいているご要望にお応えできるよう、いい形での実現を目指して、スタッフ一同で日夜考えていきます。

4周年特番で公開されたMRコンテンツを体験!

 現在も研究開発段階である本作のMR(※)施策。4周年特番でもその模様が公開されていましたが、僕も体験させてもらいましたので、その感想をお届けします!

※MR ……複合現実と呼ばれ、現実世界と仮想世界がより密接に関わり合うような技術、機能のこと。

 透明レンズに3Dモデルが映される機器のMicrosoft HoloLensを着用すると、現実の場にななみがいるような感覚に!(現場が明るかったため、やや半透明でしたが)。

 VRと大きく違うのは、手の動きや、声を読み取ってくれたこと。手を振ればななみが振り返してくれたり、「じゃんけんをしよう」と言えば、実際に手を使ってじゃんけんも可能と、女の子とのコミュニケーション手段が充実していた印象です。いつか製品化されるのかな……!?

週刊ファミ通の特集もぜひチェックを!

 週刊ファミ通2021年12月2日号(2021年11月18日発売)では、『DOAXVV』4周年記念特集が掲載されます。4年目までに登場した女の子たちの設定資料などが掲載されるほか、ファミ通.comにて募集したユーザーアンケートの結果を発表します! オーナーの皆さんはぜひぜひ読んでみてください。

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