スーパーファミコン晩年期に発売された名作RPG!

 いまから26年前の1995年(平成7年)11月11日は、スーパーファミコン用『ロマンシング サ・ガ3』が発売された日。

 スクウェア・エニックス(当時はスクウェア)から発売されたRPGで、『サガ』シリーズの6作目となる『ロマンシング サ・ガ3』。

『ロマンシング サ・ガ3』が発売された日。美しいドットグラフィックはもちろん、『四魔貴族バトル』などのイトケンサウンドが心に残る【今日は何の日?】

 『ロマンシング サ・ガ』シリーズといえば高難度であることが特徴で、前作『ロマンシング サ・ガ2』もラスボスの七英雄が1ターンに7回攻撃してくる場合があるなど、トラウマ級のバトルもありましたが、本作『ロマンシング サ・ガ3』は比較的遊びやすい難易度でした。

 それでも戦闘をこなして味方を強化すると敵も強くなるというシステムは相変わらずで、全滅するときは全滅しますが……。ただ、これまで難しくてクリアーできなかった人も『ロマンシング サ・ガ3』で、初めてエンディングを見たという人もいるかも。

『ロマンシング サ・ガ3』が発売された日。美しいドットグラフィックはもちろん、『四魔貴族バトル』などのイトケンサウンドが心に残る【今日は何の日?】

 また、特筆すべきはグラフィック。本作はスーパーファミコンの末期に発売されただけあって、ドットの描き込みが凄まじくて感動します。2019年11月11日に発売されたHDリマスター版では、細かいところまでくっきりと見ることができるので、当時遊んだ人も、ぜひこちらで匠の技がどれだけすごいのか確認してほしいです!

 本作には8人の主人公が存在。シノンの開拓民であるトーマスを選ぶとほかの会社と同盟を組んだり物件を買収したりして自分の会社を大きくする“会社経営”ができたり、ロアーヌ侯爵のミカエルを選ぶと内政を行って国を発展させることができる“玉座イベント”を行うことができるなど、選んだ主人公によって違いがありました。

 なお、ちょっと補足すると会社経営はトーマスが主人公じゃなくても彼が仲間にいれば遊ぶことができました。やり込みできる内容だったので、ハマった人は多いハズ! 一斉に出資をするグループ技を使ったときが気持ちいいんですよね。「◯◯◯を知るものたちよ、今こそここに来たれ!」のセリフも好きです。

『ロマンシング サ・ガ3』が発売された日。美しいドットグラフィックはもちろん、『四魔貴族バトル』などのイトケンサウンドが心に残る【今日は何の日?】
『ロマンシング サ・ガ3』が発売された日。美しいドットグラフィックはもちろん、『四魔貴族バトル』などのイトケンサウンドが心に残る【今日は何の日?】
『ロマンシング サ・ガ3』が発売された日。美しいドットグラフィックはもちろん、『四魔貴族バトル』などのイトケンサウンドが心に残る【今日は何の日?】

 主人公たち以上に仲間が個性的で、自分はとくに象族の“ぞう”が好きでした。両手に武器を持てるだけでなく、鼻があるため、そこからさらに盾も装備できるので強かったです。ロブスター族のボストンが最終決戦前につぶやく「最果ての島から終末へ‥‥おもしろい」というセリフも格好よすぎてシビレました。専用BGMのある正義のヒーロー、怪傑ロビンも好きだったなぁ……。

 バトルは主人公を控えにすることで特殊な陣形技が使える“コマンダーモード”が新登場。各キャラクターに細かい指示が出せない上級者向けのモードですが、ある主人公を選んだ場合は物語の展開上、ラスボス戦をこのコマンダーモードで戦わなければいけないので大変でした。

『ロマンシング サ・ガ3』が発売された日。美しいドットグラフィックはもちろん、『四魔貴族バトル』などのイトケンサウンドが心に残る【今日は何の日?】

 そして忘れてはいけないのが音楽! おなじみ“イトケン”こと伊藤賢治さんの手掛ける音楽は前作よりも約2倍に。メロディアスな曲から激しいロック調な曲まで、いろいろな楽曲で場面を盛り上げてくれます。とくに四魔貴族とのバトル曲は一度聴いたら忘れられない名曲で耳に残りましたね。

 名作なので、当時プレイした人も遊んだことがないという人も、ぜひリマスター版で本作に触れてみてほしいと思います! また、現在サービス中のスマートフォン向けRPG『ロマンシング サガ リ・ユニバース』は『ロマンシング サ・ガ3』から300年後の世界を描くストーリーになっています。『ロマンシング サ・ガ3』の謎が解明されていくので、こちらもぜひ!

『ロマンシング サガ リ・ユニバース』公式サイト
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