『アイドルマスターミリオンライブ！』MTW06&07発売記念イベントリポート。約2年振りの発売記念イベントは以前と変わらず温かい空気があふれる空間

by 北埜トゥーン編集部

2021.10.27 21:00

　2021年10月16日、関東近郊某所にて『アイドルマスターミリオンライブ！』（以下、『ミリオンライブ！』）のCDシリーズ『THE IDOLM@STER MILLION THE@TER WAVE 06 花咲夜』（以下、『MTW06』）と『THE IDOLM@STER MILLION THE@TER WAVE 07 Jus-2-Mint』（以下、『MTW07』）の発売記念イベントが開催された。

　同イベントには、『MTW06』より花咲夜の郁原ゆうさん（エミリースチュアート役）、南早紀さん（白石紬役）、小岩井ことりさん（天空橋朋花役）、『MTW07』よりJus-2-Mintの大関英里さん（佐竹美奈子役）、渡部優衣さん（横山奈緒役）が出演。本記事では、昼夜2回行われたイベントの模様をお届けする。

※写真はすべて夜の部のものです。

アイドルマスターミリオンライブ！』MTW06&07発売記念イベントリポート。約2年振りの発売記念イベントは以前と変わらず温かい空気が溢れる空間

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昼の部
夜の部

昼の部

　開演時間になると、『アイドルマスターミリオンライブ！シアターデイズ』（『ミリシタ』）のルミエール・パピヨンをイメージした衣装に身を纏ったキャスト陣がステージに登場。『ミリオンライブ！』にとって約2年振りの発売記念イベントということで、キャスト陣は「会いたかったよ」と興奮気味に挨拶をした。

　自己紹介を終えると、さっそく最初のコーナーとして『MTW06』と『MTW07』の楽曲に関するトークパートへ。花咲夜の3人は、初めて『百花は月下に散りぬるを』を聴いたときの印象について「3人にピッタリな曲」（南さん）、「和風ユニットと聞いて思い浮かべる王道な楽曲」（小岩井さん）、「この曲を嫌いなオタクはいない」（郁原さん）とコメント。また、郁原さんは、同曲はエミリーにとって念願の曲と感じたそうで、「気が引き締まりました」と想いを語った。

　Jus-2-Mintの大関さんと渡部さんは、美奈子と奈緒はこれまでにも何度か同じユニットになっていることから、ユニットを組むこと自体には意外性を感じなかったそう。ただ、楽曲については、元気で明るい曲調を想定していたようで、「間違えて別のユニットの曲が届いたと勘違いしてしまった」と語るほど、オシャレでカッコいい曲調に驚いたことを明かした。さらに、渡部さんからは「いままで見せてこなかった、新たなふたりの魅力を届けられたら」と同曲に込めた想いも語られた。また、大関さんもドラマパートや『ミリシタ』のコミュなどで、これまでの美奈子はサポート役に徹することが多かったが、今回は奈緒に対して遠慮をせずに前に出て行こうとしていたことに触れつつ、「新しい美奈子ちゃんの表現をいまやるときだと思いました」と収録を振り返った。

　花咲夜の3人はドラマパートやコミュでのエミリー、紬、朋花から、“3姉妹感”を感じたそう。とくに紬がお姉さんのような役回りになっていたことについて、南さんは紬の成長を実感したようで、うれしそうな表情を見せていた。

　また、今回のイベントでは新型コロナウイルスの感染予防対策から観客の声出しが禁止になっていたため、会場のプロデューサー（『アイドルマスター』シリーズのファンのこと）のひとりがスケッチブックに「花咲夜、かわいい」と書いて出したところ、渡部さんが「Jus-2-Mintは？」とツッコミを入れるという、距離の近いイベントならではのアットホームなやり取りも。

　続いてのコーナーは“THE IDOLM@STER MILLIONLIVE! MESSAGE WAVE!”。こちらは花咲夜とJus-2-Mintの楽曲の歌詞に登場する単語を5つの方法を使って伝言していくゲームコーナー。伝言の方法は、イラスト、ジェスチャー、文字、読唇術、タンバリンの5つの中からくじで決定し、制限時間内に最後の人まで伝えることができれば成功となる。成功したときの賞品は、5人で相談した結果、ハワイ旅行、バンダイナムコエンターテインメントの株など、さまざまな案が出たもののスタッフからOKが出ず、最終的にはハワイアンズ（※福島県にあるハワイをテーマにしたスパリゾート施設）の入場チケットに決まった。

　最初のお題は“結い髪”。小岩井さんから郁原さんへの伝言方法はジェスチャーでうまく伝わった様子。続いて、郁原さんは見事なイラストで南さんへ伝えることに成功。つぎの南さんが引き当てた方法もイラスト。郁原さんと同じようなイラストを描いたが、“結い髪”が歌詞として登場するのは花咲夜の『百花は月下に散りぬるを』のため苦戦しつつもなんとか渡部さんに伝えた。最後の渡部さんはジェスチャーで、当日、髪を束ねていた、郁原さんと小岩井さんの力も借りて伝えようとしたものの、大関さんは“かんざし”と回答し、残念ながら失敗となった。

　2回目のお題は“セルフィー”。順番は大関さん、渡部さん、南さん、郁原さん、小岩井さんとなった。一番手の大関さんが引いた方法は読唇術で、伝えられる側の渡部さんが「セ」、「ル」と声を出しながら大関さんに確認するという、ルール的に怪しい部分はあったが、なんとか伝えることに成功。渡部さんと南さんは文字を引き当て難なく、郁原さんへとバトンを繋いだ。しかし、郁原さんが読唇術を引いてしまい、小岩井さんに「ラブリー」と伝わったところで時間切れという結果に終わった。

　イベントは後半戦のライブパートに突入。まずは花咲夜の3人が扇子を使いながら、『百花は月下に散りぬるを』を艶やかにパフォーマンス。歌唱前には多くのプロデューサーが同じ扇子を持っていたことから、親指で裏を持つのが正しい持ちかたであることが解説された。イベントやライブで初めての歌唱となる花咲夜の『矛盾の月』に続いて、Jus-2-Mintが登場。『Super Duper』、『Hang In There!』で息の合ったダンスを披露すると、観客もクラップで応え、会場一体となって盛り上がった。

　そして、順番にイベントの感想などが語られた後、最後は全員で『Flyers!!!』を歌唱し、昼の部は幕を閉じた。

夜の部

　夜の部も楽曲に関するトークからスタート。カップリング曲の『矛盾の月』を初めて聴いたときの印象を聞かれた郁原さんは、『百花は月下に散りぬるを』よりも“雅”な雰囲気を感じたことに触れつつ、「いろいろな表現ができるのは楽しいし、うれしいなと思いました」と振り返った。小岩井さんは、「誤解しないでほしい」と前置きしつつ、いい曲を聴いたときによく感じるという「エッチな曲」と表現し、会場の共感を得ていた。また、和のユニットでありながらも歌詞に英語が入っていることを南さんは感慨深そうに語っていた。

　Jus-2-Mintのふたりもカップリング曲の『Hang In There!』について、『Super Duper』とは違った魅力の詰まった楽曲とコメント。とくに力強いダンスナンバーでありながらも、女の子らしい歌詞は印象的とのこと。同曲のダンスが「超好き！」という、郁原さんによると、ダンスにもそういった要素が取り入れられているそうで、「曲的にはイケイケな感じなんだけど、1個1個の振りがかわいい！」とアツい想いを語っていた。

　ドラマパートについては、どちらのユニットもアイドルたちがふだんお仕事に取り組む姿がより濃く描かれていたことが印象的だったと振り返っていた。また、Jus-2-Mintのドラマパートではファッションショーがあったことから、お気に入りのファッションを語り合うひと幕も。

　夜の部の“メッセージウェーブ”では、“高級ホテルのスパ”を賭けて挑戦。1問目のお題は“刹那”で、1番手の南さんが引いた伝言方法はジェスチャー。刀で斬るような動作と、「な」が連続で続く歌詞が印象的な某有名曲のダンスの組み合わせで、なんとか渡部さんに伝えた。渡部さんの伝言方法もジェスチャーということで、南さんと同じ動きをするも大関さんには伝わらず（この時点で大関さんは“さくや”と勘違い）。その後は大関さんが文字で小岩井さんに、小岩井さんがタンバリンで郁原さんに伝えたところ、“パンダ”へと変わり、1回目は失敗に終わった。

　2回目のお題は“ランウェイ”。1番手の渡部さんがタンバリンを引いてしまうも、モデル歩きをしながらタンバリンを鳴らすというファインプレーで、大関さんへ伝えることに成功。大関さんはモデル歩き（ジェスチャー）を行い、続く小岩井さんもイラストでうまく“ランウェイ”を表現。そして、4番手の郁原さんはタンバリンを引いてしまう。しかし、渡部さんと同様にモデル歩きをしながらタンバリンを鳴らすという機転の利いた方法で、最後の南さんに伝え、見事成功となった。

　そして、夜の部のライブパートでも『百花は月下に散りぬるを』、『矛盾の月』、『Super Duper』、『Hang In There!』の4曲を立て続けにパフォーマンス。合間のMCでは、郁原さんが花咲夜の3人でお揃いのイヤリングを付けようと買ってきたものの、郁原さんのイヤリングが壊れてしまい諦めようとしたところ、小岩井さんが「片方ずつ付ければ全員でお揃いにできる」と提案してくれたという3人の絆を感じられるエピソードが披露された。

　また、Jus-2-Mintのふたりも渡部さんが水を飲んだ後、ペットボトルをマイクと間違えてしまうというお茶目な一面を見せると、大関さんがすかさずツッコミを入れるという息の合った姿を見せていた。