2021年7月9日に放送されたプレイステーションの動画配信番組“State of Play”にて、『DEATHLOOP』(デスループ)の約9分半の新たなゲームプレイ映像が公開された。

 本作は、ゲームスタジオArkane Lyonによる変則FPS。死亡するごとにリセットされるタイムループから脱出するため、武器や超人的能力を駆使して、死亡せずに8人のターゲット全員を撃破するのを目指す。プレイステーション5、PC向けに2021年9月14日発売予定となっている。

 公開された映像では、8人の標的“ビジョナリー”のうちのひとり“アレクシス・ドーシー”を殺害しにいく流れをフィーチャー。他プレイヤーが操作して(※オンライン乱入をオフにした場合はAI操作)独自に主人公コルトを追ってくる“ジュリアナ”と無線で煽りあいながらアレクシスへと迫っていく(どうも旧知の仲のようだ)。

 『ディスオナード』シリーズや『Prey』などを開発したArkaneの新作ということもあり、目的に対してさまざまなアプローチを取れるのがポイント。映像でも、単に戦闘するだけでなく、特殊能力“スラブ”の移動系の能力などを使ってルート開拓したり、住人の話を盗み聞きして秘密のルートを知るといった様子が見られる。

 ラストでは、舞台装置をトラップ代わりにしてアレクシスの暗殺に成功したものの、脱出経路上でジュリアナに見つかり、スナイプされてしまってリセットというエンド。すべてが無駄になったわけではなく、もちろん次回のループではこのプレイで得た情報やルートなどを活用できるだろう。

 ベセスダ・ソフトワークス公式ブログで挙がっている注目点をまとめておくと以下のような感じ。

  • 以前のループで起こったことを覚えているのはジュリアナのみ
    • もちろんプレイヤー自身はプレイした範囲で起こったことを覚えているものの、設定としてコルトもタイムループにより過去の記憶を失っている
  • 何者かによるコルトに向けたメッセージが壁や空中などあちらこちらに見られる
    • 最初は謎めいている事も多いが、ゲームが進むにつれて意図が察せられるようになる
  • 倒したビジョナリーからは能力を奪える
    • アレクシスを倒した際、カーネシス(敵をふっ飛ばす念動力)のアップグレードを入手する。新能力を得ることもある
  • 死んでもすべてがやり直しではない
    • 冒険の過程で入手する“レジドゥム”を消費することで、好みの能力や装備をループ間で持ち越せるようにできる。ただし死亡してループがリセットされると使用しなかったレジドゥムは失われる
  • その場で復活できる能力“リプライズ”
    • 死んでも2回まで復活できる能力“リプライズ”が存在し、序盤でアンロックできる。リプライズでの復活時はコルトのみ少し前に時間が巻き戻り、倒した敵は死んだまま。自分の死亡した場所に戻れば落としたレジドゥムも回収できる
      • ジュリアナを倒すとリプライズの残り回数が回復する
  • あるエリアに再訪するメリットがある
    • 異なる時間帯に行くことで新たな手掛かりやイベントに遭遇したり、それらが新たなアイテムなどの手掛かりになることもある
  • 進行はある程度自由
    • プロローグ部分が終わると、各エリア(研究所・ウプダーム・フリスタッドロック・カールスベイ)および各時間帯(朝・正午・午後・夜)へ自由にアクセスできるようになる。ただし各時間帯に行けるのは1エリアのみ
    • 朝から一気にスキップして、午後や夜の時間帯で得られる装備や能力をゲットしてレジドゥムでキープしたり、あるいはそこで得た情報を次のループに活かすといったプレイもできる。

 なお登場予定の能力や武器など、本作の詳細については5月に行われたプレスイベントでインタビューも交えつつかなり詳しくお伝えしているので、未見の人はそちらもチェックされたし。