月額980円で、雑誌やマンガ、書籍が読み放題になるAmazonのサービス“Kindle Unlimited”。読み放題対象作品は10万件以上(週刊ファミ通含む)にも及びますが、ここまで多いといったい何から読めばいいのやら……。

 そんな悩みでお困りの人のために、本稿ではKindle Unlimitedのイチ押し作品をピックアップ! 今回は、“シャミ子が悪いんだよ”というネットミームでおなじみの『まちカドまぞく』をご紹介します。

“Kindle Unlimited”の導入はこちら(Amazon.co.jp)

主人公は天然・貧困・貧弱の3拍子がそろった超ポンコツ!?

 現在Kindle Unlimitedにて、6巻中2巻まで読み放題の『まちカドまぞく』。本作は雑誌『まんがタイムきららキャラット』で連載中の作品で、魔族の力に目覚めた女子高生・吉田優子(通称:シャミ子)とその宿敵である魔法少女・千代田桃が紡ぐ日常系マジカルコメディーです。

 魔族VS魔法少女という敵対した構図を描きながらも、ほのぼのした作風で描かれた本作。2019年7月には待望のテレビアニメ化を果たし、2020年8月にはアニメ第2期の制作が発表されました。

『まちカドまぞく(まんがタイムKRコミックス)Kindle版』1巻(Amazon.co.jp)

 また本作を語るうえで、必ずといっていいほど話題に上がるのが「シャミ子が悪いんだよ」というネットミーム。じつはこのミームはファンの妄想から生まれたもので、作中にこのセリフは1度も出てきません。

 それにも関わらずネット上で広く認知されているうえ、2019年12月開催のネット流行語100ではまさかのniconico賞を受賞する事態に。作者の伊藤いづも先生もさすがに困惑したようで、下記のようにコメントしていました(笑)。

 ではそんな『まちカドまぞく』は、いったいどのような話なのでしょうか。物語の発端は、優子の身に起きたある異変。朝いつもように目覚めると、頭にはツノ、お尻に尻尾のようなものが生えていました。当然ながらパニックになる優子を前に、母親はさらに衝撃の事実を口にします。「吉田家は古代より闇を糧とするもの……」、「封印されし『闇の一族』の末裔なのです」と――。

漫画『まちカドまぞく』niconico賞受賞のネットミームでおなじみの話題作! でも本当は“シャミ子が悪いんだよ”って言ってない?【Kindle Unlimitedおすすめ】
『まちカドまぞく』1巻(伊藤いづも/芳文社)より

 母いわく宿敵・光の一族との長きにわたる戦いの中で、闇の一族はあらゆるパワーと運を封印されてしまったとのこと。おまけに家族4人で月4万円生活という呪いまでかけられてしまい、吉田家は今日まで貧乏生活を強いられていたというのです。

 そんな因縁の呪いを断ち切るために、光の一族の巫女・魔法少女を倒そうと立ち上がる優子。活動名をシャドウミストレス優子とし、ここから打倒・魔法少女生活が幕を開けます。ただ魔族の力に目覚めたはいえ、優子は小さいうえに“超”がつくほどのポンコツ。対して光の一族である桃は鍛錬を趣味とする筋トレ系(?)魔法少女で、6年ほど前にはその力で世界を救ったことも。ゆえに非力な優子が勝てるはずもないのですが――。

漫画『まちカドまぞく』niconico賞受賞のネットミームでおなじみの話題作! でも本当は“シャミ子が悪いんだよ”って言ってない?【Kindle Unlimitedおすすめ】
『まちカドまぞく』1巻(伊藤いづも/芳文社)より

 桃も桃で世話好きであるため、優子にパンなどの施しを与えたり、強くなるためのトレーニングをおこなったり。そんなやりとりが展開されていくうちに、やがて“シャミ子が悪いんだよ”というミームが誕生するほどのアツい友情が育まれるようになるのです。

 果たしてふたりの因縁の対決はいったいどうなるのか、試しに1巻を手にしてみてはいかが?