月額980円で、雑誌やマンガ、書籍が読み放題になるAmazonのサービス“Kindle Unlimited”。ステイホームでおうち時間を楽しむために加入しているという方も多いのではないでしょうか。

 しかし現在の読み放題対象作品は10万件以上。正直、何を読めばいいのか迷ってしまいますよね。そこで本稿ではKindle Unlimitedの個人的なおすすめ作品をご紹介! 今回ピックアップしたのは、主人公の“闇”が気になる話題作です。

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 現在Kindle Unlimitedにて、全17巻中1~3巻が読み放題のマンガ『死役所』。あずみきし先生による原作は、累計300万部(電子書籍含む)を超える大ヒットを記録しています。2019年にはTOKIOの松岡昌宏さん主演でドラマ化。松本まりかさんや余貴美子さんら、豪華キャストも話題になりましたよね。

『死役所 Kindle版』1巻(Amazon.co.jp)

主人公の“闇”が魅力ってどういうこと?

 本作の舞台は、市役所ならぬ“死役所”。死んでしまった人間が手続きをおこなうための役所です。手続き書類は“成仏許可申請書”や“自殺申請書”、“他殺による死亡認可書”などさまざま。物騒な言葉が続々登場しますが、決して怖い作品ではないのでご安心を。

 主人公は死役所で働くミステリアスな男・シ村。「お客様は仏様です」を合言葉に、死役所を訪れる死人たちの手続きを担当します。お客様の“死”にまつわるドラマには涙腺を刺激するものから、少々ぞっとするものまで。多種多様な角度から読者の心を揺さぶってくる展開が、本作の見どころのひとつと言えるでしょう。

漫画『死役所』TOKIO・松岡昌宏さん主演ドラマも話題に! 見どころは主人公が抱える“闇”【Kindle Unlimitedおすすめ】
『死役所 Kindle版』1巻より
『死役所 Kindle版』1巻(Amazon.co.jp)

 たとえば“他殺課”にやってきた少女・凛のエピソードは号泣必至。母親による虐待により死んでしまった凛ですが、彼女は母親のことが好きでたまりません。「殺されてなんかないよ?」と不思議そうな表情を浮かべる凛に、手続きを担当したシ村の同僚・イシ間は思わず号泣。強面のイシ間の涙には、誰もが心をグッと掴まれるはず。

 いっぽう凛の手続きを見守りつつも、一切表情を変えることがなかったシ村。貼り付いたような笑顔を浮かべ、淡々と業務をこなす彼にはどこか不気味な雰囲気が漂っていました。この“シ村の闇深さ”も本作の大きな魅力。第1巻では、シ村の“闇”を裏づける衝撃的な事実が発覚します。

 読者の度肝を抜いた事実こそ、“死刑にならないと死役所の職員にはなれない”というもの。つまり死役所で働くシ村は、生前何らかの犯罪を犯して死刑判決を受けているということに。ほかの死役所職員たちの過去も徐々に明らかになり、読者からは「いい人そうに見えてじつは彼らも闇深かった……」などの声が上がっていました。

『死役所 Kindle版』1巻(Amazon.co.jp)

 ちなみにシ村は、しばしば自らの“闇”を垣間見せることも。例を挙げると、1巻のラストには“仏様”であるはずのお客様に向かって「屑が 永久に彷徨ってろ」と吐き捨てる場面があります。このときのシ村の表情はまさにトラウマ級。言葉では言い表せないような恐ろしい表情は、しばらく忘れることができませんよ。

 読めば読むほどシ村のミステリアスさに惹かれていく本作。あなたもぜひKindle Unlimitedをチェックして、彼の“闇”に足を踏み入れてみては?