月額980円で、雑誌やマンガ、書籍が読み放題になるAmazonのサービス“Kindle Unlimited”。おうち時間を楽しむにはうってつけなサービスですが、現在読み放題対象作品は10万件以上にも及ぶそう（ちなみに週刊ファミ通も読めます）。
豊富な作品の中から何を読めばいいのか迷ってしまう……という方のために、本稿ではKindle Unlimitedのおすすめ作品をご紹介！ 今回ピックアップしたのは、2020年7月にドラマ化された話題作『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』です。
“Kindle Unlimited”の導入はこちら（Amazon.co.jp）病院薬剤師を主人公にした“異色の医療マンガ”とは？
荒井ママレ先生によるマンガ『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』。医師でも看護師でもなく、薬剤師を描いた異色の医療マンガです。医療原案は、実際に薬剤師として勤務経験のある富野浩充氏が担当。そのためリアルな薬剤師の奮闘をていねいに描いた作品として、ネット上でも高い評価を得ていました。
『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり Kindle版』1巻（Amazon.co.jp）本作は2020年7月に石原さとみさん主演で実写ドラマ化。西野七瀬さんや成田凌さん、田中圭さんら豪華俳優陣が出演したことでも話題になりました。ドラマの公式サイトによると、病院薬剤師を主人公にしたドラマは日本の連ドラ史上初めて。それだけ薬剤師が知られざる存在だったということでしょう。
病院薬剤師について学べる本作ですが、残念ながら現在Kindle Unlimitedの対象となっているのは1巻のみ。しかし1巻だけでもその魅力に触れることができますよ。
薬剤師の仕事を語るうえでまず説明すべきは、“疑義照会”という言葉。医師が出した処方箋の疑問点を確認する行為を指し、患者さんに正しい薬を届けるためには必要不可欠です。ただ疑義照会は“医師の判断にケチをつける”ということ。そのせいで疑義をかける薬剤師は、医師に煙たがられることもしばしば……。
本作の主人公・葵みどりもそのうちのひとり。総合病院で働く薬剤師で、医師に疑義をかけてはウザがられて……を繰り返しています。それでもめげずに“患者さん第一”を貫くのがみどりの魅力。第1話では診療科の枠にとらわれて検査を拒む医師に対し、「患者の異変を見て見ぬフリするんですかっ」と本気で噛みついていました。
まっすぐすぎる彼女の言動は見ていて清々しいほど。医師や看護師のような目立った存在の影で、人知れず奮闘する薬剤師・葵みどりを応援せずにはいられません。
ちなみに、タイトルに使われている“アンサング”とは“褒められない”という意味。薬剤師は患者さんに直接感謝される機会の少ない仕事なのです。
しかし第1話によると、1日に全国で処方される処方箋の数はおよそ220万枚。そのうち6万枚を超える処方が疑義照会にかけられ、約70％は処方変更に。薬剤師がいなければ相当数の処方ミスが発生していた可能性があったということです。これだけでも薬剤師のありがたみを感じられますよね。
『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり Kindle版』1巻（Amazon.co.jp）本作を読まなければわからなかった“薬剤師”の仕事。実際に読んだ人からも「薬剤師さんの仕事って薬の受け渡しだけじゃなかったんだ……」「影ながら頑張るみどりに勇気づけられる！」といった反響が相次いでいました。患者さんの“当たり前の毎日”を守るため日々戦うみどりたちの姿を、あなたもぜひチェックしてみては？
